IRサイトの評価ランキング、情報の豊富さと探しやすさで「コニカミノルタ」が4年連続1位に【BBSec調べ】

特にスコアを伸ばした「日本ペイントホールディングス」は、銅から金にランクアップ。

ブロードバンドセキュリティ(BBSec)は、「IRサイトランキング2021」を発表した。国内の上場企業が提供するIRサイトの使いやすさや情報の充実度の評価を目的とするもので、今回で15回目。「ウェブサイトの使いやすさ」「財務・決算情報の充実度」「企業・経営情報の充実度」「情報開示の積極性・先進性」の4つを投資家視点から設定し、アナリストが評価を行った。

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トップ3はコニカミノルタ・伊藤忠商事・りそなHD

その結果「IRサイトランキング2021」1位は9.39点で「コニカミノルタ」だった。コニカミノルタは4年連続の総合1位となっている。従来より使いやすさで定評を得ていたが、文字サイズをより大きく改良したり、Cookieポリシーを掲載したり、さらに改善を加えたことも評価された。「スキルマトリックス」「TCFDへの賛同」といった社会的関心度の高い新規コンテンツも採り入れている。

2位の「伊藤忠商事」は企業情報・財務情報に加え、コーポレートガバナンス情報・サステナビリティ情報についても、豊富な情報をわかりやすく掲載している点、マネジメントからの強いメッセージ発信を両立している点が評価された。3位の「りそなホールディングス」は、財務情報の発信において、数値やグラフ、それらの変動に対する解説を添えるほか、ライブ配信も含めた動画活用が高い評価を得た。

そのほか金賞(総合得点8.00以上)全24社を含めた優秀企業を見ると、経営理念や沿革といった基本情報、注目度の高いサステナビリティ情報、さらには動画などを積極的に掲載している企業が増加しているという。

一方で、メニューとナビゲーションを改良し、増加する情報を見つけやすくする工夫が評価を左右したと言える。「メニュー構造により同一階層コンテンツの横移動ができる企業」は今回のノミネート企業(377社)において341社(90.5%)、「パンくずリストにより現在位置確認と上位階層への移動ができる企業」は369社(97.9%)、「すべてのページからサイト内検索ができる企業」は367社(97.3%)だった。

なおサイトリニューアル、コンテンツ拡充などで特に大きくスコアを伸ばした企業としては、前回から1.74ポイント増の8.63点をマークした「日本ペイントホールディングス」が1位だった。

調査概要

  • 【評価対象】全上場企業のIRサイトの中から一定基準を満たした377社
  • 【評価期間】2021年9月1日~2021年11月30日(ランキング結果は、2021年10月1日時点の各サイトに基づく)
  • 【評価方法】241の調査項目からなるスコアカードに基づいて、アナリストが実際にウェブサイトを使用しながら調査を行い、総合ランキングを決定。総合得点8.00以上を「金賞」、7.00以上を「銀賞」、6.00以上を「銅賞」として、優秀企業を選出(305社が該当)
  • 【評価基準】
    • ウェブサイトの使いやすさ:IR情報を提供するウェブサイト全体のユーザビリティを評価するカテゴリ。
    • 財務・決算情報の充実度:財務や決算に関する情報量を評価するカテゴリ。
    • 企業・経営情報の充実度:企業や経営に関する情報量を評価するカテゴリ。
    • 情報開示の積極性・先進性:基本情報の一歩先を進んだ情報開示を評価するカテゴリ。
  • 【発表サイト】Gomezのウェブサイト(https://www.gomez.co.jp/
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