月にいくら貯金するべき? 貯蓄額の目安は? 4人に1人が「毎月の貯金ゼロ」【アスマーク調べ】

この10年で日本人の貯蓄はどう変化した? 収入への満足度なども調査。

今井扶美(Web担編集部)

6:15

アスマークは、「収入と貯蓄に関するアンケート調査(2025年版)」を実施した。全国の20~50代男女800名が回答している。

いくら貯金してる?「貯蓄100万円未満」は10年で半減

貯蓄総額の変化

まず、この10年での貯蓄総額の変化を見ると、100万円未満の「低貯蓄層」の割合は25.3%から13.0%へと大幅に減少しており、全体的な貯蓄額の底上げが見られた。「100~500万未満」も微減した一方で、「500~1,000万未満」は右肩上がりとなった。

属性別 貯蓄総額

貯蓄総額を詳しく見ると、依然として「100万円未満」が最も高い割合を占めた。男女別で見ると、男性は「500万円以上」の中~高額帯が相対的に多く、女性は「500万円未満」にやや集中する傾向が見られた。年代別で見ると、20~30代は既婚・未婚問わず少額帯が中心だが、40代以降は「1,000万円以上」にも分布が広がっている。

「毎月の貯金はしていない」が24.8%で過去最多

毎月の貯蓄額(ボーナスを除く)

続いて、毎月の貯蓄額を見ると、「月々の貯蓄はしていない」が過去調査と比べて最も高く、24.8%にのぼった。貯蓄している層では「1~3万円(19.0%)」が最も多く、ついで「5~10万円(16.9%)」、「3~5万円(15.0%)」と続いた。

属性別 毎月の貯蓄額

属性別に見ると、未婚層では「貯蓄をしていない」と回答した人が30.8%と高い水準に。一方、「20~30代の既婚男性・既婚女性」では貯蓄なしの割合が大きく下がり、若年の既婚層ほど資産形成への意識が高いことが明らかになった。

自身の収入への満足度、「不満」の割合がやや減少

貯蓄をする理由

貯蓄をする理由を聞くと、「老後資金のため」が56.6%で最も多く、ついで「将来に不安があるから」が45.2%、「貯蓄があると安心できるから」が43.0%と続いた。いずれも2021年調査と比べると減少傾向にあり、コロナ禍明けで消費行動が活発化しつつあることがうかがえる。なお、「貯蓄があると安心できるから」は男性よりも女性の方が14.2ポイント高く、男女で差が見られた。

自身の収入に対する満足度

最後に、自身の収入に対する満足度を聞くと、「不満・やや不満」の合計は41.5%で、この10年で徐々に減少していることがわかった。一方で、「満足・やや満足」の合計は24.1%にとどまり、ほぼ横ばいとなった。

調査概要

  • 【調査期間】2025年9月19日(金)~2025年9月24日(水)
  • 【調査対象】全国の20~50代男女:有職者(パートアルバイト除く)、離死別を除いた未婚者・既婚者
  • 【有効回答数】800名
  • 【調査方法】Webアンケート
  • 【備考】性別・年代・未既婚で均等割付

この記事をシェアしてほしいパン!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る