【SEOお宝情報】検索ランキングアルゴリズム主要19種一覧(グーグル公式)【SEO情報まとめ】
「グーグルが検索ランキングに利用している主要なアルゴリズムを19種類、挙げて説明してみてください」―― こんな問いに胸を張って答えられるようになる公式情報が登場した! これはSEO担当者にとってはお宝だ。
今回は、ピックアップの検索アルゴリズム一覧以外にも、大ネタではないが小ネタでもない中堅レベルの興味深いトピックが多い。
「上位表示できるコンテンツの秘訣」「SEOでもサイテーションは評価されるか」「作った良コンテンツを知ってもらうには」「日付表記変更の原則」などなどなど、どれも見逃すともったいないネタだ。
海外SEO情報ブログの掲載記事からの情報も、今回は「Search Central Live Singapore 2022」からのネタとして3つ紹介している。
今週も、あなたのSEO力を底上げするネタを効率良く吸収してほしい。
- グーグルで上位表示できるコンテンツ作成の秘訣✕3
- リンクなしのブランドメンションはランキングシグナルなのか?
- 上位表示にはリンクが必要、リンク獲得には上位表示が必要……堂々巡りでは?
- 2022年11月2回目のオフィスアワー: Discoverに掲載されなくなった、画像検索に出したくない、モバイル検索のサイト名表示など
- 2022年12月のうちに記事タイトルを「2023年」に更新するのはありか?
- グーグルがサポートしていないmetaタグと属性は何?
- SEOに強いウェブ担当者になるための極意
- MFI移行は残された最後の組を残すのみ!
- 「ショッピング タブのリスティング」ツールがSCに追加される
- Google検索におけるAI生成コンテンツ最新事情
- インターネットの60%は重複である
- Googlebotは米国外からもクロールできる
今週のピックアップ
【SEOお宝情報】検索ランキングアルゴリズム主要19種一覧(グーグル公式)
ついでに「アップデート」を「システム」に用語変更 (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報
グーグルが検索ランキングに利用している主要なアルゴリズムを19種類、挙げて説明してみてください。
こんな風に言われたら、あなたはすべて答えられるだろうか?
グーグルは、検索結果のランキング決定においていくつものアルゴリズムを用いている。導入時に告知するものもあるが、その都度なので関連情報は散らばっている。
今回グーグルは、主要な検索アルゴリズムを一覧でまとめたドキュメントを「Google 検索ランキング システム ガイド」という名称で公開した。
ページでは、「コア ランキング システム」と呼ばれる基盤の一部や特定のランキングニーズに関連するシステムとして、次の19種類を紹介している:
- BERT
- 災害情報システム
- 個人の危機
- SOS 警告
- 重複除去システム
- 完全一致ドメイン システム
- フレッシュネス システム
- ヘルプフル コンテンツ システム
- リンク分析システムと PageRank
- ローカル ニュース システム
- MUM
- ニューラル マッチング
- オリジナル コンテンツ システム
- 削除ベースの降格システム
- 法的手段による削除
- 個人情報の削除
- ページ エクスペリエンス システム
- パッセージ ランキング システム
- 商品レビュー システム
- RankBrain
- 信頼できる情報システム
- サイト多様性システム
- スパム検出システム
また、「廃止」「後継に移行」「コア ランキングシステムに統合」されたシステムは参考として別枠になっている。対象となるシステムは次のとおりだ:
廃止されたシステム
- Hummingbird(ハミングバード)
- モバイルフレンドリー ランキング システム
- ページの表示速度システム
- パンダ(Panda) システム
- ペンギン(Penguin ) システム
- セキュアサイト システム
各システムの概要も説明されている。SEOの知識を深めるために有用なドキュメントだ。特にSEO好きにはお宝ドキュメントと言える。目を通しておきたい(すべて日本語の解説付きだ)。
またグーグルは、このドキュメントの公開にあわせて用語の使い方を変えた。具体的には「アップデート」を「システム」と呼ぶようにするもので、たとえば次のようになる:
- ページ エクスペリエンス アップデート ⇒ ページ エクスペリエンス システム
- ヘルプ フルコンテンツ アップデート ⇒ ヘルプフル コンテンツ システム
変更理由は、更新時に混乱を招きがちだからだ。
本日、ヘルプ フルコンテンツ アップデートをアップデートしました。
「アップデートをアップデートする」という表現は不自然に響く。
本日、ヘルプ フルコンテンツ システムをアップデートしました。
これなら違和感はない。
- すべてのWeb担当者 必見!
グーグル検索SEO情報①
グーグルで上位表示できるコンテンツ作成の秘訣✕3
社会的信用・体験力・ソリューション (アプリマーケティング研究所) 国内情報
上位表示にふさわしいコンテンツを作成するための秘訣を、ウェブライダーの松尾茂起氏が語った。
2021年12月28日に別の場所で公開した記事の転載だが、1年後の今でもまったく古びていないノウハウなので紹介する。
次の3つの秘訣を松尾氏は説明している:
- 社会的信用の醸成
- 体験力を高める
- ソリューションの提供
ユーザーの役に立つコンテンツを作ることにどれも間違いなく有効に働くだろう。ユーザーの役に立つということは、グーグル検索での上位表示の可能性が高まるということだ。詳細は元記事で学んでほしい。具体例も出ているのでイメージをつかみやすい。
- すべてのWeb担当者 必見!
リンクなしのブランドメンションはランキングシグナルなのか?
グーグル社員は口にしない (John Mueller on Mastodon) 海外情報
グーグルのジョン・ミューラー氏がMastodon(マストドン)で次のように質問された:
外部リンクは以前ほど重要なランキング要因ではなくなってきているとグーグルは言い続けています。これは、リンクされていないブランドのメンションは、まるでリンクを獲得したかのように同じ価値を得られるということですか?
ミューラー氏は次のように返した:
リンクされていないメンションについてグーグルが何か説明したことはないと思う(それがリンクではないと言った以外は)。
(メンション自体については)ブランドやビジネスの認知を得るのは良いことだと言える。しかし、すべての行動がSEOに関係がある必要はない。
「ブランドメンション」とは、企業名・サイト名・商品名・サービス名といった名称にテキストで言及することを指す。たとえば、次のような記述がブランドメンションだ:
- Web担当者Forum
- 株式会社インプレス
- iPhone
リンクが貼ってあれば(a
タグであれば)、ブランドメンションもランキングシグナルとして利用される(ランキング決定にリンクを利用する代表格のシステムは、グーグル検索がまさに開始時から使っている、有名なPageRankだ)。
しかしリンクされていないならば、ブランドメンションと言えど、PageRankなどのリンク分析システムは関与しない(あくまでも本文中にあるテキストの一部として扱われる)。これははっきりしている。
だが、ブランドメンションそのものは、リンクとはまた別のランキングシグナルとして利用されているのだろうか?
ローカル検索ではブランドメンションがランキングに影響を与えているのは定説だ(ローカル検索では「サイテーション」と呼ばれることが多い)。
しかし、ウェブ検索ではわからない。
ウェブ検索でもブランドメンションが検索評価に影響を与えていると信じている人は多い(筆者もそのうちの1人だ)。ところがミューラー氏が言うように、リンクなしのブランドメンションがランキングに与える影響をグーグル社員が口にしたという記憶はない。質問しても、イエスともノーとも言わず論点をずらして返してくる(今回のように)。
優等生的に考えれば、ランキングに影響しようがしまいが、自分のビジネスや製品名に言及されることは認知度アップに繋がるので歓迎すべきことではある。それでも、SEOに取り組む身としては、ランキングシグナルとしての利用の真相も知りたくなってしまう。
「調べてみました、わかりませんでした」風の解説になってしまって申し訳ないが、「現時点では直接影響を与えるとは公式には認めていない」という説明でご容赦いただきたい。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
上位表示にはリンクが必要、リンク獲得には上位表示が必要……堂々巡りでは?
スタートがいちばんしんどい (John Mueller on Twitter) 海外情報
コンテンツを見つけてもらうには上位表示する必要があります。
上位表示するにはリンクが必要です。
評価されるリンクを獲得する方法は……すばらしいコンテンツを書くことです。
でも、そのすばらしいコンテンツは、どうやったら見つけてもらえるでしょうか? 上位表示するにはリンクが必要です。
グーグルは不条理ではないですか?
こんな質問をグーグルのジョン・ミューラーに投げかけた人がいた。
要は、次のような趣旨の指摘(ぼやき?)だ:
上位表示にはリンクが必要だが、リンクを集めるには上位表示が必要になる。堂々巡りだ。
ミューラー氏は次のように返した:
ビジネスの種類にかかわらず、成功したいのであれば、最初は多大な労力をかけなければならない。
世界一の最高なパイを作れたとして、そのパイを食べれば最高に美味しいとわかってくれるとしても、食べてもらう最初のステップが必要だ。パイを作るだけでは十分ではない(その味をだれかに知ってもらう部分に労力をかける必要がある)。
すばらしいコンテンツを持つ、すばらしいサイトを構築できたとしても、それを認知してもらうのはたやすいことではないとミューラー氏は言いたいのだろう。特にスタート時がいちばんしんどい時期だ。そこでくじけてしまっては、成功は得られない。
元の質問で言えば4番目の「見つけてもらう」手法として、検索エンジン以外のものがあることに気づくことが大切だろう。
そしてこれこそが、SEOの世界で、
- アウトリーチ
- ソーシャルメディア
- ゲストブログ
といった、良いコンテンツを他の人に知ってもらうための手法がよく語られている理由でもある。
Regardless of the kind of business that you run, if you want it to succeed, you have to put in a lot of work in the beginning. You could make the best pies in the world, and if people taste them, they would agree, but you have to do the first step, it's not enough to have pie.
— John Mueller is mostly not here 🐀 (@JohnMu) November 26, 2022
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
2022年11月2回目のオフィスアワー: Discoverに掲載されなくなった、画像検索に出したくない、モバイル検索のサイト名表示など
問題を抱えたまま年を越さないように (グーグル ポリシー オフィスアワー on YouTube) 国内情報
グーグルの金谷氏と小川氏が、11月のグーグルポリシーオフィスアワーの2回目を開催した。取り上げた質問は次のとおりだ:
気になる質問だけを確認したいときはタイムスタンプのリンクをクリックすれば、その質問から再生が始まる。全体を通しで視聴したい人のために動画も埋め込んでおく。
オフィスアワーは月2回のペースでの開催だが、12月は22日の1回だけだ。グーグル検索またはパブリッシャーポリシーに関して気がかりなことがあれば、フォームから質問しておこう。グーグル社員が回答してくれる。問題を抱えたまま年を越さないようにしたい。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
ソーシャルもやってます!