国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
海外&国内SEO情報ウォッチ

コロナ対策で飲食店・食品・小売・学校が #いまできること をグーグルが支援【SEO情報まとめ】

「飲食店でテイクアウトやデリバリーを始めたので告知したい」「食品・小売で営業時間が通常と違うので伝えたい」「学校の授業をノートパソコン1台で簡単にオンライン配信したい」人たち向けの情報をグーグルがわかりやすく教えてくれている

ページ

「飲食店でテイクアウトやデリバリーを始めたので告知したい」「食品・小売で営業時間が通常と違うので伝えたい」「学校の授業をノートパソコン1台で簡単にオンライン配信したい」そんな人たちに役立つ情報を、グーグルがわかりやすく出してくれている。

知人にそうした人がいたら、ぜひこの情報を伝えてあげよう。彼らのビジネスに少しでも役立つはずだ。

今週は、2ページ目にも「やむを得ずサイトを止める場合」の作法についても解説している。

このご時世だが、Web担当者としてできることを少しずつでもしていこう。

ほかにも、今週は「Discoverに大きな画像で出す方法」「rel="canonical"以外の正規化シグナル」「サイトマップを毎日送信」「ソフト404扱いされる6つのパターン」などなど、SEOを中心としたウェブ担当者向け情報をまとめてお届けする。

  • Discoverで大きな画像でトラフィックをゲットする3つの方法
  • URL正規化のシグナルはrel="canonical"だけではない
  • サイトマップを毎日送信すると順位は上がるのか?
  • コロナ対策でやむを得ずサイトを一時休止する際に、グーグル検索に悪影響を与えないやり方
  • ソフト404扱いされる6つのパターンと、対応すべき場合・無視していい場合
  • 古くてアクセスがないページは、削除? そのまま? 更新? どうすべき?
  • 大手サイトのSEO施策をマネるのは意味ないよ
  • Googleの検索アルゴリズムが探しているのは、独自で・人を引きつけ・高品質なサイト
  • FirefoxがネイティブLazyloadをサポート、画像の遅延読み込みを簡単に実装可能に

今週のピックアップ

コロナ対策で飲食店・食品・小売・学校が #いまできること をグーグルが支援
助け合って苦境を乗り切ろう (Google Japan) 国内情報

#いまできること」のハッシュタグを付けて、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受けているビジネス(飲食店・食品・小売)や教育機関を支援する情報を、グーグル日本が提供している。

飲食店向け: テイクアウト・デリバリー

飲食店向けには、テイクアウトやデリバリー対応を始めたことをグーグル検索とグーグルマップでユーザーに伝えるための手順を紹介する無料セミナーを開催している。あと 2 回開催予定がある。

  • 4/28 (火) 15:30 ~ 16:00
  • 4/30 (木) 15:30 ~ 16:00

詳しい内容と申し込みはこちらのページで確認してほしい。

食品・小売業向け: 営業時間、サービス内容の変更

食品・小売業で営業時間やサービス内容に変更がある場合に、グーグル マイビジネスで、最新の情報に更新することを推奨している。

具体的な手順を説明したPDFを配布しているので、印刷して店舗のスタッフに指示するのもわかりやすい。

学校向け: オンライン授業

学校関係者に対しては、授業のライブ配信を YouTube で行う方法を紹介している。特別な機材や難しい設定も必要ない。

こちらも具体的な手順を説明したPDFを配布している。これを印刷して手元に置いておけば、ITに明るくない先生でも、操作方法を確認しながらオンライン授業に取り組みやすいだろう。

◇◇◇

飲食店や小売業、教育機関はインターネットやITに疎いところが少なくない。周りに関係者がいたら教えてあげよう。そしてサポートしてあげよう。それが、#いまできること の1つだ。

★★★★★
  • すべてのWeb担当者 必見!
  • 関係者に伝えましょう

グーグル検索SEO情報

Discoverで大きな画像でトラフィックをゲットする3つの方法
max-image-preview robots metaタグ (Google Webmaster Central office-hours) 海外情報

検索に加えて重要なトラフィック源となり得るグーグルのDiscover(「グーグル砲」と呼ばれることもある)。そこに記事といっしょに表示されるのが、大きな画像の場合と、小さなサムネイル画像の場合がある。

グーグルによると、Discoverで大きな画像が掲載されると、小さなサムネイル画像に比べて次のような結果が確認されたとのことである:

  • サイトのクリック率が5%向上
  • ページの閲覧時間が3%向上
  • ユーザー満足度が3%向上
大きな画像が表示されているDiscover

このデータを見るに、Discoverでは大きな画像で出るようにしたいものだ。では、どうすれば大きな画像で表示されるのだろうか?

まずは、大きな画像を用意しておく必要がある。ヘルプでは次のように解説している。

高画質でサイズの大きい画像(幅が 1,200 ピクセル以上)を使用します。

実際には、少なくとも600ピクセルの画像で大きな画像が表示されていることを筆者は確認している(もちろん大きいほうが確実だが)。

その画像をDiscoverで大きな表示として出すには、3つの方法がある。

1つ目と2つ目の方法は、以前からあったものだ。Discoverで大きな画像を表示できるようにするための要件としてヘルプでは次を指定している。

この高画質の画像をユーザーに表示する権利が Google にあることを保証します。そのためには AMP を使用するか、またはこちらのフォームに記入して、Google のオプトイン プログラムへの参入を申し込む必要があります。

つまり、次のどちらかだ(フォームは機能しているかいないのかが不明だが):

  • ページをAMP対応する
  • フォームからオプトインする

しかしグーグルは、ページをAMP対応させない場合でもフォーム申請しなくていい方向で動いているようだ。それが3つ目の方法で、ページのrobots meta タグ で max-image-preview:large を指定するやり方だだ。

具体的には、ページのHTML内headセクションに、次のように記述する。

<meta name="robots" content="max-image-preview:large">

これで、AMP対応していなくても大きな画像を掲載することができるだろう。max-image-preview robots metaタグの技術的な仕組みはデベロッパーサイトを参照してほしい。

★★★★☆
  • Discoverがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

URL正規化のシグナルはrel="canonical"だけではない
正規化に使われる情報を統一しておく (John Mueller on Twitter) 海外情報

グーグルにインデックスさせたい代表URLをrel="canonical"で指定しているのに、そのとおりに正規化されない ―― そんな風に困っているサイト管理者に、グーグルのジョン・ミューラー氏が次のように反応した。

rel="canonical" を指定すればそれだけで正規化されるわけではない。rel="canonical" を指定するなら、双方のページ内容が同じでなければならないし、検索エンジンが参考にする他の情報もそろえておかなければならない。

rel="canonical"は、グーグルが利用する正規化の情報としてはかなり強い。たいていの場合は従う。だがURLの正規化に際しては、グーグルはほかの情報も利用する。主だったものは次のとおりだ:

グーグルがURLの正規化で参考にする情報:

正規化に使われるこうした情報は、あらかじめサイト側で統一しておくべきだ。たとえば、サイトマップに記述するのはrel="canonical"で指定した URL にしておくべきだし、リンク(特に内部リンク)はリダイレクトせずに最終のURLにリンクすべきだ。

情報が一致していないと、どのURLが代表のURLなのかをグーグルが判定するときに、混乱するもとになる。

★★★☆☆
  • すべてのWeb担当者 必見!

サイトマップを毎日送信すると順位は上がるのか?
SEO初級者によくある誤解? (John Mueller on Twitter) 海外情報

サイトマップをSearch Consoleに毎日送信すると検索ランキングが上昇しますか?

グーグルのジョン・ミューラー氏にツイッターでフォロワーがこんな質問をした。ミューラー氏はこう答えた。

サイトマップを毎日送信しても、検索順位は上がらない

サイトマップを送信することは、

  • 新しいページ
  • 更新したページ

に対する

  • クロール
  • インデックス

には役立つ。

しかし、「クロールを増やすこと」は「ランキングを上げること」にはつながらない。

したがって、既存のコンテンツで中身を変えていないのであれば、サイトマップを送信する必要はない。また、変更があったように見せかけることも意味がない

このコラムの常連読者ならミューラー氏の回答が予測できたであろう。サイトマップには検索順位を上げる効果はないし、たくさんクロールさせても検索順位は上がらない。サイトマップの目的は、クロールとインデックスの促進だ。

それでも、特にSEOに取り組み始めたばかりの人によくありそうな誤解なので取り上げた。

★★★★☆
  • すべての新米Web担当者 必見!
用語集
Discover / Google Webmaster Central / HTML / SEO / metaタグ / インデックス / オプトイン / クリック率 / クロール / フィード / リンク / 検索エンジン / 構造化データ

ページ

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

DX
Digital Transformationの略。企業におけるデジタル化・電子化 ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]