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「クリックポピュラリティ」はグーグル検索のランキング要因なのか?【SEO情報まとめ】

SEOで「クリックポピュラリティ(クリック人気)」は重要なのか? その意味は? グーグルはランキングに使ってるの? 検索結果ページにおけるユーザー行動と順位の最新情報をお届けする

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SEOで「クリックポピュラリティ(クリック人気)」は重要なのか? その意味は? グーグルはランキングに使ってるの? 検索結果ページにおけるユーザー行動と順位の最新情報をお届けする。

ほかにも、Googleコアアップデート徹底分析、SERPでのサイト名誤表示、検索行動、Google公式情報、Discoverなどなど、あなたのSEO力に役立つ情報を、ゴールデンウィーク直前の今回もいい感じにまとめてお届けする。

  • 2023年3月のコア アップデートを徹底分析、変動が大きかったジャンルは何?
  • 検索結果で間違ったサイト名が表示される例をグーグルが収集
  • ユーザーが検索を終了するのはどんなとき?
  • セーフサーチのポリシーはDiscoverにも適用される
  • 2022年のスパム対策の成果レポートをGoogleが公開
  • 2023年3月のグーグルSEOオフィスアワー(英語版)の日本語訳文字起こし
  • 帰ってきたGoogle検索オフィスアワー、新体制で再開
  • よくある質問のリッチリザルトが急減! 表示回数がほぼゼロに
  • 文化庁が運営するサイトが中古ドメイン名として悪用される危機に!?
  • Google、2023年4月のレビューアップデートを展開開始
  • iPhone Safariでプッシュ通知を送信可能に

今週のピックアップ

「クリックポピュラリティ」はグーグル検索のランキング要因なのか?
間接的に影響していると可能性が高い (SEO検索エンジン最適化) 国内情報

住太陽が解説する「クリックポピュラリティ」の記事を紹介する。もっともこの記事が最初に公開されたのは20年以上も前だ。しかし、現状を反映するために更新を重ねている。クリックポピュラリティに関する現状は、昔とはまった異なったものになっているとのことである。

さて、クリックポピュラリティを住氏は次のように定義している:

クリックポピュラリティ(クリック人気)とは、実際のユーザーの行動を検索結果の順位づけに用いるスコアリングアルゴリズムです。

検索結果画面に表示されたURLの中から、ユーザーがどのURLにアクセスし、どのURLにアクセスしなかったかを追跡し、その後の検索結果に反映させます。

Googleは直接的な形では利用していないと発表していますが、ウェブマスターとしては留意すべきものです。

※編集部で改行を追加している

検索結果でのクリックポピュラリティをランキングに利用するかどうかに関しては、Bingとグーグルで違いがある:

  • Bingは利用すると公表している
  • グーグルは利用を幾度となく否定している

しかし、グーグルの否定は「直接的に利用していない」ということであって、間接的には影響しているに違いないというのが住氏の見解だ(住氏だけでなく多くのSEO実践者も同様)。

そのうえで住氏は、クリックポピュラリティの向上が重要だと考えている。言い換えると、「検索結果に表示された自サイトのURLがクリックされる率を上昇させ、(検索結果から来た訪問の)直帰率を下げ、滞在時間を向上すること」が重要だということだ。

そして、クリックポピュラリティ向上を目指す取り組みで不可欠なものとして、住氏は次のことを挙げている:

  • ユーザーの検索意図を満たす優れたコンテンツ(情報を求めている場合)
  • ユーザーの検索意図を満たす優れた機能(ショッピングサイトやツールの場合)
  • そうしたものがあることを的確に表すタイトルやスニペット

こうしたことをサイトで満たすSEO観点での価値を、住氏は次のように述べている:

これらはどんな形であれランキングに影響します。強く意識しながらSEOに取り組むとよいでしょう。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

グーグル検索SEO情報①

2023年3月のコア アップデートを徹底分析、変動が大きかったジャンルは何?
どのような施策が求められるのか? (JADE) 国内情報

2023年3月のコア アップデートを分析した結果を、JADEの篠原誠氏が公開した。

特徴的な動きとして次の5つを挙げている:

  • アップデート前にハッキングサイトが増加しアップデートのタイミングでさらに増加している。

  • Healthジャンルで顕著に権威性のある官公庁のサイトが伸びた。

  • ディレクトリ貸しサイトはアップデート前に大きくランキングを落としているが、今回のアップデートでは少し戻し傾向。長期では落ち続けている

  • バックリンクは引き続き重要度が高い傾向にある。

  • ドメインの強さだけでは一過性の伸びで終わってしまうため、サービスやユーザー行動の改善も合わせて検討することが必要

※強調は編集部による

順位変動が大きかったジャンルの動向も分析している。トップ3は次のジャンルだったそうだ:

  1. 家電(Consumer Electronics)
  2. マンガとアニメ(Manga and Anime)
  3. 健康(Health)

分析から導いた施策として篠原氏は次を提案している:

  • 基本的な方向として大きな変更はない。

  • ハッキングサイトが増えている。自サイトがハッキングされないように注意する、また発見した際にはスパムレポートを活用する。

  • 特に健康ジャンルでは権威性が必要になっている。

  • ディレクトリ貸しのようなことを行っても長期的に上手くいかない。ユーザーの信頼を偽装して作ったり、結果的に検索エンジンを騙すような行為は行わないようにする。繰り返すことでより厳しい制裁を受ける可能性がある。

  • バックリンクは引き続き重要性が高い。リンクを獲得できるようなコンテンツの施策等を検討する。

  • サイト(ドメイン)を強くすることは重要な施策の1つだが、そこだけに収束してしまい、サービス改善が上手くいかないと一過性の施策として終わってしまうこともある。施策ひとつ行うにしても何のために行うのか、ユーザーにとってどのような好影響を及ぼすのかの仮説は建てるようにしたい

※強調は編集部による、一部表現を編集部で修正している

JADEが入手しているデータに関してのレポートであるため、「これがアップデートの真実」と断言することはできないが、分析内容に違和感はない。

少なくとも、この分析をもとに今後の方針を考えてマイナスになることはなさそうだ。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

検索結果で間違ったサイト名が表示される例をグーグルが収集
見つけたら報告 (John Mueller on Twitter) 海外情報

グーグルの検索結果ではサイト名が表示される。モバイル検索では2022年10月に、PC検索では2023年3月に導入された。

検索検索のサイト名

ところが、サイト名が適切に表示されていないケースがあるようだ(異なるサイト名が表示されている?)。原因を探るべくグーグルのジョン・ミューラー氏が具体例を求めている。

自分のサイトに限らず、正しいサイト名が表示されていないサイトを見つけたらこちらのフォームから報告しておこう。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

ユーザーが検索を終了するのはどんなとき?
検索意図を充足させて終了できるコンテンツを提供する (SEO検索エンジン最適化) 国内情報

「検索意図が満たされた」と検索者が判断する基準について、住太陽氏が解説した。今回のピックアップ記事でも住氏の記事を紹介したが、こちらも同じく住氏のサイトからだ。

要点を簡潔にまとめると次のとおりだ:

  • 「検索意図」とは、ユーザーが検索するときに考えていることで、理由や目的を含む

  • 「検索意図を満たすコンテンツ」とは、必要な情報がそろったと検索者が確信でき、検索を終了できるコンテンツ

  • 情報探索行動における「認知的停止規則」には5つの種類があり、タスクの複雑度や検索者の経験や知識によってどの基準で判断するかが異なる

「情報探索を終了する5つの基準」や、その研究データなどもひきながら、住氏は具体的かつわかりやすく解説してくれている。詳細はぜひ元記事で確認していただきたい。

住氏の解説を整理すると、SEOで重要なことは次のようになるだろう:

  • 検索者のタスクの複雑度と経験や知識に留意し
  • 検索者がタスクを完了できるだけの十分な情報を
  • わかりやすく提供すること

これだけ読むと「当たり前では?」と思うかもしれない。しかし、住氏の元記事を読めば、上記の表現にはもう少し深い洞察があることに気付くはずだ。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

セーフサーチのポリシーはDiscoverにも適用される
アダルトなどの望ましくないコンテンツはDiscoverには出てこない (Google SearchLiaison on Twitter) 海外情報

セーフサーチに関するガイダンスおよびポリシーは、ウェブ検索に加えてDiscoverにも適用されるとのことだ。

グーグル検索サーチリエゾンのダニー・サリバン氏が、SEO専門家であるリリー・レイ氏と次のようにやり取りしていた。

レイ氏: Google Discoverに関するガイダンスは、セーフサーチのフィルタリングに関する次のドキュメントで確認するのがベストでしょうか?

https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/safesearch?hl=ja

Discoverではアダルトコンテンツを含むサイトが完全に除外される可能性があるようですが、このドキュメントの内容はDiscoverにも適用されるのでしょうか?

サリバン氏: セーフサーチがDiscoverに適用される可能性はかなり高いので、その理解で合っています。もしそうでなければ、後でドキュメントを更新します。

レイ氏: Discoverでセーフサーチのフィルタリングを受けたと思われる場合、問題を改善した後、さきほどのドキュメントで示されているフォームから審査をリクエストする必要がありますか?

サリバン氏: もし、そのコンテンツがセーフサーチによってフィルタリングされるべきではないと考えるなら、そのフォームを使用するのがいいです。

しかし、Discoverも含め私たちのシステムは通常、露骨あるいはショッキングなどの境界線上にあるコンテンツを、人々が想定していない状況では表示しないようにしています。これは、Discoverのガイダンス(https://developers.google.com/search/docs/appearance/google-discover)の「望ましくないコンテンツを除外する」のセクションで、ある程度解説しています(ここの説明はより明確にできないか検討します)。

要は、セーフサーチが関与していない場合でも、コンテンツが表示されない場合があるということです。

本質的に、ウェブ検索とDiscoverには同等のセーフサーチポリシーが用いられる。もしDiscoverに表示されないコンテンツがあり、その理由が「セーフサーチで除外されるような、望ましくないコンテンツ、あるいは読者を混乱させる可能性のあるコンテンツだから」だと思われる場合は、次の手順を踏もう:

  1. まず、問題となる箇所を修正する
  2. 次に、フォームから審査をリクエストする
★★★☆☆
  • セーフサーチにひっかかりそうなコンテンツを提供しているすべてのWeb担当者 必見!
  • Discoverがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
用語集
Discover / Googlebot / SEO / SERP / SERPs / インデックス / オーガニック検索 / クロール / サイトリンク / スニペット / セッション / ディレクトリ / ドメイン名 / リンク / 外部リンク / 検索エンジン / 構造化データ / 汎用JPドメイン名 / 直帰率 / 訪問 / 重複コンテンツ

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