スポンサードサーチ再入門

「キーワードアドバイスツール」で、ラクラクキーワード選び!

スポンサードサーチ向けにリリースされた「キーワードアドバイスツール」を紹介します。
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2010年10月、スポンサードサーチ向けにYahoo!リスティング広告から「キーワードアドバイスツール」が新たにリリースされた。このツールは、キーワード候補のほか、キーワードの各種検索データ(実績値または予測値)を表示するもの。キーワードの選定に役立ててほしい。

キーワード候補を表示する
「キーワードアドバイスツール」

スポンサードサーチを上手に活用するためのポイントの1つは、キーワードの選定作業だ。選定作業では、ざっくりと言えば、①自社の商品やWebサイトと関連性が高い、かつ②広告の目的(商品の販売、会員獲得、PV向上など)に合致するキーワードを見つけ出すことが重要になる。そのうえで入札単価や広告予算などを加味しながら、実際に入札するキーワードをピックアップしていく。

運用時に四苦八苦するのは、無数のキーワードの中から、広告効果の高いものを選び出さなければならない点だろう。そうした労力を軽減できるツールが、2010年10月にリリースされた、「キーワードアドバイスツール」だ。

このツールは、ユーザーが入力したキーワードや、WebページのURLから、関連するキーワードに加え、月間検索数などの各種推定データを、過去の実勢に基づいて表示するもの。既に、Yahoo!リスティング広告に申し込み、スポンサードサーチを利用している方が、このツールを利用できる。

利用の仕方は、まずYahoo!ビジネスマネージャーにログイン。ログイン後表示される「クライアントセンター」の画面左上「キーワードアドバイスツール」をクリック。

クライアントセンター
オンライン申し込みの場合に表示されるクライアントセンター
※代理店の場合は、「エージェンシーポータル」から利用できる

サービス画面ではキーワード(最大50まで)か、WebページのURL、もしくはその両方を入力する。入力した情報に基づいて、キーワード候補が抽出され、それらのキーワード候補の各種データ(後述)も合わせて表示される。

入札価格の上限設定や不要なキーワードの登録など、キーワード候補の抽出結果をカスタマイズする機能も備えている。

キーワードアドバイスツールのトップ画面
キーワードアドバイスツールのトップ画面

キーワードの月間検索数のほか、
属性別の検索割合なども調査可能

キーワード候補を抽出するだけなら、従来から管理画面上で行うことができた。しかし、今回、1つのキーワードに対する組み合わせ(フレーズ)とその検索回数だけではなく、同義語や置き換え可能な言葉、またそのキーワードから連想させる形状や色まで広範囲に関連性のあるキーワード候補を抽出できるようになった。また、とくに利用価値が高いのは、キーワード候補と一緒に表示される各種データだろう。具体的にどのようなデータを得られるのかを紹介したい。

データは「キーワード候補」タブ、「検索ボリューム推移」タブ、「属性別 検索割合」タブの3画面で表示される。

キーワード候補」タブでは、キーワード候補のほか、各キーワードの競合性、月間検索数、推定平均クリック単価、推定平均掲載順位、推定クリック率、1日あたりの推定インプレッション数などが表示される。競合性と月間検索数は、Yahoo! JAPANおよび掲載パートナーにおける対象期間(ページ右下に表示)の実績値。その他は、実績値に基づく予測値になる。これらのデータを丹念に分析すれば、より高い効果を見込める「埋もれたキーワード」を見つけ出すことができるかもしれない。

「キーワード候補」タブ表示例
「キーワード候補」タブ表示例
 「検索ボリューム推移」タブでは、キーワード候補群の検索数(割合)の推移を時系列の折れ線グラフで表示する。「月別」「時間帯別」で切り替えて表示できる。広告の出稿スケジュールの管理計画を策定する際に、役立つ機能だ。
「検索ボリューム」タブ表示例
「検索ボリューム」タブ表示例

そして興味深いのが「属性別 検索割合」タブだ。この画面では、キーワード候補群の「性別」、「年代別」、「地域別」、「曜日別」の検索割合を、グラフ表示する。キーワード選定だけでなく、Webマーケティング全体にデータを応用できるかもしれない。

「属性別 検索割合」タブ表示例
「属性別 検索割合」タブ表示例

このキーワードアドバイスツールを活用すれば、検索トレンドを考慮して、キーワード選定の精度を従来以上に高められるだろう。操作はシンプルなので、積極的に利用して、入札キーワードの改善を図ってみてはいかがだろうか。

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