検索エンジンは短いtitleタグ・長いdescriptionがお好き――Etsy独自調査【SEO記事12本まとめ】
いまのSEOはコンテンツ命だとはいえ、良いコンテンツをさらに検索で有利にするノウハウが一切ないわけではない。titleタグやmeta descriptionをどう作るのが検索で有利か、米Etsyの調査から情報をお届けする。
ほかにもGooglebotの動作やAjaxサイトのレンダリング、AMPのキャッシュモデル、ろくでもないサイトのUXなどなど、SEOとサイト運営に役立つ情報をまとめてお届けする。
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検索エンジンは短いtitleタグ・長いdescriptionがお好き――Etsy独自調査
あなたのサイトにも当てはまるか実験してみよう (Code as Craft)
検索トラフィックを増やすには、title、meta description、h1をどうするのが良いのだろうか――この疑問に対する調査結果を、昔からSEOに積極的に取り組んでいる米Etsyが発表した。
Etsy(エッツィ)は、自分が作ったハンドメイド品を販売できる世界最大規模のマーケットプレイスだ。1年ほど前から日本でも本格的に事業展開している。
エッツィはつい最近、次の3つの要素が検索トラフィックにどのように影響するかを検証した結果を共有した。
- titleタグ
- meta descriptionタグ
- h1タグ
それぞれの結果と、結果に対する考察を次に示す。
ただし、大前提として、SEOで最も大切なのはユーザーの検索ニーズに応えるコンテンツであることは忘れてはいけない。そうしたコンテンツを作ったうえで、さらに検討するための情報としてとらえてほしい。
titleタグ
短いtitleタグのほうが、検索トラフィックが多かった。以前に行った実験でも同じ結果が出ていた。
余計なワードがなく、短いほうが、ターゲットとするキーワードにより合致しているため、グーグルの評価が上がったのではないかと推測している。
また、検索クエリとして指定された文字列だけのような短いtitleタグは、検索ユーザーから見て関連性が高く魅力的に思えたということも影響しているかもしれない。
さらには、titleタグで用いる単語と検索クエリのレーベンシュタイン距離が小さかったり一致度が高いほど、検索上位に表示されたという。ただし、こちらに関しては筆者としては何ともコメントしづらいところではある。あくまでも参考情報としてとらえてほしい。
meta descriptionタグ
meta descriptionは、検索トラフィックに統計的に有意な影響を与えている。meta descriptionが長いページのほうが好成績で、短いページの成績は悪かった。
次のような仮説を立てている。
長いmeta descriptionのほうが、検索結果でより多くの面積を占められる(スニペットの文字数が多くなる)ため、クリック率が上がる。
長いほうが、そのサイトの信用度が高かったり、コンテンツがたくさんあったりするように見えるため、クリック率が上がる。
h1タグ
h1タグも検索トラフィックに統計的に有意な影響を与えていた。ただ、h1タグの変更はtitleタグとあわせて行われることが多いので、予測するのが難しい。
たとえば今回の検証では、次のようなことがあったのだという。
- titleタグを修正するとトラフィックが増加した修正グループがあった。
- h1タグを変更するとトラフィックが若干上がる修正グループがあった。
- しかし、titleタグとh1タグの両方を変更すると、titleタグによる増加が出にくくなった場合もあった。
調査方法とまとめ
これらの調査はいずれも、多くのページをいくつかのグループに分け、それぞれ特定のルールに則って調整して行う「スプリットランテスト(A/Bテスト)」で調べたものだ。時間帯別の訪問数もグループ間で大きな違いがないように揃え、突発的な外的要因による変化も除外している。
あくまでもエッツィのサイトにおける検証結果なので、どのサイトにも当てはまるとは限らない。
しかし、これを1つの参考事例として、titleタグとmeta descriptionタグ、h1タグの比較テストをいくつかのページであなたも行ってみるといいかもしれない。
もちろん、検索ニーズに応えるコンテンツをちゃんと作ったうえで、だが。
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日本語で読めるSEO/SEM情報
2017年最初のオフィスアワーを開催――MFIやGooglebotが認識する要素、グーグル検索への貢献方法、大規模サイトの順位下落など
バラエティに富んだQ&A (ウェブマスター オフィスアワー )
今年最初のウェブマスターオフィスアワーが開催された。いつものように金谷氏と長山氏が、アンナ氏の進行のもとに事前に寄せられた質問に回答してくれた。
念のために毎回説明しているが、「ウェブマスター向けオフィスアワー」とは、グーグルの社員が登場して、一般のウェブマスターからのサイト運営に関する質問に回答したり、ウェブマスターとカジュアルに情報交換したりしていく動画プログラムだ。
グーグルが定期的に開催しており、イベントページや専用のフォームからから質問を投稿できる。
今回取り上げられた主な質問は次のとおりだ。
- MFI関連
- 内部リンクの影響度
- JavaScriptやAjaxで隠れたコンテンツ
- アコーディオンやカルーセルの実装
- SPAページの認識
- Googlebotがリンクとして認識できる要素
- 再審査リクエストの再送信
- ブログ記事に対するレビューのリッチスニペット
- グーグル検索に貢献するには?
- 一般的ではないダウンロードの警告への対処
いつにも増してバラエティに富んだトピックが扱われている。まだ視聴していなければYouTubeにアップロードされた動画をチェックしよう。
- すべてのWeb担当者 必見!
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- ホントにSEOを極めたい人
- 技術がわかる人に伝えましょう
スパムコンテンツからサイトを防御する9つの策
スパムコンテンツに埋もれたサイトに訪問したいユーザーはいない (ウェブマスター向け公式ブログ)
ブログのコメント欄やフォーラムの投稿にスパムコンテンツが書き込まれることを未然に防ぐ対策方法を、グーグルがウェブマスター向け公式ブログで解説した。
全部で9個ある。
フォーラム ソフトウェアを常に最新の状態に保つ
キャプチャを追加する
疑わしい動作をブロックする
フォーラムの上位投稿者を毎日確認する
特定の種類のコメントを無効にすることを検討する
コメントの管理機能を活用する
スパム用語のブラックリスト作成を検討する
コメント欄のリンクに「nofollow」属性を使用する
自動化されたシステムを利用してサイトを保護する
スパムコンテンツが投稿されると、そのサイトの品質が低いと検索エンジンが判断し、評価を下げられることもありうる。
そしてなによりも、訪問したユーザーに不快感を与えてしまう危険がある。不快なコンテンツに埋もれているサイトに再び訪れたいと思うユーザーはいないだろう。
コメント欄、レビュー欄、ユーザー投稿など、サイト管理者が内容をコントロールできないコンテンツがあるサイトの管理者は、グーグルの解説を参考にして、ユーザー生成スパムから見を守ろう。
- UGCを含むサイトの担当者は要チェック
グーグルがAjaxコンテンツをどうレンダリングするか調べられるのはFetch as Googleだけ
キャッシュでは調べられませんよ! (長山一石 on ツイッター)
グーグルがAjaxなどのJavaScriptを多用したページのコンテンツをどう把握しているかは、どうやって確認するのがいいのだろうか。
グーグルの長山氏がオフィスアワー開催後に、「あ、これ大事です!言い忘れた」という一言とともにリツイートしていた参加者のツイートを紹介する。
Ajaxでレンダリングするものが正しく評価されるかどうかってFetch as googleでレンダリングされているかで確認しています
このコラムで何度か取り上げているように、Googlebotがページを実際にどのようにレンダリングしているかを確認できるのは、Fetch as Googleのレンダリングだけだ。グーグル検索結果のキャッシュでは確認できない。
特にAjaxやSPAのように、今でもGooglebotが完全に認識できるとは断言できない高度な技術を採用しているサイトにおいては、検証のためにFetch as Googleレンダリングをしっかりと使うのが大切だ。
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AMPはどうしてキャッシュモデルを採用するのか?
反対意見に対する理由をグーグルが説明 (Google Developers Japan)
AMPが徹底的な高速化を実現するために利用している技術の1つに「キャッシュ」がある。
グーグルは、AMP用に専用のキャッシュサーバーを提供している。検索結果からAMPページを見るユーザーのブラウザに表示されるAMP HTMLは、あなたのウェブサーバーから直接取得したものではなく、キャッシュサーバーに保存された「コピー」だ。
では、なぜグーグルは、わざわざキャッシュサーバーを経由してAMPページを表示させるようにしたのだろうか。実際に、こうした仕組みになっていることに対する反論もあるようだ。
もちろん、大きな点として「速度」がある。
キャッシュサーバーはCDN(コンテンツ デリバリー ネットワーク)として構成されており、多数あるサーバーのなかから、ユーザーがすばやくデータを取得できるようになっている(たとえば、物理的にユーザーに近いサーバーからコンテンツを配信するなど)。
それ以外にも、AMP配信にキャッシュモデルを採用している理由を、グーグルは次のように解説している。
- すべての AMP ページが実際に有効な AMP であることを保証する
- AMP ページが効率的かつ安全にプリロードできるようにする
- コンテンツに対して、ユーザーにメリットをもたらすさまざまなパフォーマンスの最適化を追加で実施する
AMP対応の実装をしたことがある人ならばわかると思うが、AMPの制限は厳しく、油断するとAMPの仕様から外れてしまうことが多い。キャッシュサーバーを介することによって、必ずAMP仕様に則ったものだけが配信されるのは、確かに大切なことだろう。
あなたがすでにAMP対応していたとしても、サイト運営に直接役立つ話ではないかもしれない。だが、信頼してAMPを利用する安心材料になることもありうるので、読んでみてほしい。
- 技術がわかる人に伝えましょう
多言語・多地域サイトのドメイン名とURLの付け方におけるベストプラクティス
基本的な指針として参考になる (サイトエンジンブログ)
多言語・多地域サイトを運用する際のドメイン名とURLの付け方のベストプラクティスを解説した記事を紹介する。
ターゲットとする国や言語、運用形態によって最終的な判断に違いは出てくるであろうが、基本的な指針としてわかりやすくまとめられている。グローバルサイトの展開を計画しているなら参考にしてほしい。
- グローバルサイトのウェブ担当者に読んでほしい
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モバイル検索の新しい機能とプログレッシブ ウェブ アプリの試験機能を今週はピックアップ。
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