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Dropbox(ドロップボックス)の使い方 ファイル共有や同期を簡単に

Dropboxというオンラインストレージサービスを知っていますか? リモートワークが主流となった昨今、仕事に欠かすことのできないファイル同期・バックアップシステムであるドロップボックス。今回は、そのインストールの方法から「リビジョン」「まとめてダウンロード」「パブリックフォルダ」などの便利機能、削除したファイルを戻す方法まで、分かりやすく解説します。2GBまで無料で使える便利ツール、徹底解剖!

Dropboxで簡単ファイル共有

Dropboxの基本的な使い方はとても簡単だ。クライアントソフトをインストールすると自動的に作成される「My Dropbox」フォルダの中に、ウィンドウズならエクスプローラ、MacならFinderなどを使って、バックアップしたいファイルをドラッグ&ドロップするだけだ。もちろんアプリケーションなどを通して保存しても問題ない。お望みならコンソールからコマンドラインで作業してもいい。

とにかく通常のファイル操作とまったく同じ感覚で、ファイルを「My Dropbox」フォルダに保存すればいいのだ。これだけでクライアントソフトをインストールしたすべてのPCとオンラインストレージでファイルが完全に同期されるのだ。

また、一度「My Dropbox」に保存してしまえば、ファイルに変更を加えるたびに、自動的に更新内容が同期・バックアップされる。同期ボタンを押す必要すらなく、差分バックアップになるので同期にかかる時間は一瞬だ。

無料でもストレージの容量は2GB使えるので、難しいことは一切考えず、大事なファイルはすべて「My Dropbox」内に保存するという感覚で利用すればいいだろう。

ただし、Dropboxサーバにクライアントソフトからのアクセスが90日間途絶えるなどの形でアカウントが非アクティブな状態になると、サーバ上のファイルが削除されてしまうので注意が必要だ(有償アカウントは削除されない)。

※2008-11-17 Web担編注

本文中の記述を一部変更しました。

以前の記述のように「90日間触らなかったファイルが削除」されるのではなく、正確には「90日間にわたって非アクティブなアカウントのファイル(の一部または全部)が、削除されることがある」です。

「非アクティブ」の定義は、アカウントに対する接続がない状態ということです。つまり、Dropboxがインストールされてアカウントにリンクされたコンピュータがネットワークに接続されれば、ファイルが変更されていなくても「アクティブ」ですし、Webインターフェイスからアカウントにログインして操作すれば「アクティブ」とみなされるということです。

いずれにせよ、利用規約では、無償版のDropboxアカウントを事前の通告なしに停止する権利が運営者側にあるとされていますので、そういった点も含めて無償版で問題ないか有償版にアップグレードすべきかの判断をするようにしてください。(編集部 安田)

  1. 「My Dropbox」フォルダに同期したいファイルやフォルダをドラッグ&ドロップする。もしくは保存先をこのフォルダにして新規作成してもかまわない。同期作業中のファイルやフォルダには2本の矢印が描かれた青いマークが表示される。

    Dropbox徹底解剖:画像09
  2. 青いマークが緑のチェックマークに変わればDropboxサーバと同期終了だ。

    Dropbox徹底解剖:画像10
  3. DropboxクライアントをインストールしたすべてのPCに同じファイルやフォルダが同期して生成される。

    Dropbox徹底解剖:画像11

Dropboxの便利機能その1
Webインターフェイス
DropboxインストールしていないPCからでも便利に使える

Dropboxにはブラウザを介して利用できるWebインターフェイスが用意されている。このWebインターフェイスからも、ファイルのアップロード、ダウンロード、移動、リネーム、削除、フォルダの作成、削除などを自由に行うことができる。

ただし、Webインターフェイスからのファイルアップロードは1ファイル350MBまでという制限がある(クライアントソフトを使った通常のアップロードに制限はない)。

インターフェイスはAjaxを全面的に採用しており、画面の切り替えが発生することなく、ほとんどの操作を快適に行えるようになっている。

なお、クライアントソフトがインストールされていない環境でもWebインターフェイスは利用できるため、客先や、ネットカフェなど普段は利用しないPCからも自分のファイルをダウンロードできる。ただし、そのPCでファイルに変更を加えた場合、反映させるためには手動でアップロードする必要があることに注意してほしい。

  1. ファイルやフォルダ上で右クリックすると表示されるコンテキストメニューから「Dropbox > Browse via web interface」をクリックする。

    Dropbox徹底解剖:画像12
  2. ブラウザにDropboxのWebインターフェイスが表示される。左側には各種メニュー、右側上部(Recent Event)には最近のアクティビティ、右側下部(My Dropbox)にはMy Dropboxフォルダの中身が表示されている。

    Dropbox徹底解剖:画像13
  3. 左側のメニューから「Files」を選ぶと、My Dropbox内のファイルとフォルダがすべて表示される。

    Dropbox徹底解剖:画像14
  4. エクスプローラ同様フォルダをクリックすることでその下の階層に移動する。Ajaxを利用しているので、ページ切り替えのストレスもない。

    Dropbox徹底解剖:画像15
  5. ファイル名をクリックするとテキストファイルや画像ファイルなら内容がそのまま表示される。ダウンロード、移動、コピー、リネームなどをしたい場合はファイル名の右側の部分をクリックすればメニューが現れる。

    Dropbox徹底解剖:画像16

Dropboxの便利機能その2
削除したファイルの救出
うっかり削除しちゃったあのファイルを取り戻したい!

一度でもMy Dropboxに保存したファイルはその時点でオンラインストレージ上にバックアップされるため、PC上で削除しても後から救出できる。「うっかりゴミ箱に」というありがちなミスをしてしまってもまったく心配することはないのだ。

ファイルの救出はWebインターフェイスから行う。「Show Deleted file」をクリックすることによって、削除したファイルを可視化できるので、その中から救出したいファイルを選んで「Undelete」をクリックすればいい。

  1. 救出したいファイルがあるフォルダを表示し、「Show Deleted file」をクリックする。

    Dropbox徹底解剖:画像17
  2. 削除したファイルが表示される。ファイル名がグレーになっており、サイズが表示されていないものが削除済みだがサーバー上にバックアップが残っているファイルだ。

    Dropbox徹底解剖:画像18
  3. ファイル名の右側の部分をクリックして現れるメニューから「Undelete」をクリックするとファイルを救出できる。「Purge」をクリックすると、サーバー上からも完全に削除される。

    Dropbox徹底解剖:画像19
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