コメント投稿

【レポート】Web担当者Forumミーティング 2020 Autumn

無駄にお金をかけず、Instagramでフォロワー1万を達成する8つのTipsとは?

低糖質パン・スイーツの専門店「Fusubon(フスボン)」のInstagramアカウントは、フォロワー1万人を達成するために「最新情報やテクニックよりもコンテンツを作成するルーティン作りを重視」してきたという。その真意とは?
よろしければこちらもご覧ください

予算やリソースが限られていても、広告に頼らずInstagramのフォロワーを1万以上集めた低糖質パン・スイーツの専門店「Fusubon(フスボン)」。

小さな会社がInstagramを運用するには例えば、「投稿する写真をどのように用意するか、ファンやフォロワーを伸ばすにはどうすればいいか」という課題がある。これらを解決する8つのTipsを株式会社コレット 代表取締役の川谷洋史氏が「Web担当者Forum ミーティング 2020 秋」で解説した。

株式会社コレット 代表取締役の川谷洋史氏

Instagram運用の「2大悩み」あるある

製造者が直販するD2C(Direct to Consumer)では、良質なコンテンツを作るモチベーションが高い。例えば「原材料の仕入れ、製造の様子、製造のこだわり、販売、お客様の声を伝える、といった一貫したストーリーを伝えることができるので、コンテンツに困らないのが魅力」だと川谷氏は言う。一方で、ブランドがまだ小さいうちは、予算や人的リソースが不足しているのが課題だ。

低糖質パン・スイーツの専門店Fusubon(フスボン)は、2014年から実店舗と自社ECで販売している。店舗がオープンした当初は、コンテンツがないのでSEOでの集客は難しく、広告に頼らざるを得ないが、そうすると利益を出すのが難しくなる。そこで、広告費を使わずに集客する方法としてInstagramを始めた。

フスボンの事業内容

といっても、最初のうちは投稿が続かず、アカウントを開設したものの稼働しない状況が続いたという。カフェの運営開始を機に、来店者の投稿を期待してInstagram運用を再スタートしたが、当時「写真に統一感がない」「フォロワーが増えない」という課題を抱えていたという。

写真は、川谷氏が自身のスマホで撮った写真と、ECサイトの素材としてプロのカメラマンに撮影を依頼した写真が混在し、クオリティがそろっていない状態だった。

フォロワーを増やすために広告も実施した。新商品・催事情報・イベント情報などの投稿を、エリアや年齢、興味関心などでセグメントを切って配信したという。しかし、「いいね!」はつくものの、フォロワー増加にはつながらなかった。

そこで、Instagram運用でよくある次の課題2つを解決するTipsを8つまとめて紹介した。

  • 良質な写真素材を確保する方法
  • フォロワーを増やす方法

Instagram運用に効く8つのTips どうやって良質な写真素材を確保するか

川谷氏がInstagram運用の基礎として重視するのは、「コンテンツ作成を日々の業務としてルーティン化すること」だという。そのためには、日々投稿する写真素材が必要になる。そのために川谷氏が考案したTipsは以下の通り。

Tips ① プロのカメラマンに出稽古してもらう

写真に統一感がないといっても、すべての写真をプロに頼むのはコストがかかりすぎる。社内でクオリティの高い写真が撮れるようにするには、「プロに撮り方を教えてもらうのが一番お勧め」だと川谷氏は言う。

例えばフスボンの場合「撮影場所が狭い、自然光が入らない、一眼レフカメラの使い方がよくわからない」といった悩みがあった。各社、事情はそれぞれだろう。そこで、プロに実際の環境に来てもらい、アドバイスをもらうのが一番確実だ。出向いてレクチャーしてくれるカメラマンがいるので、インターネットで探してみてほしい。費用は1回5万円程度でやってもらえることが多い。

プロからのアドバイスを反映し、内製写真のクオリティが上がれば、ECサイトの写真や別の記事コンテンツなどにも使えるため、一石二鳥となる。

Tips ② 写真の上手いフォロワーに撮影自体を依頼する

内製写真のクオリティが上がって全体に統一感が出れば、フォロワーも増えてくるに違いない。たとえば、自社の商品を買って、アカウントでタグ付けして投稿してくれている人の中で、きれいな写真を撮っている人もいることだろう。たとえば、この人をAさんとする。

Aさんはすでに商品を購入して、わざわざタグ付けして投稿してくれているので、「商品を送りますので、写真を撮ってもらえませんか」とDMでお願いしてみたら、写真を撮影してくれる可能性が高い。

内製写真のクオリティが上がっても、同じ担当者が撮っているとどうしても雰囲気の似た写真になる。フォロワーの力を借りることで、そのマンネリを防げる。また、「商品写真は撮れるようになったが、ECサイトに使える写真素材が撮れない」などの悩みも、Instagramフォロワーの写真が解決してくれることがある。

このため、依頼時には「Instagram以外の場所にも使わせていただくことがあります」とあらかじめお伝えしておこう。また、定期的に写真を確保するには、5名くらいのインスタグラマーが必要なので、何人かに声をかけておきたい。

写真の上手いフォロワーにお願いする

フォロワーの中に写真の上手い人が見つからない、あるいはフォロワー自体がなかなか増えないという場合は、Instagramの中でフォロワーが1万人以下くらいの(企業案件をやっていない)写真の上手い人を探して、「商品を送りますので写真を撮ってもらえませんか」とお願いしてみる方法もある。

この場合、自社のファンではないので引き受けてもらえる可能性は下がる。しかし、たまたま興味関心が合致したとか、ちょうどそういうことをやってみたかった、という可能性もありえる。

Tips ③ 撮影講座を自社で主催する

商品を送るだけでは引き受けてもらえない、フォロワーの写真のクオリティが低いといった場合、自社で撮影講座を開催するという方法がお勧めだ。

カメラマンには、あらかじめ受講するインスタグラマーのアカウントを知らせて、どういうカメラでどういう撮り方をしているのかを事前にチェックしておいてもらおう。そうするとインスタグラマーごとにプロのカメラマンからアドバイスがもらえるので、自己流で撮っているインスタグラマーにとって講座の魅力を感じてもらいやすい。フスボンでは、Zoomで講座を開催している。

インスタグラマー向けの撮影講座を自社で開催する

Instagram運用に効く8つのTips どうやってフォロワーを増やすか

川谷氏は、フォロワー数3000を一区切りとして、それ以下を黎明期、それ以降を発展期と呼ぶ。フォロワー数は、フォロワー1万人を目標にするのがいいと思う。というのも、1万人を超えるとストーリーに好きなURLのリンクを張ることができ、自社サイトへの流入が見込めるからだ。

そのためにフスボンでは、以下のことを実施している。

Tips ④ フォロワーとのコミュニケーションを大切にする

  1. タグづけしてくれた投稿者に対してはメッセージを送りなるべくフォローする
  2. コメント・メッセージには必ず返信する
  3. 投稿時にはストーリーにも必ずアップする
  4. 自社サービスに興味がありそうなユーザーをタグで検索して「いいね!」を人力で押す
  5. SHOP NOW機能を利用する
  6. プロフィールを箇条書きにするなど見やすく、自社サイトのURLも必ず入れる

①について、フォロー中の人数が増えてしまうことを気にする人もいるかもしれないが、「小さなブランドで、フォロー中ゼロ、フォロワー数万というのは、そもそも難しい。気にせず、まずフォロワー1万人達成を優先するべき」と川谷氏は言う。また、投稿は埋もれてしまうが、ストーリーは上部に表示されて目立つので、③も重要だ。

Tips ⑤ 投稿にはタグを必ずつける

Instagramは、ひとつの投稿に30個のタグをつけることができる。必ずしも30個のタグをつける必要はないが、自分たちのサービスを一般化した名詞と自社のターゲットがつけそうなタグを思いつくだけ並べて20個程度はつけておきたい。例えばフスボンなら、「低糖質パン」「糖質制限」「ダイエット」などのタグだ。

アカウントの部分にブランド名やサービス名が入っているのでタグには入れないという人もいるが、タグで検索する人がいるので、ブランド名やサービス名は必ず入れるといいだろう。

Tips ⑥ アンバサダー企画を実施する

フォロワー3000人を超えた発展期のアカウントでは、フォロワー増加にお勧めなのが、アンバサダー企画だと川谷氏は言う。

アンバサダー企画とは、商品をプレゼントする代わりに自分のアカウントで投稿してくれるインスタグラマーを、Instagramやメルマガ、LINEなど、自社の発信ツールで募集する企画のこと。フォロワーが増える、いい写真を集められるという効果がある。フスボンでは、以下の条件でアンバサダーを募集している。

  • 私たちのInstagramアカウントを必ずフォローしてください
  • #フスボンLOVERを必ず入れてください
アンバサダー募集の方法と条件

上の図は女性がフスボンの商品を手に持っている写真だが、これは必須ではなく、「自分がアップしたい写真に対してタグだけを入れてもらえば応募完了」という形にしているという。

応募者の中からアンバサダーを選ぶ規準として、川谷氏は以下の点を挙げている。

  1. 自社サービスへの情熱が強い人
    (例えば、商品を過去に購入した人、何度も応募してくれた人など)
  2. 写真がきれいな人
  3. 自社サービスに興味がありそうなフォロワーが多い人
    (フスボンならダイエットに興味があるフォロワーの多いトレーナーなど)

写真がきれいな人であれば、アンバサダー企画後もカメラマンとして商品写真の撮影をお願いできる可能性がある。また③は、拡散やフォロワー増加が期待できる。インフルエンサーが自社商品に興味を示していたら、ぜひアンバサダーになってもらおう。

Tips ⑦ 広告ではリターゲティングと類似オーディエンスがお勧め

自社サイトにある程度アクセスがある場合はリターゲティングが、ECサイトで購入者リストがある場合は類似オーディエンスがお勧めだ。逆に、「年齢・性別・利用者層・興味関心で当初は絞り込んでいたが、精度が低いのでお勧めしない」と川谷氏は言う。ただし、これは商材による。単価が高くCPAを大きくとれるのであれば、うまく機能する可能性もある。

また、インフルエンサーにお金を支払って投稿してもらうという手法も、「1投稿当たりのコストが十数万円を超えるため、客単価がよほど高い商品でないと割に合わない」と川谷氏は言う。

Tips ⑧ AIツールは使わない

特定のタグやエリアをあらかじめ設定し、自社のアカウントに興味があると思われる層を入力すると、自動で「いいね!」やフォロー、コメントを行うAIツールがたくさんある。川谷氏も、自力でやるのは骨が折れるので使ったことがあるというが、「最近はInstagramの監視も厳しく、すぐにBOTが停止してアカウントとのリンクが切れてしまう。パスワードを変えて再ログインを繰り返すと、アカウントがBANされる危険性もあるので、使わない方がいい」という。

さまざまな施策を通して、「フォロワーが5000人を超えたあたりから、SNSから自社サイトへの流入が増えてきた実感があった」と川谷氏は言う。さらに、フォロワーが増えると、リターゲティングの広告効果が上がるという副次的な効果もある。Tipsを参考に、フォロワー1万人を目指して日々の更新を続けて欲しいと述べ、講演の結びとした。

122105
よろしければこちらもご覧ください
122105
-->
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

Web業界の転職情報

もっと見る
Sponsored by

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

リターゲティング
行動ターゲティング広告の1つで、検索サイトやバナー広告などから訪れた訪問者のその ...→用語集へ

連載/特集コーナーから探す

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

[GOLD SPONSOR]
株式会社日本レジストリサービスオープンテキスト株式会社株式会社ブレインパッド株式会社サイバーエージェント株式会社フレームワークスソフトウェア
[SPONSOR]
株式会社キノトロープ株式会社アイレップユーザーグラム富士通株式会社Sitecore株式会社ミツエーリンクス株式会社電通デジタル