Cookie(クッキー)は、Webページなどで、ブラウザに情報を保存するための仕組みの1つ。ユーザー登録をしてログインする仕組みでログイン状態を示す情報を保存したり、サイトの機能に対する設定を保存したりするなど、さまざまな使い方がされている。
Cookieはブラウザがもっている機能。
ブラウザは、サーバーにアクセスする際にページの情報と一緒に送られてくるCookie情報や、Webページ上のスクリプトなどから設定されたCookie情報を、コンピュータ内に保存しておく。
Cookieはドメイン名やサーバー上のパス(ディレクトリ)などによって整理されており、ブラウザは、アクセス先のサーバーに関連した情報がCookieとして保存されている場合、ページを読み込む際にそのCookieの情報をサーバーに送信する。
たとえば、アクセス解析で「ユニークユーザー」を判別するための仕組みは、Cookieを使って実現されていることが多い。つまり、一度ページにアクセスしてきた人のブラウザに一意の番号をCookieで保存しておけば、次にそのブラウザからアクセスがあれば、同一ブラウザだと判断できるのだ。
ただし、Cookieはブラウザが管理しているものであるため、ユーザーは自由にCookie情報を削除できるし、ブラウザが変わればCookie情報は利用できなくなる。アクセス解析で「ユニークユーザー」ではなく「ユニークブラウザ」と表記することがあるのは、そのためだ。
ブラウザの設定によっては、アクセスしたWebページと異なるドメイン名からのCookieは保存されないようになっている場合がある(たとえばexample1.comにあるWebページからexample2.comにあるJavaScriptを読み込んだ場合など)。こういった、主ページと異なるドメイン名から送信されてきたCookieのことを「サードパーティクッキー」と呼ぶ(主ページと同じドメイン名からのCookieは「ファーストパーティクッキー」)。
また、前述のようにCookieはドメイン名ごとに管理されており、セキュリティ上の理由から、他のドメイン名のCookieは読み込めないという制限がある(たとえば、example3.comのサイトのログイン情報を保存したCookieへは、example4.comからのJavaScriptはアクセスできない)。