世界34か国における「男女平等」、職場・政治・家庭のすべてで日本は最下位【NRC調べ】
日本リサーチセンターは、「WINワールドワイド・サーベイ~男女平等に関する世論調査~」を発表した。同社が加盟している「WIN(Worldwide Independent Network Of Market Research)」が実施した国際世論調査「WINワールドワイド・サーベイ」に基づく内容で、「職場・政治・家庭における男女平等」について、世界34か国の18歳以上29,247人が回答している。
職場・政治・家庭での男女平等、世界34か国で日本はすべて最下位
まず、「自国において職場での男女平等がどの程度浸透していると思うか」を聞くと、「平等だと思う」との回答の34か国平均は60%。日本は32%で最下位に留まった。上位5か国はインド、ベトナム、レバノン、フィリピン、フィンランドだった。
次に、「自国において政治での男女平等がどの程度浸透していると思うか」を聞くと、「平等だと思う」との回答の34か国平均は51%(中国は対象外)。日本は19%で、これも最下位だった。上位3か国はフィンランド、フィリピン、インドだった。
そして、「自国において家庭での男女平等がどの程度浸透していると思うか」を聞くと、「平等だと思う」との回答の34か国平均は71%。日本は45%で、これも最下位だった。上位3か国はベトナム、インド、フィンランドだった。
男女平等に比べると、具体的な暴力やハラスメントの数値は低め
ここからは具体的な体験について質問しており、「この1年間で身体的・心理的な暴力を受けた経験は?」と聞くと、「経験がある(はい)」との回答上位はインド、アルゼンチン、チリ。下位3か国は、ベトナム、韓国、中国。日本は12%で、33か国中20位だった。日本の順位は、女性に絞った回答でも20位と低い。直接的な暴力は少ないが差別度は高く、ある意味“陰湿な見えにくい差別”が残っている状況と見ることもできる(ポーランドは対象外)。
「この1年間でセクシュアルハラスメントを受けた経験は?」と聞くと、「経験がある(はい)」との回答上位はインド、メキシコ、ブラジル。下位3か国は、ベトナム、スロベニア、韓国。日本は6%で、31か国中15位だった。女性に絞った回答では、7%で、31か国中17位だった(ポーランド、パキスタン、パレスチナ自治領は対象外)。
調査概要
- 【調査対象】世界34か国・地域(インド、メキシコ、ブラジル、ペルー、チリ、エクアドル、香港、パラグアイ、マレーシア、アルゼンチン、アメリカ、フィンランド、アイルランド、ドイツ、カナダ、ナイジェリア、日本、フィリピン、イギリス、セルビア、デンマーク、イタリア、クロアチア、レバノン、スペイン、中国、フランス、韓国、インドネシア、スロベニア、ベトナム:順不同)
- 【調査方法】インターネット調査、電話調査、面接調査
- 【調査期間】2020年10月~12月
- 【有効回答数】29,247人(サンプル)
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