インタラクティブマーケティング統計データ by ユニメディア

d-menu検索のCVRが上昇傾向、スマートフォンの検索利用はGoogleがトップ | インタラクティブマーケ統計2012年4月

キャリア公式ポータルの検索利用率は低いものの、若干の上昇傾向が見られた

ユニメディアのマーケティングツール導入企業の各種KPIを統計データ化し、マーケティング担当者が業界水準のCVRとして参考とするためのレポートをお届けする。

インタラクティブマーケティング統計データ
目次

スマートフォンにおけるキャリア公式ポータル経由の流入を考える

インタラクティブマーケティング統計データに関して、読者の方々にさらに有益な記事を提供できるよう、今回からレポートの提供形式を変更します。

具体的にはテーマを2つに設定し、それぞれ3か月ごとに定点観測として提供するとともに、残りの1か月で市場のホットトピックと思われるものを単独で取り上げ深掘りしていきます。2つのテーマとは、これまでの「スマートフォンインタラクティブマーケティングレポート」と、「スマートフォンにおける検索エンジン流入分析」です。

今回は、定点観測レポートの1つとして、PCサイトへのスマートフォン端末のアクセスを調査した「スマートフォンにおけるデバイス別主要検索エンジン別流入」を取り上げます。

スマートフォン別コンバージョン指標

デバイス別主要検索エンジン別流入比率・コンバージョン率

全流入からの比率個別デバイス別比率デバイス・流入別CVR
AndroidYahoo!6.80%13.13%0.56%
Google36.68%70.87%0.52%
Bing0.01%0.02%0.00%
docomo d-menu検索2.13%4.11%2.67%
その他検索エンジン6.14%11.87%0.77%
iPhoneYahoo!11.70%37.28%0.00%
Google15.91%50.68%0.00%
Bing0.09%0.27%0.00%
docomo d-menu検索0.00%0.00%0.00%
その他検索エンジン3.70%11.77%0.00%
その他デバイスYahoo!6.31%37.46%0.30%
Google9.60%56.98%0.10%
Bing0.18%1.07%0.00%
docomo d-menu検索0.00%0.00%0.00%
その他検索エンジン0.76%4.49%0.00%
スマートフォン全体Yahoo!24.81%-0.23%
Google62.19%-0.32%
Bing0.27%-0.00%
docomo d-menu検索2.13%-2.67%
その他検索エンジン10.60%-0.45%

全体的な傾向としては、これまで同様スマートフォンユーザーの検索利用動向では、Google検索の利用率が多数を占めています。これは以前取り上げた通り、フィーチャーフォンの時代と異なり、スマートフォンではキャリア公式ポータル経由の流入比重が低くなっていることが関係していると考えられます。

デフォルトで組み込まれている検索アプリと差別化ができておらず、またd-menuやau oneなどのキャリア公式ポータルサイトを経由せずともApp StoreやGoogle Playでアプリを入手できるため、ポータルとしての価値が高められていないことがその主要要因だと言えるでしょう。

しかし今月はd-menu検索のCVRが高く、1月度の1.42%、1%弱だった2月度~3月度から4月度は一気に2.67%まで伸びました。これを見る限り、少比率とはいえキャリア公式ポータルを使うユーザーを囲い込むために公式ポータルを活用することは十分意味があるのではないか、という仮説が立てられます。

もちろん、今回のCVRの高さが一時的か否かは引き続き統計データを見ていく必要がありますし、各キャリア公式ポータルの今後の展開による一面は否定できません。しかし、現時点でもd-menuの存在価値を高められる余地は十分あるのではないか、という観点が次の施策へのヒントになると言えるでしょう。

調査概要

ユニメディアのマーケティングツール「UMAP」導入企業をサンプリング、企業の各種KPIを統計データ化して業界水準のCVRを数値化した

用語集
CVR / KPI / キャリア / コンバージョン / コンバージョン率 / スマートフォン / フィーチャーフォン / 検索エンジン
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