「ブログを書いても読んでもらえない」そんな人が試すといい3つのこと などSEO記事まとめ10+2本
「ブログを書いても読んでもらえない」「ソーシャルメディアでもぜんぜん拡散されない」そんな悩みをもつ人に向けた記事が、今週のピックアップ。ほかにも、ヤフー検索の入力補助機能の汚染がひどすぎる件、アプリコンテンツのnoindex、クリックで表示されるコンテンツのインデックス、テキストだけのURL参照などなど、SEO関連の情報をまとめてお届けする。
- 今週のピックアップ
- 日本語で読めるSEO/SEM情報
- 海外SEO情報ブログの掲載記事から
- 海外のSEO/SEM情報を日本語で
- SEO Japanはお休みです
「ブログを書いても読んでもらえない」そんな人が取り組むといい3つのこと
コンテンツなしのSEOに成功なし (HubSpot)
当社のブログのコンテンツは誰からも読まれず、シェアもされず、ソーシャルメディアで情報をシェアしてもそこからの展開がありません
そんな状況で、「SEOに対する問題」を優れたコンテンツ戦略で解決する方法を説明した記事を紹介する。
インバウンドマーケティングの権威ともいうべきHubSpot(ハブスポット)の日本語版ブログに投稿された翻訳記事だ。
記事では、
インバウンドマーケティングに本気で取り組むのであれば、高品質のコンテンツは「あればよいもの」ではなく「なくてはならないもの」です。
としたうえで、SEOに取り組むウェブ担当者が抱えている問題の多くは、SEO自体にあるのではなくコンテンツにあると解説し、取り組むといいこととして、次の3つを挙げている。
- 自社のビジネスを知る
- 顧客を知る
- 製品を超えて考える
コンテンツはSEOの基盤であり、優れたコンテンツがなければ、どんなSEOも役に立たない。
そして、優れたコンテンツを作るために必要なのは、検索エンジンのアルゴリズムを知ることでもなければ、SEO向けのHTMLの書き方を学ぶことでもないし、キーワードをページ内でどのように配置するかを教えてもらうことでもない。
前出の3つのことを行い、そこから得られた知見を反映させたコンテンツを作れば、潜在顧客のニーズに応えられ、検索エンジンでの評価も向上していくはずだ。元記事には多くのヒントが散りばめられているので、ぜひ読んでみてほしい。
日本語で読めるSEO/SEM情報
ヤフー検索の入力補助機能の汚染がひどすぎる
野放し状態? (ヤフー検索)
ヤフー検索の入力補助機能(キーワードサジェスト機能)が、スパム業者の影響を受けてしまっており、その状況は目を覆いたくなるほどひどい。
本来は検索ユーザーの入力の手間を省いたり、検索ユーザーが思いつかなかったようなキーワードを提案したりするための便利な機能なのだが、操作されて特定のサイトをサジェストするような候補キーワードが大量に仕込まれてしまっている。
Yahoo!のこの機能を悪用する悪徳業者が存在し、悪いことだと知ってか知らずかその業者を利用するサイト管理者がいるようだ。
SEOコンサルタントである株式会社so.laの代表、辻正浩氏は、ヤフーは独自のサジェスト機能を廃止すればいいのにという指摘に対して、こんなツイートを連発している。
本当にそう思いますが何故なんだろう?使われてるので止める選択肢は無いでしょうが。Googleは提供してくれないのかな?RT @pacificus: Yahooはなぜこんなにも頑なに虫眼鏡にこだわるのだろうか。Googleに借りるかやめればいいじゃん。それができない理由はなんだろ。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2015, 9月 6
ヤフーの方によるセミナーで「Yahoo! 検索の33%が入力補助を使っている」という話がありましたね。虫眼鏡だけの事じゃないと思いますが相当使われている事は確か。でも、そんな便利なものが汚染がひどくて停止されるのが多かったり、リスティング広告で被害があったりというのは微妙かなと。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2015, 9月 6
アルゴリズム対処ができず、さらに人力対処もおっつかないのであれば、事実上の見せしめな大規模制裁すればいいのにとか思うんですが。以前、あれで一気に虫眼鏡業者が減りましたし。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2015, 9月 6
ヤフーのビッグデータ処理を考えると悪質なところと偽装の所との判別はできるのでしょうし、一度大規模に規制して異議受付する形とかででも、受注側だけじゃなくて発注側に対しても激しい制裁与れば、一気に虫眼鏡系の業界は縮小すると思うのですが。今はリスクが小さすぎます……
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2015, 9月 6
虫眼鏡関連の営業が来たと相談受けると「過去に最小で法務連絡、最大でYahoo! 検索のインデックス削除という制裁があったので今後また起きるかも、リスクがあるので絶対勧められない」とか話していますが……リスクを身近に感じてもらうしかないのかなあとか思います。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2015, 9月 6
サジェストスパム、もう、GoogleのAutoComplete採用しちゃうか、全力で事件にして巨額の損害賠償を請求してニュースにしてほしい……
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2015, 9月 12
自社のサービスがこれほどまでに乱用されていることを、ヤフーは認識しているのだろうか? 認識しているとしたら真剣に対策を講じているのだろうか?
もちろん、一番問題があり責められるべきは乱用している人間だ。しかし、今の状況を見ると、野放しとまでは言わないまでも対応が後手後手に回っている点にも問題があると言うしかない。
グーグルのなかの人がSEOイベントで語ったこと
CAのインハウスSEOのセミナー受講TIPS付き (木村賢 on Twitter)
WDF Vol.19「集客とSEO 2015」というイベントが、9月12日(土)に金沢市で開催された。
講演者としてグーグルから参加した金谷氏の講演の一部を、同じく講演者として参加したサイバーエージェントの木村氏がツイートしていたので紹介する(読みやすいように一部編集している)。
検索アナリティクスでできることは検索アナリティクスでしかできない(#1)
Q. グーグルは検索結果にどんなページを表示しようとしていると思いますか?
A. 検索ユーザーが探している情報を検索結果に表示しようとしている(#2)
世の中には良いSEO業者と悪いSEO業者がいる(#3)
有料リンクを「グーグルに対応している」「グーグルのガイドラインに対応している」と売る業者がいるらしい(#4)
しかし、仮に効果がある有料リンクがあったとしても、それをグーグルが公認してるなんていうことは、あり得ない(#5)
再審査リクエスト時にGoogleとして記載して欲しいこと(#6)
- なぜ違反が起きたか?
- 修正のためにどんなことをしたのか?
- 今後起こらないようにするための対策
木村氏によるセミナー参加時のTIPSも最後に紹介しておく。
毎回思うんだけどセミナーっていうのは「行間を読む」ことが重要。
直接的に話していることや、スライドに書かれていることの裏に、どのような意図があるか、そこを考えて聞くのとそうじゃないのとでは全然違う。
話し手が全部しゃべれよ!って言われそうだけど言えないこともあるからw
— 木村賢(Satoshi Kimura) (@kimuyan) 2015, 9月 12
グーグル、検索クエリのCSVファイルダウンロードを1か月後に終了
今後は検索アナリティクスAPIを利用 (ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルは、「検索クエリ」のCSVファイルダウンロードの提供を、10月20日をもって廃止することをアナウンスした。
検索結果での表示回数やクリック数、CTR(クリック率)などをCSV形式のファイルでダウンロードできるスクリプトをグーグルは2011年から提供していたが、これを終了するもの。
今後は、もっと高機能な検索アナリティクスAPIを利用するように勧めている。
こうした古いスクリプトでは、「ClientLogin」と呼ばれる方式でユーザー認証を行っているが、グーグルはこの仕組みによる認証を全体として終了させ、OAuthと呼ばれる方式に移行している。こうしたスクリプトを用いたCSVファイルのダウンロードを利用したツールを使っていたとしたら、切り替えの時期だ。
アプリコンテンツをnoindexにする方法
noindex.xmlファイルを設定する (ウェブマスター向けヘルプフォーラム)
App Indexingを実装しているアプリ開発者のための情報を提供する。
検索結果に表示したくないコンテンツがある場合、ウェブサイトならばnoindex robots metaタグを利用できる。App Indexingでもnoindexの仕組みを利用できる。noindex.xmlというものだ。
noindex.xmlファイルを利用すると、特定のアプリコンテンツのディープリンクを検索結果から非表示にできる。
頻繁に使う仕組みではないだろうが、使う場面があるかもしれない。覚えておくといいだろう。具体的な設定方法は開発者向けドキュメント(英語)を参照してほしい。
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