スマホ対応サイト「適合マーク」がグーグルの検索結果に登場 など10+4記事
今週のトピックは、グーグル検索結果に登場する「スマホ表示適合マーク」の話題。ほかにも、「まとめサイトは合法か 違法か」「コンテンツ型SEOの考え方・進めるコツ」「逆SEOは本当にあるのか」「大規模サイトのコンテンツ品質を保つ方法」「HTTPSのサイトが2年前と比べて300%増加」などなど、今回は良記事がたくさん。
スマホ対応サイト「適合マーク」がグーグルの検索結果に登場
取得目指して頑張ろう (Google ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルは、スマートフォンでの利用にサイトが対応していることをモバイル検索結果で通知するようにした。
具体的には、スマートフォンに対応したページには、検索結果上で「スマホ対応」「最適化されたページ」というラベル付きで表示されるようになるのだ。
次の条件を満たしたページは、「スマホ対応」ラベルが適用される可能性があるということだ。
携帯端末では一般的でないソフトウェア(Flash など)を使用していないこと
ズームしなくても判読できるテキストを使用していること
ユーザーが横にスクロールしたりズームしたりする必要がないよう、コンテンツのサイズが画面のサイズと一致していること
目的のリンクを簡単にタップできるよう、それぞれのリンクが十分に離れた状態で配置されていること
日本を含む世界中で今後数週間かけて展開していくとのことである。検索結果でのクリック率やユーザーへの印象に影響を与えそうな仕様だ。スマホ対応にさらに真剣に取り組みたい。
またモバイル対応に役立つツールとガイドをあわせて紹介している。今のところ英語だけだが、日本語版もいずれ公開されるはずだ。
日本語で読めるSEO/SEM情報
「まとめサイト」は合法? 違法? 弁護士が解説
グレーであってホワイトではない (弁護士ドットコム)
まとめサイト」が合法なのか違法なのかを、著作権の観点から弁護士が解説した記事。
基本的には、ほとんど場合、
個別具体的な判断ですから、実際に裁判で争われて結論が出るまでは、違法かどうか厳密には決まりません。常にグレーゾーンです。
ということだ。
「グレーゾーン」というと問題なさそうな印象を受けるかもしれないが、「グレーゾーン」は「問題ナシ」という意味ではない。さまざまな要件によって判断され、結果として「著作権侵害」となる場合もあるということだ。
どうも世の中には、
元サイトの名前やURLを書いていれば問題ないんでしょう
紹介してあげるんだからいいでしょう
どうせ罰せられることはないんだから
みんなやってるから大丈夫
という認識で、無断で他人のコンテンツを「転載」している人も多いようだ。しかし、法律的には「引用」と「転載」は、まったく異なる。これは、まとめサイトであっても同様だ。
残念ながら、プロのライターを名乗る者や出版社であっても、著作権に対する意識が薄い人が増えてきている印象がある。
そのいっぽう、コンテンツ盗用に対して捜査機関に告訴する動きも、出てきている。
コンテンツ、つまり著作物を活用して事業を進めようというのであれば、適切な法律の理解に基づいて他者の著作物を尊重するようにしておくべきだろう。そうでなければ、どこかのタイミングで「犯罪者」になってしまう可能性があるのだから。
SEOを強化するコンテンツ型SEO 最新版
成功事例とともに (Shigeoki Matsuo on SlideShare)
松尾茂起氏が、講演したセミナーのスライドを公開している。
セミナーのタイトルは、「そもそも論で考えよう! SEOを強化する コンテンツマーケティング 2015」だ。
ユーザーに喜ばれ、ソーシャルで共有され、リンクが集まるコンテンツづくりのノウハウを多くの成功事例とともに解説している。
松尾氏の解説とともに閲覧できればよいのだが、このスライドだけでも多くの学びを得られるはずだ。
たとえば、コンテンツといっても「企業が伝えたいこと」を押し出しても受けるわけがない。
ユーザーが求め、おもしろいと思い、さらに「紹介したい・シェアしたい」と思う情報でなければ、リンクにはつながらない。
とはいうものの、単に「おもしろい・ウケる」だけでは、企業が求める成果につながらない。だから、その両方の要素をもったコンテンツを作ることが、自然なリンク獲得になるという説明は、非常にわかりやすい。
こうした情報が詰まっているスライドなので、「今・そしてこれからのSEO」をちゃんと進めたい人は、見ておいて損はないはずだ。
コンテンツではなくコンテキストで勝負
サイト運営だけではなくビジネス全般にいえることかも (たかぽんアンテナ)
"コンテンツ"ではなく"コンテキスト"で価値を出すことが、長きにわたってビジネスを安定させるのに重要だと主張した記事。
元記事では"コンテキスト"とは、
あなたのサイトが作ったコンテンツだから、あなたが作ったコンテンツだから、私は好きです。
と思われるような、他にはないあなた独自の価値を生み出すことだとして説明している。
「良いコンテンツ」というが、単に「良い」というものはない。「どんな状況の、どんな人が、どんなことを望むにあたって、良いコンテンツか」ということを考えると、おのずとこの筆者のいう「コンテキスト」の意味が見えてくるだろう。
アフィリエイターさんによる記事であるが、一般のウェブサイト運営にも完全に当てはまることが書いてある。それどころかビジネス全般に共通することも含まれていそうだ。
元記事の最後のセクションは別として、ぜひ読んでみてほしい。
サイトリンク検索ボックスでキーワードを取得する小技
適用されているサイトは実装しよう (木村將 on Google+)
サイトリンク検索ボックスに入力された検索キーワードをGoogleアナリティクスで取得する方法を、木村將氏が、Google+でシェアした。
自社サイトのHTMLでschema.orgとして指定するサイト内検索結果ページのURL指定に、&utm_term={search_term}
のパラメータを付けるのだ。
具体例は次のとおり(右にスクロールして見てほしい。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "http://schema.org",
"@type": "WebSite",
"url": "https://www.example.com/",
"potentialAction": {
"@type": "SearchAction",
"target": "https://search.example.com/search?q={search_term}&utm_source=google&utm_medium=organic&utm_campaign=sitelinks_search_box&utm_term={search_term}",
"query-input": "required name=search_term"
}
}
</script>
こうしておくと、{search_term}
の部分にグーグルが検索キーワードを入れてくれる。
utm_term={search_term}
だけでなく、utm_source
とutm_medium
も設定することでグーグルのオーガニック検索からのトラフィック(google/organic)であることと、utm_campaign
によってサイトリンク検索ボックス経由のトラフィックであること(Googleアナリティクスのキャンペーンに「sitelinks_search_box」として記録される)も計測できる。
もちろん、自分が管理しているサイト内検索にリダイレクトされているのだから、そちらで検索キーワードを取得して解析データに含めればいいし、Googleアナリティクスの「サイト内検索」レポートにも出せるのだが、こうした方法も利用できることを知っておいて損はないだろう。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
8月に筆者が参加した、セマンティックをテーマにしたカンファレンスのレポート記事を今週は2本ピックアップする。
- セマンティックウェブで検索エンジンはアンサーエンジンへと進化する at #SemTechBiz 2014
ドキュメントではなくデータを返すように発展 - SEOはテキストの最適化からエンティティの最適化へ at #SemTechBiz 2014
ウィキペディアがコンテンツづくりのヒントに
ソーシャルもやってます!