Z世代が考えた“自分らしい働き方”のかたちとは? やっぱ効率重視?【ヒューマン調べ】
ヒューマンは、Z世代の「仕事観と自分らしさ」に関する調査結果を発表した。会社員(正社員)・公務員・団体職員として勤務する20歳~29歳男女1,000人が回答している。
キャリアにも持続可能な視点
まず「“自分らしく働く”とはどういうことか」と聞くと、「ワークライフバランスを保ちながら働く」18.1%が最多。2位に「仕事とプライベートをきっちり分ける」15.9%があがるなど、“公私のバランス”を重視している様子がうかがえる。以下「好きなことや得意なことを仕事にする」10.8%、「収入を増やすために働く」10.5%が続くが、「メンタルヘルスを守りながら働く」5.6%、「タイパよく働く」5.1%という意見もあがった。
そこで「働く目的は」と切り口を変えると、「経済的な安定を得るため」1721点が圧倒的多数。2位の「安定した人生を送るため」916点と合わせ、多くが“安定”を目的に働いていた。「興味のあること・好きなことを仕事にするため」「自己実現」などは少数にとどまる。
さらに「希望する働き方」を、「キャリア・スキルアップを重視する働き方」と「プライベートの充実を重視する働き方」の選択で聞くと、「プライベートの充実を重視する」(希望する+どちらかといえば希望するの合計)が60.9%で優勢。「キャリア・スキルアップを重視する」は39.1%にとどまっている。
次に「職場に導入してほしいと思う働き方に関する制度」を聞くと、「週休3日」35.1%、「フレックスタイム」20.1%、「副業・兼業の許可」18.5%、「短時間勤務」17.8%、「テレワーク」17.3%が上位。
「現在の1週間の労働時間」は、「40時間~45時間未満」35.6%が最多で、「35時間~40時間未満」25.4%。「理想の労働時間」について「35時間~40時間未満」32.4%が最多で、「30時間~35時間未満」19.1%、「30時間未満」19.0%が続く。
一方で「仕事において、ストレスを感じること」を聞くと、「給与」26.7%が最多で、「仕事のミス」22.7%、「仕事量」19.7%、「上司との関係」18.6%、「この先のキャリアが見えないこと」17.5%がそれに続く。“公私のバランス”を重視しつつも、報酬はもっと欲しいという本音がかいま見える。
そこで「現在の個人年収(額面)」を聞くと、「300万円~400万円未満」27.2%が最多で、「200万円~300万円未満」19.5%が続く。一方で「希望年収」は、「400万円~500万円未満」20.2%が最多で、「500万円~600万円未満」17.1%がそれに続く。平均年収におおむね近いが、理想からは50万円~100万円程度の差異があるのが現実のようだ。
調査概要
- 【調査対象】会社員(正社員)・公務員・団体職員として勤務する20歳~29歳男女
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2025年10月24日~月27日
- 【有効回答数】1000人

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