どの程度アダルトならGoogle検索でアダルトコンテンツ扱いになるの?【SEO情報まとめ】
グーグルが「アダルトコンテンツ」だと判断する基準は? どんな仕組みでアダルト判定しているの? アダルト自己申告metaタグの書き方も含めて、基本的なことを知っておこう。
今回のピックアップは普段にない独特なものだが、それ以外は通常のSEO的な良記事が多い。
1ページ目には入門・基礎的な、「押さえていなきゃSEO担当者としてまずい」情報をまとめた。
2ページ目にはグーグルの最新情報やちょっと高度だったり専門的だったりする情報をまとめている。
全体に目を通して、あなたのSEO力を底上げしてほしい。
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- SEO初級者が抱きそうな4つの質問にグーグルが回答
- URLの長さは検索ランキングに影響する? スラッシュの数は?
- サイトリンクのベストプラクティス
- 「画像の内容はグーグルのランキング要因ではない」から学べるSEOで本当に大切なこと
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今週のピックアップ
どの程度アダルトならGoogle検索でアダルトコンテンツ扱いになるの?
客観的な定義なし (John Mueller on Twitter) 海外情報
どれくらいアダルトだったら、グーグルはアダルトコンテンツだとみなすのか?
謎かけのような質問がTwitterであった。
質問者がコンサルティングしているサイトで、アダルトコンテンツとははっきり断言できないもののアダルトっぽい情報を(画像で)提供しているらしい。
グーグルのジョン・ミューラー氏は「アダルト」の客観的な基準はないとしたうえで、グーグル検索のコンテンツ ポリシーを示した。
「露骨な性的描写を含むコンテンツ」セクションには、次のように書かれている:
ヌード、性行為の描写、または露骨な性的表現を含むコンテンツは禁止されています。人体の構造や性教育に関連する医学用語や学術用語の使用は許可されています。
この範疇に当てはまると即答できれば問題ないとして、当てはまるかどうか曖昧なコンテンツについては自分で判断するしかない。
グーグルのダニー・サリバン氏はこの定義に関して将来的にはもう少し詳しくなる可能性はあるとしているが、現時点ではこの情報しかない。
ちなみにGoogle検索セントラルでは、セーフサーチでページを除外するかどうかの判断に関して、次のように説明している:
ユーザーのセーフサーチ フィルタが有効になっている場合、Google のアルゴリズムでは、さまざまな情報を参照して、検索結果から画像またはページ全体を除外するかどうかを決定します。画像の場合、これらの情報の一部は機械学習を使用して生成されます。ただし、セーフサーチ アルゴリズムでは、画像が以前に使用された場所や、画像が使用されたコンテキストなど、より単純な情報も参照します。
アダルトコンテンツと判断されたページはセーフサーチの対象になり、設定をオンにしているユーザーの検索結果には出てこなくなる。
また質問者は、アダルトコンテンツを少し含むサイト全体の評価についても質問している。
グーグルは「このページはアダルトコンテンツを含む」ことを示すためのmetaタグをサポートしている。次のようなものだ:
<meta name="rating" content="adult" />
グーグルの自動判定にかかわらず、「このページはアダルトコンテンツとして扱ってほしい」ことを自己申告するタグだ。
質問者が心配しているのは、サイト内の一部のページでこのmetaタグを設定していることで、サイト全体のGoogleニュースやDiscoverでの扱いが変わってしまうことはないかという点だ。
この部分に関してミューラー氏は次のように述べている:
Google検索に関して言えば、アダルトコンテンツに該当するページが多少あったとしても、サイト全体としての評価に影響することはない(Googleニュースのことは詳細にはわからないが)。
There's no objective metric for "adultness". If you're doing this for SafeSearch, I'd use the rough classifications at https://t.co/hvdqDjtMdE . I don't know the details of News. For Search, small parts wouldn't skew the bigger picture.
— 🧀 John 🧀 (@JohnMu) November 1, 2021
- アダルトっぽいかもしれないコンテンツを提供しているすべてのWeb担当者 必見!
グーグル検索SEO情報①
SEO初級者が抱きそうな4つの質問にグーグルが回答
簡潔に答えてくれた (#AskGooglebot on YouTube) 海外情報
SEOに関する4つの質問に、グーグルのジョン・ミューラー氏が、動画で簡潔に回答した。どれもSEO初級者の頃にあなたも抱いたかもしれない質問だ。
Q1 CSSファイルをrobots.txtでブロックすると何か問題が起こるか?
問題が起こることがある。ブロックしないほうがいい。完全な状態で表示できたほうがより適切にページを理解する手助けになる。またモバイルフレンドリーであることを確認できる。
Q2 サイトマップの更新手順をハウツー形式で説明してくれる、SEO初級者のための解説はあるか?
残念ながら、すべてのタイプのサイトに共通して使える簡単なやり方というものはない。
でも、ほとんどのCMSやサイト管理サービスには、シンプルなサイトマップ機能がもとから備わっている。利用しているCMSやサービスのヘルプ文書でサイトマップの設定に関する情報を探すか、サイトマップ作成のプラグインのドキュメントを探すといい。たいていの場合は、設定をオンにするだけだ。
Q3 インデックスされているウェブサイトの情報をリセットできるか?
残念ながら、インデックスをリセットすることはできない。でも良い知らせがある。サイトを変更すると新しい内容を検索エンジンは自動的に取得し、古い内容を時間とともに削除していく。
古いURLから新しいURLへのリダイレクトを使ってこのプロセスを促進することもできる。
Q4 RSSフィードにGooglebotがとても頻繁にクロールしているが、問題があるのか?
いや、問題ではない。グーグルは、サイト全体でどうクロールしていくかバランスをとっている。
ページの重要度を把握しているから、より頻繁にクロールするURLがでてくるのだ。RSSフィードのクロールが多いからといってページのheadセクションからRSSフィードを参照するlinkタグを削除したりする必要はない。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
URLの長さは検索ランキングに影響する? スラッシュの数は?
どちらも関係なし (#AskGooglebot on YouTube) 海外情報
URLの長さがGoogle検索のランキングに影響するかどうかについて、ジョン・ミューラー氏が動画で説明した。
一言で言えば、URLの長さは関係ない。個人的には1000文字以内に収めるようにしているが、それは監視しやすいようにするためだ。
URLに含まれる「/」(スラッシュ)の数も関係ない。
私たちのシステムにおいて、URLの長さが役割を果たす場面が1つだけある。それは正規化の場面だ。
同じ内容のページがサイトのなかに複数あり、インデックスするURLを1つだけ選ばなければならないときに正規化が起きる。私たちのシステムはそのときに、余分なものが付いていない短いURLを正規URLとして選択する傾向にある。
ただしこれはランキングには影響しない。純粋に、どのURLを検索結果に表示するかどうかの問題だ。
まとめると、ランキングに関しては
- URLの長さ
- 「/」の数
どちらも関係ない。自分にとって都合が良く、長期間保っておけるURLを使って構わない。
たとえば、実際には同一のページなのだが次の3つのURLをGoogleが発見したとする。
https://example.com/url-length.html
https://example.com/url-length.html?utm_source=newsletter&utm_medium=email
https://example.com/url-length.html?ref_src=newsletter20211112
2つ目のURLには計測用にGoogleアナリティクスのパラメータが、3つ目のURLには「ref_src」という独自の計測用パラメータが付いている。
この場合グーグルは、パラメータが付いていない1つ目のURLを正規URLとしてインデックス対象にするだろう。
rel="canonical"
を設置すればサイト側から正規URLのシグナルを明示的に送れる。しかしcanonicalを指定していない場合には、グーグルはパラメータの有無といったURLの長さや簡潔さも手がかりにして正規URLを決定する(正規化に使うシグナルはほかにもある、内部リンクやサイトマップなどだ)。
ただし、勘違いしないでほしい。短いURLが上位表示しやすいわけではない。次の2つのURLを比べたときに、
https://example.com/nagai-nagai-url-ha-seo-ni-kankei-suruka.html
https://example.com/url-length.html
短いからという理由で後者のページのほうが評価が高くなったりはしない。
また「/」の数もSEOにおいては評価には影響しない。バナナのページを公開するときのURLは次のどちらでもSEOにおいて優劣はない。
https://example.com/banana.html
https://example.com/food/fruits/banana.html
「階層が浅いほうがSEOで有利」という情報をどこかで耳にしたことがあるかもしれない。ここでいう「階層」とはURLの階層ではない。基本的に、トップページからの深さといった「情報構造としての階層」を意味する。言い換えれば、トップページから何クリックで到達できるかだ。一般的にトップページが最もクロール頻度が高いので、トップページから近いほうがクローラが回ってきやすい。
URLの長さもURLの階層も、管理しやすく、かつユーザーにわかりやすい命名方式で決めていい。「どれがSEOに有利か」という観点は不要だ。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
サイトリンクのベストプラクティス
追加されたのを知ってましたか? (グーグル検索セントラル) 国内情報
サイトリンクをうまく表示するには、どうすればいいのだろうか?
そんなことを考えている人にピッタリの情報だ。サイトリンクのベストプラクティスに関する情報が、検索セントラルサイトの「サイトリンク」を解説するドキュメントに追加された。つい最近加わったということではなく9月のどこかなのだが、知らない人が多いだろうと思うので紹介する。
サイトリンクはアルゴリズムによって自動的に生成される。そのためサイト側では制御できない。それでも適切なサイトリンクを表示することに役立つおすすめの方法がドキュメントには書かれている。
次の4つだ:
ページのタイトルや見出しに使用するテキストは、有益で関連性が高く、簡潔なものにしてください。
ユーザーがページ間を移動しやすいように、論理的な構造でサイトを構築してください。また、重要なページに対して、関連する他のページからリンクしていることを確認してください。
内部リンクのアンカー テキストは簡潔で、リンク先のページに関連するものにしてください。
コンテンツの繰り返しは避けてください。
どのくらい実効性があるかは定かではないが、望まないサイトリンクが出ているようなら試してみるといい。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
「画像の内容はグーグルのランキング要因ではない」から学べるSEOで本当に大切なこと
2人のSEO専門家の考えに共感 (木村賢 & ねぎお社長 on ツイッター) 国内情報
ウェブ検索のランキング要因に「画像の内容」は含まれていない。ビーチの写真でも灰色だけの画像でも、グーグルのページ評価に違いはない。
このような内容の記事を、グーグルのジョン・ミューラー氏の発言をもとに筆者が個人ブログに投稿したところ、サイバーエージェントの木村氏とサクラサクの根岸氏がツイッターで次のようにリアクションした:
画像の内容はGoogle検索のランキングに影響しない!? グレーの画像でもビーチの画像でも関係なし https://t.co/0KuTYLmhyt
— 木村賢(Satoshi Kimura) (@kimuyan) October 29, 2021
UX考えれば意味がある画像にすべき。そして因果ではないかもしれないが弊社サービスではオリジナル画像があるもののほうが圧倒的にindex率が高い。
以前、コンテンツ内の画像を購入した素材からオリジナル画像に変える検証をしたところ、順位にポジティブな影響があった。
— ねぎお社長@WEBマーケ&SEO16年🌸SEOコンサルはお任せください! (@masa_corleone) October 28, 2021
そうか画像は関係ないのか、、、真相はいかに。
ただ高品質なコンテンツを作るうえではイラストや図解は大事だと思う。 https://t.co/8FXA7bFRMR
画像の中身がランキング要因かどうかの真偽についてはここでは脇に置いて、2人の発言で筆者が強く共感した部分がある。
UX考えれば意味がある画像にすべき(木村氏)
高品質なコンテンツを作るうえではイラストや図解は大事(根岸氏)
検索アルゴリズムに意識が向いてしまうと、画像の内容がランキングに影響するかどうかだけが気になってしまう。しかし、意識を向けるべきはアルゴリズムではない。ユーザーだ。ページを訪問したユーザーの満足度を高めるなら、コンテンツの理解を手助けする写真や図、グラフなどの画像があったほうがいいのは明らかだ。
グーグルが画像の内容を理解するかどうかは二の次でいい。ユーザーを意識した結果として、
読者が求めるコンテンツになるよう気を遣っている、だから画像も最適なオリジナルのものにする
コンテンツを改善する際には画像にも気を遣う
となれば、訪問者の体験も良くなり、結果としてのユーザー行動がグーグルにも見え、検索評価にも影響がでてくる可能性がある。
グーグル検索の評価対象になるかどうかでコンテンツを作る“SEO脳”になってはいけない。ユーザーを中心においてコンテンツを作ることが大切だ。それが、結局は検索エンジンの評価にも繋がる。
- すべてのWeb担当者 必見!
ソーシャルもやってます!