ブロードバンドセキュリティ(BBSec)は、「Gomez IRサイトランキング2025」を発表した。国内の上場企業が提供するIRサイト(株主・投資家向け情報サイト)が対象で、ランキング詳細はゴメス・コンサルティング(Gomez)のサイトで発表されている。今回で19回目。
評価項目は「ウェブサイトの使いやすさ」「財務・決算情報の充実度」「企業・経営情報の充実度」「情報開示の積極性・先進性」の4つのカテゴリ・249の調査項目から構成され、Gomezのアナリストが評価しランキングを決定した。
今回の調査では、例年通りの調査項目の追加変更に加え、AIO(AI最適化)の基盤となるテクニカルSEOの評価を本格的に導入したとのこと。
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ユーザーが求める情報を見つけやすいサイト構成が高評価
その結果「Gomez IRサイトランキング2025」1位は、前年1位だった「伊藤忠商事」が8.87点でトップを維持。前回4位の「日本ペイントホールディングス」は2位に、前回2位の「コニカミノルタ」が3位となった。
「伊藤忠商事」は、財務・決算情報やサステナビリティ関連の情報が充実していると同時に、ユーザーが目的の情報へ迷わず到達できるデザイン構成となっており、総合力の高さが評価された。
2位の「日本ペイントホールディングス」は、一般的に求められるユーザビリティと、自社らしさを反映した個性を適切に組み合わせた構成・デザイン、さらに英語での情報発信も用意するなど、バランスの取れたウェブサイトとなっている。
3位の「コニカミノルタ」は使いやすさの工夫に加えサイトパフォーマンス(ページ表示速度)も良好で、テクニカルSEOの観点でも適切な対応が施されている点が高い評価を獲得した。
なお本選ノミネート企業389社のウェブサイトのうち総合得点6.00点以上の「IRサイト優秀企業」には、292社が選定された。「IRサイト優秀企業2025」として金賞を獲得したのは以下のとおり。
また前回調査と比較して、リニューアル、コンテンツ拡充、新規機能の追加などにより、格段に充実度がアップしたIRサイトが数多く見られた。前回調査からスコアを大きく伸ばした企業としては、「オリンパス」5.71増の6.56点、「アシックス」4.42増の5.41点、「ネクソン」3.51増の3.87点などの名前があがっている。
さらに業種別ランキングの第1位企業を見ると、前年は11業種で1位が入れ替わっていたが、今回は建設「大林組」、石油・石炭製品「出光興産」、ガラス・土石製品「日本碍子」、輸送用機器「日産車体」、その他金融業「クレディセゾン」の5業種で1位の入れ替わりが発生している。
調査概要
- 【評価対象】2025年10月1日時点で東京証券取引所に上場する企業(本選ノミネート企業389社、総合得点6.00以上をIRサイト優秀企業として292社を選定)
- 【評価期間】2025年9月1日~2025年12月15日
- 【評価方法】IR情報ならびに会社情報やサステナビリティ情報が掲載されたページを調査
- 【評価基準】
・ウェブサイトの使いやすさ
・財務・決算情報の充実度
・企業・経営情報の充実度
・情報開示の積極性・先進性 - 【発表サイト】Gomezのウェブサイト(https://www.gomez.co.jp/)