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2021年はSEO激動の年、昨対168%もの順位変動の発生率!【SEO情報まとめ】

2021年は、Google検索のランキング変動がかなり多い激動の年だったようだ。大きな順位変動が発生した日の比率が68%多かったと、SEMラッシュが報告している

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2021年は、Google検索のランキング変動がかなり多い激動の年だったようだ。大きな順位変動が発生した日の比率が68%多かったと、SEMラッシュが報告している。

順位変動に悩まされたSEO担当者は、上司や経営層へのレポートにこの情報を付け加えておくといいかもしれない。

今回は、ほかにもWordPressのSEO、インデックス、URLなどなど、あなたのSEOに役立つ情報をまとめてお届けする。

1ページ目最後の「時代の変化にウェブ担当者が対応するために必要な思考とスキルセット」は、ふだんのSEOトピックとは少し違うが、SEO担当者やWeb担当者が組織で仕事をするにあたってぜひ知っておいてほしい良記事だ。ぜひ一読してほしい。

  • WordPressで人気のテーマを使うとランキングが下がるってホント!?
  • インデックス済みページ数が多いのはグーグルの評価が高い証拠?
  • 完全URLと相対URLはどちらがSEOで有利なのか?
  • 時代の変化にウェブ担当者が対応するために必要な思考とスキルセット
  • ウェブマスター向けガイドラインに違反すると広告が停止される場合も
  • リンク代わりのボタンをグーグルはクロール対象にしない
  • Googleの検索向け各種ツールがSCのURL検査ツールと同等の機能を実装
  • 10月のグーグルポリシーオフィスアワー: 不良CWVの調査方法、インデックスリクエストの割り当て、インデックス未登録が急増加など
  • 幾多の苦難を乗り越え、はてなブログはHTTPS移行をどうやって完了させたのか
  • Google、モバイル検索に連続スクロールを導入。下位ページでもクリック率アップするかも
  • 予告していた3つの新しい検索機能をGoogleが本導入――Things to consider, Refine this search, Broaden this search

今週のピックアップ

2021年はSEO激動の年、昨対168%もの順位変動の発生率!
変動が大きな日が昨年比で格段に多い (Mordy Oberstein on Twitter) 海外情報

どうやら2021年は、Google検索のランキング変動がかなり多かった激動の年であることが、Semrush(SEMラッシュ)のレポートで明らかになった。

Semrushはランキングチェックなどのデータを取得するツールだ。Semrushのレポートをもとに、大きな順位変動が発生した日数を2020年と2021年(10月まで)で比較したデータをモルディ・オーベルシュタイン氏が共有した。

次のような分析結果が出ている:

  • PC検索では、2021年は2020年よりも大きな順位変動が発生した日の比率が68%多い
  • モバイル検索では、2021年は2020年よりも大きな順位変動が発生した日の比率が84%多い

今年のほうが、目立つ順位変動が起きている日が格段に多いらしい。

もちろん、これだけで「ランキングアルゴリズムの大きな更新が多かった」とは結論づけられない。順位変動が激しかったとしても、さまざまな要因が作用している可能性も考えられる。たとえば次のようなものだ:

  • 計測対象のクエリ
  • 新しいページの登場や消滅

そうはいっても、今年1年を通して変動に悩まされたウェブ担当者が実際にいるかもしれない。ランキングにおいて2021年は激動の年だったとデータが証明していることを上司や経営層へのレポートに含めてはどうだろうか?

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

グーグル検索SEO情報①

WordPressで人気のテーマを使うとランキングが下がるってホント!?
グーグルの立場で考えれば答えは自明 (John Mueller on Twitter) 海外情報

「利用サイトが多いWordPressのテーマを使うとランキングにマイナスの影響が出る」と言う人がいます。ほかのサイトと似通っているからだということですが、これは本当ですか?

※筆者注: ここでの「テーマ」とはサイトのデザインテンプレート。コンテンツの主題ではない。

グーグルのジョン・ミューラー氏にこのように質問したサイト管理者がいた。ミューラー氏は次のように返答した:

テーマの人気度はSEOにはまったく影響しない。

そんな一般化した話を聞いたときは、「なぜですか?」と聞いてみるといい。

グーグルが重視しているのはコンテンツのオリジナリティであり、見た目のオリジナリティではない。テーマが同じであってもコンテンツが異なれば重複コンテンツになることもない。

疑わしいSEO施策を聞かされたときは「それはグーグルにとって本当にメリットがあることなのか?」と、グーグルの立場になって考えてみるといい。今回の例ならば、こう考えればすぐに答えが出る ―― 「グーグルが検索結果で上位表示したいのは、ほかのサイトにはない役に立つコンテンツであって、ほかのサイトにはない独特なデザインのサイトではない」。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

インデックス済みページ数が多いのはグーグルの評価が高い証拠?
インデックス数が多いからといって評価されるわけではない (Google SEO office-hours) 海外情報

次のような質問が英語版オフィスアワーで出た:

質が高いページだけに絞って公開したほうがいいとグーグルは過去に何度か推奨しています。そこで、アクセスがない古いページを削除しようかと考えています。

ですが、「インデックスしているページが多いほうがグーグルは権威性が高いと評価するから削除すべきではない」という反対意見が出ています。

アドバイスをもらえますか?

ミューラー氏は次のように回答した。

「ページが多ければ多いほど高く評価する」というのは、まったく事実ではない。

役に立つページならたくさんインデックスされることに意味がある場合もある。しかし、インデックスされているページの数それだけでは、品質の証明になることはない。

1000ページとか2000ページ、5000ページという数字は関係ない。「インデックスされているのが5000ページのほうが1000ページよりも良い」なんていうことはない。小規模でも、関連性が高く有益なサイトは当然ある。

何ページがインデックスされているかは品質の証明にはまったくならない

たしかに品質が低いページはインデックスされにくいという事実はある。だからといって、たくさんインデックスされているサイトの評価が高いということにはつながらない。ユーザーにとって役に立つページだけを公開することが大原則だ。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

完全URLと相対URLはどちらがSEOで有利なのか?
まったく同じように扱われる (#AskGooglebot on YouTube) 海外情報

完全URLと相対URLはどちらを使ったほうがいいですか? CMSを移行したら、相対URLから絶対URLに置き換わってしまいました。ランキングに悪い影響が出ますか?

※「absolute URL」はそのまま日本語にすると「絶対URL」だが、ここではわかりやすさのために「完全URL」としている。

こうした質問にグーグルのジョン・ミューラー氏が動画で解説した。

回答に入る前に、まず、「完全URL(絶対URL)」と「相対URL」を説明しておく(ミューラー氏も動画のなかで触れている)。

完全URL(絶対URL)とは、プロトコルやFQDN(ホスト名とトップレベルドメイン名まで含むドメイン名)も含んだURLだ。

例:

  • https://example.com/hoge.html
  • https://shop.example.com/dress?color=red

上記の例では、

  • https:」がプロトコル
  • example.com」や「shop.example.com」が、FQDN(ホスト名とトップレベルドメイン名まで含むドメイン名)

だ。

相対URLは、現在表示しているページ(URL)を基準とした位置を示す記述方式だ。たとえば、次の状況では、

  • 現在表示しているページのURL: https://example.com/
  • 参照したいURL: https://example.com/images/cat.jpg

相対URLは次のように記述する:

  • images/cat.jpg

相対的なファイルパスを指定する形になるため、「相対パス」とも呼ばれる。

※「現在のURL」がある場合、URLでプロトコルやFQDNなどの情報を省略すると、現在のページと同じものを使う。

//」で開始してFQDNから書き始めると、プロトコルを省略した形になり、現在のURLと同じプロトコルを使う(プロトコル相対URL)。
例://webtan.impress.co.jp/e/2021/10/29/41831
(現在のURLがない場合はブラウザ標準のプロトコルを利用するため、「//なしのFQDNでURLを開始した場合と同じ扱いになる)

/」でファイルパスを指定すると、プロトコルとFQDNを省略した形になり、現在のURLと同じプロトコル・FQDNを使う(絶対パスURL、「プロトコルFQDN相対URL」だともいえる)。
例:/e/2021/10/29/41831

/」も指定しなかった場合は、プロトコル・FQDNに加えて、基準となるパスも現在のURLを使う(相対パスURL)。

さて本題に入る。

グーグル(に限らず一般的な検索エンジン)は、完全URLと相対URLを完全に同一なものとして処理する。優劣はまったくない。同じページやサイトに両方の記述が混在していても何の問題もない。

サイト制作者や開発者には、どちらか片方を好む人がいるかもしれない。それはそれで構わないとして、検索エンジン視点では両者の扱いに違いはない

SEOにおける完全URLと相対URLの扱いは絶えず出てくる質問だ。ずっと以前(10年以上前!)にこのコラムで詳しく解説したことがある。初めて聞く話なら読むといい。

関連して補足しておこう:

  • rel="canonical" で指定するURLについて

    相対パスでも問題ないのだが、どちらかといえば完全なURLを指定することがrel="canonical"に関しては推奨される。この件についても筆者のコラムで解説済みだ。

  • コンテンツに記載するリンクや画像のURL記載について

    こちらはサイトの運営と管理にかかわる技術的かつ難解なテーマだ。そのため、興味のある人だけ、この下の「解説を読む」をクリックして読んでほしい(それ以外の人は飛ばしても何の問題もない)。

    解説を読む
    (リンクや画像は完全URLがいいのか相対パスがいいのか絶対パスがいいのか)

    コンテンツ内のHTMLで、自サイトを参照するリンクや画像などのURLをどう記述するかは、なかなか決定が難しい点だ(完全URL、絶対パスURL、相対パスURLのどの記述をルールとするか)。

    • ドメイン名を変更(引っ越し)することになった場合、完全URLで記述していたらドメイン名が入っているため、コンテンツの書き換えが必要になる。しかし、絶対パスURLや相対パスURLならば書き換えは必要ない。

    • サイト上のページ以外(RSSフィードなど)でコンテンツを扱う場合、参照は完全URLで記述しておく必要がある(絶対パスや相対パスではリンク切れになる)。

    • サイト内の構造を変えずにサブディレクトリごと移動する場合(たとえばブログのトップページを//blogに変えるなど)、相対パスURLで記述している場合以外は書き換えが必要になる。

    • サイト内の画像置き場を変更する場合(たとえば/img/imagesなど)、相対パスURLで記述している場合はシンプルな置換ではうまくいかないケースもあり得る。

    サイトの運営ルールとしてどの書き方にしていても、上記のようなケースでは何らかの修正が必要になる。

    そのため、何よりも大切なのは「ルールとして統一しておくこと」だ。そうでなければ、あらゆる参照URLをチェックして処理しなければいけなくなる。

    そのうえで(あくまでも個人的な意見だが)システム管理上は、

    • コンテンツには絶対パスでリンクや画像のURLを記載
    • フィードの出力処理で完全URLに置き換える

    といったルールにしておくと、問題の発生を抑えられ対処もスムーズになって良いと思われる。

    ★★★★★
    • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

    時代の変化にウェブ担当者が対応するために必要な思考とスキルセット
    2人のSEOスペシャリストが対談 (ナイルのかだん) 国内情報

    SEO観点でやるべきことの量に対し、予算も人員も足りない状態がずっと続いている。

    どうも会社のなかでSEO系の優先度が低いままで、軽んじられている気がする。

    そんな人に、ぜひ読んでみてほしい記事がある。

    JADE伊東氏とナイル土居氏の対談記事だ。伊東氏は、現在はSEOコンサルティング企業の代表だが、その前は大手企業のインハウスSEOとして実績を残してきた。一方、土居氏はコンサルタントとして多くの企業のSEOを支援してきた実力の持ち主だ。

    ※2021-10-29 11:00 記事初出時に、土居さまのお名前を1箇所誤って記載しておりました。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

    対談のテーマはこちら:

    SEOを担当するWebマーケターが変化に対応しながら継続的に成果を出すためには、どのような視点とスキルセットが求められるのか?

    このコーナーで紹介する記事は、いつもならば現場の担当者向けの知識やノウハウやテクニックが中心なのだが、この記事は少し方向性が違う。SEOを軸とはするものの、自分のやりたいことを「組織の一員として」ビジネス全体のなかでより効果的に進められるようにするためのヒントとして、両氏は次のようなことを語っている:

    • SEOで成果を出すには決裁権を取りに行くべし
    • チームビルディングとマネジメントができるマーケターの価値は高まっていく
    • 「事業会社は自由にやれそう」は幻想!?

    実力も実績も十分な2人のSEOスペシャリストの考えは、自分の価値を認めてほしいと思っているウェブ担当者に有益な示唆に富んでいる。ぜひ読んでほしい。

    ★★★★★
    • すべてのWeb担当者 必見!

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