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売上8%↑ PV 9%↑ 直帰率15%↓など、社内説得に使えるCWV改善のビジネス成果事例14連発【SEO情報まとめ】

「コアウェブバイタル改善したい、でも工数も予算もたりない」そんなあなたに、上司や経営層が喜んで予算をつけてくれる社内説得資料をお届けする。

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「コアウェブバイタル改善したい、でも工数も予算もたりない」そんなあなたに、上司や経営層が喜んで予算をつけてくれる社内説得資料をお届けする。

コアウェブバイタルで他サイトがどのように「売上が増えた」「PV数が増えた」「直帰が減った」「広告収入が増えた」のかの、具体的な数字だ。

今回は、6月から導入予定のコアウェブバイタル(CWV)関連トピックが「CWVやる理由」「CWVの分析」「リダイレクトとCWV」「AMPでもCWV最適化」と多めだ。

ほかにも、ECの動画SEO、順位回復のためのタグ修正、パブリッシャー向け情報などなど、あなたのSEO栄養になる情報をお届けする。

記事2ページ目最後の筆者ブログ記事紹介にある「ページエクスペリエンスのランキングをPC検索にも」も要チェックだ。

  • CWVの状況をデータポータルで超ビジュアライズ、無料で使えるテンプレート
  • CWVを無視すべきではない2つの理由
  • CWV評価はリダイレクトで引き継がれるのか?
  • 検索順位が落ちたときには、titleタグやmeta descriptionでは挽回できない!?
  • 【ECサイト向け】動画SEOのベストプラクティス
  • ウェブスパムを発見したらフォームから通報を
  • 5月の検索オフィスアワー: インデックス未登録、Discover「風刺的なコンテンツ」、CWVランキング要因など
  • AMPページのCWVを最適化する方法
  • コンテンツ発行者が使いたいグーグル純正ツール
  • Google、ページエクスペリエンスのランキングをPC検索にも拡大
  • 言語を理解し作り出す、新技術 MUM がGoogle検索に導入される

今週のピックアップ

売上8%↑、PV 9%↑、直帰率15%↓など、社内説得に使えるCWV改善のビジネス成果事例14連発
CWV改善に消極的な経営層の説得材料に (Google Developers Japan) 国内情報

コア ウェブ バイタル(CWV)がビジネスにどのようにプラスの影響を与えるかをグーグルが解説した。

コア ウェブ バイタル改善のための時間や予算の確保に対して上司や経営層が消極的な場合がある。そんな状況のSEO担当者が社内での説得材料として使える内容だ。

たとえば、記事が紹介している次のような成功事例はコア ウェブ バイタル改善の取り組みを後押ししてくれるだろう。日本を含むECサイトやメディアサイトなどの事例だ:

  • Vodafon(ボーダフォン)は、LCP を 31% 改善
     ➥ 売上が 8% 増加

  • Tokopedia(トコペディア)は、LCP を 55% 改善
     ➥ 平均セッション時間が 23% 増加

  • Cdiscount(シーディスカウント)は、3 つの指標すべてを改善
     ➥ Black Friday セールでの収益が 6% 増加

  • Ameba Manga(アメーバ マンガ) は、CLS スコアを 10 分の 1 に改善
     ➥ 読まれたコミックの数が 2-3 倍に増加

  • NIKKEI STYLE(日経スタイル) は、LCP を 18% 改善
     ➥ セッションあたりのページビューが 9% 増加

  • Yahoo! JAPAN(ヤフー ジャパン)は、パフォーマンスの低いページの CLS を修正して 98% 削減
     ➥ セッションあたりのページビューが 15% 増加

  • AliExpress(アリエクスプレス)は、CLS を 10 分の 1 に、LCP を半分に改善
     ➥ 直帰率が 15% 減少

ほかにも、さまざまな事例が紹介されている。

  • iCook(アイクック)は、CLS を 15% 改善
     ➥ 広告収入が 10% 増加

  • Tencent Video(テンセント ビデオ)は、コア ウェブ バイタルの基準を満たした
     ➥ 動画の CTR が 70% 向上

  • Wix(ウィックス)は、コア ウェブ バイタルの基準を満たした
     ➥ モバイルからのアクセスが前年比 250% に増加

  • Nykaa(ナイカ) は、LCP を 40% 改善
     ➥ T2/T3 の都市からのオーガニック トラフィックが 28% 増加

    ※Web担編注 「T2」「T3」は「Tier 2」「Tier 3」の意味で、ここでは主要都市以外の地域を示す。

  • NDTV は、他のプロダクトの変更とともに LCP を半減
     ➥ 直帰率が 50% 改善

  • Agrofy Market(アグロファイ マーケット)は、LCP を 70% 改善
     ➥ 読み込み中の離脱を 76% 削減

  • Flipkart(フリップカート) は、コア ウェブ バイタル指標を改善
     ➥ 直帰率を 2.6% 削減

これだけ豊富な成功事例があれば、上司・経営層もコアウェブバイタル改善にきっと乗り気になってくれるに違いない。

★★★★★
  • CWV改善がんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

グーグル検索SEO情報①

CWVの状況をデータポータルで超ビジュアライズ、無料で使えるテンプレート
GAとデータポータルを連携 (小川 卓 on ツイッター) 国内情報

小川卓氏が、コア ウェブ バイタル(CWV)の数値をGoogleアナリティクスで取得し、グーグル データポータルに表示できるテンプレートを配布している。管理サイトのコア ウェブ バイタルの状況を視覚的にわかりやすく把握できる。

ただし、データポータルで分析できるようにするには、サイトに計測用のタグを追加する必要がある。具体的な実装に際してはこちらの記事を参照してほしいとのことである。なお、GA4にも対応しているそうだ。

★★★★☆
  • CWV改善がんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
  • アクセス解析担当者に伝えましょう

CWVを無視すべきではない2つの理由
ランキング要因としては弱くても重要 (John Mueller & Martin Splitt on Twitter) 海外情報

コア ウェブ バイタル(CWV)がページ エクスペリエンス シグナルに追加され、2021年6月中にランキング要因になる。何度も繰り返しているように、コア ウェブ バイタルが検索順位に与える影響はかなり小さいと見込まれる。コンテンツの関連性と品質のほうが重要だからだ。

だからと言って「コア ウェブ バイタルを気にする必要はない」と結論付けるのは早計だ。グーグルのジョン・ミューラー氏とマーティン・スプリット氏の発言を引用する。

まずミューラー氏の発言だ。

コア ウェブ バイタルがランキング要因になるのは、モバイルフレンドリー アップデートと同じようなものだとみなすこともできるだろう。サイトがユーザーをいらつかせたら、グーグルでのランキングがどんなに良くても、ユーザーはうまい具合にコンバージョンしないだろう。

完璧である必要はないが、コア ウェブ バイタルの指標やツールを利用すれば、良い状態にするのはずっと簡単になる。

ランキング視点で考えれば、コア ウェブ バイタルをほとんど無視できる場合も確かにあるだろう。しかし、検索上位に表示されてユーザーが訪問してくれたとしても、サイトでのユーザーの体験が良くなかったら、どうなるだろうか。

  • 表示速度が非常に遅い
  • 反応が極端に鈍い
  • ページ内要素がカクカク動いてとてもうっとおしい

そんな状況だったら、ユーザーは離脱してしまいコンバージョンにつながらないだろうし、二度とサイトを訪れてくれないかもしれない。

コア ウェブ バイタルを含めページ エクスペリエンス シグナルは、検索ユーザー体験を損ねないようにするためにグーグルが導入するランキング要因だ。ランキングに与える影響が小さかったとしても、ユーザー体験には確実に影響する。したがって無視すべきではなく可能な限り改善すべきだ。

次は、スプリット氏の発言だ。

コア ウェブ バイタルはタイ ブレイカーだ。だが、順位にほとんど変化がないサイトがある一方で、非常に競争が激しいニッチな分野では順位に変化が見られるかもしれない。

※筆者注:「タイ ブレイカー」は、ここでは「コンテンツや関連性やリンクでの評価が同程度の他サイトを順位で上回る最後の一要素」といった意味。

本来「タイ ブレイカー(tie breaker)」は、日本語では「同点決勝」とも訳され、順位や評価がほぼ同じときに、最終的な優劣をつけるための要素。

競争が激しいジャンルのSEOでは、多くのサイトがしのぎを削っていて関連性が高く高品質なページがたくさんありそうだ。現時点で1位・2位・3位にいる各ページの評価は僅差かもしれない。そんなときに、コア ウェブ バイタルが最後の決め手になりうる。

コンテンツが甲乙付けがたいなら、ユーザー体験が優れたほうを上位表示するのは理にかなっている。

激戦区で戦っているなら、コア ウェブ バイタル改善はより重要になる可能性がある。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

CWV評価はリダイレクトで引き継がれるのか?
そのほかの評価と同じように引き継がれる (Google SEO office-hours) 海外情報

SEO観点からいうと、サイトのリニューアルや引っ越しなどでURLが変わるならば、検索エンジンの評価を旧ページから新ページへ引き継ぐためにリダイレクトが必須だ。

グーグルのジョン・ミューラー氏によれば、リダイレクトした場合は、コア ウェブ バイタル(CWV)の評価も転送元ページから転送先ページへ引き継がれるそうだ。

もっともなことのようにも思えるが、ミューラー氏が確認してくれたことで、安心できた。SEOうんちくとして紹介しておきたい。

ただし、コア ウェブ バイタルの評価は実際のChromeユーザーのデータ(Chromeユーザー エクスペリエンス レポート、略称CrUX)がもとになっている。CrUXは毎日更新し、直近28日間のデータで算出される。1か月もすれば、完全に新ページだけの評価になるだろう。

★★☆☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

検索順位が落ちたときには、titleタグやmeta descriptionでは挽回できない!?
サイト全体の品質が問題なので直すべきところが違う (Google SEO office-hours) 海外情報

サイト全体のページの検索順位が大幅に下がったというサイト管理者がグーグルのジョン・ミューラー氏に相談した:

titleタグとmeta descriptionタグを変更したら順位回復に効果がありますか?

ミューラー氏は次のように答えた:

titleやmeta descriptionを変えることはできるだろうが、大きな順位下落について話しているなら期待しているような結果は出ないだろう。

titleタグやmeta descriptionタグによって、グーグルがページの内容を理解しやすくする。だが、今回のケースのようにサイト全体の検索結果を著しく変化させることはないだろう。

グーグルにとってtitleタグは重要なシグナルであり、少し修正するだけでランキングに変化を与えることも状況によってはある。meta descriptionタグはランキングに直接影響することはないが、検索結果のスニペットの生成に役立つ(結果としてクリックに影響しうる)。

しかしながら、この質問者の場合は、サイト全体の品質が問題になって順位が下がったと考えられる。品質の問題であれば、タグをいじったくらいでは、改善は見込めない。時間をかけて、コンテンツ品質を高めていくしかない。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
用語集
CTR / Discover / Googlebot / Googleアナリティクス / SEO / meta description / アクセス解析 / インデックス / キャッシュ / クロール / コンバージョン / スニペット / セッション / ページビュー / リンク / 検索エンジン / 直帰 / 直帰率 / 見出しタグ / 訪問 / 誘導ページ

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