
MFIで検索トラフィックを減らさないために最低限チェックすべき4つのポイント【SEO記事12本まとめ】
MFI(モバイルファーストインデックス)導入に向けて、あなたのサイトは準備が進んでいますか? 最低限チェックすべきポイントを紹介。
ほかにも、「Yahoo!カテゴリ終了のおしらせ」「検索結果にプロモーション情報を無料で掲載できるグーグル マイビジネスの投稿機能」「iOSでも成果を出しているPWA」「パンダ対策の本質」「Search ConsoleのURLパラメータ設定の注意点」「音声検索への最適化の重要性」などなど、検索とSEOに関する話題をまとめてお届けする。
MFIで検索トラフィックを減らさないために最低限チェックすべき4つのポイント
導入が遅れるからといって後回しにしない (Gary Illyes on Twitter)
モバイルファーストインデックス(MFI)の本格導入に向けて、今すぐにでも確認しておくべきことを、グーグルのゲイリー・イリェーシュ氏がツイッターでアドバイスした。
- モバイル向けページにnoindexタグを設置していないか?
- 誤ったリダイレクトを設定していないか?
- PC検索で上位表示している画像がモバイル向けページにもあるか?
- 構造化データがモバイル向けページにもマークアップしてあるか?
モバイル向けページにnoindexが設定されていたら、きっとそのページは検索結果に出てこなくなるだろう。今度はモバイル向けページがインデックスの対象になるからだ。
誤ったリダイレクトとは、モバイル向けサイトのトップページへスマホユーザーをすべてリダイレクトしてしまう設定だ。詳しくなければ、公式ドキュメントをよく読んでおくように。
画像や構造化データだけではなくコンテンツも含めて、評価に影響を与えそうな重要な要素はモバイル向けページにも必ず存在させておくようにする。
イリェーシュ氏は、以前に次のように語っていた。
モバイルファーストインデックスの導入は2018年になるかもしれない。
しかし実際には、サイトによってはもっと早くMFI化が進むという情報もある。全体としてのMFI導入が来年だったとしても、やるべきことは確実に完了させておこう。
Wanna prepare for the mobile first index? Go to your or your clients' mobile sites and look for noindex directives and n1 redirects pic.twitter.com/Pe3LWvuZOt
— Gary Illyes ᕕ( ᐛ )ᕗ (@methode) 2017年6月26日
Real navy seal wants you to go to your & your clients' mobile sites & check if the images that rank on desktop are also on the mobile site! pic.twitter.com/nzl5aelS4k
— Gary Illyes ᕕ( ᐛ )ᕗ (@methode) 2017年6月29日
Don't be like the octopus! Check that the structured data on your (& clients') desktop site is also present on the mobile site! pic.twitter.com/TxpspchAA4
— Gary Illyes ᕕ( ᐛ )ᕗ (@methode) 2017年6月30日
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日本語で読めるSEO/SEM情報
SEOの鉄板“だった”ヤフカテが2018年に終了へ。
感慨深い ;( (Yahoo!ビジネスエクスプレス スタッフブログ)
ヤフーは、「Yahoo!カテゴリ」および「Yahoo!ビジネスエクスプレス」のサービスを終了することを発表した。2018年3月29日をもって、約22年の歴史に幕を閉じる。
Yahoo!カテゴリ、通称「ヤフカテ」は、現在のロボット型検索エンジンが現れる前に主流だった「ディレクトリ型」検索エンジンの代表的なサービスの1つ。
特に、独自の検索エンジン(YST)をヤフーが提供していた時代には、まさしく「鉄板SEO」だった。ヤフーでの上位表示には、ヤフカテ登録は必須と言ってよかった。
Web担当者Forumも筆者の個人ブログも、ヤフカテのSEOカテゴリに登録されている。必ずしも上位表示のために登録したわけではないが、ヤフカテへの登録には審査があることから、掲載されているということは認められたウェブサイトであるということもあり、一種のステータスでもあった(過去形)。
ディレクトリ型検索エンジンへの登録は、すでにSEOに影響を与えるものではないだろう。しかし、ながらくSEOに携わってきたサイト管理者にとっては、ヤフカテ終了のお知らせは感慨深いものがあるに違いない(もう1つの代表的なディレクトリ型検索エンジンであるDMOZも、2017年3月17日にサービスを終了している)。
- YST時代からSEOに取り組んでいたウェブ担当者
検索結果に無料でプロモーション情報を掲載できるグーグル マイビジネスの投稿機能
飲食店、美容院、雑貨店などは期待 (グーグル 広告主コミュニティ)
グーグル マイビジネスに「投稿」機能が追加された。
この「投稿」機能を利用すると、検索結果に表示されるローカルビジネス情報に、任意のメッセージと写真を掲載できる。オススメの商品や実施中のプロモーションなどを、検索結果を通してユーザーに紹介できるというわけだ。
また、予約や購入といったアクションを直接実行してもらうこともできる。
グーグル マイビジネスにアカウント開設していればだれでも投稿可能だ(ただし、ビジネス情報のオーナー確認が完了している必要がある)。

ツイッターで投稿するように非常に簡単なので、手軽に利用できる。

上手に使えば、プロモーションに一役買うことが期待できる。日本で利用しているローカルビジネスはまだまだ少ないようなので、ライバルに差を付ける意味でも試してみてはいかがだろうか。
「投稿」機能の詳しい内容は公式アナウンスとヘルプ記事で確認してほしい。
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Service Workerが動かないiOSでどうしてPWAの成果が出るのか?
スピード改善とUX向上は共通 (Duncan Wright on ツイッター)
PWA(プログレッシブ ウェブ アプリ)に関する少し技術的な話題だ。
iPhoneなどのiOS端末はService Workerという技術をサポートしていないため、PWAを構築しても「ホーム画面へのアイコン追加」や「プッシュ通知」といった魅力的な機能を提供できない。日本ではiPhone人気が高いこともあり、こうしたマイナス面からPWAの導入に二の足を踏んでいるサイト管理者もいることだろう。
しかし、PWAを導入したことによってiOS端末でも成果が上がっている事例がある。グーグルのダンカン・ライト氏がツイッターで共有した。
iOSにおけるPWAの成功事例をまとめてみました。Service WorkerやPushはまだ使えないにしても、PWAに含まれるUX改善とスピード最適化をやる意味は十分あると言えるでしょう。日本からの成功事例を楽しみにお待ちしております。 pic.twitter.com/YTeI7e3pmD
— Duncan Wright (@dunc_Can) 2017年6月26日
ツイート内で紹介している画像に中身があるのだが、文字に起こすと次のような内容だ。
- ランコムはPWAによってiOSで、
- セッション数が53%増
- 直帰率が10%減
※化粧品ECサイト- マイネットはPWAによってiOSで、
- セッションごとのPV数が15%増
- 直帰率が23%減
※トルコのポータルサイト- アリエクスプレスはPWAによってiOSで、
- コンバージョン率が82%増
※中国アリババのグローバル小売りECサイト- アリババはPWAによってiOSで、
- 月間アクティブユーザーが14%増
※中国アリババのグローバル卸取引サイト
Service Workerをサポートしていない(つまりPWAの主要な機能を利用できない)のに、これらのサイトではどうして成果が出たのだろうか?
その理由をライト氏は「PWAに含まれるUX改善とスピード最適化」だとコメントしている
つまり、PWAは単純にService Workerを動かすだけの仕組みではない。表示速度を含めたユーザー体験の最適化とセットでPWA対応は行われる。Service Workerは、そうした改善をさらに磨きをかける技術の1つに過ぎない。
PWAを導入するサイトの多くは、全体としてのUXを向上させている。結果として、Service WorkerをサポートしないiOS端末でも、成果が出るのだ。
PWAのチェックリスト(英語)をライト氏はあわせて紹介した。PWAサイトではなかったとしても、このチェックリストはUX向上のための大きな手助けになるだろう。
定義次第でしょうが、PWAは色々な機能とベストプラクティスの組み合わせであり、iOSで使えない機能(SW、オフライン、プッシュ等)を除いても『PWA Checklist』でできることを対応すると数値は改善されるということかと思いますhttps://t.co/9LqDAI9Cst
— Duncan Wright (@dunc_Can) 2017年6月26日
- PWAがんばってる人/PWAが気になる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
AMPとPWAで成功を収めた日本のECサイト事例
高速化とエンゲージメント、CVアップに成果あり (グーグル 広告主コミュニティ)
日本でのAMPとPWAの成功事例を、グーグルが共有した。ネット通販サービスを提供している「ベルーナ」の事例だ。
ベルーナでは、AMP化によって次のような成果をあげているという。
- ページ全体のサイズを3.6MBから500KBへの軽量化を実現
- ページ表示速度は、平均0.62秒となり、以前(よりも)8倍の高速化
PWAのホーム画面アイコン追加の機能によって、次のような成果をあげている。
- 既存のWebのリエンゲージメント施策であるメールと比べて、60%もコンバージョン率が改善
- ホーム画面から起動したユーザーの顧客単価は、アプリよりも14%高く、アプリと同等以上のリエンゲージメント施策として機能していることを証明
ベルーナではこうした成功を受け、今後の取り組みとして、アドワーズ広告のランディングページにもAMPを適用したり、プッシュ通知などPWAのほかの機能を利用したりしていくそうだ。
今グーグルが最も注力しているモバイルウェブのAMPとPWAの成功事例は、今後も増えていきそうな勢いだ。
- SEOとPPCがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
記事配信の注意点、完全一致アンカーテキストの危険性などなど6月第2回のウェブマスターオフィスアワー開催
グーグル・ダンス・トーキョーのアナウンスあり (ウェブマスター オフィスアワー )
ウェブマスター向けオフィスアワーが開催された。6月は2回目ということもあったせいか、30分と普段よりも短めだ。回答したグーグル社員は、金谷氏とあんな氏の2名。長山氏はお休みだ。
※念のために毎回説明しているが、「ウェブマスターオフィスアワー」とは、グーグルの社員が登場して、一般のウェブマスターからのサイト運営に関する質問に回答したり、ウェブマスターとカジュアルに情報交換したりしていく動画プログラムだ。
次のような質問が主なトピックだった。数は少ないが興味深い質問がそろっている回だ。
- 大規模サイトへの記事の転載
- 複数のサイトに記事配信している場合の今後の対応
- 記事がインデックスされない
- 完全一致のアンカーテキストの多用
- 検索結果に意図しないページが表示される
- ルートドメインに届いたサブドメインの手動対策警告
- JSコンテンツの評価にかかる時間
- ミラーサイトから張られたリンクによる順位下落
なお、冒頭でイベントがいくつか紹介されている。面白そうなイベントばかりなのでこちらもチェックするといい。
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海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
ChromeのHTTPS対応と米グーグルでの新機能に関する記事を今週はピックアップ。
- すべての非HTTPSページにシークレットモードで警告表示、開発版ChromeにGoogleが実装
今年10月からは安定版で採用される予定。
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- 求人検索のGoogle for Jobsをエンリッチ検索結果としてGoogleが公開
求人サイトは日本導入が楽しみ。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- ホントにSEOを極めたい人だけ
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