Fiomの調査研究機関「Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)」は、「Z世代の広告のリアル」に関する調査結果を発表した。全国のZ世代(18歳~24歳)253人が回答している。
企業広告より友人・一般の投稿を信頼する人が2倍以上
まず「企業のSNSやキャンペーンに対し『これは大人が考えたZ世代向けだな…』と感じ、ブランドに興味を失ったり、距離を感じたりした経験はありますか?」と聞くと、「よくある」16%、「たまにある」45%で、6割超が「ある」と回答した。

「その広告を見た後、あなたはどういう行動を取ることが多いですか?」と聞くと、「特に何もしないが、心のなかでは冷めた気持ちになる」40%が最多ながら、「すぐにスキップしたり、非表示にしたりする」38%がそれに並ぶ。Z世代は広告に対してもシビアに即断し具体的に行動を起こすなど、表面的な歩み寄りを嫌悪しているようだ。

さらに「企業の広告やSNS投稿を見て『これ、自分には関係ないな』と感じる頻度」について、Z世代は「よくある」49%、「ほとんど、いつも」20%と回答しており、7割近くが企業からのメッセージに距離を感じていることが明らかとなった。
また「自分ごとじゃないと感じる点」では、「あきらかに自分とは違う世代や層に向けられている」49%、「描かれているライフスタイルや考え方が、自分の価値観と合わない」39%が特に多かった。


さらに広告や企業のSNS発信に対し「『嘘っぽさ』や『作られた感じ』を覚えるとき」を具体的に聞くと、「モデルや出演者の表情・リアクションが過剰」56%が突出して高かった。

なお「『情報の信頼度』について、あなたはどう感じますか?」という設問で、「UGC(友人・一般の人)の投稿」と「企業の公式広告」を比較してもらうと、53%が「UGC(友人・一般の人)の投稿」を信頼すると回答したのに対し、「企業の公式広告」を信頼するとした人は23%にとどまった。

調査概要
- 【調査対象】全国のZ世代(18歳~24歳)
- 【調査方法】インターネットを利用したアンケート調査
- 【調査時期】2025年8月
- 【有効回答数】253人
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