配達員に「ご苦労様です」と言うのは中高年だけ? 若者は「ありがとう」が9割【文化庁調べ】

「サンドイッチ」or「サンドウィッチ」 あなたの世代はどっち? 日本人の言葉遣い最新調査。

文化庁は、令和6年度「国語に関する世論調査」の結果を発表した。本調査は平成7年度から毎年実施しており、日本人の言葉の使い方やコミュニケーションの変化を明らかにしている。

※調査方法の変更のため、令和元年度以前の調査結果は参考値となり、比較には注意が必要。

若者は配達員に対して「ご苦労様です」とは言わない?

配達の人に対して掛ける言葉

まず、日常的に使う敬語について、配達員に対して掛ける言葉を聞くと、「ありがとう(ございました)」が最も多く、70.0%となった。ついで「御苦労様(でした)」が 19.7%、「お疲れ様(でした)」が 4.5%、「どうも」が 2.6%と続いている。

【年代別】配達の人に対して掛ける言葉

年代別に見ると、年齢が若いほど「ありがとう(ございました)」の割合が増加し、「御苦労様(でした)」の割合が減少する傾向が見られた。10~20代では9割以上が「ありがとう(ございました)」を選んでいる。

あなたはどっち派? 「サンドイッチ」or「サンドウィッチ」

「サンドイッチ」と「サンドウィッチ」/「エンターテイメント」と「エンターテインメント」

続いて、外来語の表記についてどちらの書き方をするかを聞くと、「サンドイッチ」と「サンドウィッチ」では「サンドイッチ」が47.6%でやや優勢。また、「エンターテイメント」と「エンターテインメント」では、「エンターテイメント」が76.6%と大半を占めたものの、若年層では「エンターテインメント」と表記する人が比較的多かった。

「スパゲッティ」と「スパゲティ」/「リタイヤ」と「リタイア」

「スパゲッティ」と「スパゲティ」では「スパゲッティ」が48.3%で多数派に。年齢が上がるほど「スパゲティ」の割合が高まった。また、「リタイヤ」と「リタイア」では「リタイア」が64.5%を占めたが、こちらも年齢が上がるほど「リタイヤ」の割合が高まり、70才以上ではほぼ拮抗していた。

本来の意味わかる? 「にやける」「役不足」「付かぬ事」など

「家電」「映える」「課金する」「ポチる」「エモい」を使うことがあるか

最後に、最近の言葉遣いについて聞くと、「家電(いえでん)」は52.6%、「映(ば)える」は50.4%、「課金する」は46.2%が「使うことがある」と回答した。さらに、「ポチる」は32.0%、「エモい」は17.8%と続き、若者言葉とされていたものがある程度浸透していることがうかがえた。

「付かぬ事」「したり顔」「にやける」「役不足」「潮時」の意味(辞書等で主に本来の意味とされてきたものが太字)

また、語句に対する理解の変化として、5つの言葉の意味を聞くと、特に「にやける」や「役不足」において、本来の意味とされてきたものとは異なるものが多く選ばれていることがわかった。一方で、「したり顔」は辞書等での本来の意味を選ぶ人が多く、「付かぬ事」や「潮時」は本来の意味とそうでないもので割れていた。

調査概要

  • 【調査期間】令和7年3月
  • 【調査対象】全国の16歳以上の個人
  • 【有効回答数】3,498人(回収率58.3%/対象総数6,000人)
  • 【調査方法】郵送法による調査
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