パーソルキャリアが運営する調査機関「Job総研」は、「2025年 上司に関する意識調査」の結果を発表した。“上司”と聞いて思い浮かぶ性別、上司の性別を意識することがあるか、上司の性別によって組織は変わるかなどについて、全国男女(20~50代)385人が回答している。
2025年10月、日本初の女性総理大臣に高市早苗氏が就任し、“ガラスの天井が破られた”と話題になっている。2024年のJob総研調査では、9割以上が「管理職は男性のイメージ」と回答していたが、この調査は最新状況を探るものとなっている。
上司の性別がコミュニケーション面に影響
まず「“上司”と聞いて最初に思い浮かぶ性別」を聞くと、「男性」69.6%が過半数、「性別を気にしなかった」25.2%で、「女性」5.2%と大きく差が見られた。
「ふだん上司の性別を意識することがあるか」を聞くと、「よく意識する」5.2%、「意識する」10.1%、「どちらかといえば意識する」26.5%で、「意識する派」が41.8%。「まったく意識しない」22.9%、「意識しない」17.9%、「どちらかといえばしない」17.4%で、総計58.2%とやや「意識しない派」のほうが多い。男女別では、女性が43.7%、男性が41.5%が意識していた。
「上司の性別によって組織は変わるか」という問いに対しては、「変わると思う派」71.9%が大多数。内訳は「とても変わると思う」12.7%、「変わると思う」27.5%、「どちらかといえば変わると思う」31.7%となっている。
「上司の性別によって組織が変わる」と回答した277人にその項目を聞くと、「コミュニケーションのていねいさ」37.2%、「感情の出し方」32.9%、「発言のしやすさ」32.5%が上位だった。男女別で見ると、男性側は「職場の心理的安全性」が高く、女性側は「感情の出し方」「発言のしやすさ」が高い傾向が見られる。
調査概要
- 【調査対象】現在就業中で、相談サービス「JobQ Town」登録者の20~50代男女
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2025年10月22日~月27日
- 【有効回答数】385人

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