世界のトップ10サイトが完全HTTPS化! などSEO記事まとめ10+4本
大手サイトの常時HTTPS(SSL)化が止まらない。SEOだけでなく、この流れは無視できないのだろうか。ほかにも、「引き算のSEO」「共感されるコンテンツ作りのポイント」「bodyタグ内のnoindex実証実験」「インハウスSEO担当者が直面する3つの問題とその解決策」「display:none で隠したコンテンツの評価をグーグルは低くする」などなど、今週もSEOの話題をお届けする。
世界のトップ10サイトが完全HTTPS化
HTTPSアルゴリズムを作った本人が祝福 (Gary Illyes on Google+)
グーグルのゲイリー・イリーズ氏が次のような情報をGoogle+で共有した。
Search Consoleに登録されているサイトで検索結果の表示回数がトップ10に入るサイトは、現在すべてHTTPSだ。
具体的にはどのサイトかは不明だ。Search Consoleに登録しているかどうかはわからないが、ウィキペディアやYouTube、ツイッターあたりが含まれているのだろうか? いずれにせよ、特に大手サイトでは、常時HTTPSが当たり前になっていることを実感させられる。
ちなみにイリーズ氏は、HTTPSをランキング要因に組み込むことを提案し、このアルゴリズムを作った本人だ。そのため喜びもひとしおなのだろう。シャンパンシャワーで祝福するアニメーションGIFを投稿に差し込んでいる。
日本語で読めるSEO/SEM情報
「引き算」のSEO、それが今求められるのもの
本当に必要なものにフォーカスする (SEO 検索エンジン最適化)
本当に必要なもの以外は徹底的に削ぎ落とす「引き算のSEO」が、今の時代において重要だと、住太陽氏が力説している。
住氏が言う引き算のSEOとは、次のようなことを指す。
- それぞれのページ固有の情報や機能に集中し、より充実させる
- そのページと関連の低いナビゲーションを削除する
- 案内や注意書きはそのページの文脈上必要なものだけに絞る
そのページの固有の商品や記事、ページでの目的を達したあとの移動にフォーカスさせるには引き算のSEOが重要だというのだ。サイトのリニューアルに際して住氏がサイドバーを撤去したのも、この思想に基づくのだろう。
SEOというよりもユーザビリティやユーザー体験の寄りの話に感じられるが、そうであったとしてもサイト作成・運用に対する考えを新たにさせてくれる記事である。
共感されるコンテンツを作るのに大切な、たった1つのこと
共感させるには「感情」が必要 (SlideShare)
「共感されるコンテンツ」の作り方に関する資料を、独特な発想によるコンテンツで実績を示している松尾茂起氏が公開した。「Webディレクター向けセミナーイベント vol.2 東京」で使用したスライドを一般公開したものだ。
リピーターを増やしたり、ソーシャルで共有されるようにしたりするには、「共感されるコンテンツ」が必要だという。そして共感されるには、コンテンツのなかに「感情」「物語」がなければならないという。
どうすればいいのかを具体事例とともに説明している。スライドだけでもおおいに役に立つはずだ。見てみよう。
「新gTLDはSEOで有利にならない」グーグルが公式説明
疑問や誤解が多い (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルは、「.tokyo」「.music」「.web」などさまざまな新しいトップレベルドメイン(gTLD)の取り扱いについて、公式ブログで説明した。Q&A形式で、たとえば次のような質問に答えている。
Q: 新しい gTLD は検索に影響しますか?Google は、新しい TLD が有利になるようアルゴリズムを変更しているのですか?検索において、新しい TLD はどの程度重視されるのですか?
Q: 「.みんな」のような IDN TLD も、Googlebot がクロールしてインデックス登録し、検索で使用できるようになるのですか?
Q: 地域や都市の TLD(.london、.bayern など)はどう処理されますか?
重要なポイントを簡潔に言えば、「新しいgTLDをグーグルは特別扱いせず、SEO的に有利にも不利にもなることはない」ということだ。
新しいTLDは、gTLD扱いされ、検索結果で優遇することはないとグーグル社員が発言したことをコーナーで取り上げたことがある。だが一般のウェブ担当者には幅広く浸透してはいないようだ。疑問や誤解を解くために公式記事として公開された。
noindex metaタグをbodyに書くのは確かに有効だった
SEO好きが検証で確認 (辻正浩のはてなブログ)
noindex metaタグは、headセクションではなくbodyセクションに記述しても検索エンジンに処理されるという、いささか驚きの事実を先日取り上げた。グーグル社員による発言なので本当のことなのだろうが、にわかには信じがたくもあった。
辻正浩氏が実際に実験したそうだ。
結果から、真実であることが判明した。
bodyセクションにnoindexタグを記述して新規に公開したページはまったくインデックスされなかった。すでにインデックスされているページにnoindexタグを追加したものは、ゆっくりながらもインデックスから消えていった。
一部の無料ブログのようにheadセクションを編集できないサービスを利用しているときには使い道があるようにも思う。
とはいえ、予期せぬトラブルや悪用の可能性を、やはり心配してしまう。
rel="canonical"は異なるドメインでも有効
5年半も前からだけど知ってた? (Kazushi Nagayama on Twitter)
ウェブマスター向けオフィスアワーでおなじみの、米グーグル長山氏のツイートを紹介する。
たまに誤解されてる方がいますが、rel="canonical" はドメインが異なっても有効ですよ!
— Kazushi Nagayama (@KazushiNagayama) 2015, 7月 21
導入当初は、rel="canonical"は同じドメイン名のURLだけで機能していた。その後拡張され、ドメイン名が異なるURLでも機能するようになった。といっても2009年12月の話だ。5年半以上も前から有効な仕様となる。
日本語版の公式ブログでのアナウンスがなかったのも周知されていない理由かもしれない。
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