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リンク元のIPアドレスは分散させたほうがSEOに有効というのは都市伝説?

IPアドレスを分散させてリンクさせるほうがSEOに有効というのは本当でしょうか
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誰もが実践できるSEO。でも意外と間違った認識を持っている人も多いのでは?
そこでみなさんが抱えているSEOの不安や疑問をプロが解消します。

リンク元のIPアドレスは分散させたほうがSEOに有効と聞きますが実際は

リンクの多様性(diversity)を担保する、という意味で一般論として正しいです。ですが、さまざまなサイトからリンクを受けていけば、自然にリンク元のIPアドレスも分散されるはずなので、通常であれば意識する必要はありません。

さらにいえば、IPアドレスの分散性は数百もある評価要素のうちのほんの1つに過ぎず、この分散性が皆さんのサイトのランキングに与える好影響は軽微なものです。SEOはベストプラクティスの積み重ね作業ですので、たかだかIP分散性という些細なものに過度にこだわる必要はありません。

よく「新規事業用の新しいホームページを立ち上げるのですが、IPアドレス変えた方がいいですか?」という質問を受けるのですが、こうしたケースでは、後述のような一部の例外を除き、気にする必要はありません。グループ会社間において、フッターなどで相互リンクするような場合は、同じIPアドレスからのリンクが増えると思いますが、通常の企業活動の範囲内であり、スパム扱いされることはありません。

とりわけ、IPアドレス分散に注意を払わなければいけないのは、次の条件に合致する人です。それ以外の人は、ほとんどの場合、関係ありません。

  1. SEOのためのリンクを大量に販売したい
  2. SEOのためのリンクを大量に購入したい

※注1:有料リンク購入の是非についてはここで論じない
※注2:本稿の「大量」の定義は、目安として一度に1万本以上のリンクを指す

つまり、どうしてもリンクを大量に購入したいという企業の担当者や、逆にリンクを大量に販売することを主体とするSEO会社が、その意志決定の際に注意すべきものです。これに該当しない場合は、基本的に考慮する必要がまったくありません。

なぜなら、はじめに説明したように、購入以外の方法でリンク構築を「普通」に行えば、リンク元ドメイン名が分散されるように、IPアドレスも「普通」に分散されるからです。たとえば、Yahoo! JAPANのカテゴリとその他のディレクトリ検索に登録すれば(事業者・運営者が違うので)当然IPアドレスは変わり、分散されることになります。とりわけリンク購入という選択肢を持たない企業担当者であれば、IPアドレスの分散性を考慮しなければいけない場面はほとんどないはずです。逆に、多種類のドメインからリンクを得ているのにIPアドレスが同じになるのは、購入以外のケースはまずありえません。

繰り返しますが、ここでは有料リンクの是非については論じませんが、リスクがあること自体は肝に銘じましょう。

※記事の内容は、執筆時点のものです。検索エンジンの仕様は頻繁に変わるため、将来においてもこの内容がそのまま該当することは保証できません。

あなたの疑問・質問を募集 SEO相談室で相談したいこと、取り扱って欲しい内容があれば件名に「SEO相談室」相談係と書いてメールにてお送りください(宛先:web-tan@impressrd.jp)。

※本連載の質問受付は終了いたしました。今後の企画をご期待ください。

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