SalesforceとOpenAIが業務の自動化とコマース分野で提携拡大、CRMとChatGPTを統合
CRM(顧客関係管理)ソリューション事業の米国Salesforceと、生成AI(人工知能)開発の米国OpenAIは10月14日(米国時間)、戦略的パートナーシップの拡大を発表し、セールスフォース・ジャパンが日本語訳を10月15日に公表した。AIによる業務の自動化やコマース分野で協力する。Salesforceの新AI基盤「Agentforce 360」とOpenAIの最新モデル「GPT-5」等を組み合わせ、企業のワークフロー改善と従業員体験の向上を目指す。

Agentforce 360はAIエージェントを企業全体で運用できる新プラットフォーム。従来型CRMを超えて営業、カスタマーサポート、データ分析など幅広い業務を支援する。複数の業務データを統合した「Data 360」を活用し、ビジネス用チャットツール「Slack」とOpenAIを連携して社内外横断で利用できる。BIツール「Tableau」による可視化やプロンプト作成機能により、専門知識不要で高度なデータ分析・業務自動化が実現する。
ChatGPTからSalesforceのAgentforce 360プラットフォームやCRM情報、Tableauの可視化へ直接アクセスし、自然言語で営業記録や顧客対応履歴の参照・データ分析ができる。EC領域では「Agentforce Commerce」とChatGPTの即時購入機能「Instant Checkout」の統合によって、EC事業者は商品カタログを会話に組み込んで購入意欲を促進でき、ユーザーはアプリに移動せずその場で安全に購入商品を決済できる。
Salesforce子会社のSlackとの連携強化によって、自然言語の指示でコードを記述・編集するOpenAIエージェント「Codex」がSlackチャンネルやスレッド内でタグ付け可能になる。関連コンテキストを取得して投稿要約や返信ドラフト生成などのAI機能を現場業務に組み込めるほか、Slack内のCodexを活用してチャンネルやスレッドで@Codexをタグ付けするだけで同僚に依頼するかのようにプログラミングタスクを委任できる。

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