インタラクティブマーケティング統計データ by ユニメディア

PCブラウザシェアはIE8がトップ、IE6は未だに10%ほどが利用 | インタラクティブマーケ統計2012年8月

今月のインタラクティブマーケティング統計レポートはPCブラウザシェア率を取り上げます。

ユニメディアのマーケティングツール導入企業の各種KPIを統計データ化し、マーケティング担当者が業界水準のCVRとして参考とするためのレポートをお届けする。

インタラクティブマーケティング統計データ

今月のインタラクティブマーケティング統計レポートは、視点を変えてPCブラウザシェア率を取り上げます。

目次

全体のセッション比率65%を占めるIEのブラウザシェア

アプリでのコンテンツ提供が主流であるスマートフォンに比べ、PCではブラウザによるサービスアクセスが圧倒的大多数を占めます。従って、その提供物がブラウザに正しく表示されるか、あるいは正しく動作するのかが非常に重要になりますが、実際のユーザーシェアはどのようになっているのでしょうか。

全PV
からの比率
全セッション
からの比率
全CV
からの比率
セッション
あたりPV数
流入別CVR
Firefox11.83%12.15%10.14%3.542.11%
Google Chrome15.29%17.78%11.77%3.131.68%
Internet Explorer 69.90%9.34%11.52%3.863.13%
Internet Explorer 713.01%13.51%12.40%3.512.33%
Internet Explorer 846.82%42.82%52.26%3.983.09%
Internet Explorer
(その他)
0.01%0.02%0.00%2.360.00%
Lunascape0.39%0.39%0.38%3.652.53%
Opera0.87%1.08%0.63%2.951.49%
Safari0.51%1.34%0.02%1.380.04%
Sleipnir1.31%1.52%0.86%3.131.43%
その他0.06%0.06%0.00%3.820.00%
全体/平均100.00%100.00%100.00%3.632.32%
図1 ブラウザ別流入効果指標(総合)

ブラウザ別の流入比率を見ると、Internet Explorer(以下、IE)が圧倒的に強く、全体の70%を占めます。そのなかでもIE8はセッションで43%以上、CV比率では過半数となっており、これは現在の主力OSであるWindows 7の普及率が影響していると考えられます。

一方、旧式ブラウザであるIE6/7のユーザー数も20%を超えていますが、これは現在もWindows XPを使用しているユーザーが多いことの表れと考えられます。特にIE6は登場から10年以上経ち、すでにYahoo! JAPANやGoogleのYouTubeなどがサポートを終了している、レガシーブラウザ(Web標準準拠が不十分な古いブラウザ)だと言えますが、9.9%とFirefoxに次ぐ使用率になっており、一定のシェアを占めています。

上記に挙げたブラウザ比率は、Webサービスを構築する際に重要な指標となります。たとえば、HTML5でサイト制作をしようとした場合、IEではバージョン9以降で完全対応していますが、今回、全体セッション比率で7割弱を占めるIE6/7/8では一部機能対応となっています。従って、旧ブラウザに対応するためにあえてHTML5採用を見送るか、あるいは新旧ブラウザによってFlashと切り替わる仕様にするかなど、制作方針を決めることが必要になってきます。

リッチコンテンツやデザイン面の強化の視点から考えれば、旧ブラウザでのアクセスは必ずしも歓迎すべき事態ではありません。とはいえ、上記のように多数派となっていた場合は無視できるものでもなく、ユーザビリティやサービスコンセプト、あるいはメンテナンス性も視野に入れ、どこまで最新仕様にするかを慎重に考えるべきでしょう。

調査概要

ユニメディアのマーケティングツール「UMAP」導入企業をサンプリング、企業の各種KPIを統計データ化して業界水準のCVRを数値化した

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