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リンクビルディングのアウトソースが時間と資金の無駄になる6つのケース(後編)

SEO会社にリンク構築を依頼するべきではないのはどんなとき? 6つのケースで専門家が解説する。
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この記事は、前後編の2回に分けてお届けしている。前編では、リンクビルディングのアウトソーシングが適している場合とその6つの理由について説明した。 →まず前編を読んでおく

後編となる今回は、リンクビルディングのアウトソースが時間と資金の無駄になる6つのケースを説明していく。

SEOに今でも重要なリンクビルディングは、次のどちらが正しい選択肢なのか:

  • SEO会社に依頼するべきか
  • リンクビルダーを社内(インハウス)で雇うべきか

それを理解してもらうために、この記事は次の2つの切り口で構成している:

※Web担編注
「リンクビルディング」は「リンク構築」や「リンク獲得」の意味。
「エージェンシー」は主にSEO会社を指すが、広告代理店やWeb制作会社の場合もある。
「アウトソース」は「外注」の意味。

リンクビルディングのアウトソースが時間と資金の無駄になる場合

リンクビルディングのアウトソーシング(外注)で不愉快な経験をしたことがある立場から言えば、エージェンシー(SEO会社)に依頼する場合にまず必要なのは、次のことだ:

  • 自分が何を必要としているのかを十分に認識しておくこと

これは、リンクビルディングをアウトソーシングしない最大かつ最も重要な理由ともなるかもしれない。つまり、自分が何を期待しているかを自覚しておく必要があるということだ。

ただし、リンクビルディングをアウトソーシングすることが時間と資金の無駄になる状況もある。そういうケースを見ていこう。

×リンクビルディングの外注化が時間と資金の無駄になるケース①
デジタルでの広報露出を求めており、それがリンクビルディングだと考えている

私は長い年月の間、人気の高いメディアで自分のブランドについて言及してもらうためだけに、業界の主要なサイトに記事が掲載されるよう求める多くのクライアント候補に会ってきた。そうしたサイトからリンクを獲得すればブランドイメージの向上につながるが、それは広報(PR)の仕事だ。

実を言うと、そのようなリソースから獲得するリンクは一般に、SEOの観点からは非常に効果が弱い。それに、ゲスト寄稿者がそうしたサイトからのリンクを販売するケースもある。なかには、ForbesやEntrepreneurに寄稿していた著名なライターが密かにリンクを販売していたケースもあるが、こうした行為はグーグルのガイドラインで禁止されている。

結果として、そうしたサイトへのリンクは、一般に求められるSEOの価値を備えていないため、利益をもたらすことはほとんどない。

SEOの観点から最適なリンクは、そうした疑わしい行為に関与していないウェブサイトからのものだ。また、インフルエンサーも自分のウェブサイトでリンクを販売していることが多いため、すぐに信用してはいけない。

代わりに、ゲスト投稿のないウェブサイトを探そう。グーグルは通常、ゲスト投稿を優先しているが、リンクビルディングだけが目的のウェブサイトは検索結果の下位に押しやっている。

×リンクビルディングの外注化が時間と資金の無駄になるケース②
確固としたSEO戦略がなく、ただリンクを構築したいとしか考えていない

多くのクライアントは、「リンクビルディング」と「SEO」が相互に関連していることを理解していない。リンクビルディングについて言えば、少なくとも次のことを覚えておく必要がある:

  • リンクビルディングで結果が得られるのは、SEOの観点から適切なページにリンクした場合だけ

「SEOの観点から適切なページ」とはどういったページだろうか。

  • 自分のビジネスに関連する適切な検索キーワードをターゲットとしている
  • その検索キーワードに熾烈な競争がない
  • ページに置かれているコンテンツはユーザーの検索意図を満たしている

ちなみに、商業目的のページをグーグルの検索結果の上位に表示させるのは、さらに大変だ。特に上位10件が情報目的のページの場合、商業目的のページを上位にするには10倍の時間がかかる。

理想を言えば、次のことも必要だ:

  • 現在のリンクギャップを埋めるのに必要なリンクの数を把握している

それができなければ、グーグルでページが上位に表示されるようになるまでに長い時間がかかってしまうかもしれない。競合がすでに構築しているリンクを分析することで、リンクビルディングエージェンシーに適切な要求ができる。

×リンクビルディングの外注化が時間と資金の無駄になるケース③
要求が非常に厳しく、エージェンシーがそれに対応できない

SEO会社にリンクビルディングを依頼するクライアントについて言えば、次の2パターンで問題が発生することがある:

  • リンクビルディングのニーズを過小評価している
  • リンクビルディングへの期待が高すぎる

いくつか例を挙げよう。

以前、あるクライアントからの依頼があった。すべてがうまくいくはずだったのだが、実はクライアントが次のものを望んでいて、それを私たちに伝えわすれていた:

キャンペーンのためだけにまったく新しいリンクビルディングのアプローチを実施してほしい。

それを聞いた時点で私たちが提供できたものは、相手が望むものではなかった ―― 当然ながら、私たちのパートナーシップはそこで終わった。私たちはこのクライアントに返金して、前に進むことにした。

現在ではすべてのクライアントに綿密なインタビューを行い、当社のリンクビルディングのアプローチと能力についてかなり詳しく説明している。

他にもいくつかのケースで、同じような問題が発生する可能性がある。

  • 特定のコンテンツにのみ割り当てられるリンクを求めている

    ゲストブログの投稿を通じたリンクが欲しいのならば、SEO会社にゲストブログでのリンク獲得をしているか聞いてみよう。その手法をもっていなければ、そのSEO会社は君にとって最良の選択肢ではない。

  • リンクを獲得したいサイトのリストがある

    予想に反するかもしれないが、リンクビルディングは定量的な関係が実証された精密科学ではない。特定のサイトでリンクを確保できると予測または保証することは難しい。

  • すでにそれなりの数のリンクを構築しており、すでにグーグルで上位に表示されているページにのみリンクが欲しい

    これは賢い戦略だが、そのようなページでリンクを獲得するには時間がかかるかもしれないため、社内でのみ行うほうがいいだろう。

前述したように、リンクビルディングをアウトソーシングする前に、SEO会社に何ができるかを聞いてみよう。君とエージェンシーの双方が最終的な成果に明確な期待をもてることが望ましい。

×リンクビルディングの外注化が時間と資金の無駄になるケース④
エージェンシーが構築するリンクから参照トラフィックを得ることを期待している

残念ながら、参照トラフィックが得られる可能性はほとんどない、つまり、SEO目的で構築したリンクをたどって人間のユーザーが訪問することは、ほぼない

主要なサイトのゲストブログに投稿しても、参照ビジターが確実に流れてくる可能性は非常に低い。これは、デジタルマーケティングの専門家らが認めている

安定して得られるのは「オーガニック検索のソースを通じた参照トラフィック」だけだ(つまり「ターゲットとした検索キーワードで検索上位に表示されたページの記事内にあるリンクからの参照トラフィック」)。

ブライアン・ディーン氏が一連のSEOツールを紹介しているこの記事が好例で、毎月7000人以上のオーガニック検索ビジターがアクセスしている。

そして、この記事に掲載されているSEOツール各種も、すべてある程度のトラフィックを獲得している。ディーン氏の記事を見た訪問者は一連のツールに目を通して、より詳しく知りたいと思っているからだ。

しかし一般的には、クライアントが参照トラフィックを獲得するケースはほとんど見られない。次の2つは、まったく別の話だと考えなければいけない:

  • SEOに貢献する優れたリンクを獲得すること
  • 参照トラフィックを送り込んでくれる優れたリンクを獲得すること

私が思うに、参照ビジターを確実に送り込んでくれる可能性が最も高いリンクを構築するには、競合や業界リーダーへの既存の参照トラフィックのソースを分析する必要がある。そして、オーディエンスが積極的であるとか、ニュースレターで取り上げられたとか、こうしたトラフィックの背後にある理由を理解しようとしなければならない。ただし、こうしたプロセスは全体として、通常のリンクビルディング戦略とは異なる。

×リンクビルディングの外注化が時間と資金の無駄になるケース⑤
忙しすぎて、エージェンシーにフィードバックできない

リンクビルディングエージェンシーに良い結果を期待するのであれば、コミュニケーションがカギを握る。アウトソーシングは、作業を任せてそれで終わりではない。その本質は緊密なコラボレーションにある。

したがって、今後のリンクビルディング戦略を相談するためだけに、SEO会社と何度も電話でやり取りしなければならない状況に備えておこう。言うまでもなく、その過程では他にも関連する会議が発生する。リンクビルディングのニーズが非常に具体的な場合には、特にそうした対応が重要だ。

繰り返すが、効果的で高品質のリンクを構築するには、継続的なコミュニケーションが不可欠だ。SEO会社と協議してこちらのニーズや期待を適切に説明する時間が取れないのであれば、リンクビルディングのアウトソーシングは正しい選択肢ではない。

×リンクビルディングの外注化が時間と資金の無駄になるケース⑥
十分な予算がない

SEO会社に依頼してリンクビルディングをアウトソーシングする計画がある場合は、最初に自分の財布を確認する必要がある。というのも、アウトソーシングするにはかなりの金額がかかるからだ。

ちなみに、私たちは1万ドル(約110万円)以上の長期契約しか受け付けていない。一度限りのパートナーシップでは、永続的なリンクビルディングによる成果をもたらす助けにならないからだ。通常、リンクビルディングのプロセス全体は継続的なものであり、クライアントのウェブサイトは、以下のグラフに示すようにリンク件数が継続的に増加していく。

したがって、いくら努力しても、リンクビルディングには体系的にアプローチしなければ目に見える成果は得られず、クライアントはこれらのリンクから何の利益も得られない。

単発のリンクビルディングは時間と資金の無駄であることを私が理解したのは、これが理由だ。

結論

全体として見れば、必要な経験を備えているSEO会社であれば、リンクビルディングを依頼することには当然ながらそれなりの価値があると言うべきだろう。合理的に考えると、ほとんど知識のない人の場合は特に、自力でリンクビルディングするのははるかに難しいしコストもかかる。

リンクビルディングをアウトソーシングするメリットは他にもある。まずなによりも、SEO会社に依頼してリンクを構築することで、速やかなリンク獲得に対価を払うことになる。SEO会社は、一般的なリンクビルディングのプロセスを確立しているだけでなく、リンクをより短期間で獲得するためのあらゆるコネクションをすでに有している。

とはいえ、まずは自分のニーズを見極めることがなによりも大切だ。

  • リンクビルディングではなく広報PRに関心がある場合、SEO会社へのアウトソーシングは最適な選択肢ではないかもしれない。

  • こちらの要求がエージェンシーのサービスと合致しない可能性もあるため、エージェンシーにできることを確認しておく必要がある。

そして当然ながら、エージェンシーとコミュニケーションを取る時間がない場合や、そうしたパートナーシップのための資金が十分にない場合も、アウトソーシングは選択肢にならない。

ただし、一般論としてアウトソーシングにその価値があるかどうかと聞かれれば、私は「イエス」と答える ―― ただしそれは熱心に取り組める場合に限られる。リンクビルディングをSEO会社に依頼するのは1回限りではないことを覚えておいてほしい。継続的な結果を求めるのであれば、長期的かつ緊密な協力に尽力する必要がある。

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