インタラクティブマーケティング統計データ by ユニメディア

流入元別コンバージョン指標 2011年6月

検索エンジンとリスティング、その他のセッションあたりPV数を抽出し、傾向を探る

ユニメディアのマーケティングツール導入企業の各種KPIを統計データ化し、マーケティング担当者が業界水準のCVRとして参考とするためのレポートをお届けする。

インタラクティブマーケティング統計データ
目次

コンバージョン率を高めるためのユーザー動向調査

全般的にCVRを高めるためには各データを深掘りし、ユーザー動向を詳細に検証していく必要があると思われます。そこで6月の統計データでは、流入元の中でも特に高比率を占める検索エンジンとリスティング、その他のセッションあたりPV数を抽出し、その傾向を探っていきます。

まずは6月度の統計データを見ていきましょう。

アクティブユーザーを示す基本指標

UUあたりPV4.21
セッションあたりPV2.68

流入元ごとの効果を示す指標

流入比率直帰率CV比率流入別CVR
検索エンジン23.44%61.81%4.18%0.34%
クチコミ0.93%65.56%1.31%2.70%
PR0.70%60.47%0.16%0.43%
リスティング14.37%64.51%2.97%0.40%
アフィリエイト0.03%47.17%0.14%10.00%
純広告3.09%77.94%0.49%0.64%
その他57.45%72.03%90.76%3.04%
全体-70.04%-平均1.92%

全体コンバージョン率

ランディングページからのCVR1.92%
エントリーフォームからのCVR47.63%

SEM経由のコンバージョン比率

リスティングSEO
単一ワードCV数比率62.93%73.32%
複合ワードCV数比率37.07%26.68%

SEM経由の単一/複合ワード別コンバージョン率

リスティングSEO
全ワードCVR0.36%0.46%
単一ワード流入を母数としたCVR0.41%0.71%
複合ワード流入を母数としたCVR0.22%0.22%

CGMからのクチコミ流入を示す指標

CGM
CGMからの流入比率0.80%
CGMからのCV比率2.25%
CGMからのCVR2.55%

SEOのロングテール対応状況を示す指標

SEOにおけるランディングページ数806.50
SEOにおけるランディングページがトップの割合8.36%

エントリーフォームの流入元別コンバージョン率

SEO54.20%
クチコミ57.45%
PR30.00%
リスティング60.18%
アフィリエイト63.64%
純広告55.15%
その他52.14%
セッションCVCVR
Yahoo!49.70%42.94%0.47%
Google38.84%47.98%0.50%
Bing4.68%2.69%0.62%
その他検索エンジン6.78%6.38%0.44%
合計値/平均値100.00%100.00%0.47%

主要リスティング別コンバージョン率

セッションCVCVR
Yahoo!リスティング広告30.95%34.88%0.24%
Google AdWords69.05%65.12%0.45%
二社合計値/平均値100.00%100.00%0.41%

ユーザーのCV有無によってセッションあたりPVに大きな差

検索エンジン・リスティング・その他のセッションあたりPV

全体CVありCVなし
SEO2.3517.292.31
リスティング3.0022.552.94
その他2.815.692.70

まず、3つの流入元のセッションあたりPVを比較すると、SEOとリスティングでは、商品購入や会員登録など何らかのCVが発生したかどうか、ユーザーのCVの有無によってPVに7倍前後の差が出ています。対して、その他の流入元の場合ではこれが2倍程度ですが、このデータを取得するにあたり非常に興味深い現象が確認できました。

その他の流入元セッションあたりPVでのCV有無による乖離

全体CVありCVなし
総計2.815.692.70
CV有無により乖離の少ないサイト3.804.733.74
CV有無により乖離の大きなサイト1.7015.671.61

2つ目の表ではCVあり・なしでPV数に乖離の大きなクライアントとそうでないものとでサンプルを分けて集計しています。これを見ると、乖離の大きなクライアントサイトでは、およそ10倍近くの差異が見られ、多くのユーザーが直帰に近い形で離脱していることがうかがえます。その一方で、乖離の少ないクライアントサイトではそのPV数が非常に近似しています。

CVの有無がセッションあたりPVにさほど影響していないサイトでは、ユーザー行動も似ているのではないかという推測が成り立ちます。従って次に確認すべきポイントとしてはユーザー離脱遷移・ページの構成が挙げられます。もし特定ページでの問題点が確認できれば、その改善でCVへ転化することは比較的容易でかつ、目に見える効果が見込まれます。

他方、CVユーザーが活発に回遊する傍らで直帰率も高いと想定されるサイトでは、様々な角度からの仮説検証が必要になってきます。

たとえば、ECサイトや求人サイトなど、アイテムやコンテンツが豊富に存在する場合はどうしてもインターフェイスやナビゲーションが煩雑になりがちです。このような場合であれば、コンテンツ・カテゴリ分類を見直したり、キャンペーンなどでよりシンプルでCVしやすい遷移の流れを作るなど、ユーザーが離脱しにくい仕組みを本質的な視点から考えることが求められるでしょう。

先に記した通り、ユーザー遷移動向の差は、サイト自体の構成やコンテンツ量によって大きく異なることが考えられます。従って、プロモーションや誘導施策も重要ではありますが、それ以上にサイトそのものをどのようにすればより長く滞在してもらえるかが肝心なのではないでしょうか。

調査概要

ユニメディアのマーケティングツール「UMAP」導入企業をサンプリング、企業の各種KPIを統計データ化して業界水準のCVRを数値化した

用語集
AdWords / CGM / CVR / KPI / SEM / SEO / アフィリエイト / キャンペーン / クチコミ / コンバージョン / コンバージョン率 / セッション / ナビゲーション / リスティング広告 / 検索エンジン / 直帰 / 直帰率
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