MM総研は、「世界のiPhone販売価格」(2025年9月)に関する調査結果を発表した。米アップルが2025年9月19日に発売した「iPhone 17」について、全39国・地域における販売価格を調査した。
対象モデルはiPhone 17シリーズからiPhone 17 256GB(以下iPhone 17)、iPhone 17 Pro 512GB(以下iPhone 17 Pro)、iPhone 17 Pro Max 2TB(以下iPhone 17 Pro Max)の3モデルと、同時発売のiPhone Air 256GB(以下iPhone Air)および2024年9月発売のiPhone 16 128GB(以下iPhone 16)、2025年2月発売のiPhone 16e 128GBの計6モデル。
iPhone Airは日本が調査対象の中では最安
まず世界のiPhone 17シリーズとiPhone Airの販売価格を見ると、日本は「iPhone 17:129,800円」「iPhone 17 Pro:214,800円」「iPhone 17 Pro Max:329,800円」「iPhone Air:159,800円」。iPhone 17は39国・地域のなかでは最安値の中国(124,157円)に続き、2番目に安かった。なおiPhone 17の最高値はトルコで、「278,534円」と日本の約2.2倍となっている。
トルコが高値になったのは、消費税・付加価値税、輸入品に対する関税という特有の税制度があること、インフレ率が高く過去10年以上にわたって通貨価値低下が影響しているとのこと。
iPhone Airは日本が39国・地域中で最安となっている。2番目は米国(160,327円)、3番目は香港(162,737円)、4番目は中国(165,549円)、5番目は韓国(168,805円)だった。
なお、iPhone 17販売価格が安かったのは中国、日本、香港、米国、オーストラリア、カナダ、アラブ首長国連邦、韓国、インド、タイ、ベトナム、マレーシア、台湾、スイス、ニュージーランド、シンガポール、フィリピン、メキシコ、チリ、英国、ルクセンブルク、ポーランド、チェコ、ドイツ/オーストリア、スペイン、フランス/オランダ/ベルギー、イタリア/アイルランド、ポルトガル、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ハンガリー、ノルウェー、ブラジル、トルコの順(/は同額の意)。
一方型落ちモデルとなったiPhone 16は世界各国で値下げ。日本は114,800円でiPhone 17発売前(124,800円)から10,000円の値下げで、3番目の安さとなっている。ここでも最安値は中国(111,739円)、最高値はトルコ(235,682円)だった。

またこの調査では、国や地域で異なる通貨や価格設定のため、iPhone 17の価格が年間の平均所得に占める比率を「iPhone指数」として算出(同指数が小さいほどiPhoneが購入しやすい)。それを比較すると、日本のiPhone指数は「2.59%」で、39の国・地域のなかで23番目(小さい順)と下位だった。指数がもっとも小さいのはシンガポール「0.70%」、もっとも高いのはメキシコ「8.91%」などとなっている。
発売前に懸念されていた“関税を理由とした値上げ”は米国で見られなかった。アップル社が製造拠点をインド中心にシフトすることで値上げを回避したと考察されている。
調査概要
- 【販売価格】アップルストアでの直販価格(消費税などの税金を含む。米国はニューヨーク州、カナダはオンタリオ州として計算)
- 【為替】各iPhoneの発売(発表)時点
- 【対象国・地域(全39)】中国、日本、香港、米国、オーストラリア、カナダ、アラブ首長国連邦、韓国、インド、タイ、ベトナム、マレーシア、台湾、スイス、ニュージーランド、シンガポール、フィリピン、メキシコ、チリ、英国、ルクセンブルク、ポーランド、チェコ、ドイツ、オーストリア、スペイン、フランス、オランダ、ベルギー、イタリア、アイルランド、ポルトガル、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ハンガリー、ノルウェー、ブラジル、トルコ
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