インタースティシャルがあるページは11月1日以降、検索で評価が下がる!? などSEO記事まとめ10+4本
ページにアクセスしようとしたら全画面で広告――そんな「インタースティシャル」があるページの評価がモバイル検索で下がるようになる話題が、今週のピックアップ。ほかにもSEOの競合調査、インデックス登録ページ減少、URL削除ツールの正しい使い方、モバイル対応などなど、SEOの話題をまとめてお届けする。
インタースティシャルがあるページは11月1日以降、検索で評価が下がる!?
まずはアプリDLインタースティシャルが対象 (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
インタースティシャルが、モバイルフレンドリーの要因に追加された。もちろん、モバイルフレンドリーではないと判断されるマイナス要因としてだ。
検索結果からアクセスしたページのコンテンツの大部分がインタースティシャルで覆われている場合、そのページはモバイルフレンドリーだとはみなされなくなる。
モバイルフレンドリーテストツールとSearch Consoleのモバイルユーザビリティレポートは、全面のインタースティシャルを通知するようにすでに更新されている
現時点のモバイルフレンドリーテストツールではインタースティシャルがあってもモバイルフレンドリーだと表示されるが、11月1日以降はモバイルフレンドリーではないと評価される。つまり、全面インタースティシャルのページはモバイル検索結果で順位が下がる可能性があるのだ。
ただし、今回の変更はアプリのダウンロードを宣伝するインタースティシャルだけに適用される。それ以外のインタースティシャルには影響しない。またアプリダウンロードのインタースティシャルであっても、スクリーンの一部に表示されるのであれば問題視されない。
現在、アプリダウンロードの全面インタースティシャルを設定しているなら、OSに応じて次のいずれかの仕組みに置き換えることで危機を回避できる。
- スマートバナー(Safari向け)
- ネイティブ アプリ インストール バナー(Chrome向け)
グーグルが公開しているモバイルガイドの「よくあるミスを回避する」セクションにも、インタースティシャルの項目が追加されている。こちらもよく読んでおきたい。
インタースティシャルをモバイルフレンドリーの要因にグーグルが組み込むことは、このコーナーの読者であればわかりきっていたことだ。はっきりしなかったのは、いつになるかだけであった。
今のところはアプリダウンロードのインタースティシャルだけが対象だが、そのほかのタイプのインタースティシャルにいずれ範囲を拡大することがあっても不思議ではない。
日本語で読めるSEO/SEM情報
検索アナリティクスで999件の制限を超えてデータを調べる方法
APIを使えば5000個までは取得可能 (グーグル ウェブマスター向けヘルプフォーラム)
旧ウェブマスターツールの「検索クエリ」では情報を全件CSVでダウンロードできたが、新しい「検索アナリティクス」では999件までしかダウンロードできない。検索アナリティクスで999件の制限を超えてデータを入手する方法はないのだろうか。
Google Search Consoleの「検索クエリ」は、その機能を拡張した「検索アナリティクス」の正式版が公開されたあとも、3か月は提供を続けることをグーグルは約束していた。約束の期間が過ぎ、検索クエリへのリンクの表示を撤去した。
URLに直接アクセスすれば依然として「検索クエリ」を利用することは可能だ。だが遅かれ早かれ完全に廃止するのではないだろうか。
新しい検索アナリティクスは検索クエリと比べると非常に優秀なツールなのだが、1つ難点がある。ダウンロードできるデータが999件までに限定されていることだ。これでは、規模が大きいサイトでは十分なデータを得ることができない。
上限を上げる方法はないだろうかという質問が公式ヘルプフォーラムに投稿された。
Search Consoleの検索アナリティクスを直接使っている限りはどうにもならない。しかし、グーグルが先日公開した検索アナリティクスAPIを使えば、最大5000までは取得できるとのことだ。
プログラミングのスキルが必要だが、1000個以上のクエリデータを手に入れる必要があるならば、APIを利用したツールを作成するといい。
ツールなんて役立たず、本当の競合調査はこの4ステップで完璧
検索結果を自分の目で見て調べる (ブログマーケッターJUNICHI)
世間でよく知られているSEOツールを利用しても本当の競合調査には役立たない
このようにキッパリと言い切ったうえで、どうすれば本当の競合調査ができるのかを説明した記事。
競合調査においてもっとも重要なのは、ツールが算出するデータを比較することではなく、次の2つを調べることだという。
- 検索ユーザーの質問の意図
- 検索ユーザーに提供したら喜ばれるであろう答え
そして、コンテンツに着目した競合調査を4つのステップに分解して説明している。
狙いたいキーワードでグーグル検索する
検索上位のコンテンツの情報をメモする
ユーザーの質問の意図と知りたいことをリスト化する
検索ユーザーに提供すべき情報をユーザーが理解しやすい順番に並べ替える
競合調査におけるツールの利用が100%無意味だとは、筆者は思わない。それでも、ここで説明されている競合調査の方法が有用であることも、また確かなことだと思う。応用してみてはいかがだろうか。
日本語版ウェブマスター向けオフィスアワー 9月版
インタースティシャルの話もあり (ウェブマスター オフィスアワー on Google+)
グーグル日本のサーチクオリティチームが主催するウェブマスター向けオフィスアワーの9月版が開催された。
今回交わされたQ&Aの一部は次のとおり。
- GooglebotのIPアドレス
- JSON-LDを使ったリッチスニペット
- 画像の利用に対するグーグルの評価
- 検索アナリティクスの取得クエリ数
- Fetch as Googleの「インデックスに送信」の上限数
- サイトマップへの画像URLの記載
Q&Aに先立って冒頭では、インタースティシャルの件についてもグーグル社員が説明しているので視聴しておこう。
グーグルマイビジネスにログインしないとグーグルマップから消えるかも
ローカルビジネスオーナーは要注意 (Inside AdWords Japan)
グーグル マイビジネスに定期的にログインし、登録情報に変更がないかどうかを確かめるようにと、グーグルが促した。グーグル マイビジネスに登録した住所や電話番号、写真などのビジネス情報は、ウェブ検索やグーグルマップの検索結果に利用されることがある。
過去1年間にログインしなかったビジネスオーナーには、ログインして登録情報を確認するように依頼するメールを送信することがあるそうだ。
ここまでは、「ああそうなのね」と軽く流してしまう内容に響くかもしれない。
注意したいのは、以下で筆者が強調した部分だ。
メールを受け取ったら
このようなメールを受信した場合、本文に記されたステップに沿って Google マイビジネス ダッシュボードにログインのうえ、必要に応じて情報の修正をお願いいたします。Google から通知が送信されてからもアカウントにログインいただけない場合、アカウント認証が取り消されたり、Google マップから情報が削除される可能性があります。
大切なビジネス情報が検索結果に表示されなくなってしまうかもしれない。ローカルビジネスにとっては、検索結果に表示されるあなたのビジネス情報は重要だ。検索トラフィックはもちろんのこと、あなたのビジネスの認知度・信頼度にも影響するかもしれない。
グーグルマイビジネスに登録しているならば、忘れずに定期的にログインしよう。
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