生成AI全盛期、LLMマーケはなぜ進まない? 本格運用はわずか5%【ナイル調べ】
ナイルが運営する「ナイルのSEO相談室調べ」は、LLM(大規模言語モデル)マーケティングの導入状況に関するアンケート調査を実施した。企業のデジタルマーケティング従事者・男女274名を対象に調べている。
LLMマーケティング導入、まだ「情報収集・試験導入」が多数派

まず、職場でのLLMマーケティングの取り組み状況について聞くと、「情報収集中」が35.0%で最も多く、「一部で試験的に取り組んでいる」が22.3%と続いた。一方で、「すでに定着し、本格的な運用段階にある」と答えた企業は5.1%と、ごく少数にとどまった。

LLMマーケティングにおいて取り組みたい施策としては、「コンテンツの自動生成」(54.2%)や「マーケティング分析」(34.0%)など、業務効率化のための活用が多く上がった。また「チャットボット等による顧客体験の向上施策」(42.7%)といった事業の競争力を高める施策も注目されていた。

生成AI検索の普及が会社のWebサイトにどのような影響を与えたかを聞くと、「流入数もコンバージョン数も増えた」「流入数は増えたがコンバージョン数は減った」「流入数は減ったがコンバージョン数は増えた」がそれぞれ一定数おり、サイトに訪問するユーザーの温度感にバラつきがあることがわかった。
「LLMO」の取り組みも約半数が様子見。スキル・予算不足が課題?

LLMO(大規模言語モデル最適化)への取り組み状況としては、「情報収集中」が約半数にのぼった。一方で、「実験的に対策を進めている」は19.8%、「KPIなどを設けて対策を進めている」は9.2%と、一部では実務的な取り組みが始まりつつあるようだった。

LLMマーケティングやLLMOを進める上での最大の課題としては、「ノウハウ/スキル不足」が32.1%で最も多い結果に。ついで「社内のリソース不足」が16.0%、「予算確保」が16.0%と続き、限られたリソースの中でどのように施策に落とし込むかが課題のようだった。
調査概要
- 【調査期間】2025年5月26~30日
- 【調査方法】インターネット調査(Fastask利用)
- 【調査対象】全国の10~60代の男女274名
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