コンテンツの質を高めるには検索意図が大切、でもそれってどう調べればいいの?【SEO記事12本まとめ】
グーグルが上位に表示したい「検索者のニーズに応える」コンテンツを作るには、「検索意図」を探るのが大切だ。そのやり方をわかりやすく解説した記事を紹介する。
ほかにも、「続きを読むボタン」続報、ユーザーファースト、AMPによる広告の体験改善、データスタジオで検索アナリティクス、重複コンテンツペナルティ、PageRankの今などなど、SEOに役立つ情報をお届けする。
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検索意図が大切って言うけど、それってどう調べりゃいいの? 教えてエラい人!
探る、考える、そして本当のニーズを読む (アナグラム株式会社)
「検索意図」、つまり検索が何を求めているのかを知ることは、検索エンジンマーケティングにおけるスタート地点でもあり、非常に大切なポイントだ。
昔は「キーワード」がSEOでは重要視されていたが、今はそうではない。ユーザーが求めているものを的確に提供することがSEOの成功につながるのだから、本当に大切なのは「検索意図」だ。
少し前に、Mozのランド・フィッシュキン氏がこんなツイートをしていた。
My blog post from last night on why content is often beating links, & how to upgrade your on-page SEO: https://t.co/IalcBnaTAR pic.twitter.com/QuMkjHp6U9
— Rand Fishkin (@randfish) 2017年2月6日
これは、「リンクが少なくても、コンテンツの力がしっかりしていれば検索で上位に来ることがある」ことを示したものだ。
その手法を解説している記事では、「狙っているキーワードをページ内で何回使うべしなんてルールは忘れる」といったことに加えて、こんなことが書かれている。
検索者の意図 > キーワードそのもの
繰り返しになるが、今のSEOで大切なのは、「検索意図」であり、それを満たすコンテンツを作ることだ。それをうまく成し遂げているコンテンツを、グーグルは「良いコンテンツ」だと判断するはずだ。
では、その「検索意図」はどうやって探ればいいのだろうか?
こちらの記事では、それをわかりやすく説明してくれている。
次のような検索意図の探り方と、
- 自然検索上位ページから読み取る
- サジェストから読み取る
- 検索ボリュームから読み取る
- 共起語から読み取る
さらに「ウラの意図」に関して解説している点がさすがだ。なぜなら、こちらが本当に「顧客が得たかったもの」であり、それに対するソリューションを提供することがビジネスの本質だからだ。
よく「検索結果で上位に表示されているページや、Q&Aサイトなどを参考にコンテンツを作るといい」というSEOのアドバイスを聞く。そうしたコンテンツは「検索者のニーズ」を想像する助けになるからだ。決して、「コンテンツを参考にする」ためではない。
記事自体は検索連動広告のために書かれたものだが、SEOにおいても十分応用できる。参考にしよう。
- すべてのWeb担当者 必見!
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日本語で読めるSEO/SEM情報
グーグル金谷氏も「続きを読むボタン」に疑義。これはグーグルが対策に乗り出す予兆か!?
ぜひとも(ネガティブな)ランキング要因にしてほしい (金谷武明 on ツイッター)
「続きを読むボタン」にグーグル社員たちが不快感を示していることを、先週のトップストーリーで取り上げた。予想外に、ソーシャルで非常に数多くシェアかつ支持された。同調する反応が大多数で、反論はおろか擁護すらほとんど目にしなかった。
いかに「続きを読む」がユーザーに嫌われているかを筆者は実感した。
さて、グーグル ジャパンのサーチクオリティチームのリーダーである金谷氏の目にもこの記事がとまったようだ。金谷氏の反応はこうだ。
本文を読むのに続きを読むをクリックさせる手法が、何かに効果的というユーザーテストの結果とかあるんですかね。検索だけでなくソーシャルから移行して本文を読むのにさらにクリックさせるユーザー体験がどう考えても良いとは思えないのですが。
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) 2017年2月10日
https://t.co/J7jjJTd7wm
ミューラー氏やイリェーシュ氏たちと同様に、あくまでもこれは金谷氏の個人的な意見であり、グーグルとしての立場ではない。そもそもグーグルは、単に「良くないと思う」だけで対策を進める組織ではない。
しかし、多くのユーザーが嫌悪しているという事実を踏まえて、「続きを読む」ボタンを採用しているモバイルページへの対策をグーグルには真剣に検討してほしいものだ。
- 「続きを読むボタン」を採用しているWeb担当者は要注意!
SEOに成功するにはグーグルが追求するユーザーファーストをあなたも追求すること
ゴールを合致させよう (長山一石 on ツイッター)
法律関係の職業に就いている人たちを対象にしたSEOセミナーに参加していた1人が、講演していたグーグルの長山氏に次のような感想をツイートしていた。
@KazushiNagayama 友人のSEO対策業者に弁護士会での長山さんの講演の要旨を伝えたら、みんなびっくりしていました。要はユーザーの利便性がGoogleを使ってもらうために必要だからSEO対策もそれだけ考えればいいということなんですよね。
— よう (@sun9) 2017年2月13日
長山氏はこのように返信した。
そうですね、ユーザーファーストを考えていただければ良いと思います!巨大なサイトでは発見可能性やクロール効率などについて考える必要も出てきますが、ほとんどのケースでは必要ないかなと。もしよければ友人の方にもウェブマスターオフィスアワーを教えてあげてください笑 https://t.co/Mc3Bx4XOA4
— Kazushi N. | 長山一石 (@KazushiNagayama) 2017年2月13日
SEOで必要になってくる施策はさまざまだが、根幹はユーザーファーストであることを常に認識しておくことが肝心だ。
「この四半期でこうしたトラフィックを集めてこういう成果を出さなければいけない。しかも広告以外で。その後はどうなっても関係ない
」といった制約がない限りは、ユーザー体験を中心に考えて行動することが中長期的には企業にとっては利益になる可能性が高い。
グーグルが追求しているユーザーファーストを我々も追求すればゴールが合致する。結果として、SEOに成功するし、企業と顧客の関係も良くなるはずだ。
それこそが「マーケティング」なのではないだろうか。
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AMPは高速化だけじゃない! ウェブ広告のUX体験にも精力的
より快適で、美しく、安全な広告を実現するために (Google Developers Japan)
AMPプロジェクトが取り組んでいるのは、モバイルウェブの高速化だけではない。ウェブ広告の改善にも取り組んでいる。
考えてみれば当たり前の話だ。そもそも「高速化」は「ユーザー体験改善」という目的を達成するための手段の1つだ。さらに「広告のユーザー体験改善」がAMPプロジェクトのスコープに含まれていても、何の不思議もない。
AMPプロジェクトでは、より早く、美しく、安全な広告を実現することを目指し、各方面と協力しているという。具体的には、たとえば次のような取り組みが始まっている。
- TripleLift が AMP 広告でネイティブ広告を高速化
- Cloudflare が AMP 広告向けの広告検証サービスを提供開始
- クリエイティブな広告フォーマット
広告は、ともすると嫌われがちなものだ(広告ブロッカーの利用を見てもわかる)。しかし、広告収入をビジネスモデルとするサイト、特にニュースメディアにとっては、広告を外すわけにはいかないことも多い。したがってユーザー体験と広告を両立させることは重要な課題だ。
あなたがパブリッシャーで、AMP対応しているのなら、元記事を読んでAMP広告の発展に期待しよう。
- 広告がビジネスモデルのパブリッシャー
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