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SEO効果を120%引き出すウェブマスター注目のGoogle管理ツール/Google Webmaster Central

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[特別版]

SEO効果を120%引き出すウェブマスター注目のGoogle管理ツール
Google Webmaster Central

「Google Webmaster Central」は、自分が管理するサイトをGoogleに登録するための統合管理ツールだ。また、サイトがGoogleの検索ロボットに適切にクロールされているか、どのようなインデックスに登録されているか、どのようなキーワードが登録されているかなどの情報を確認し、最適化することができるSEOには必須のツールだ。

田口 和裕(フリーライター)

「Google Webmaster Central」は、もともと「Google Sitemaps」という名前で2005年6月にGoogleが提供を開始したウェブマスター向けのサービスに、開発ブログやディスカッション、ヘルプセンターなどいくつかのコンテンツを加えて2006年8月に公開されたサービスだ。2月には正式版が公開されたばかりである。

ウェブサイトが検索エンジンに登録されるためには、まず検索ロボットやクローラと呼ばれる、検索エンジンが持つ情報収集用のプログラムにサイトをクロール(巡回)してもらう必要がある。

※検索ロボットとは?
検索エンジンは、各サイトの情報を自動的に集めるためのプログラムを持っている。一般に検索ロボットやクローラーと称され、検索ロボットが情報収集のためにサイトを巡回することをクロールという。Googleの検索ロボットは「Googlebot」と呼ばれている。記事で紹介するウェブマスターツールを使えば、検索ロボットが訪れるのをまつだけでなく、クロールしてほしいページを指示したり、クロール状況やクロールの周期をコントロールしたりできるようになる。

登録されるには、この検索ロボットがサイトを訪れるのを待つしかないが、ここで紹介するツールを使えば、クロールしてほしいページを指示できる。また、「Googleが自分の管理するサイトをどのように見ているか」を知り、さらに「どのように見てほしいか」をコントロールできる。自分のサイトがGoogleの検索ロボットに適切にクロールされているかを知ることで、Googleで検索するユーザーがスムーズにサイトにたどり着くことができるように最適化できるのだ。

まずは「サイトステータスウィザード」を使って、自分のサイトがGoogleのインデックスに登録されているかを確認しよう。URLを入力するだけで、Googleの登録状況を簡単に確認できる。

次にメインコンテンツである「ウェブマスターツール」を使って、より詳細な分析と設定を行おう。このツールに自分のサイトを登録すれば、Googleの検索ロボットによるサイト内のクロール状況や、インデックスやキーワード登録の詳細といった細かな情報を確認できる。数百ページを超えるようなサイトでは、リンク切れやエラーなど、検索ロボットがクロールできずにインデックスから漏れているページを自力で把握することは困難だが、ウェブマスターツールの機能を使えば、インデックスされていないページを簡単に確認できる。

また、XML形式のサイトマップをアップロードすることでクロール頻度や優先度のコントロールもできる。

さらに、クロールさせたいURLを直接送信したり、「Google Base」や「Googleブック検索」といったコンテンツを直接登録したりすることもできる。

Google Webmaster Centralの6つの機能
サイト ステータス ウィザード

サイトがGoogleのインデックスに登録されているかどうかを確認できる。また、検索ロボットが最後に訪れた日時も表示される。

ウェブマスターのツール

Google Webmaster Centralのメインコンテンツ。クロールの状況や、インデックス、キーワード登録の詳細を確認できる。

お客様のコンテンツをGoogleに送信

GoogleにクロールしてほしいURLを直接送信できる。「Google Base」や「Googleブック検索」「Google Video」などへのリンクもある。

ウェブマスター向けのGoogleブログ(英語)

Webmaster Central開発者のブログ(英語)。クロールやインデックスに関する最新情報を知ることができる。Googleの他のブログへのリンクも豊富だ。

ウェブマスター向けの
Googleディスカッショングループ

ウェブマスターを対象としたスレッド形式の掲示板。過去のトピックも検索できるので、わからないことができたら覗いてみよう。

ウェブマスター向けヘルプセンター

このツールのヘルプページ。図版も豊富に使ってかなり詳細に解説されている。利用前に一度熟読しておくとよいだろう。

まずは登録から!Googleの登録状況を確認して最適化する

図1 「ウェブマスターツール」を起動したら、まずは分析したいサイトのURLを入力して登録を行う。1つのアカウントで複数サイトの管理もできる。

「ウェブマスターツール」を利用するためには、まず分析したいサイトのURLを登録し、さらに利用者が本当にそのサイトの管理者であるかどうかを確認するための認証作業を行う必要がある。


認証は「指定したファイル名のファイル(中身は空でいい)をアップロードする」か「指定されたMETAタグをindex.htmlに埋め込む」ことで行える。また、複数のサイトを登録した場合はそれぞれ別個に認証作業を行う必要がある。

図2 サイトの分析を行うためには、管理者本人が登録したかを確かめるため、認証作業を行う必要がある。「サイトを確認」をクリックしよう。
図3 確認方法は2つ。プルダウンメニューで「METAタグを追加」を選択した場合は、表示されたタグをindex.htmlのセクションに追加する。もう1つの「HTMLファイルをアップロード」を選ぶと、HTMLファイル名が表示されるので、その名前のHTMLファイルをサーバーにアップロードする。通常はHTMLファイルをアップロードするのが簡単でいいだろう。

図4 サイトのルートディレクトリ(最上階層のフォルダ)に先ほど表示されたHTMLファイルを作成し、アップロードする。ファイルの中身は空でいい。

認証作業が終わると、すぐにそのサイトに関するGoogleの検索ロボットのクロール状況や統計を確認できる。なんらかの理由でクロールできなかった場合はエラー内容が表示されるので必要に応じて対策を講じる必要がある。

図5 認証が終わると「概要」画面ではクロールステータスなどの各種情報を見られるようになる。クロールが正常に行われなかったページはエラー表示される。
図6 エラー内容は原因についても詳しく調べることができる。原因を突き止めたらすぐに対策を講じよう。

サイトマップを登録してページ単位で更新頻度をコントロール

図7 サイトマップを作成したらサーバーにアップして、「ウェブマスターツール」に登録しよう。登録後はサイトマップタブから、クロールした日時などをチェックできる。
図8 XML-Sitemapsは無料のサイトマップ作成サービス。Googleだけでなく、Yahoo!やMSNにも対応したサイトマップを作成できる。
http://www.xml-sitemaps.com/

一般的に、サイトマップとはサイトの全体構造を示してユーザーが目的の情報にたどり着きやすくするものを指すが、ここでいうサイトマップとは、サイトを構成するファイルのURLや、最終更新日、更新頻度などを記述したXML形式のファイルだ。このファイルをサイトにアップロードして「ウェブマスターツール」に登録すれば、Googleの検索ロボットに漏れなくサイトをクロールさせることができる。

サイトマップは、対応するCMSを導入していれば、CMSの機能で作れるが、無料のツールを利用して簡単に作成することもできる。もちろん記述内容を吟味して、より詳細な設定も可能だ。制作会社に制作を依頼している場合は、Googleに対応したサイトマップの作成を依頼しておこう。

ただしサイトマップはあくまでファイルのありかを知らせるだけのものだ。登録したからといって、Googleの検索順位が上がるわけではないので注意しよう。

図9 Yahoo! Site Explorerは、Yahoo!向けのサイトマップ登録サービス。Yahoo!の検索プラットフォームはどの国でも共通なので、Googleとあわせて登録しておこう。
https://siteexplorer.search.yahoo.com/

外部リンク分析やアクセス統計を活用して
ユーザーの導線をつかむ

図10 「リンク>外部リンク」には、他のサイトからリンクされているページがすべて表示され、それぞれのリンク元も一覧できる。
図11 「統計>クエリに関する情報」では、サイトへのアクセスの際に使われた検索キーワードを調べることができる。

「ウェブマスターツール」にサイトを登録すると、サイトを分析するのに役立つ多くの資料を見ることができる。

「クエリに関する情報」では、自身のサイトがどんなキーワードで検索されたときに表示されているのか、クリックしてサイトを訪れたキーワードは何か、頻度の高いものを確認できる。

「ページ分析」では、クロールされているページのファイルタイプや文字コード、サイト内で出現頻度の高いキーワードと、よくリンクに使われているキーワードを調べられるので、クエリに関する情報と合わせてSEOに有効活用しよう。

サイトに貼られたリンクや、サイト内にある内部リンクの一覧も便利だ。外部リンクを見れば、ユーザーが興味を持つコンテンツがわかるだろう。

さらに「robots.txt」の解析や、クロール率の統計などの診断ツールもあるので、そちらもチェックしておこう。

同じくGoogleが提供するアクセス解析ツール「Google Analytics」とあわせて使えば、さらに高度なSEOも可能になる。

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