Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報

SEOmozの有名人Randがみんなの質問に答える その1

先に重要なことから。

GoogleのWebmaster Centralで働くアマンダ・キャンプ氏が自分の仕事を説明しているこのビデオを観てほしい。90秒ほどのビデオのなかで、非常に重大な教訓が明かされている。注意深く耳を傾けると、アマンダが次のように話していることがわかる。

そう、私たちはコメントや質問を読んでいますし、スパムレポートにはすべて目を通しています。しかし、直接その人たちの力になることはしません――少なくとも、その個人を相手にはしません。私たちが行うのは、そうしたデータを全部取り込んで、問題に直面した人みんなに役立つ製品や、ツール、アルゴリズム、システムを作ることです。

競合相手のスパムリンクをレポートしたのになんで何のペナルティもないんだと思ったら、Google内のこの考え方を思い出すといい。

そうそう、今朝(米国時間10月29日)はSeattle Timesで僕らが取り上げられたんだ。とてもエキサイティングだね。

それでは、質問に答えようかな! 先週、みんなが僕に対して抱いている疑問がこんなにあるのかと驚かされた。現実的に考えて、2~3回に分けて回答を投稿することになると思う。その最初のものを、ついさっき着いたシアトル発ストックホルム着の飛行機の中でまとめてきた。

【Q】現在の収入はすべて顧客へのSEOサービスからのもの? ほかにもサイトがあってその広告で稼いでいる? そうならそのサイトを知りたいのだけど

【A】現在のところ、SEOmozのおもな収入源は2つ。コンサルティング(約35%)とプレミアムコンテンツ(約65%)だ。もちろん、これはこの数か月で少なからず変化した数字で、今年の7月までは逆だった。

【Q】今後2年間で、SEOmozはどこを目指す?

【A】2年というとこの業界では長い長い時間なのだけど、現在の計画では、今やっていることをしっかりと続けることになっている。改善はしていくけどね。プレミアムコンテンツが大きな収益源で、そのためにさらなるツール、ガイド、ビデオ教材、SEO分析、ランク追跡など、諸々のプロジェクトがすでに稼働している。今のところプレミアムメンバーは1500人ほどいるのだけど、2年間なら5~6000人に到達するのが目標になるかな。

【Q】最終目標は? SEOmozでは到達できそうにないものも含めて。

【A】まったく不可能だとは思っていないのだけど、最終的には、SEOmozがインターネットマーケティングをやる人にとって必須のサービスになるといいな。数年のうちに、これがなくちゃやっていけないという、登録すると検索マーケティングの仕事が効率良くできるものを作りたいね。

あと、SEOmozがSEO業界の正当性を高めることができたらいいなと思っている。SEOなんて(ただの)スパムや不正操作だろという、マイナスなステレオタイプの多くを払拭していきたい。もちろん財務的な目標もあって、4~5年のうちにSEOmozの企業価値を1億ドル付近まで持っていきたい。道のりはとても厳しいけど、不可能ではないと思っている。

【Q】日々どんどん忙しくなっているようだけど、これからもメンバーのそばにいて、僕らを見捨てないと約束してくれる? こんなことを聞くのは、偉くなるにしたがってかつての友人を忘れていく人をたくさん見てきたからなんだ。これからもずっと僕らと関わり合ってくれるかな?

【A】約束はできないと思う。そもそも、そうすべきなのかがわかっていないんだ。CEOとしての僕の仕事は、ヒントやアドバイスを与えたり作業をしたりということは少なくなり、サイトのコンテンツの質を上げて価値を高められる、自分より賢い人を見つける部分が大きくなる。サイトや会社を「捨てる」ことは想像できないけど、事業を大きくしていくためには僕1人ではどうにもならない。すでに僕らはそういう方向に進んでいると思う。

【Q】SEOはこれから複雑化するのか、簡単になるのか、それとも消え去ってしまうのか、どうなると思う?

【A】部分的には複雑になるし、また少し簡単になる部分もあると思う。これは難しい問題で、何が「複雑」で何が「簡単」かは、見方によって違ってくる。たとえばサイトマッププロトコルを考えてみると、多くの大規模サイトからすれば、インデックス化がより「簡単」になったといえるけど、サイトマップを作って登録し進捗をチェックするといった作業は、かつてはSEOの仕事にはなかったのだから、その意味では「複雑」になったと言える。

あらゆるタイプのバーティカル(垂直型)コンテンツについても同じことが言える。ローカル検索や、画像検索、Google Base、ビデオ検索その他に入り込む絶好のチャンスで、これによって一部のトラフィックは獲得が「簡単」になるのだけど、同時に以前なら必要がなかった専門知識が必要になる。

【Q】えーっと、へへ、そうだな……朝昼晩の、お気に入りのメニューを教えてくれないかな? それと、おそらく僕と同じでシャワーはあまり使わないんじゃない? 仕事への情熱がシャワーを浴びたいという欲望より大きくてね。これって僕だけ?

【A】君だけだよ(笑)。シャワーはきちんと浴びている。実は潔癖症ぎみで、アウトドアやキャンプが好きなのだけど、毎日シャワーを浴びられないとちょっとおかしくなりそうになる。

※Web担編注

Mystery Guestは、Randの婚約者だ。

1日のうちで好きなのは、たぶん夜の8時ごろかな。夕食を作り終えたらMystery Guestとカウチに座って、生パスタか焼いたピタパンをハーブをすり込んだ鶏胸肉と一緒に食べながら、録画しておいたDaily ShowやColbert Reportを観る。1日を忙しく働いたご褒美だと思っている。

起業家には仕事こそ喜びだという人が多いみたいで、僕も仕事は好きなのだけど、自分は「仕事に生きる」というよりは「生きるために仕事をする」タイプなんだ。これはシリコンバレーでは神に背く考え方なのだと聞いたよ。雨の多いシアトルでよかった。

【Q】君の代わりに、いつでもメールを送っていい人を教えてよ……って、冗談だよ(笑)

【A】営業と事業展開に関する外部からの連絡はすべてスコットが担当するようになる。SEOコミュニティへの参加やブログのコンテンツは、大部分をすでにレベッカが引き継いでいる。でもね、僕あてに来たメールにはできるだけ答えようと思っているんだ。業界の「重要人物」にメールを出して返事をもらえないというのは僕も嫌いだから。SEOmozの名声は高まったけど、ほかの人にそんなことをしないように努めているんだ。

【Q】SEO/SEMサービスのプロバイダから、検索マーケティングとその傾向に関する教育およびネットワークの中枢へと転身したよね。SEO/SEMサービスの提供が、効果的にやるのが難しいビジネスモデルであること(そして、GoogleやYahoo!などの企業に依存する部分があり安定しないこと)と関係があるの?

SEOサービスの提供はうまくいっていたと思うのだけど、ブライアン・クラーク氏の新しいTeaching Sells理論によりあったモデルへと明白に移行した(時代の先をいっていることは称賛だ)。これはつまり、SEOのサービスを提供するよりも教育面/ソーシャル面のメディアハブを運営する方が、チャンスがあってビジネスモデルとしても優れていると判断したの? もっと大づかみに言うと、拡大や成長を本当に達成するには、SEO/SEMサービスはビジネスモデルとして本質的に欠陥がある、もしくは、少なくとも困難があると判断したの?

【A】僕らが夢中になり、得意でもあったというのが方針転換の実際の理由だ。SEOmozはツールやブログやたくさんの記事でいつもすごく成功を収めてきた。そして、それがとても楽しかったから、これを売り上げにつなげる方法があればと思った。

広告モデルにはどうもはまれなかった。市場の浮き沈みに引きずられる本質的な弱さが気に入らなくてね。試しにSEOmozに広告を載せたことはあったけど、サイトの魅力を損なうし、広告主にもそれほど価値がないと感じた(SEO関係者は一般的に、驚くほど広告を見ないし影響されないからね)。

コンサルティングのビジネスモデルはとてもうまくいった。それに、今もいくつか仕事は請け負っているから、SEOの現場と関係を絶っているわけではない。規模の拡大も問題はないと思う。Bruce ClayやRange MediaやiProspectを始めとする十社以上が、目覚ましい規模の拡大が可能であることを証明している。ただ、僕らの情熱の対象がそれではなかったんだ。

たくさんの人相手には手が回らないし、業界を改善することもできない。プレミアムコンテンツならそれができるんだ。プレミアムコンテンツのモデルでは、有料のものでも無料のものでも僕らはすばらしいものを作ることができる。無料コンテンツで読者を惹きつけて、気に入ってくれた人が有料コンテンツに登録するんだからね。そしてプレミアムコンテンツなら、想像力を働かせて、研究やテストや調査といった大好きなプロジェクトに打ち込むことができる。これこそ僕らがやりたかったこと。そして、やりたいこととお金を稼ぐ方法を結びつけることができれば、それが成功の秘訣なんだと思う。

【Q】最近サイトの読み込みが遅くなっている気がする。これは何かアップグレードが進んでいるから? プレミアムメンバーとして、どんな新ツールやレポートが作られているのだろうと気になっていた。公開は近いの?

【A】読み込みが遅いことについてはジェフとメルに確認したい。サイトはできるだけ速くなるように努めていて、強力な新サーバーにも引っ越したのだけど、やれることは尽きないね。

アップグレードについてはその通りさ! 最近の最も大規模なアップグレードは、大がかりな作業を行い、サイト上のツールの正確性を向上させたこと。だいたい2週間半前に実装したのだけど、確認したところでは、検索エンジンやそのほかの情報源(Alexa、Technorati、Wikipedia、Del.icio.usなど)からのデータは、正確性が飛躍的に向上した。8月の時点ではツールのPage Strengthは精度が60%くらいとどうしようもなかった。最近の数週間はそれが95%を超えている――これだけでも、プレミアムメンバー、無料メンバーの双方にすばらしい価値をもたらしているね。

新ツールだけど、新しいキーワードターゲティングツール(Term Targeting)を公開したばかりだ(以前のツールはキーワード抽出ツール(Term Extractor)と名称が変更された)。レベッカは検索業界の調査に取り組んでいる。ジェーンはリンクベイトのガイドをまとめている。インターンのダニーはいろいろな要素についてページ上のSEOテストをやっていて、これはプレミアムガイドに収録される。いちばん新入りのプログラマーのマイクは極秘のすごいヤツを鋭意開発中だ。また来週には、SEO サービスマーケットプレースを開設する。これはSEO業者や企業に、仕事の契約や就職希望者や履歴書などを仲介するサービスだ。構想段階のプロジェクトはまだ2ダースはあるから、そのうちたくさん出てくるよ(笑)

【Q】最初にSEOmozとサービスのマーケティングをどんなふうに始めたのか知りたいです。

  • 取った戦術と戦略は
  • それ以前の業界のつてを頼ったのか
  • 最初の売り上げ/クライアントをつかむまでに、どれくらいの期間を要したのか
  • 採算が取れるようになって、自分の収入に回せるようになるまでに、どのくらい時間がかかったのか

【A】ジリアンが1981年に個人企業として始めたマーケティングと印刷デザインの会社が今のSEOmozの前身だ。ウェブ開発が必要になってきて手伝うために僕が参加したのが1997年なんだけど、ジリアンはその頃すでにほとんどコネと口コミだけでかなりの数のクライアントを開拓していた。給料は長いこと非常に少なかった。というか、数年間にわたり、ジリアンの家計に入るのはほとんどゼロだったんじゃないかな。

【Q】開業当時、あなたとジリアンは自腹で会社の資金を調達していたのですか?

【A】そうだよ、基本的にはクレジットカードと借入れで支えた。2001~2004年が特にきつかった。

【Q】今後数年間で、何人くらいを雇い入れる予定ですか? スケジュールのようなものはありますか?

【A】いま考えている事業計画では、2008年中期までに14人ほど採用することになる。ベンチャーキャピタルの投資家からはもちろん正式な事業計画を出すように求められているのだけど、まだ流動的で変更はある。

【Q】業務の外部委託はしている? それともすべて社内なの?

【A】以前はかなり外部に出していたし今もある程度はそうしている。サイト審査の要望でこなしきれないものはビル・スロウスキ氏のコンサルティングサービスを使っている。ユーザビリティ解析はキム・クローズ・バーグ氏の熟練技を、キーワード検索レポートはダン・シーズ氏のSEO Research Labsを頼りにしている。それに長年にわたり、推奨リストに掲載しているSEO業者に助けを求めている。

【Q】SEOmozの海外進出はある?(海外に事務所を開設するという意味で)

【A】海外にオフィスを構えることは(少なくとも近い将来は)ないだろうけど、プレミアムコンテンツをドイツ語、中国語、スペイン語、日本語などに翻訳して提供する可能性は調査中だ。

【Q】オンラインマーケティング分野の発展で、米国がこれほどまで他の地域を凌いでいるのはなぜだと思いますか?

【A】かなり難しい質問で、僕に答える資質があるのかわからない。この問題に関しては、ポール・グラハム氏の米国に新興企業が出現する理由という文章の中で、すばらしい見解が述べられている。

【Q】これからの12か月のうちに起こる最大の変化は何でしょう?

【A】最大かどうかはわからないけど、最大級の変化の1つとして、より積極的なマーケティングへの移行が進むよ。SEOmozはこれまでずっと口コミで伸びてきたけど、サイトやサービスの広告や積極的な宣伝をやってみて、その成果をみてみるつもりなんだ。すばらしいことに、予算を新規顧客の獲得に使える上に、データを注意深く追跡して、ブログや記事、ガイドなどで報告することになる。経験がコミュニティのみんなの役に立つ。

【Q】SEOmozのこれまでの成長を振り返ってみて、今の自分なら違うやり方をするだろう、というところはある? 理由も知りたい。

【A】たくさんあるよ! 毎週のように新しいことを学んでは以前より賢くなっている。昔に戻って、今まで学んだことをすべて駆使してもう一度始められるのなら、やり方や、コンテンツ、戦略などの面で、あらゆる変更が行われるだろう。もちろん、今が不満というわけじゃないし、後悔がいっぱいというのでもない。ただ「もう一度やり直すとしても、また同じことをするだろう」なんていう陳腐な台詞を吐けるほど自惚れられてはいない。いや、私生活とMystery Guestとの6年間についてはそう言えるかな。でもビジネスは違う。

【Q】いつも疑問に思っていることです。私は今の仕事はユーザビリティ関係で、ユーザビリティとSEOが重なり合う部分に関心があります。ユーザビリティからSEMに移る決断をした理由はなんですか? また、SEMの最初のクライアント開拓にはどのように取り組みましたか?

【A】実のところ、(少なくとも移行した当初は)同じところがクライアントだったんだ。デザインや開発を請け負っていたクライアントがユーザビリティが必要になったので、うちがやった。次に、クライアントが発展してSEOが必要になったので、同じくうちでサービスを始めた。クライアントを開拓したというより、すでにお得意だった顧客に対応していったのだといえる。SEOmozはブログや業界イベント以外にマーケティングをやらなかったけど、それで問い合わせが殺到するようになったから、積極的に顧客を開拓するということはなかった。

【Q】検索トラフィックの約50%はGoogleだという話をよく見る。最近では、あなたの書くものも含め、もっと大きい数字も目にする。ただそれも、70%を超えてはいないようだ。ところで、私のサイトは約99%はGoogleから来ている。どんな要因からこうなっているのだろう? ほかの検索エンジンからもトラフィックを得るには、どんなことをすればいいのかな?

【A】あなただけではない。Enquisiteが数千サイトを調査したデータに従うなら、Googleは全般的に全検索トラフィックのおよそ65~75%を占めていることになる。ComscoreやHitwise、Nielsenが出す数字は、僕の見た感じだとやや偏っている。これまで大企業ともたくさんの中小企業とも仕事をさせてもらってきたけど、この1年半のあいだ、Googleからの検索トラフィックが60%を割っているサイトは1つもなかった。

Googleが85~95%を占めるサイトについては、それを示す重要なポイントがいくつかある。まず第1に、Google中心の業界に関するコンテンツを扱っているからではないのかな? 技術、コンピュータ、科学などの「ギーク」的なテーマの場合、Googleからのトラフィックが平均よりも多くなる。同じように、分野によってはYahoo!やMicrosoftからの検索者の数が通常よりも多いこともある――いま思い浮かぶ例は1つしかないけど、そのサイトはNASCARとレースに関連する用語で、(同じくらいの検索順位だったGoogleからのトラフィックと比べて)Yahoo!からものすごい量のトラフィックを獲得していた。

これは検索者のデモグラフィック属性とよく合致していると思う。つまり、Googleは都会、若年層、大学以上の学歴、男性、高収入、旅行好き、パスポート所持率が高い、政治的には左派寄り。Yahoo!やMSNは、郊外や田舎、中高年層、低学歴、女性、平均収入は低め、政治的に右派寄りでNASCARのイベントに行く(ただし、アクティブなインターネットユーザーは全般的にやや左派寄りだ)。これは、こういうグループの人たちについて何か言ってるわけでは決してないから勘違いしないでほしい。デモグラフィック属性を指摘しているだけだし、それも米国内に限った話だ。

データはここここで見ることができる(ほかにもっとあると思う)。

【Q】結婚式は除外して、来年いちばん待ち遠しいものは?

【A】Mystery Guestがコメント欄で書いていること以上に適切な答えは難しいのだけど、旅行と言っておこうかな。来年はオーストラリアとスペインに初めて行くことになっていて、楽しみにしている。どちらもSMXカンファレンスだ。

【Q】ビジネスの話を。ベンチャーキャピタルの資金調達で、開発者を何人雇えるようになると考えている? また、新ツール開発のペースはどうなると思う?

【A】メルとマイクが加わって、いまのところ3人増えている。来年早々にもう1人開発者を増やしたいし、社内にフルタイムのデザイナーも欲しい。ツール開発のペースについては、これは高い割合で変動するよ。今のところ、データ収集関係で大がかりなものに取り組んでいるけど、厳密に言えばこれはツールじゃない。これが年内公開を目指しているので、2008年の1月か2月あたりまでは新しいツールはないと思う(最近公開したTerm Targeting は別として)。

【Q】こんなすごい人たちをどこで見つけてくるの? Craigslistってそんなにいいの? 採用を決めるまでに応募者何人と面接するの?

【A】Craigslistがとてもいいこともあるのだけど、シアトルというエリア自体が全般的に、人材登用にはすばらしい場所なんだ。頭のいい才能豊かな若い人がたくさんいて、その人たちが教育にもたくさんのハイテク企業にもアクセスできる。最近では、個人的なコネからも採用を行った。来週には、弁護士で検索と法律問題についてブログを書いている人が入社する。

【Q】個人的な話を。業界内における自分の評価について、SEO関係者の最高峰に仲間入りしたのはこのときだと言える瞬間や出来事はある? そういうのはなくて、さまざまな要素が絡み合ってそうなったのかな?

【A】SEOmozについて、Newsweek掲載以前とそれ以後というように言及している人が業界にはいたと思う。だからそれが1つなのかな。僕としては、数年前に講演を頼まれたカリフォルニアのカンファレンスだろうか。到着すると、Wired Magazineのクリス・アンダーソン氏やeBayのメグ・ホワイトマン氏などそうそうたる顔ぶれの中に僕の名前があった。シアトルにいたジリアンに電話をしてリストを示しながら「一体どうして僕がここに?」と尋ねたことを覚えている。そのときは惨めな思いをして、人生を大きく変える経験になった。それ以来、僕はSEOmozの業界における位置づけををもっと真剣に考えるようになった(深刻になりすぎてはいないといいのだけど)。

◇◇◇

(機上でこれを打ち込む僕の隣に座っていた)Mystery Guestは、僕の反応は「ブリトニーがおかしくなったみたいなもので、徐々にやって来る避けられないものだった」と思っているらしい。

◇◇◇

【Q】SEOmozを辞めた人のその後について、特に何か聞いたりしている?

【A】先日、パーティーでマットとブランドンにばったり会ったよ。2人ともとても元気そうだった。レベッカが元SEOmozの人とよく連絡を取ってくれている。でも、辞めたのはまだ3人だけだから、そんな大きなグループにはなっていない。

【Q】こんなの、ゴシップ雑誌を読んでいるつまらないファンの質問みたいだろうけど、Mystery Guestとはどこで出合ったの?

【A】ダウンタウンで行われたロックバンドWeezerのコンサートの後、University Districtに戻るバスの中で偶然会ったんだ。その前に友人の紹介で大学で会っていたのだけど、それから数年間は顔を合わせていなかった。1か月後に最初のデートをして、それからずっと一緒だ。

Mystery Guestに聞いたら次のように言っていた。

詳しいことは忘れちゃった。おぼろげに覚えてるのは、目がくらむほどの光と、ラベンダーの甘い香りと、天使の歌声。いや、リバース・クオモ(Weezernoボーカル)の歌声だったかな

【Q】SEOmozがあなたの双肩にかかっていることをどう思う?

【A】ブログとか、講演会とかプレスは僕が中心になっているけど、これは変える必要があって、実際に変えようと思っている。僕より文章のうまい人、プレゼンのうまい人、メディアに訴えかけるストーリーをつくれる人は世の中にたくさんいる。僕の今の仕事は会社の顔を「Rand Fishkin」からSEOmozに移していくことだ。大変だけれど、すでに現実になりつつある。SEOmozのチームは(世間で)言われているよりははるかに大きな実績を上げている。

Mystery Guestがまた割って入ってきた。

Randは(スタートレックの)ジェームズ・T・カーク船長みたいなものなの。口うるさくて、笑顔がとてもチャーミング。だけど結局、実際の仕事はチェコフ、スポック、ボーンズ、スールー、スコッティがやってしまうの(冥福を祈るわ)

【Q】もしSEOmozがなくて、だけどSEOやSEMの知識はあって、資金1,000ドルでやり直すとしたらどうする? お金は何に使う?

【A】ほぼ間違いなくブログを作って、お金はホスティングと解析に使い、あとはいくつかリンクを買うかな(笑)。始めるサイトのタイプによっては、残りのお金で才能あふれるデザイナーに依頼して、すばらしいカスタムのブログテンプレートを作ってもらうかもしれない。見た目のユニークさで、初めて訪れた人に与える印象はものすごく違うんだ。

Mystery Guest「ギャンブルと女の子でしょ」

Rand「でも、ハニー、愛してるのは君だけだよ」

Mystery Guest「あーはいはい」

【Q】やあRand、有料リンクについてぜひ質問したいんだ。ちょっとこれに悩まされていて(僕だけじゃないのはわかっている)。多くのSEO業者はジム・ボイキン氏が言う「青いクールエイド(粉末ジュース)」に屈服したみたいだ。ほかの業者の中にも、有料リンクが有効なのは知っているのに、自分が使いたくない技術なものだから有料リンクはランクを落とすとさかんに吹聴して、そういう伝説を率先して強化している人たちがいる。

有料リンクを利用しているかという単刀直入な質問ではないよ(マット・カッツは読んでるかな?)。僕が聞きたいのは、無料で入手できるリンクだけを使っていて、「競争の激しい」検索語でランク入りできるのかということ。もし可能なら、無料でリンクを得るのにいちばんいいのはどこだと思う?

【A】書かれてはいない質問まで、君の質問には喜んで答えるよ。そう、僕らはクライアントのためにリンクにお金を払うし、今後も間違いなくそれを繰り返すだろう。役に立つ限りね。有料リンクなしでランクインできるのかという問題については、数か月前に、まさにそのことを取り上げたブログ(日本語版記事)を書いている。無料リンクを手に入れるのにいい場所は――難しい質問だな。将来のブログ記事でまとめて扱うのが一番かな。

【Q】質問:サイトについて詳細(種類、業界など)を何も教えられず、そのサイトにリンクを6個張る仕事があったら、どんなリンクを選ぶ? またその理由は?

【A】残念ながら、この質問には具体的にきちんと答えられそうにない。一般論なら、品質と価値の高いトラフィックを生む6か所からのリンクを手に入れると言うところだけど、それはサイトの属する業界や得意分野によって違っているから、特にこのサイトとはならないな。完全に一般論で(空想の世界で考える)という話なら、次のサイトになるだろうか。

  1. Yahoo!のトップページ
  2. eBayのトップページ
  3. MSNのトップページ
  4. NYTimes.comのトップページ
  5. TechCrunchのトップ
  6. Diggでいつも変わらず人気のリンク

【Q】「私のプロポーズ」の経験を振り返ってもらえますか?

※Web担編注 My Super Proposalとは、Randがテレビコマーシャル枠を買って、そこでMystery Guestにプロポーズしたことを指す

【A】これは一生に一度のチャンスだった。Mystery Guestが放送を観れなかったのは本当に残念だ。スーパーボウルの裏で放送されていたからかな。実は、うまくいかなかったのはよかったと思ってるんだ。全国的に有名になったり、世間に知られるようになるのはイヤだから。特にビジネスではなくて私生活のことではね。Mystery Guestもその方がずっといいだろう。

ちなみに、来年のスーパーボウルの時期に、この顛末を書いた長ったらしい文章を投稿するかもしれない。広告映像の撮影のときの写真なんかを添えて、さらにこれを仕掛けた会社をばらしてしまうかも(訴えられる恐れはあるけど)。見てのお楽しみ(笑)

【Q】SEOの世界に入ったばかりで、とても初歩的な質問です。ページのmeta keywordsの数には制限はありますか? 多すぎるとマイナスになることはありますか?

【A】meta keywordsは基本的に役に立たない。詳しくはダニー・サリバン氏の投稿を読んでほしい。多すぎるとペナルティを食らうかは、試したことはないけど可能性はあるかな。でもほとんどの検索エンジンはこのタグは完全に無視しているから、まったく気付かれないかも。

【Q】元グーグルのバネッサがSEOmozに社外取締役として加わるとなると、ビデオスタジオを彼女が聴衆に対する謁見の部屋に変える必要が出てくるのでは?

【A】6週間に1度、会議に姿を見せるだけだから、たぶんその必要はない(よかった……)。でも彼女が来るときは、僕の才能あるフィアンセにクッキーを用意してもらわなきゃ。

【Q】SkyMall(飛行機の機内雑誌)のカタログの中で、君らチームのお気に入りはどれ?

【A】ほかの人たちは知らないけど、僕なら、惑星が浮かんでいるペーパーウェイトみたいなので、「重力を信じるのかい?」という謎めいた言葉が書いてあるやつ(この質問に答えるのに、SkyMallを5分間も読み込んでしまった。変わったものが載っているねぇ)。

【Q】シアトル以外で好きなタイムゾーンは? また、そのタイムゾーンが世界を支配するように、自分ならソーシャルメディア最適化をどのように活用する?

【A】好きなタイムゾーンは「山岳部標準時」かな。理論的にはこのゾーンにに入るのに従っていない州があったり、サマータイムの活用に意見の相違があって、それで時期によってはいろんなとんでもないことになるのがいいね。

ソーシャルメディアマーケティング(SMM)を使って、山岳部標準時が天下を取れるようにもっていくのは、かなり困難だ。多分、SMMを政治的に利用して世界全体を1つの国にして、デンバーを中心地にすればなんとか……難しいけどね。

【Q】牛乳はラクトースなし、2%含有、成分無調整のどれ?

【A】1%だ。オーガニックでホルモン剤不使用の1%以外はダメ。乳製品にはちょっとうるさい。半ガロン(約1.9リットル)で4ドル以下でないとだめだけど

【Q】一日のほとんどは

【A】
[ ] 立っている
[X] 座っている

けど、会社までは歩いて来るからいいんだよ。

【Q】いちばん最近読んだビジネス書3冊は?

【A】『Good to Great』(邦訳『ビジョナリーカンパニー 2 飛躍の法則』、日経BP 社刊)『Tipping Point』(邦訳『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』、ソフトバンククリエイティブ刊)、それに『America (The Book)』(笑)。

【Q】いちばん最近読んだ技術書3冊は?

【A】ううむ、最近読んでないな。技術関係はほとんどウェブで読んでいる(みんなもそうじゃないの?)。

【Q】いちばん最近読んだ仕事以外の本3冊は?

【A】いま読んでるのは『The Yiddish Policeman's Union』で、最近読んだのが『A Cook's Tour』と『The Soul of a Chef』。旅行中はおもに食べ物や料理の本を読んでいる。家に帰ったら台所に立とうって気になるんだよね。

【Q】本棚の上には、まだステファン・コルバート氏が描かれたアイスクリームの空箱があるの?

【A】不思議な質問で、オフィスの本棚と家の本棚のどちらを言っているのかわからなかった(後者だとしたらちょっと恐いな)。どちらにしても答はイエスだけど。

【Q】オオカミ人間なの?

【A】おい!秘密をばらすなよ! PubConまで待って。

【Q】SEOmozのブログ以外に、SEOmozが新規のSEOビジネスを獲得するのに最も有効だった方法を5個あげてくれませんか?

【A】5個かい? うむ、以下のとおり。

  1. カンファレンスでの講演
  2. 口コミ
  3. プレスやメディアへの露出
  4. ネットワーク作り
  5. SEO!(皮肉が過ぎるかな?)

【Q】サイトに25~50人のユニークユーザーがいます。ゲスト投稿を募ってみましたがうまくいきません。ブログ検索エンジンには入っています。僕のブログがだめなのでしょうか?

【A】そうかもしれないけど、まだ自分の分野を見つけられていないだけなのかもしれないね。本当にすばらしいことをブログに書いている? だれが見ても好きになってくれるものを書けている? 答えがノーなら、そうするように努力しなきゃ。何をブログに書くのかは、このブログ記事を参考にしてみてもいいかも。

【Q】サイトの「Email this」機能は、プラグインを使っているの? 使っているならどれ?

【A】SEOmozはCakePHPを使った完全な特注だから、プラグインはないんだよ。

【Q】12月のPubConとSESには行くべきだろうか?

【A】SEOmozからは、僕、ジリアン、レベッカ、ジェフ、メル、ジェーン、サラがPubconに行く。だから、そこで僕らに会わないように勧めるというのは僕には難しいよ。パーティーはすばらしいし、カンファレンスは積極的な戦術あり、とてもオープンな議論あり、そしてどこよりも進んだ内容が詰まっている(上回る可能性があるのはSMX Advancedくらいかな)。一方、12月のシカゴ行き航路はキャンセルと遅れが多いね。去年のSES Chicagoはとてもよかったけど、あれはラッキーだった。その前の2年はひどい遅れが出て、講演者も参加者も大変だった。

◇◇◇

やれやれ、今日はここまでだな。残りは明日か水曜日に。その間に、メルとレベッカとジェーンが、今週準備しているブログをアップするだろう(あと、ルーカスもアップすると思う)。

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