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カナダ検索事情レポート――SES Toronto参加記

SMXに参加して、フランス系の人たち相手に講釈をたれて、SES Torontoにも参加して、病気を患って、それでも山ほどの仕事を片付けるため、事務所に戻ってきたのよ(今ほどRandに共感したことはないわ)。私とJaneは、すぐにもSMX Advancedの記事(すっかり遅れてまったくとんでもない話)を書くんだけど、まずはSES Torontoとそこで開かれたセッション「Canadian Search Landscape」(カナダの検索事情)の話をしておきたいの。

このセッションは、検索に関するカナダの統計情報(しかも興味深い形で)が満載だった。MSN CanadaのKen Headrick氏によると、カナダでは2006年の検索クエリ数が120億件で、2007年4月の検索クエリ数は14億件だったそうよ。カナダ人の活動のうち、検索は2番目に多かったんですって(もしかして、最も多かったのはヘラジカとの取っ組み合いだったり、メープルシロップの採集だったりするのかしら)。ほかにもKenは、カナダで検索ユーザーのロイヤルティが低下していることに触れ、特定の検索エンジンにこだわらない検索ユーザーは、2007年2月に1040万人だったのに、4月になってその数が1310万人に急増したっていう調査結果を示していたわ。

次に、24/7 Real MediaのJeff Lancaster氏が、KanoodleとかMivaなど新進気鋭の検索エンジンや、La Toile du QuebecとNetworld Mediaみたいな地域型検索エンジンについて色んな話をしたの。同氏によると、カナダの地域検索は未だ発展途上の段階にあって、米国における十分活用されていない機会だとすれば、それは北部にある正真正銘の金脈を意味するんだって。最後にJeffは、カナダで成功を収めている検索マーケティング担当者が、検索に対して非常にバランスの良い取り組みを行っていて、それは顧客を理解し、何が上手く機能するのか知るのに重要なことだって話をしてくれた。

そしてSEOmozのお友達Guillaume Bouchard氏が取り上げたのは、フランス系カナダ人の検索についての話。フランス系カナダ人は全体の38%しかオンライン購入を行わないんだって。それは、彼らの80%が買い物の決済にデビットを使っていて、オンラインでは対応している店が少ないからだそうよ。ケベック州の検索事情は、フランスよりも成熟度合いが進んでいて、フランス人に比べてフランス系カナダ人の方が、ロングテール検索を行う人の割合が多いことを示す検索クエリを、Guillaumeはいくつか示していたわ。モントリオール市は、英語を話すカナダ人とフランス語を話すカナダ人が半々の都市ね(モントリオールを離れれば90%がフランス語系なんてところもあるのよ)。それからGuillaumeは、色々な検索エンジンの興味深い長所と短所にも触れたわ。

Guillaume Bouchard
演壇に立つGuillaumeの姿。

そしてYahoo! Search Marketing CanadaのMartin Byrne氏によると、カナダの検索ユーザーは米国の検索ユーザーに比べて「保守的」な傾向が強いんだって。彼らが購入を決める前に調べるブランドの数は平均2.5で、慎重な消費者といえるわね。彼らは知恵のある探求者で、多様性や選択の余地を好み、代わりになるものを探すのも大好き。カナダの消費者は検索によって新たなブランドに到達することが多く、検索ランクのトップを取ることで主導権を持つという認識を与える傾向があり、結果的にトラフィックをもたらす。ほかにもMartinは、カナダ人が検索マーケティングに及び腰だという話もしたわ。カナダ人の47%は検索マーケティング料金が高過ぎると回答し、27%はよくわからない、またはどうやって手を付けていいかわからないと回答、そして20%は実行に移すだけの十分なリソースがないと答えたそうよ。

次はGoogle CanadaのEric Morris氏ね。同氏はカナダの広告市場は競争性が低いという話に触れたわ。GoogleのTraffic Estimatorで調べたところ、フランス系カナダ人の検索クエリは競合が少なく、イギリス系カナダ人の検索クエリに比べて、著しく広告料金が低いため、大きな広告機会を作り出しているんだって。ただしフランス語市場には、文法が厳し目なことや、同義語が多いことや、言葉が長くなるなど、若干微妙な要素が存在するのね。

カナダと米国の検索事情の違いなんて知らなかったから、このセッションはとても興味深かったわ。カナダにおいて検索マーケティングの活用はまだ不十分だし、フランス系カナダ人の事情に至ってはすっかり見過ごしていたものね。個人的には、カナダの重要性をもっと目にしたかったけれど、全体的に見てSES Torontoは小規模ながらも素敵なカンファレンスだったわ。

さて、今回のレポートを写真と謝辞で締めくくることにしましょう。旅行と夕食会場の手配をしてくれたKen Jurina氏とMatt Glass氏に、そして料金を折半してくれたEpiarAcquisioNVIAdvisoに感謝。夕食は楽しかったし、Joe Morin氏の部屋でお酒を飲んだのも最高だった。そして午前3時半にTim Hortonsへ駆け込んだのは怖かったわ。それと、タクシーの運転手さんにも感謝しなくちゃ。空港からホテルに着くまで色んなフルーツの話を喋り倒してくれたし、手に余るほどのランブータンを持ってけと言い張ってくれたしね(冗談じゃなくて4個も私に寄越したのよ)。最後に、EricとFrancisとMatt、彼らNVIのスタッフに会えて本当に良かった。いつでもシアトルに遊びにきてね(私も新しいフランス系の友人たちと一緒に過ごすために、何が何でもモントリオールを訪ねる計画を立てなくちゃ)。

タクシーの運転手さんがくれたプレゼント。
タクシーの運転手さんがくれたプレゼント。
RandとMonaとKen、夕食にて。
RandとMonaとKen、夕食にて。
凄い料金を支払い中。
凄い料金を支払い中。
Guillaume、Matt、Francis、Ericと共にパチリ(隅っこに見えるのはRandの頭)。
Guillaume、Matt、Francis、Ericと共にパチリ(隅っこに見えるのはRandの頭)。

SES Torontoの写真はRandが沢山持ってるから、すぐにもみんなが見られるようにするわ。私が参加したリンクベイトのパネルセッションの写真もあれば良いのに。今回は、初体験だったSEMpdxでのプレゼンテーションよりも(ウケた所だってあったのよ!)、かなりいい具合に話せたと思うわ。というわけで、このセッションに参加し、賞賛してくれたすべての人たちにも感謝を。

Randより追記:「Canadian Search Landscape session」セッションから、特に興味深いものや関連性のあるスライドの写真をいくつか追加。

どうぞ楽しんでね。

MSN Future in Numbers Slide
「試算によるとキーワード広告の平均クリック単価は1ドルで、クリック率は4%」
「検索広告とバナー広告を併せると相乗効果で効果が22%向上する」
「10%が電話を通じてインターネットにアクセスしている」
Search as Driver of Online Growth - Canada
カナダの広告費:
2004年は436.8億円($364million)。
うち検索連動型広告が22%の96億円、表示広告が45%の196.6億円、三行広告や登録型が30%の131億円、メール広告が4%の17.5億円。
2006年は1212億円($1.01billion)。
うち検索連動型広告が27%の327億円、表示広告が35%の424.2億円、三行広告や登録型が30%の412億円、メール広告が2%の24.2億円。
Canadian Companies Might Be Missing the Boat - Slide from Yahoo!
「カナダにおけるウェブサイトでのビジネスの82%が何らかの形のオンライン広告を利用している」
「そういった広告主のうち36%が何らかの形のSEM/SEOに費用を投じている」
「そういったSEMに投資する人が検索マーケティングに充てる予算は平均してオンライン広告費の18%未満」
「45%がカナダでオンライン広告を出しているが、SEMを試したことがあるのはそのうち25%未満」
「米国では、2006年にはオンライン広告主の79%以上が何らかの形のSEMを試している」
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