画面いっぱいの大きな画像はSEOにマイナスか?
グーグル検索SEO情報②
画面いっぱいの大きな画像はSEOにマイナスか?
主要コンテンツなら問題なし (John Mueller on Twitter) 海外情報
ものすごく大きな画像を掲載してもSEOに悪影響は出ませんか? スクリーンのほとんどを画像が占めます。
こうした質問に、グーグルのジョン・ミューラー氏が次のように返答した。
その画像がページの主要なコンテンツなら、中心に目立つように配置するのはいい考えだ。
If that's the primary content of the page, then putting it front & center seems like a good idea.
— 🧀 John 🧀 (@JohnMu) November 19, 2021
納得できる回答だろう。言い換えれば、画像がページの主要なコンテンツでないならばあまり良い考えではないという意味にもとらえられる。
いずれにせよ、注意すべきは表示速度の低下だ。画像が大きければ大きいほど、ファイルサイズが大きくなりページの表示速度が遅くなりがちだ(この質問者の場合は大丈夫なようだが)。
たとえば、次のような施策を利用できる。
- 画像を最適化し(品質を落とさずに)ファイルサイズを削減する
- WebPやAVIFのような軽量フォーマットの画像を配信する
preload
リンク要素を設定して画像を優先して読み込ませる
lazyloadなどの遅延表示は、ページ内の主要なコンテンツでありスクロールしない状態でも表示するべき画像には利用しないほうがいい。コア ウェブ バイタルの要素であるLCPが不要に悪くなってしまうからだ。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
売上増? ブラックフライデー用リダイレクトはありか?
期間中だけ常設ページを特設ページに302 (John Mueller on Twitter) 海外情報
セール専用のページに関して、ECサイトのウェブ担当者がグーグルのジョン・ミューラー氏に次のように質問した。
次の2種類のページがあります:
- 常に公開しているセール商品ページ
- 毎年繰り返し使っているブラックフライデーのページ
ブラックフライデーの期間中は、常設のセールページをブラックフライデーページに302リダイレクトしても問題ないでしょうか?
ミューラー氏は次のように答えた:
土壇場での質問だね(笑)。問題ないと思う。
ただし、リダイレクトを解除したあと常設ページが検索結果に戻るまでにしばらく時間がかかるのではないかと思う。でもブラックフライデーの間の露出ほどには重要な問題ではないようにも思うが。
That's very last minute :-). I don't see a problem with that. I suspect it'll take a while for the regular page to get visible again after turning it off, but maybe that doesn't matter as much as the visibility during black friday.
— 🧀 John 🧀 (@JohnMu) November 15, 2021
稼ぎ時のブラックフライデーのときだけ、常設ページを特設ページにリダイレクトするというのはなかなか賢いやり方だと感じる。一時的なURLの変更なので302が適切だ。
この記事が公開される日ブラックフライデーそのものなので、今回は試してみたくてももう間に合わない。しかし特別セールを開催するときには応用してみるといいかもしれない。
ただしミューラー氏が補足したように、リダイレクト解除後にも、特設ページのタイトルリンクとスニペットが検索結果にしばらく出続けることがありうることは認識しておこう。対応としては、次のようなものだろうか:
- セール終了後も特設ページにアクセスできるようにしておく
- そのページでは、セールが終わったことをだれでも認識できるように表示して一般ページへのリンクを設置しておく
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
動画に「主な出来事」(重要なシーン)を設定する方法
ユーザビリティ向上と再生回数増加に期待 (Search Central Lightning Talks) 海外情報
グーグルのダニエル・マーシャク氏が、動画の「主な出来事」(重要なシーン、キーモーメント)をグーグル検索で表示する方法を動画で解説した。
自動的に識別されるようにする方法と、schema.orgマークアップする方法の2とおりで「主な出来事」を構成できる。
原則として、グーグルは次のような技術を使って「重要なシーン」を自動認識する:
- 音声の自動認識
- 映像内の文字情報の自動認識
- 特徴的な映像(サッカーの試合でのゴールシーンなど)の自動認識
schema.orgマークアップでシーンを指定するための方法に関する詳細は、動画を確認するとともに、次のリソースを参照してほしい:
- 主な出来事の概要
- 動画を独自サイトに設置している場合:
- 動画を YouTube で公開している場合
マーシャク氏は英語で話しているが、日本語字幕を利用できる。
主力コンテンツとして動画を公開しているなら、主な出来事を設定することを推奨する。マーシャク氏の解説動画で設定方法を学んでほしい。検索結果に動画が掲載されたときのユーザビリティ向上に一役買ってくれるだろう。再生回数の増加につながることも期待できる。
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03-4567-0700からの電話(営業時間の確認)は詐欺? いえグーグルの公式調査です
Duplexと呼ぶAIがかけてくる (J-CAST ニュース) 国内情報
「03-4567-0700」からの着信で営業時間を確認する電話は、グーグルによるものだ ―― 実店舗を運営している人は理解しておいてほしい。
グーグルを名乗る声で営業時間を確認してくる電話がかかってきた
こんな状況が起きている。「詐欺電話では?」と疑いたくなるが、グーグル公式の調査のようだ。
特に新型コロナによる影響で営業時間を変更しているビジネスが多い。グーグル検索やグーグルマップに掲載されるビジネス情報に正確な営業時間を表示することはグーグルにとって重要だ。最新の情報でなかったとしたらユーザーに不利益を与えてしまうことにもなる。
ビジネスオーナーが自身で更新すれば問題ないのだが、そこまで手が回らない場合も多いだろう。そもそもグーグル ビジネス プロフィール(グーグル マイビジネスから名称変更)でオーナー確認していないビジネスも少なくない。
そこでグーグルは、AIのテクノロジーを用いて、機械に電話をかけさせて営業時間を確認しているのだ。グーグルアシスタントを使ったこの機能はDuplex(デュプレックス)と呼ばれる。
Duplexでは、グーグルアシスタントがユーザーの代わりにレストランに電話して予約を入れてくれたり、フォームに必要事項を入力して映画のチケットを購入してくれたりする。まさに未来感覚の機能と言える。
Duplexによる営業時間の確認は米国では2019年から始まっている。現在は日本語にも対応して日本でも始まっているようだ。とは言え、グーグルからの情報提供がなければ迷惑電話と思われても仕方がない。
問い合わせを受けて、グーグルマップのヘルプコミュニティでアナウンスが出ている。「03-4567-0700」からの着信はDuplexからの営業時間確認の電話だと頭の片隅に入れておくと安心だ(これ以外の電話番号からの着信でグーグルを名乗るのは詐欺の可能性があるので注意)。なお電話がかかってこないようにもできるとのことだ。
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ラスター画像をベクター画像に一発変換するSVGcode
グーグルが作ったPWA (web.dev) 海外情報
JPGやPNG、WebPのようなラスター画像をベクター画像のSVGに変換するツールをグーグルが公開した。SVGcodeという名前だ。PWAで作られている。
変換したい画像をドラッグ&ドロップするだけでいい。細かな調整も可能だ。既存の画像をSVGに変換したいときに便利そうだ。
ソースコードが公開されているので自分のシステムに組み込むこともできる。ソースコードはGitHubに公開されている(ライセンスはGPL-v2)。詳細はweb.devの解説記事を参照してほしい。
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