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SEO×ファセットナビゲーションで、競合も拾えていないCVを獲得する手順

ファセットナビゲーションでロングテールキーワードを中心にセカンダリナビゲーションを構築し、消費者の意図を戦略的に利用し、さらなるウェブコンバージョンを確保し、売上水準を押し上げるには
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ファセットナビゲーションでロングテールキーワードの機会を中心にセカンダリナビゲーションを構築し、

  • 消費者の意図を戦略的に利用し
  • さらなるウェブコンバージョンを確保し
  • 売上水準を押し上げる

やり方を解説するこの記事は、前後編の2回に分けてお届けしている。前回は、6つのステップのうち次の3つを紹介した。

  1. ロングテールキーワードの調査
  2. 意味のあるサブトピックのまとめ
  3. 広範なキーワードの掘り下げ

まず前編を読んでおく

後編となる今回は、残る3つのステップについて見ていこう:

  1. 技術的な手順
  2. ファセットURLの最適化
  3. アクセシビリティの確保とページオーソリティの構築

ユーザーの真のニーズと期待に応えるSEOとファセットナビゲーションの構築ガイド(続き)

ステップ4 技術的な手順

ファセット分類は非常に複雑で、関連付けられる属性の数は業種や商材や規模によって増加する。そのため、入り口となるファセットナビゲーションを慎重に管理し、次のような潜在的なリスクを軽減する必要がある:

  • クロールの非効率性
  • リンク価値の希薄化

それには、以下のような方法がある。

  1. 掲載する製品を定期的に見直して、内容の薄いページや誘導ページを避ける

    たとえば、非常に狭い範囲の低価格帯の製品を販売している場合、新しいリスティングページを作成する価値はほとんどないと考えるかもしれない。その場合、対象の製品を10点ほどしか販売していなければ、追加の商品一覧ページは開設しないことにするかもしれない。

    ただし、これは基準が明確なルールではないため、特定の製品ラインではこれより基準が低くなる可能性も十分にある。いずれにせよ、これらの数字は時間の経過とともに変化する。次のような要件を考慮しよう:

    • 季節のトレンド
    • 新しいコレクションの発売時期
    • 生産終了になる時期

    また、このステップと並行して、期限切れの製品やカテゴリを大きな規模で管理する製品の廃止戦略を策定しておくことも強く推奨する。

  2. 選択したファセットをその価値や重要性に応じて配置することで、コンテンツのカニバリゼーションを防ぐ

    たとえば、テレビ・ノートPC・カメラなど一部の電気製品は「大きさ」が非常に重要だが、美容グッズや掃除機などではそこまで重要ではない。また、ページの内容に独自性があり、選択したファセットの焦点が反映されていることを確認する必要もある。

    詳細はステップ5を参照してほしい。

  3. ユーザーが形容詞やファセットを選択する一般的な順番に従う

    これはオーディエンスの居住地によって異なる。たとえば、製品には一般に識別可能な特徴が5つ以上あるが、日常的な英語では、4つ以上の形容詞(サイズ+色+素材+形など)を使って表現する。

  4. 重複するバリエーションに対処することで、制御可能なものを制御する

    これは通常、複数のバリエーションが共存し、それぞれが優れた検索条件を示している場合に必要になる。たとえば、だれかが複数の色や生地の組み合わせを同時に、以下のように異なる方法で探すことは理にかなっている。

    「綿 白 Tシャツ」:素材 → 色 → 製品
「白 綿 Tシャツ」:色 → 素材 → 製品

    こうした状況が発生した場合は、上記と同じ言語的なルールに従って、好きな順番を選択する必要がある。この場合、英語圏ならば「色+素材+製品タイプ」だろう。

    オンページフィルタには「noindex」属性を付けるのが好ましいが、これらのファセットページでインデックス不要な場合には親ページに正規化(canonical指定)しておくほうがいい(これは単なるヒントであって、指示ではないことを忘れないでほしい)。これにより、よく似ている結果ページをクローラーがどう処理するかを制御できるため、SERPでの検索順位の下降を食い止めるのに役立つ。

    動的な検索パラメータがあるURLの場合は、パラメータの目的とパラメータをどう扱ってもらいたいかをクローラーに伝える必要がある。その手段には次のようなものがある:

    • meta robotsタグで「noindex, nofollow」を指定(httpヘッダーのX-Robots-Tagでも可)
    • robots.txtファイル内で禁止
    • グーグルのURLパラメータツールで設定(Google Search Consoleアカウント内)

    Googlebotのパラメータ処理に関する有益なガイドも参考にするといいだろう(Bingやヤフーのロボットには影響しないことに注意)。

  5. ファセットを段階的に公開して、テストと学習のプロセスを構築する。これにより、何か問題が起きてもすばやく認識して対応していき、ファセット全体にうまく実装できるようになる。こうした複雑さを増す仕組みを解明しなくても、クロールの非効率性、PageRankの希薄化、過剰なインデックス化などの問題を迅速に解決できる。

具体的な例として、あるEコマースのクライアント向けに作成した段階的な計画を紹介しよう。私たちの調査では、いくつかのファセットやフィルタを公開するとSEOに大きな機会のあることがわかっており、「色+タイプ」のファセットでは1か月に26万3000ポンド(約3980万円)以上に相当する効果をもたらしてくれる可能性がある(英国の場合)。

ファセットの分類平均月間検索ボリューム段階
タイプ1900万1フェーズ1
ブランド230万1
サイズ54万50001
サイズ+タイプ45万420002
色+タイプ26万30002
ブランド+タイプ130万2
ブランド+サイズ32002
サイズ+色+タイプ42003フェーズ2
色+サイズ+タイプ34003
色+ブランド+タイプ6003
ブランド+色+タイプ5003
ブランド+サイズ+タイプ2703
サイズ+ブランド+タイプ203

さらに、予測を拡張して他のファセットの組み合わせを含めると、(製品の提供がない組み合わせを除外する前の時点で)追加の収益機会は1か月に最大20万7000ポンド(約3130万円)相当と算出された。

ステップ5 ファセットのURLを最適化する

新しいファセットカテゴリのURLを最適化して、選択した検索キーワードの関連性を確立する。重点を置くべき主なオンページ要素には、以下のようなものがある:

  • URL
  • ページタイトル
  • パンくずリストのアンカーテキスト
  • 見出し(h)要素
  • コンテンツスニペット(冒頭のテキストやFAQの文章など)
  • 画像のaltテキスト
  • 製品名
  • 類似のファセットカテゴリページへのリンク(たとえば「あなたへのおすすめ」機能など)

これをうまくやっている小売業者の好例がDavid's Bridalだ。「Long Sleeve Wedding Dress(長袖のウェディングドレス)」の商品一覧ページを改めて見てみると、独自のコンテンツを集約し、ユーザーにとって役立つと感じられる方法で、ランディングページの基本的な最適化戦術に従っていることがわかる。

  • URL:
    davidsbridal.com/long-sleeve-wedding-dresses

  • ページタイトル:
    Long Sleeve Wedding Dresses & Gowns | David's Bridal | David's Bridal

  • meta description:
    Do you dream of wearing a long sleeve wedding dress on your big day? Shop David's Bridal wide variety of wedding gowns with sleeves in lace & other designs!
    (あなたの重要な日に、長袖のウェディングドレスを着ることを夢見ていますか? David's Bridalでは、レースやその他のデザインのさまざまな袖付きウェディングガウンをご用意しています)

ステップ6 アクセシビリティの確保とページオーソリティの構築

新しいファセットの商品一覧ページを公開したら、それらのページへのリンク価値の構築にかかる必要がある。そうすることで、PageRankが割り当てられていない孤立したURLにならないようにする。

  1. 製品のXMLサイトマップに含まれていることを確認する。

  2. 1つのファセットURLに特徴が1つある場合は、通常の商品一覧ページとプロモーション用LPのファセットナビゲーションに追加する。

  3. 1つのファセットURLに特徴が複数ある場合は、プロモーション用LP内に「よく検索されているキーワード」や「関連するキーワードの検索」のオプションを作成する。

  4. メガメニューを利用して、新しいカテゴリランディングページを露出させる。これにより、リンク価値の大部分を渡せるだけでなく、訪問者のなかで最も高いクリック率を確保できる。

  5. 本文内リンクを含む魅力的なコンテンツを作成して、編集戦略を統合する。「ここをクリック」や「もっと見る」を当てにするのではなく、リンクしたい商品一覧ページについて説明するロングテールのアンカーテキストをどう利用できるかを考えよう。

  6. hrefリンクで接続し、メインナビゲーションやコンテンツのハイパーリンクからのリンクだけに依存しないようにする。これを大きな規模で行うのは難しいため、「関連カテゴリ」「その他のサブカテゴリ」「関連製品」などのページ構成パーツを通じてやるのがいい。

  7. 外部から質の高い被リンクを確保する戦略的なアウトリーチキャンペーンを立案する。

こうした包括的で強固な戦略を実施することは、新たな商用ランディングページから指数関数的な成長を確保するのに役立つ。

まとめ

ミッドテールおよびロングテールの検索キーワードを活用することで、ファセットナビゲーション内にオーガニック検索の大きな機会が生まれる。

機会を追求するには、まず広範にわたるキーワード調査や競合分析を行う。その情報をもとに、対象とするキーワードの組み合わせを判断する ―― 消費者のニーズを満たし、最適なオーガニックセッションやオンサイトコンバージョンをもたらすロングテールキーワードを。

ターゲットとする検索ニーズごとにファセット化したURLを1つ設定し、クロールやインデックス化をしてもらえるように公開しよう。これらのURLに(内部と外部の両方で)PageRankが確実に割り当てられるようにするとともに、ランディングページのコンテンツを品質の最適化手法に沿って開発しよう。

こうしたアプローチは、次のような問題を回避する助けになる:

  • クロールの非効率性
  • 過剰なインデックス化
  • カニバリゼーション
  • 内容の薄い誘導ページ

結果としてウェブサイトは、対象を絞り込んだユーザーを引きつけて購買ファネルに誘導するのにより適したものとなる。

UXの把握とUXデザインを最大限に活用して、他のマーケティングチャネルへの依存を減らすということは、ファセットナビゲーションによって真にオーガニックなROI(費用対効果)をもたらせるということだ。私たちはこれがクライアントに対して効果を発揮しているのを見てきた。

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