上場企業のホームページ充実度、「ガバナンス」「CSR・環境」ページの掲載率が増加【日興アイ・アール調べ】

決算説明会や株主総会を、ライブ配信・動画配信する企業も増加。

日興アイ・アールは、「2020年度 全上場企業ホームページ充実度ランキング」の表彰企業を発表した。2003年度に開始し、今年度で18回目。2020年度の調査においては、非財務情報に関する項目等を追加するとともに、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を考慮した情報開示が充実しているかに重点を置き、調査を行っている。

ガバナンスやCSR関連の対応がさらに進む、コロナ禍で動画配信も

今回の調査では、全上場企業3,844社のホームページについて、「分かりやすさ」「使いやすさ」「情報の多さ」の3つの視点(50項目)で評価を行い、さらにその上位企業1,103社に2次評価(163項目)を行いランキング化している。

その結果、総合上位企業468社(内 最優秀:177社、優秀:125社、優良:166社)、業種別の上位企業最大5社(内 最優秀:1社、優秀:4社)、新興市場別の上位企業98社(内 最優秀:20社、優秀:30社、優良:48社)が選定された。

各業種別の最優秀サイトは以下のとおり。「日本水産」(水産・農林業)、「サントリー食品インターナショナル」(食料品)、「セガサミーホールディングス」(機械)、「オリンパス」(精密機器)、「ANAホールディングス」(空運業)、「カプコン」(情報・通信業)などの企業ホームページが評価された。

全体の傾向として、掲載率が高かったのは「ガバナンス」66.3%の専用ページ・コンテンツが最多。以下「CSR・環境対応」61.8%、「グローバルサイト(英語サイト)」48.8%がそれに続く。前年との増加を比較すると、「ガバナンス」は前年比プラス3.1ポイント、「CSR・環境対応」は前年比プラス1.1ポイント、「経営戦略」が前年比プラス0.9ポイントと伸びている。なお2次評価対象企業に限定すると、「個人投資家向け」の掲載率が前年比プラス2.4ポイントの70.3%と大きく伸長した。

IR関連の傾向としては、「決算説明会の動画配信」が前年比プラス4.4ポイントの25.9%、「株主総会の動画配信」が前年比プラス2.9ポイントの7.1%と上昇した。コロナ禍により代替手段としてライブ配信・動画配信が普及したと思われる。

その他では、「レスポンシブウェブデザイン対応」が前年比プラス8.7ポイント(対応率69.1%)、「SSL化によるセキュリティ対応」が前年比プラス7.7ポイント(同78.5%)と進んだ。

調査概要

  • 【調査対象】対象企業のコーポレートサイト(商用サイトを除く)
  • 【調査方法】「分かりやすさ」「使いやすさ」「情報の多さ」の3つの視点ごとに選定した評価項目(1次評価:50項目、2次評価:1次評価項目を含む163項目)で評価
  • 【調査期間】2020年6月~2020年9月
  • 【対象数】1次評価:全上場企業3,844社、2次評価:1次評価上位企業を対象に1,103社
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