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SEO/SEMに役立つキーワード調査ツール特選 6サービス

今回は、SEOにもキーワード広告にも必須となる「キーワード選び」に役立つサービスを紹介する。

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SEO/SEMに役立つキーワード調査ツール利用ガイド

このコーナーでは、ネットビジネスを強力に支援する製品について、それを支える技術や市場動向を説明し、さらに各社から提供されている製品を紹介する。競合がひしめく市場で、他社に差を付けるための武器として、ぜひ導入を検討してみてほしい。

今回は、SEOにもキーワード広告にも必須となる「キーワード選び」に役立つサービスを紹介する。

TEXT:編集部&鶴田修朗

SEOの基本ステップ

サイトにSEOをする場合、基本的な手順は次のようになる。

  1. 現状把握

    現状で検索エンジンからどんなキーワードでどれくらいのユーザーを集められているのか、サイトにどんなコンテンツがあるのかを確認する。

  2. キーワード調査

    サイトにどんなユーザーを集客したいのかをもとに、SEOでねらうキーワードを選定する。

  3. SEO施策

    サイト内のコンテンツ、HTMLの書き方、サイト内リンク、サイト外リンクなどのSEO施策を実施する。

  4. 効果測定と調整

    しばらく時間をおいて検索エンジンが新しいコンテンツやリンクをインデックスするのを待ち、アクセス解析などでどれくらいの集客ができたかを確認する。必要に応じて、コンテンツやリンクを調整する。

このときに大切なのは、実際のSEO施策は、どのキーワードをねらうのかが確定しないと進められないということだ。

選ぶキーワードでSEOの成果は変わる

実は、SEOのキーワード選びは、SEOの集客力に大きく影響する要素だ。1か月で5万回検索されるキーワードと1か月で500回しか検索されないキーワードでは、そのキーワードで上位表示されたときに誘導できるユーザー数が100倍違うだろうことは明らかだ。

しかし、どのキーワードでの上位表示をねらうかを判断するときに、「Googleで○○というキーワードで検索するとヒットする数が多いから、このキーワードをねらう」という考えをする人がいるが、実は間違いだ。というのも、大切なのはキーワードで検索したときのヒット数ではなく、「そのキーワードで検索するユーザーがどれくらい存在するか」だからだ。こういった検索回数は、ふつうに検索エンジンを使っているだけではわからないので、この記事で紹介するようなキーワード調査ツールを使う必要があるのだ。

社内用語や正式名称は意識から追い出すべし

「実際にユーザーが検索するキーワードをねらう」考え方は、キーワード選びの基本方針にも関係してくる。

どんな企業でも、製品名やサービス名には「正式名称」があり、ブランディングの観点からも、正しい名称を使うことにこだわっていることだろう。しかし、そのこだわりはSEOのキーワード選びではいったん忘れたほうがいい。

例を示そう。契約書などに押す「はんこ」は正しくは「印章」という。実は「印鑑」という言葉は、印章を押して写った印影を指すものなのだ。しかし、一般的には、「印章」という呼び方をすることは少なく、「はんこ」や「印鑑」と呼んでいるし、実際に検索するときに「印章」と入力する人は少ないだろう。つまり、業界的には「印章」が正しい呼び方なのだが、SEOでは「はんこ」「印鑑」などのキーワードを優先するべきなのだ。ほかにも、梱包材の「エアクッション」よりも「プチプチ」のほうが通りが良いだろう。

また、印刷業界は「インキ」と呼ぶが、一般的には「インク」のほうが適切だろうから、SEOで「インク」をねらうべきだろう。しかし、逆に考えることもできる。印刷業界向けのプロ製品を扱っているのならば、「インキ」のキーワードをねらえば、絶対数は少ないかもしれないが、印刷業界の人に絞って集客できることにもなる。

どんなユーザーがサイトに来てくれれば良いのかを考えたうえで、そのユーザーが検索しそうなキーワードを考えることが大切なのだ。

広く集めるのか特定のニーズに限定するのか

キーワード選びは、SEOでどんなビジネス上のメリットを得たいのかや競合の状況も関係してくる。

「とにかく多くの人がサイトに来てくれること」が目的ならば、できるだけ一般的でとにかく検索数の多いキーワードをねらうことになるだろう。たとえば「ダイエット」や「自動車保険」といったものだ。ただし、そういったキーワードは「ビッグキーワード」と呼ばれ、だれでも考えつくし、実際に検索数が多いので、SEOをねらうライバルも多いことがほとんどだ。SEOで上位表示させるのが難しい可能性が高いが、ライバルに勝てれば利益が大きいキーワードだ。この場合、サイト内リンクやサイト外リンクも含めて、SEO施策全体をそのキーワードのために行うことになる。

いっぽう、「スモールキーワード」をねらう考え方もある。それぞれのキーワードの検索数はさほど多くなくても、検索ユーザーのニーズが絞られているためにコンバージョンに結びつきやすいキーワードをターゲットにするのだ。たとえば、ECサイトで扱っている商品のカテゴリごとに、

  • 「レストラン 南インドカレー」
  • 「レストラン 韓国料理」
  • 「レストラン イタリアン」
  • 「レストラン ベトナム料理」

などのキーワードをねらったり、

  • 「自動車保険 比較」
  • 「自動車保険 保障」
  • 「自動車保険 満足度」

のように個別のニーズや欲求段階に合わせたキーワードをねらうのだ。

こうした組み合わせキーワードはパターンが無限にあるため、やはり実際の検索ユーザーがどのようなキーワードで検索をしているのかを、ツールで調べて選んでいくのが重要になってくる。あくまでも、あなたの思いこみではなく、データを元にキーワードを選ぶのだ。

表記揺れはあまり気にしなくてもOK

昔はSEOにおけるキーワード選びといえば、表記揺れへの対応が難しいところだった。日本語表記なのか英語表記なのか、送りがなは本則なのか省略なのかなど、日本のWebサイトでのSEOでは、同じキーワードに対してもさまざまなキーワードのパターンがあり、幅広く対応するのが大変だったからだ。

しかし、現在の検索エンジンは、そういった表記の揺れはかなり吸収してくれるようになっているため、昔ほど気にする必要はなくなってきているようだ。

キーワードアドバイスツールがなくなってしまった今は

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昔はオーバーチュアのキーワードアドバイスツールがキーワード選びの定番だったのだが、それが使えなくなってしまった現在は、他のツールを活用する必要がある。

数年前までは、SEOにしてもキーワード広告にしても、キーワード選びといえば、オーバーチュアが提供していた「キーワードアドバイスツール」を使うのが定石だった。ヤフーを代表とするさまざまな検索エンジンでの実際の検索数が具体的に表示される便利なツールだったからだ。しかし、2007年にオーバーチュアが新システムに移行した際に、キーワードアドバイスツールでの情報提供も終了してしまった。検索マーケティング関係者は当時「これじゃ、どうやってキーワード選定をすればいいのか」と困っていたのだが、現在は心配ない。キーワードアドバイスツールとはまた違った形で、有用な情報を提供してくれるツールが数多くそろっているからだ。

あなたのサイトに最適なキーワードを選ぶためにも、以降で紹介するキーワード選定に役立つサービスをうまく活用してみてほしい。

キーワード選びのポイント
  • キーワード選びはSEOを支える土台
  • 実際にユーザーがどんなキーワードで検索しているのかを考えてキーワードを選ぼう
  • 集客したいユーザーのニーズに合わせてキーワードの組み合わせを選ぼう
  • 便利なツールを使いこなすのが大切

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