2021年のSEOに役立つこと間違いなし! 13個のSEOアドバイス【SEO情報まとめ】
2021年のSEOを考えるうえで役立つ情報をお届けする。グーグルのジョン・ミューラー氏が語った11のアドバイスと、プロのSEOコンサルタントが強調した2つの心構えだ。
ほかにも、構造化データやクロールバジェットなどあなたのSEOの疑問を解消する情報に加え、今回はコアウェブバイタルやページエクスペリエンスに関する情報を2ページ目に3つ続けてまとめている。
2021年も、あなたのSEO力を効率的にアップさせるための情報をお届けしていくので、このコーナーをぜひよろしくお願いしたい。
- 構造化データがページのコンテンツと一致していないとどうなる?
- UGC、robots.txt、クロールバジェットなどグーグル社員のQ&A短編動画×5
- グーグル マイビジネスを活用してコロナ禍を乗り切れ
- コアウェブバイタルとページエクスペリエンスに関するFAQ
- コア ウェブ バイタルの情報満載のオンラインカンファレンスをグーグルが開催
- 2020年最後のオフィスアワー: コア ウェブ バイタル、ページエクスペリエンス
- 5人のGAエキスパートが語る、Google アナリティクスのこれまでとこれから
- さようならFlash、アドビがFlash Playerを完全終了
- 構造化データテストツールの存続が決定、schema.orgが運用管理するツールとして移行
- 【確定】コアウェブバイタルがGoogleランキング要因になるのはモバイル検索だけ
【おしらせ1】
2020年のグーグルSEO 10大トピックを見ていなかった人はチェックをお忘れなく! → 2020年のまとめを見る
【おしらせ2】
「コンテンツSEO&オウンドメディア運営講座」(1月20日、Web担編集部主催、オンライン開催)で、筆者もSEOの基礎を解説する。こちらもチェックをお忘れなく! →講座の情報を見る
今週のピックアップ
絶対に取り組みたい、グーグル社員からの2021年のSEOアドバイス11個
テクニカルSEOと指名検索に注目 (Glenn Gabe on Twitter) 海外情報
SEOのオンラインカンファレンス「SMX Virtual」が、2020年12月8日~9日に開催された。そのなかから、グーグルのジョン・ミューラー氏がセッションで話したSEOについてのアドバイスを紹介する。
グレン・ゲイブ氏がツイッターで掲載しているスライド(1・2・3)だけで前後関係が明確ではないが、誤解を招くような内容にはなっていないはずだ。
コア ウェブ バイタルは広まるだろうが、理解と説明が難しいトピックだ。
「技術」をうまく活用しているサイトは有利だ。利用するといい
テクニカルなSEO(JavaScript・グローバルサイト・ページネーション・構造化データなど)は難しい。専門的にやるか支援してもらうといい。
ユーザーからの“プル”が必要だ。ユーザーに指名で求められるようなことをしなさい。自分の名前で上位表示するほうが簡単だ。
Sites that are "technically better" (I'm assuming technical SEO here) have an advantage. Sometimes that's a small advantage, but can be bigger depending on the niche. It's good to get that advantage. Remember, content is king, but strive for strong technical SEO. pic.twitter.com/bg3M4Vuc9y
— Glenn Gabe (@glenngabe) December 8, 2020
ランキングアルゴリズムのアップデートは2021年も続くだろう。ただ、説明するのは難しいかもしれない。
SEOに詳しくないサイト管理者を助けるようなアップデートもなかにはある。それにあわせて対策する必要はない。
ユーザーの目にとまるためのもっと多くの方法がある。ベストプラクティスに従っていれば、有利に働くだろう。
Great presentation from @johnmu at #SMX Virtual. Here's a thread with some interesting information. :)
— Glenn Gabe (@glenngabe) December 8, 2020
Some ranking changes in 2021 (like core updates) will be harder/trickier to explain. Also, some updates will be aimed at helping "less SEO savvy sites". pic.twitter.com/G5cSIBQYuU
より広い層の(多様な)ユーザーにリーチする。
リピーターを増やす(信頼性と権威性、ブランド認知を構築する)。
最新のフォーマットを積極的に活用する
自サイトで重要な指標を見つける。検証し適応させる(質、目標)。
Some recos from John for 2021: Look to reach a broader audience (diversify). Look to create repeat visitors. E.g. If people actively search for you, that's a sign you are doing things right. Also easier to rank if your brand is in the query... Build trust/awareness/authority. pic.twitter.com/G8aLC0qvzw
— Glenn Gabe (@glenngabe) December 8, 2020
筆者が特に強いインパクトを受けたのは、次の2点だ:
- テクニカルSEOに強くなると有利
- 指名検索を増やす
2021年のSEO方針を考える際に役に立ててほしい。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
プロのSEOなら2021年に実践したい2つの心構え
ジョン・ミューラー氏も肯定的に反応 (Lily Ray on Twitter) 海外情報
米国のSEOコンサルタントであるリリー・レイ氏のツイッターでの投稿を2つ紹介する。SEOを施策する心構えとして役立ちそうだ。どちらも、グーグルのジョン・ミューラー氏が肯定的に反応している。
「どのランキング要因をグーグルが認めていて、どれを認めていないか」を議論するのは時代遅れだと思う(異論はあるかもしれないが)。
ほとんどのランキング要因を、グーグルは公式には明確に認めていない。
ユーザーにとって良いものであるなら、ランキング要因だと思って扱うべき ―― これが私の意見だ。
ミューラー氏は次のように反応している。
それはすばらしい方針だ。
ランキング要因であろうがなかろうが、ユーザー体験を向上させる改善に取り組むことはサイト運営の基盤だ。むしろ、「その改善がグーグル検索で評価される要因になっていたらラッキー」程度に思っているのがいいのかもしれない。
That's a great strategy.
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) January 3, 2021
レイ氏のもう1つのツイートはこちらだ。
2021年の私の夢は、「SEOツールが、実際には緊急じゃないのに緊急のSEO施策だと企業に推奨してくる」のを止めさせることだ。
「解決すべき課題ではないことに労力を集中させないこと」をちゃんと説明するのに費やす時間が減れば、すごくいいと思う。
ミューラー氏は、次のように反応している。
SEOにおける優先度付けはものすごく難しいことがある。解決すべき課題は、すぐに山ほど見つかる。しかし、新しいことに取り組むことよりも目立った変化をもたらしそうなものを選ぶのは容易ではない。
とはいえ、雑念を追い払うのに忙しい仕事が必要なときもある。たくさんの課題を抱えることはそういったことに役立つこともあるからね。
Prioritization in SEO is sometimes super-hard. It's easy to find a ton of issues, it's hard to pick the 2 that will move the needle more than working on something new. But also, sometimes you just need busy-work to clear your mind, which having a ton of issues can help with.
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) December 30, 2020
SEOを進めるならば、KPIに最もインパクトがある施策を最優先したいだろう。たとえば次のような効果があるものだ:
- ページビュー数の増加
- 売上アップ
しかし、判断が難しかったり周囲のジャマが入ったりして一筋縄でいかないのは、ウェブ担当者であればみんな経験がありそうだ。
それでも、限られた時間とリソースで最大限の成果を出すには優先度付けは重要だ(もっとも、こういったことはSEOに限らず、生活全般に当てはまりそうな気もする)。
- すべてのWeb担当者 必見!
グーグル検索SEO情報
構造化データがページのコンテンツと一致していないとどうなる?
リッチリザルトが表示されないか、手動の対策を受けることも (John Mueller on Twitter) 海外情報
コンテンツと構造化データが一致していないとき、グーグルはどのように判断しますか? 騙すことになりますか? 検索に悪い影響が出ますか?
構造化データに関するこんな質問に、ジョン・ミューラー氏がツイッターで次のように回答した。
グーグルのシステムは、構造化データを(検索結果で)表示する際には、適切かどうかを必ずチェックしている。検索結果でユーザーに提示したものは、そのページに行けばちゃんと見つかる ―― そういう状態になっていることを確信しておきたいからね。
Our systems explicitly check for confirmation of structured data before we use it. We want to be sure that what we "promise" to users in the search results is what they'll find when they visit the page.
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) December 16, 2020
構造化データでマークアップするコンテンツは、ユーザーがページで見られるコンテンツでなければならない。構造化データのコンテンツに関する品質ガイドラインにも明記されている。
ページの読者に表示されないコンテンツをマークアップしないでください。たとえば、JSON-LD マークアップでパフォーマーが記述されている場合、HTML の本文でも同じパフォーマーが記述されている必要があります。
ガイドラインに違反している場合は、技術的に正しく構造化データをマークアップしていてもリッチリザルトが検索結果に表示されないだろう。
程度がひどい場合は手動の対策を与えられることもあるとヘルプに明示されているので注意してほしい。
- 構造化データがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
UGC、robots.txt、クロールバジェットなどグーグル社員のQ&A短編動画×5
通好みの質問あり (アユダンテのコラム) 国内情報
グーグルのジョン・ミューラー氏がサイト管理者からの質問にYouTubeで回答する「#AskGooglebot」の短編Q&A動画シリーズを、アユダンテのコガン氏が日本語で記事にしてくれた。
次の5本だ:
- ユーザー生成コンテンツ(UGC)について
- robots.txtで特別なファイル形式をブロック
- 「.jobs」ドメインを利用すれば求人関連の検索でヒットしやすくなるか
- 307リダイレクトの処理
- レンダリングとクロールバジェット
307やクロールバジェットは“通好み”の質問だ。SEOの知識力アップに役立てよう。
- ホントにSEOを極めたい人だけ
グーグル マイビジネスを活用してコロナ禍を乗り切れ
GMBの新機能を紹介 (Google Japan Blog) 国内情報
グーグル マイビジネス(GMB)を通じた中小企業支援の一環として、グーグルは3つの新しい機能を提供した。
健康と安全の項目
顧客が安心して訪問できるように、ビジネスプロフィールに「健康、安全」の項目をGMBに追加した。マスク着用に関するルールや検温の必要性などの情報を提示できる。
ダイレクトメッセージ
グーグル マップアプリの[最新]タブで、ユーザーから送られてくるメッセージに直接返信できるようになった。
これまでは、グーグル マイビジネスのアプリから返信していたが、マップアプリからでも操作できるようになり、手軽さが増した。今後はパソコンのグーグル検索に表示されたビジネスプロフィールからも返信可能になる。
顧客からの反応の確認
ユーザーがグーグル上で店舗を発見した際の検索クエリの詳細を確認できるようになる。顧客からの反応をより的確に把握する手助けになる。
公式ブログの元記事ではほかにも、
- 過去に開催したオンライントレーニング
- グーグル マイビジネスの成功事例
も紹介している。コロナ禍で集客に悪い影響が出ているかもしれない。グーグル マイビジネスをリカバリに役立てたい。
- ローカルビジネスのWeb担当者 必見!
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