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Dropbox(ドロップボックス)の使い方 ファイル共有や同期を簡単に

Dropboxというオンラインストレージサービスを知っていますか? リモートワークが主流となった昨今、仕事に欠かすことのできないファイル同期・バックアップシステムであるドロップボックス。今回は、そのインストールの方法から「リビジョン」「まとめてダウンロード」「パブリックフォルダ」などの便利機能、削除したファイルを戻す方法まで、分かりやすく解説します。2GBまで無料で使える便利ツール、徹底解剖!

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オンラインストレージサービスの本命Dropbox徹底解剖

クローズドβの段階から一部で話題を呼んでいたオンラインストレージサービス「Dropbox」がいよいよ正式公開された。笑っちゃうくらいの便利さに、手放せなくなる人が続出しているこのサービスを徹底的に紹介する。

Dropboxとは

Dropbox(ドロップボックス)とは、米Dropbox, Inc.が運営するオンラインストレージサービスだ。サインアップすればだれでも無料で2GBのディスクスペースを利用できる。

もちろんこれだけなら他にもたくさんのサービスが存在する。だが、Dropboxの売りはそこではない。このサービスの真の魅力は専用クライアントソフトを利用した高機能なファイル同期・バックアップシステムなのだ。

  • 同期ツールとして使いやすく優秀

    たとえば、会社や学校のPCで使っているファイルを持ち帰って自宅で作業したい場合、USBメモリに保存する、ファイルをCD-Rに焼く、Gmailなどでメールに添付する、ファイル転送サービスを利用するなどして自宅のPCに移動する必要がある。

    だが、Dropboxを使えばそのような手間は一切なくなる。「My Dropbox」と呼ばれる専用のフォルダに利用したいファイルを放り込んでおけばいい。それだけで、自宅のPCに会社や学校にあるものとまったく同じファイルが自動的に転送されるのだ。また、自宅でそのファイルに修正を加えると、会社や学校のファイルにもまったく同様な修正が加えられる。ユーザーはDropboxの存在をほとんど意識することなしに、複数のPC間で完全に同一のファイルを共有できるのだ。しかも、クライアントソフトはWindowsだけではなく、Mac OSやLinuxもサポートされている。

    筆者は今まで事務所と自宅のPCを同期させるためにマイクロソフトのFoldershareというP2Pを利用したWebサービスを利用していたのだが、同期できるフォルダ数が限られている、日本語が文字化けするなどの細かい不満点があった。Dropboxはこれらが完全に解消されているだけではなく、さらに便利な機能がてんこ盛りで付加されている。

  • バックアップツールとしても便利に使える

    もちろんDropboxは単にファイルの同期を行うだけのサービスではない。バックアップツールとしても便利に利用できる。

    というのも、同期するためにオンラインストレージ上にも最新ファイルのバックアップが常に存在しているので、万が一、PCのファイルが破損、紛失してしまった場合でも、バックアップを利用してすぐに元に戻すことができるのだ。

    また、いつものPCはもちろん、クライアントソフトをインストールしていないPCからもブラウザを使ってアクセスし、必要なファイルをダウンロードできる。

Dropboxサーバーとの通信はAES256ビットという、非常に強力に暗号化されたSSLを使用しているので、セキュリティ面も心強い。さらに、Dropboxのユーザー同士でファイルを共有することも可能になっている。AmazonのストレージサービスS3(Simple Storage Service)を利用しているところも注目だ。

この他にもさまざまな実用的機能が用意されているDropbox、この記事ではその全機能、使い方を詳しく紹介してみよう。

Dropbox徹底解剖:画像00
正式公開と同時にベータサービス時にはなかったLinux版のクライアントが公開された
※2010-06-19 Web担編注

Dropboxのサイトやインストーラの変更にあわせて、インストールの解説部分を更新しました。

Dropboxのインストール

Dropboxを利用するためには、まず利用するすべてのPCにクライアントソフトをインストールする必要がある。と言ってもインストールはきわめて簡単。インストーラーの指示に従って必要事項を入力するなどの作業を進めていくだけだ。

一度インストールしてしまえば、クライアントソフトはシステム起動時に自動的に立ち上がるようになるので、その後はソフトの存在を特に意識することなくDropboxを利用できる。

  1. ブラウザでDropboxのWebサイトにアクセスし、[Download Dropbox]ボタンをクリックしてDropboxのクライアントソフトをダウンロードする。

    Dropbox徹底解剖:画像01
  2. Dropboxクライアントソフトのインストーラーを実行する。以下はWindows版クライアントで説明する。「Install」ボタンをクリックする。

    Dropbox徹底解剖:画像02
  3. インストールが開始される。

    Dropbox徹底解剖:画像04
  4. インストールが終わったら設定作業に入る。初めてDropboxをインストールする場合は「I don't have a Dropbox account」がチェックされた状態で、そのまま「Next」ボタンをクリックする(2台目以降のインストールの場合は「I already have a Dropbox Account」をチェック)。

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  5. 名前(First name)、名字(Last Name)、メールアドレス(Email)、Dropboxへのアクセスで使うパスワード(2回入力する)、今Dropboxをインストールしたコンピュータの名前(Computer Name、複数コンピュータを区別するためのもの)を入力して「Next」ボタンをクリックする。

    Dropbox徹底解剖:画像06
  6. アカウント種別を選ぶ。最初に作ったアカウントは無料アカウントになっているが、ここで有料アカウントにアップグレードできる。今回は「2GB Free」を選んで「Next」をクリックしておこう。

    Dropbox徹底解剖:画像07
  7. チュートリアル画面が表示される。見なくてもいい場合は「Skip tour and finish」ボタンでスキップできる。

    Dropbox徹底解剖:画像07
  8. インストール完了画面が表示される。今回はこのまま「Finish」をクリックしてインストーラを終了しよう(ここで「I want to choose where to put my Dropbox folder」をチェックすれば、Dropboxのデータとしてファイルを扱うフォルダの場所を設定できる)。

    Dropbox徹底解剖:画像07
  9. インストールしたPCに自動的に作成された「My Dropbox」フォルダが開く。これでインストールは終了だ。利用しているすべてのPCでこの作業を行うことになる。

    Dropbox徹底解剖:画像08

では、次のページから、具体的な使い方を見ていこう。

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