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ANA Xが公式ECモール「ANA Mall」にレコメンドエンジン「ZETA RECOMMEND」を導入

3 years 2ヶ月 ago

ANA Xは、公式ECモール「ANA Mall」にレコメンドエンジン「ZETA RECOMMEND」を導入した。

各ユーザーに合わせたオススメ商品を表示

「ANA Mall」はANAのマイルが貯まる・使えるインターネットショッピングモールで、ANAグループ直営店のほか、国内有数のショップが出店。日用品、食品、家具、家電、地域特産品、ファッションなど幅広い商品を取り扱っている。

ZETAの「ZETA RECOMMEND」を導入し、会員IDにひも付いた閲覧履歴・購入履歴などの行動データを分析、ユーザーの嗜好やニーズに適した商品提案ができるパーソナライズレコメンドを実現した。

商品詳細ページで「この商品を見ている人はこの商品も見ています」とオススメを表示することにより、他のページを閲覧するきっかけを作り、サイト回遊率の向上、商品閲覧数の増加などにつなげるという。

ANAX ANA Mall ZETA RECOMMEND オススメ表示
購買行動データから各ユーザーに合ったオススメを表示

「ANA Mall」はさまざまショップが出店するモール型ECサイト。商品詳細ページに表示するオススメは「現在閲覧中のショップの商品のみ」に限定する仕様になっている。

ANAX ANA Mall ZETA RECOMMEND 他の商品ページへの導線作り
他の商品ページへの導線を作りサイト回遊率アップにつなげる

「ZETA RECOMMEND」とは

パーソナライズされたレコメンドで潜在ニーズを発掘し、収益とユーザーの満足度向上を支援するマーケティングソリューション。

購買履歴、閲覧履歴、検索履歴などの行動履歴を元にした各ユーザーの特徴づけを行い、リアルタイムにレコメンドを提示する。

JRE MALL ZETA SEARCH サイト内検索 EC商品検索
「ZETA RECOMMEND」の基本機能(画像は「ZETA CX」サイトからキャプチャ)
藤田遥

モール出店者は365日発送する? しない?「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」の「Amazon Prime化」が進む【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

3 years 2ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2023年6月19日~6月25日のニュース

利用者側が便利な「365日配送」。事業者側にとっては負担でしかありません。問題を冷静に整理して考えていくしか解決方法はなさそうです。

「自社の強みをどこに置くのか?」が判断基準

楽天・Yahoo!の「365日配送」、どう対応する?考えるべきことを整理してみた | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog/archives/6018

楽天・Yahoo!の「365日配送」とは何かを整理します。
楽天とYahoo!ショッピングの「365日配送」とは、ものすごく簡単に言うと「Amazon Prime化」。
配送のスピードや品質を向上させると、モール内で有利になる、という話です。

2021年7月にAmazonが「マケプレプライム」の条件に土日出荷を必須化。「Yahoo!ショッピング」の「優良配送」はすでに始まっていて、2022年8月からは検索順位に大きな影響を与えることになりました。そして「楽天市場」も2024年から「配送品質向上制度」をスタートさせようとしています。

2024年といえばトラック運転手の労働時間が規制されるのに、モール出店者はそんなことお構いなしに毎日出荷し続けないといけないのでしょうか?

自分は、具体的に何をどう対応すればいいのか?

ということで、ここからは「いろいろあるけど、まずはこのあたりを踏まえて対策を考えたいよね」という観点を3つほど紹介します。

  1. 休日の出荷対応どうするんだ問題
  2. 休日の問合せ対応どうするんだ問題
  3. 物流委託できない商品どうするんだ問題

問題は3つです。
「土日に出荷と問い合わせ対応をするのか?」「『楽天スーパーロジスティクス(RSL)』などに委託できない場合はどうするのか?」です。個人店で土日出荷などをすると休みがなくなってしまいますし、出荷スタッフがいる場合はシフト制にするなど対応をしないといけませんので、人件費がかかってしまいます。委託すればすっきりさっぱり解決しそうな気もいますが、そもそも委託できないものがありますし、Amazonに出店していると「FBA」と併用するのかといった問題も出てきます。

【A】物流委託に全商品を預けて365日配送に対応する
【B】自分でがんばって毎日出荷する
【C】365日配送する商品としない商品をわける
【D】365日配送に対応しない

最も気になる出荷に関する選択肢は4つ。委託する際は委託先倉庫までの配送料・保管料を考えないといけません。自力配送の選択肢はそもそも出荷が少ない、マンパワーがある場合。対応する商品を分ける場合、出荷自体は楽になるかもしれませんが、在庫管理がかなり煩雑になってミスが出る可能性もあります。検索順位を気にしないのであれば対応しないのもありでしょう。

「365日配送」はモールに出店するとどうしてもつきまとう問題です。特に売り上げをどんどん伸ばしたい場合は必須です。ほどほどの売り上げだったとしても、自社のブランド、マーケティング戦略、経営状態など複数の視点から考えておかないと、大きく売り上げを落とす可能性もあります。

ECは事業なので、目先の作業だけにとらわれないようにしたいですね。

今週の要チェック記事

ヤマト運輸が「メール便」「ネコポス」を順次終了。メール便・小型薄物荷物領域は配送を日本郵便に委託へ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11080

ヤマト「ネコポス」廃止、日本郵便に移管の切実 クール宅急便や郵便ポストの活用でも協業へ | 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/680718

値下げをして「ネコポス」でシェアを取りに行ったらそれが負担になって今回の流れに。2024年に向けての動きが激しくなってきそう。

迫る物流危機、「郵便ポスト」トップ企業が狙う“受け取り方革命” | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2306/16/news078.html

こちらは受け取りをスムーズにしようという考え。普及すると時間の削減効果は高いかも。

広告に掲載ない商品の「アップセル」「クロスセル」、通販広告に必要な事項あれば通信販売に、表示がない場合は電話勧誘販売に | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11076

「広告に注記として『電話で他の商品の案内を行う場合があります』」と記載した場合についても規制対象になることも。

自社商品の魅力は自社がいちばん知っている ブランドに合った施策と改修を実現する「EC運営内製化」 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/12625

「他社に丸投げせず社内スタッフで回していくことが重要だ」。同感です。可能な限り勉強すること。

「ヤフーショッピング」、『原則1社1店舗』制限を検討 2店舗目以降は有料化も、目的は不正利用対策 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/9025

ちゃんとやっていた人たちがダメージを受けてしまうという…。不正利用は本当に迷惑です。

ECの現場で使える「ChatGPT」活用法。ネット通販担当者がビジネスシーンで利用するための基礎知識と事例を解説 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11086

どれだけダメ出しをしてもめげないのが「ChatGPT」。しっくりくるまで使い倒しましょう。

通販からECへ、10兆円の成長市場に。売上データとランキングで振り返る通販・EC市場の変遷 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11028

なだらかだったものが2021、22年に急成長。2023年はどうなるのでしょうか。

越境ECの費用、どう考える? | ebiz
https://ec.smrj.go.jp/blog/overseas/t0h4p8000000191i.html

ECは「事業」なのでB/S(貸借対照表)とP/L(損益計算書)はちゃんと考えないといけないですね。

今週の名言

起業家原点となった知られざるギフト。ツイ廃のjigen_1さん | GIFTFUL
https://giftful.jp/articles/7

「それは君が挑戦したからだろう、失敗じゃない」
「困難のたびに強くなっているじゃないか 」
「おめでとう、ビジネスマンの仲間入りだ」

膝をついたこともありましたが、この言葉のおかげで、僕はまだ立っている気がします。

「365日配送」にもきちんと対応できれば強くなっていくはず。チャンスだと思えれば良い知恵も出てくるのでは?

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

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I-neが男性向けスキンケア市場に参入、男性向けコスメブランド「murphy」を開発

3 years 2ヶ月 ago

I-ne(アイエヌイー)が男性向けスキンケア市場に参入した。

メンズスキンケアブランド「murphy(マーフィー)」を立ち上げた。ワンステップでトータルケアが可能な薬用オールインワンジェル(医薬部外品)で、まずはAmazonで先行発売。6月29日から自社ECサイト、「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」販売する。

近年、男性の美容に対する意識が大きく変化し、メンズコスメ市場は年々拡大。TPCマーケティングリサーチの調査によると、2021年のメンズコスメ市場は前年比1.8%増の1463億円。15年間で約1.4倍に拡大しているという。

メンズコスメの市場規模推移 TPCマーケティングリサーチの調査
メンズコスメの市場規模推移

「murphy」は、多忙な男性でも毎日の生活に取り入れやすい手軽な本格ケアを提案する薬用オールインワンジェル。顔のシワ、シミ、肌荒れ予防の3大要因にアプローチするWビタミンの薬用有効成分を配合し、若々しく清潔感のある肌印象に導くという。

1本で9役のワンステップスキンケアが可能。「シワ改善」「シミ予防」「肌荒れ防止」「潤いケア」「洗顔や髭剃り後の保湿ケア」「ハリ」「くすみケア」「オイルコントロール」「肌の引き締め」にアプローチする。

容器にはアルミチューブを採用。アルミチューブの純度は高く、リサイクル技術向上により再資源化できる資材という。空気や水分の逆戻りがしにくく、遮光性にも優れている素材のため、医薬品などにも採用される容器となっている。「murphy」オールインワンジェルの価格は2480円(税込)。

I-ne(アイエヌイー)が男性向けスキンケア市場に参入
「murphy」の容器と使用イメージ

I-neの2022年12月期連結業績は、売上高が前期比24.2%増の352億6400万円、営業利益は同38.5%増の32億3500万円、経常利益は同48.9%増の34億6900万円、当期純利益は同55.8%増となる19億2700万円。

2025年12月期を最終年度とした中期経営計画では、売上高550億円、売上高営業利益率13%をめざす方針を掲げている。ヘアケア系の商材を中心に、美容家電カテゴリー商材、スキンケアブランドの拡充を推進し、増収増益を図るとしている。

ネットショップ担当者フォーラム編集部

「ChatGPT」などのAIでどんなEC機能が出てくる? ビジネスの拡大、サービスの幅が広がる可能性を秘めたECのAI活用 | EC×AIの未来

3 years 2ヶ月 ago
ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ byGMOペパボ」の公式Webメディア『よむよむカラーミー』編集部が"AIとEC"について、ECビジネスに役立つ情報をお届けします【連載3回目】

「ChatGPT」などのAI(人工知能)は、ECビジネスでの活用も期待されています。「今後、AIを活用したどんな新しい機能が登場するのか」「EC事業者はどのようにAIと向き合っていくべきか」などについて、GMOペパボの栗林健太郎(取締役CTO CTO室室長 ペパボ4推進室室長)に聞きました。

AI活用は、ビジネスの拡大、サービスの幅が広がる可能性

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治氏GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治(以下、花田):EC領域において、どのようなAIを活用した機能が出てくると考えていますか?

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎氏GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎(以下、栗林):ECにおいては、私たちはマーケティングを支援する機能が重要だと考えています。テキスト作成、写真撮影、SNS投稿などのスキルは人それぞれ違うので、ECオーナーさんの「思い」をうまく表現できるように、各種支援ツールを開発し、フォローしています。

それを発展させて、「新商品を出す予定だけれど、商品の説明文はどうしたら良いですか?」といった問いかけに的確に答えるような機能があると良さそうだと思っているので、「ChatGPT」を導入して作ってみたいですね。

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治氏花田:先日、家族が高い電化製品を買おうとした際、事前に「A商品とB商品の違いは何?」と「ChatGPT」に質問していたんです。買い物体験に「ChatGPT」が関わってくることに驚きましたが、相談役として「ChatGPT」は良さそうですね。

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎氏栗林:商品レコメンドは、クリックするか購入するかといった意思決定を相手に委ねていることになりますので、ユーザーは自分が納得して購入するなら満足できます。リアル店舗において、店側の売りたい商品を店員さんが上手な接客で購入に至ったとしても、お客さん自身は「買わされた」ではなく、「自分で最終的に選んだんだ」と感じることが多いでしょう。それに似た効果が「ChatGPT」にはあると思われるので、ユーザー行動を変えるきっかけになるのではないでしょうか。

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治氏花田:24時間国内外のお客さまに対応する「カスタマーサクセス(AI君)」のような機能も出てきそうですね。「ChatGPT」は複数言語に対応しているので、各言語に対応できる人を雇わなくてもグローバル対応できるのはメリットでしょう。

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎氏栗林:そうですね。リアル店舗・ECに関わらず、人手があれば実現できる業務はAIで代替できます。また、「ChatGPT」はグローバルサービスなので、英語、スペイン語、中国語など大きな人口圏をカバーし、サービスの幅を何倍にも広げることができると感じています。

まずは恐れずに「ChatGPT」を使ってみてほしい

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治氏花田:GMOペパボでも、ホームページのソースコードを書いてくれる「ロリポAIアシスタント(β)」や、SNS投稿文・商品説明文を作ってくれる「カラーミーAIアシスタント(β)」のような、AIを取り入れた機能が続々と登場しています。AI時代に私たちはどんなことを求められているでしょうか?

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎氏栗林:新しい価値を創ることはとても重要で、仕事の本質はそこにあると思います。とはいえ、世の中的には「人手が足りない」「コストをかけられない」などの理由から、本質的な部分が後回しになっているのが実情かもしれません。

GMOペパボ カラーミーショップ AI 人工知能 ChatGPT カラーミーAIアシスタント(β)
GMOペパボが提供している「カラーミーAIアシスタント(β)」。SNSで商品を宣伝するためのテキストを自動生成できる(画像は「カラーミーショップ」のサイトからキャプチャ)

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治氏花田:まだまだ漠然と「AIは怖い」と思っている人が一定数いると思うのですが、AIは怖いものでしょうか?

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎氏栗林:私自身は仕組みがある程度わかっているので怖いという感覚はなく、むしろAIは便利な道具だと思っています。人類が火を発見したとき「熱くて怖いもの」という感覚だったのが、少しずつ便利さに気付いて日常的に使われるようになり、今は幅広い分野で活用されています。なので、AIに対してもいずれマインドチェンジが起こるかもしれません。

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治氏花田:「ChatGPT」はインターネットやスマホが登場した時よりも、とっつきやすさを感じます。

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎氏栗林:「Windows 95」やスマホはそれなりの難しさがありましたが、「ChatGPT」は既存のブラウザですぐに利用できます。UIが英語とはいえ、使い方を解説している記事は豊富にあるので、ECを運営している方などはすぐに使いこなせるようになるはずです。

いずれにせよ、今は「ちょっと難しそう」と感じていても、スマホなどのように何年後かには浸透して使いこなせるようになっていると思います。あまり焦ったり心配したりせず、気軽に向き合ってみてください。

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治氏花田:最後に、「ChatGPT」を使ったことがない人に向けて一言お願いします。

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎氏栗林:「ChatGPT」は登録すれば誰でも利用できるものなので、まずは恐れずに使ってみてほしいです。

インターネットが普及し始めたのは1995~2000年頃、iPhoneが日本に初上陸したのは2008年、AIのディープラーニングが脚光を浴びるようになったのが2012年、そして「ChatGPT」の台頭が2023年と、ITの世界では約十数年おきに何かが起きています。とすると、次の技術革新が起こるのは10~15年後と考えられます。

私自身はテクノロジー側の人間で、新しいIT技術を試して体感したいので、このチャンスは逃せないなと。皆さんにも黎明期の「ChatGPT」をぜひ体験していただきたいですね。

GMOペパボ カラーミーショップ AI 人工知能 ChatGPT 栗林氏と花田氏
よむよむカラーミー

リテールメディア広告費、2028年にテレビを超える見通し

3 years 2ヶ月 ago

グループMの広告市場予測「This Year Next Year: 2023 Global Mid-Year Forecast」によると、2023年の世界の広告費は前年比5.9%増の8,745億ドルの見込み(日本は4.8%増の見込み)。成長が著しいリテールメディア広告費については、2023年に前年比9.9%増の1,257億ドルとなり、2028年にはテレビ広告費(コネクテッドテレビを含む)を超えると予測している。

This Year Next Year: 2023 Global Mid-Year Forecast - GroupM
https://www.groupm.com/this-year-next-year-2023-global-mid-year-forecast/

【オーラルケアEC市場】競争の激化で広告単価が高騰中。“勝ち組”企業がやっている施策、商品開発+市場の課題とは? | 通販新聞ダイジェスト

3 years 2ヶ月 ago
新規参入増加しているオーラルケアのEC市場。その一方で、各社は広告単価の高騰、LTVの引き上げといった課題に直面している。売上高の上位企業を中心に各社の取り組みを解説する

オーラルケアEC市場の競争環境が激化している。参入増加を受け、各社ターゲット層のすそ野を広げる。一方、広告単価の高騰で、LTVの向上が課題として浮上している。

Webを中心とするオーラルケアの売上高上位事業者。ソーシャルテックがけん引する
Webを中心とするオーラルケアの売上高上位事業者。ソーシャルテックがけん引する

ソーシャルテックが市場けん引

市場をけん引するのは、ソーシャルテックだ。口臭ケアサプリ、ホワイトニング歯磨き、マウスウォッシュの3品からなる「ブレスマイル」シリーズを展開。シリーズ売上高は、22年3月期に52億6500万円、前期(23年3月期)は41億6700万円で着地した。

主力の「ブレスマイルウォッシュ」単体の売上高は、22年3月期に34億8000万円、前期は、横ばいの34億2000万円で推移する。

ソーシャルテックが展開する「ブレスマイル」シリーズ(画像は「ブレスマイル」の公式ECサイトから編集部がキャプチャ)
ソーシャルテックが展開する「ブレスマイル」シリーズ(画像は「ブレスマイル」の公式ECサイトから編集部がキャプチャ)

サン・クラルテ製薬は他社に先駆け、マウスウォッシュ「ゴッソトリノ」で市場を切り開いた。配合成分が口腔内のたんぱく質と結びつき、“目に見える実感”がある商品設計は、同社が手がけた。22年4月期の売上高は約12億円(通販新聞推計)。ただ、類似商品の増加から継続率が課題になっている。前期(23年4月期)は、横ばいの11~12億円(同)で着地したとみられる。

このほか、マウスウォッシュでは、フロムココロ(ブランド名・デイリーワン、以下同)、フューメント(ノッシュ)、ハハハラボ(キラハクレンズ)、グロリアス製薬(キヨラブレス)feileB(デンターキンデル)がしのぎを削る。

ホワイトニング訴求の薬用歯磨きを中心に展開する企業は、トラストライン(ミカホワイト)、マーキュリー(オーデント)がある。

ファーマフーズは薬用歯磨ジェルが好調

有力プレーヤーも参入する。ファーマフーズは、今期(23年7月期)から「DRcula(キュラ)」シリーズの展開を本格化。ホワイトニング訴求の薬用歯磨ジェルを中心にマウスウォッシュ、サプリを展開する。

ファーマフーズーマフーズの「DRcula」シリーズ(画像は「DRcula」シリーズのランディングページから編集部がキャプチャ)
ファーマフーズーマフーズの「DRcula」シリーズ(画像は「DRcula」シリーズのランディングページから編集部がキャプチャ)

オーラルケア参入背景は他商品の広告制約?

参入背景には、定期購入をめぐり同社の相談件数が増加するなど特定商取引法をはじめ表示関連法の規制を受け、他商品の広告投資に制約が生じている影響も受けた可能性がある。主力育毛剤も今期は減収で推移しており、新たなブランドの育成を図っている。

上期を終え、シリーズ売上高は8億4900万円と好調に推移する。ホワイトニングジェルが大半を占め、マウスウォッシュは、1~2割程度(通販新聞推計)とみられる。

広告は記事広告とショート動画に2極化

Webの新規獲得は、おおむねニュースメディアやSNSのタイムラインに表示されるインフィード広告(記事広告)、SNSやユーチューブのショート動画広告に分かれる。

前者は、商品を理解しLTVの高い良質な顧客が獲得できるメリットがある。後者は、幅広い客層にリーチできる反面、理解が浅く、オファー訴求への反応などLTVが低い特徴がある。

競争激化からショート動画広告の活用も増えている。代理店筋によると、広告露出は、「『キュラ』『ブレスマイル』『オーデント』『デイリーワン』が多い」。

事業者「費用対効果は悪化している」

一方で、広告単価は高騰しており、販売事業者からは、「かつては同梱物を入れなくても継続してくれたが、ショート動画広告で顧客獲得を維持しなければならない状況。費用対効果は悪化している」「ショート動画広告は定期条件などオファー内容をよく確認せず購入に至るケースも多く、定期トラブルも増えている」との声も聞かれる。

別商品だが、ハハハラボは22年3月以降、定期購入の表示で適格消費者団体から指摘も受けている(継続中)。

変化する客層への対応が必要になり、複数社がLTVを課題にあげる。

市場参入増加、各社の課題はLTV

オーラルケアEC市場は、参入の増加から広告単価が高騰している。多くの企業がLTVを重視した戦略にかじを切る。

市場全体は、政府が毎年の歯科検診を義務付ける「国民皆歯科健診」を打ち出したことで注目された。消費者の歯の健康に対する意識の高まり、コロナ禍のマスク着用を受けた口臭ケアの関心層の増加も追い風になった。有望市場として企業の参入が増えている。

EC市場は、表示規制強化を受け、有力アフィリエイターの多くが「明確な効果」を訴求でき、広告審査を通過しやすい医薬部外品関連の案件に流れたことで活性化した。

当初はサン・クラルテ製薬の「ゴッソトリノ」がけん引。商品は、配合成分が口腔内でたんぱく質を結びつき、“目に見える実感”があることを特徴にする。

ただ、後発の参入企業の多くが同じOEM企業に商品設計や製造を委託したことで、差別化が図りにくくなっている。製造のキャパシティも市場拡大の障害になった。

サン・クラルテ製薬の「ゴッソトリノ」
サン・クラルテ製薬の「ゴッソトリノ」

最近では、「シワ改善」など、他の部外品案件も盛り上がりをみせる。

「ASPがオーラルケア関連の案件を扱うアフィリエイターを集めにくくなっている。企業は、手っ取り早く新規獲得できるショート動画広告などを活用するが、顧客の質が良いとは限らない。商品への理解が浅く、オファーのみで流入している顧客もいるため、継続が課題になっている」(オーラルケア通販事業者)という。

【ソーシャルテック】ヒットシリーズを刷新、24年3月期は売上高38億円を計画

ソーシャルテックは、昨年9月、マウスウォッシュ「ブレスマイルウォッシュ」をリニューアルした。ホワイトニング訴求による差別化を狙い、「タバコのヤニなどを溶解して除去する」と表示できる有効成分「ポリエチレングリコール」を新たに配合。有効成分を2から3に増やした。

リニューアルした「ブレスマイルウォッシュ」(画像は「ブレスマイルウォッシュ」のランディングページから編集部がキャプチャ)
リニューアルした「ブレスマイルウォッシュ」(画像は「ブレスマイルウォッシュ」のランディングページから編集部がキャプチャ)

ただ、ホワイトニング訴求は、部外品承認を得なくても「ブラッシングによる」と表示することで一定程度可能であり、思ったように差別化を打ち出せていない。

顧客の約6割を女性が占めることから、クロスセル提案を強化するシリーズの歯磨き粉は、女性にも親しみやすいデザインに変えた。顧客コミュニケーションの改善や、顧客セグメント分析を通じたCRMも強化。今期(24年3月期)は、シリーズで38億円の売り上げを見込む。

【サン・クラルテ製薬】マウスウォッシュとの併用商品発売+モール強化

サン・クラルテ製薬は昨年10月、クロスセル商品として口臭ケアを目的にしたタブレットタイプの「Uruoiki(ウルオイキ)」を発売。ドライマウス対策、口臭ケアで訴求し、マウスウォッシュとの併用を提案する。

ECモールの活用も強化。モール内のセールも積極的に活用しており、「継続率に徐々に効果がでている」(同社)とする。双方向のコミュニケーションを意識したCRMの構築を進め、今期は(24年4月期)は「ゴッソトリノ」単体で15億円の売り上げをめざす。

このほか、オーラルケアの広告案件を手掛ける代理店によると、マウスウォッシュブランド「ノッシュ」を展開するFUMENT(フューメント)は、ユーチューバーのてんちむのイメージキャラクター起用で、「新規獲得が回復傾向にある」という。

FUMENTの「ノッシュ」はユーチューバーのてんちむを起用
FUMENTの「ノッシュ」はユーチューバーのてんちむを起用

低価格競争で広告単価上昇。負のスパイラルから脱却なるか

各社一様に初回割引価格による展開など価格訴求が目立つ。アフィリエイターの獲得効率を意識し、魅力的なオファー提案で競合案件に移ることを防ぐ。一方、これにより低価格競争に陥り、広告単価も上昇している。

展開事業者からは、「今後は、オフライン広告の併用、商品理解を意識した記事広告、SEO対策で堅実に顧客獲得を進めるところが増えるのでは」「効率が合わず広告を休止する企業も出てくると思う」などの見方が聞かれる。

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

「通販新聞」について

「通販新聞」は、通信販売・ネット通販業界に関連する宅配(オフィス配)をメインとしたニュース情報紙です。物品からサービス商品全般にわたる通販実施企業の最新動向をもとに、各社のマーチャンダイジング、媒体戦略、フルフィルメント動向など、成長を続ける通販・EC業界の情報をわかりやすく伝え、ビジネスのヒントを提供しています。

このコーナーでは、通販新聞編集部の協力により、毎週発行している「通販新聞」からピックアップした通販・ECのニュースや記事などをお届けしていきます。

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通販新聞

スクロール360とKDDIエボルバが業務提携。「EC・通販トータルサポートサービス」を7月から提供開始

3 years 2ヶ月 ago

スクロール360とKDDIエボルバは業務提携し、EC・通販事業者向けの物流・受注・EC運営の代行などの「EC・通販トータルサポートサービス」を7月から提供する。

「EC・通販トータルサポートサービス」とは

KDDIエボルバが持つBPO・コンタクトセンターのノウハウと知見、AI(人工知能)やPRAなどのIT技術、スクロール360のリソース・システムによる次世代CRM物流を生かしたサービスを提供。EC・通販事業者とユーザーとの顧客接点強化、EC体験価値と顧客ロイヤリティ向上を支援する。

「EC・通販トータルサポートサービス」では、スクロール360が提供しているECサイト構築・運営、物流、請求、決済処理、問い合わせ対応、返品対応などのEC・通販に関連する業務に加え、カスタマーサポート領域を包括的に提供する。

スクロール360 KDDIエボルバ 業務提携 EC・通販トータルサポートサービスのイメージ図
「EC・通販トータルサポートサービス」のイメージ図

在庫管理、品質、業務効率、コストなどEC・通販事業の運営・新規参入にかかる課題解決や、カスタマーサポート領域までを一気通貫で提供、新規顧客とリピーター獲得だけでなくLTV(顧客生涯価値)向上に向けた顧客コミュニケーションを強化、EC・通販事業者の売り上げを支えると共に、さらなる利益拡大に貢献していくという。

藤田遥

「メタバース」の基礎と活用方法を日産自動車+アダストリアの事例、Roblox+VRChat+クラスターなどのサービスに学ぶ | メタバース事業に挑戦中の大手EC企業担当者に聞く! 新たな形のファンマーケティングで成功する秘訣

3 years 2ヶ月 ago
本連載は、メタバース事業を推進しているアダストリアの広告宣伝部 メタバースプロジェクトマネージャーの島田淳史が、メタバースを運営するための基礎的な知識から、実践的なノウハウまで解説する【第1回】

ビジネスシーンで当たり前のように使われるようになった「メタバース」。企業による利活用例も増えてきた。メタバースの取り組みを加速しているアダストリアでメタバース部門の責任者を務める筆者(広告宣伝部 メタバースプロジェクトマネージャー 島田淳史)が、基礎知識、代表的なサービス、活用事例を解説する。

「メタバース」とは

「メタバース」は、「超越した」という意味の「メタ」、宇宙を意味する「ユニバース」を合わせた造語。米国のSF作家ニール・スティーヴンスン氏の小説「スノウ・クラッシュ」で使用され、世に広まった。

月日は流れ、2021年にフェイスブックが「メタ」に社名を変更。「3DCGで作られた、複数の人がアクセスできるオンライン空間」というイメージとともに、「メタバース」というワードの知名度は一気に拡大した。勘違いする人が多いが、メタ社が提供するサービス名(=固有名詞)ではない。

メタバースの利便性について話すメタのマーク・ザッカーバーグ会長兼CEO(動画はメタの公式YouTubeアカウントより)

加えて、「メタバース」には明確な定義はない。個人や事業者が「3DCGで作られた、複数の人がアクセスできるオンライン空間」の実現をめざしている試行錯誤を続けているのが現状だ。

そんな「メタバース」の一例としては、次のようなものがあげられる。

  • Webブラウザ上で閲覧できる、簡素なCG空間
  • ハイスペックなPCがないとアクセスできない、ハイクオリティなCG空間
  • VR(仮想現実)機器の使用を前提として設計されたバーチャル空間
  • 「ファイナルファンタジー14」や「あつまれ どうぶつの森」のようなオンライン対応ゲーム

本人の顔や姿を出さずにCGのキャラクターでダンス、ゲーム、ライブ配信などを行う「VTuber(バーチャルYouTuber)」と似た要素はいくつかあるが、基本的には別物とされている。

メタバースユーザーの多くは「VTuber」のような「デジタルアバターを身にまとう人」だが、必ずしも「VTuber」ではないので注意したい。

代表的なサービスで学ぶ「メタバース」

ここで「メタバース」の代表サービスを紹介したい。

米国のRobloxが運営する「Roblox(ロブロックス)」

「Roblox」のイメージ(画像は「Roblox」の公式サイトからキャプチャ)
「Roblox」のイメージ(画像は「Roblox」の公式サイトからキャプチャ)

「Roblox」は世界的な人気を誇るオンラインゲームプラットフォーム。2022年時点で、全世界のデイリーユーザー数は5600万人に達しているとのことで、いわゆる「Z世代」と呼ばれる10代ユーザーが多いプラットフォーム。

「Roblox」のプレイイメージ(動画はRobloxの公式YouTubeアカウントから引用)

ユーザーが自由にコンテンツを制作・公開できるのが特徴で、ゲームや居心地のよい空間まで、さまざまなコンテンツを体験できる。このうち、訪問数が10億回超のコンテンツが70件を超えている。

着用できるアバターも多種多様。クリエイターが創り出したアバター用のファッションアイテムもプラットフォーム内ストアで購入することが可能だ。

クリエイターはこうしたアイテムやコンテンツを制作することでゲーム内通貨「RoBux」を蓄積。「RoBux」を現金に換金し、新たな収益源にしている。

こうした世界最大級のユーザーアクセスと、プラットフォーム内経済の存在から、NIKE(ナイキ)、GUCCI(グッチ)、Spotify、Walmart (ウォルマート)など世界中の名だたる企業が「Roblox」へ進出し、コンテンツ公開やイベントを開催している。

日本でも、セガが公認の「ソニック」のゲームを公開したり、本田技研工業が製品体験のできる公式コンテンツを公開している。

韓国ネイバーの子会社NAVER Zが提供する「ZEPETO(ゼペット)」

「ZEPETO」のイメージ(画像は「ZEPETO」のダウンロードサイトからキャプチャ)
「ZEPETO」のイメージ(画像は「ZEPETO」のダウンロードサイトからキャプチャ)

世界的に人気なスマートフォンアプリの1つ。3Dアバターの着せ替えを楽しめるアプリだったが、その後バーチャル空間へアクセスできるメタバースアプリへ発展した。

アジア圏を中心に人気を集めており、2023年1月時点で全世界4億人のユーザーが存在するという。アバターファッションに強く、さまざまなアイテムを購入してアバターに着用できるシステムが備わっている。

Z世代のユーザーが多く集まる(画像はNAVER Z Corporationのリリース資料からキャプチャ)
Z世代のユーザーが多く集まる(画像はNAVER Z Corporationのリリース資料からキャプチャ)

「Z世代」の集まるプラットフォームとして企業が注目しており、ラルフローレン、ブルガリ、ソフトバンクなどが進出。特にソフトバンクは、公式ワールドにてチャットボットとショップクルーによる接客も展開している。

米国のVRChat Inc.が運営するソーシャルVR「VRChat(VRチャット)」

「VRChat」(画像は「VRChat」の公式サイト)
「VRChat」(画像は「VRChat」の公式サイト)

VRに対応したメタバースのなかで特に著名なサービス。名称に“VR”とあるが、PCでもアクセスできる。また、VRヘッドセット「Meta Quest 2」からもアクセス可能だ(一部の体験コンテンツに差異はある)。2023年秋にはスマートフォンへの対応も予定している。

「VRChat」のプレイイメージ(動画は「VRChat」の公式YouTubeアカウントから引用)

ユーザーが「ワールド(仮想空間)」やアバターを自由に制作・アップロードできるのが特徴。VR機器を併用すると、高い表現力と自由度を世界を体験できる。そのため、ハイレベルなクリエイターやパフォーマーが多く集まり、熱狂的なユーザーコミュニティも醸成されている。

日本国内でも「VTuber」文化と合わせて人気の出てきたプラットフォームで、海外ユーザーをしのぐほどのクリエイターやパフォーマーを多く輩出している。

そんな熱量の高さに引かれて、日産自動車やモスバーガー、ホビージャパンといった企業がぞくぞくと進出している。

日本企業のクラスターが運営する「cluster(クラスター)」

日本発の「cluster」(画像は「cluster」を運営するクラスターのリリース資料からキャプチャ)
日本発の「cluster」(画像は「cluster」を運営するクラスターのリリース資料からキャプチャ)

数少ない日本産のメタバースプラットフォーム。VRイベントプラットフォームから出発したため「イベント機能」が存在、バーチャルイベントの開催地としてさまざまなユーザーや組織が利用している。

「cluster」のサービス紹介ムービー(動画はクラスターの公式YouTubeアカウントから引用)

「VRChat」と同様にユーザーが「ワールド(仮想空間)」やアバターを自由にアップロードできる。大きな特徴は「ハードルの低さ」。ワールドもアバターも、プラットフォーム内でパーツを組み上げるようにその場で作り出すことができる。有名どころは大阪府が「バーチャル大阪」を展開している。

直近では、アバター向けアクセサリーのストア機能も実装され、プラットフォーム内の経済圏が生まれつつある。

国内企業による運営であること、イベントの開催機能など、企業によるメタバース活用の場として採択しやすい条件がそろっているメタバースと言える。

また、PCやVRヘッドセットに加え、スマートフォンにも対応しているため、利用しやすいサービスと言える。

先進企業の事例に学ぶメタバース活用

コマース業界においてメタバースはどのように活用できるのだろうか? すでに先行してメタバース事業を展開している2社の事例から、メタバース活用の効果から期待できることを解説していく。

事例① アパレルとアバターを両軸とするアダストリア

アパレルECサイト「.st(ドットエスティ)」を運営するアダストリアは2022年10月から、「VRChat」での事業展開をスタートした。

主な展開内容は、ユーザーが利用できるアバター向け3Dモデル「枡花 蒼(ますはな あお)」「一色 晴(いっしき ひより)」の制作・販売。この3Dモデルは、アダストリアが展開する実在のアパレルブランドの衣服を身につけているのが特徴となっている。

また、3Dモデルが着ている衣装データは単品でも販売され、既存の販売3Dモデルにユーザーが“着せる”こともできる。

3Dモデル「枡花 蒼」(右)と「一色 晴」
3Dモデル「枡花 蒼」(右)と「一色 晴」

アダストリアが有する「アパレル」商材を、アバターが着用できる「メタバースファッション」に転換させたケースと言える。

さらに、衣服にマッチするアバターも同時展開することで、「VRChat」のアバター市場にも参入することに成功。「.st」でリアルで販売している洋服を、メタバースの世界でもアバターに着させることができるため、“自分のアバターとリアルな自分がおそろいのコーディネートをする”というユーザー体験を提供できている。

リアルの自分(左)と同じコーディネートをメタバース上でもできる
リアルの自分(左)と同じコーディネートをメタバース上でもできる

制作にあたっては人気のクリエイターを起用しているのも特徴。アダストリアではその後も、一般応募可能な衣装コンテストやフォトコンテスト、ユーザーイベントへの参加などを実施し、「VRChat」ユーザーへの訴求にも注力している。

「VRChat」などのメタバースは、ユーザー間で形成されているコミュニティの熱量が強く、ユーザーの信頼を得ることは極めて重要と言える。

事例②「自由な空間」を生かした日産自動車のメタバース展開

国内でいち早くメタバースに進出し、現在も継続している企業の代表格として日産自動車があげられる。

2021年に「VRChat」上に公式の仮想空間をオープン。環境問題を学ぶツアー、新車発表会、社内デザイナーのトークショー、電気自動車について学べるゲームなどを展開している。

日産がメタバースで展開するバーチャルギャラリー(画像は日産自動車の公式サイトからキャプチャ)
日産がメタバースで展開するバーチャルギャラリー(画像は日産自動車の公式サイトからキャプチャ)

日産自動車の「メタバース」展開の特徴は、「物理的制約のない空間」というメタバースの特性をうまく活用していること。

たとえば、環境ツアーでは「北極の氷が溶けるとどうなるか」を目の前で“実演”し、口頭説明だけでは理解しにくいことを効果的に伝えている。こうした体験型コンテンツは、とりわけVRとセットで高い訴求力を発揮する。

日産自動車による新型軽電気自動車の「VRお披露目会」中継(動画は日産自動車の公式YouTubeアカウントから引用)

また、新型EV「日産サクラ」の発表時には、運転体験ができる空間をオープンし、ユーザーが自由に試乗できる機会を作った。全世界どこからでも、車の運転イメージや内装のチェックができる「オンライン試乗体験」となり、これをきっかけに「日産サクラ」を購入した人も現れたという。

こうした数々の施策を、日産自動車は「VRChat」のユーザーコミュニティやクリエイターと密に連携して展開している。

いまや日産自動車は国内「VRChat」コミュニティとして認知されており、メタバース進出のモデルケースの1つとして注目すべきだろう。

このほか、日産自動車は独自プラットフォームを開発し、「メタバース空間上での車両販売」の実証実験も進めている。

メタバース市場参入で企業が得られるメリットとは?

メタバースでは、従来のインターネットにプラスして「空間の提供」と「身体性を伴ったコミュニケーション」が可能となる。

Webページと異なり、三次元的な空間はスケール感や奥行きを表現しやすく、そこを探索する体験は、ただ「見る」だけよりも体験の質は濃密になる。そして、その空間でアバターを介して、身振り手振りを交えながら行う会話は、現実のコミュニケーションと同等の情報量を持つ。

EC業界においては、顧客との対話は顧客獲得とブランドの育成に大きく寄与するはず。必要以上の情報が伝わらないテキストコミュニケーションと比較して、メタバース空間での対話コミュニケーションは、顧客側にとっても質の良い体験をもたらす。こうした「良質な体験」は、ブランドイメージの強化につながるだろう。

メタバースは、多くのプラットフォームにおいてマネタイズの仕組みが未熟なこともあり、企業のメタバース進出には金銭的リターンを期待しにくいのが現状だ。

しかし、質の良い体験提供と高いアクセス性などにより、新たな顧客層の発掘と、良質なブランドイメージの醸成が期待できる。さらに、クリエイターやインフルエンサーと協働することで、企業主導では実現できないような驚くべき施策も、速度感をもって生み出すことが可能だ。

なお、こうした施策を実現するには、プラットフォームやコミュニティへの理解が不可欠となる。“そこにいる人々”の存在を無視した事業展開は支持を得られないばかりか、企業イメージに悪評がつく可能性もあるからだ。

メタバース進出にあたっては、まずは担当者自らがメタバースの“住人”になる勢いでメタバースを体験し、場と人をよく理解することが肝要と言える。

島田 淳史

PayPayの他社クレジットカード利用、8月1日の停止を2025年1月に延長

3 years 3ヶ月 ago

PayPayは6月22日、「PayPay」の支払いで「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」以外の他社クレジットカードを利用できなくする措置の期日を延期すると発表した。

従来は8月1日に利用を停止するとしていたが、2025年1月に見直す。

PayPayは5月1日、「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」以外の他社クレジットカードの利用停止について公表。7月初旬にクレジットカードの新規登録を停止し、8月1日以降は利用をできなくするとしていた。

PayPayは6月22日、「PayPay」での支払時に「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」以外のクレジットカードを利用した決済ができなくなる期日を延期すると発表した
他社クレカ利用停止のお知らせ(画像はPayPayのWebサイトからキャプチャ)

PayPayは次のようにコメントを発表している。

全てのユーザーに便利でお得な「PayPayあと払い」や残高払いで「PayPay」を利用いただきたい、高度な不正利用対策を講じた「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」を利用いただきたいと考えたが、一部のユーザーを困惑させる結果となったことを反省している。

2025年1月までの1年半、ユーザーの意見も取り入れ、「PayPay」「PayPayカード」を利用するユーザーにとって最高の体験を提供するため、サービスを徹底的に磨き込む期間にするとしている。

瀧川 正実

新たに誕生する「Vポイント」経済圏とは/ヤマト運輸が「メール便」「ネコポス」を順次終了【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

3 years 3ヶ月 ago
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    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    藤田遥

    EC事業者の「ChatGPT」活用を支援。ECの運営に完全特化した「ChatGPT サポートパッケージ」とは

    3 years 3ヶ月 ago

    EC向けの人材マッチングサービス「ECのプロ」を運営しているWUUZY(ウージー)は、EC事業者向けに「ChatGPT サポートパッケージ」の提供を始めた。「ECのプロ」に登録している「ChatGPT」に精通した人材が、「ChatGPT」をEC事業者が使いこなせるようにサポートする。

    EC事業者にプロが伴走、2か月で活用化めざす

    「ChatGPT」に精通している人材がクライアント企業のチームに参加し、「ChatGPT」の社内活用や業務効率化を支援する。チャットやZoomを通じてコミュニケーションできる状態を構築し、クライアント企業に伴走。2か月で社内の「ChatGPT」完全活用化をめざす。

    クライアント企業のチームに専門家が参加し、「ChatGPT」の活用をサポートする
    クライアント企業のチームに専門家が参加し、「ChatGPT」の活用をサポートする

    「ECのプロ」には、「ChatGPT」に精通している人材が100人以上在籍しているという。クライアント企業に対して、ウージーが「ECの専門的知見」と「ChatGPT」の活用経験が豊富なプロをマッチングする。

    ECと「ChatGPT」両方に精通したプロをマッチングする
    ECと「ChatGPT」両方に精通したプロをマッチングする

    ウージーは、次のような悩みや課題をもつEC事業者に「ChatGPT サポートパッケージ」の利用を勧めている。

    • 「ChatGPT」を法人で利用するにあたり、セキュリティを強化したい
    • 「ChatGPT」をゼロからすべて教えてほしい
    • EC事業で「ChatGPT」をどう活用すれば良いかを教えてほしい
    • 社内のスタッフ全員が使えるようになってほしい
    • 「ChatGPT」以外のAIツールも併せて教えてほしい

    すべてのEC事業者が「ChatGPT」を使いこなし、より事業を成長させて欲しいと願い、「ChatGPT サポートパッケージ」の提供を始める。

    WUUZY 代表取締役 竹中星矢氏
    WUUZY 代表取締役 竹中星矢氏

    リリースの背景

    ウージーがEC事業者を対象とした「ChatGPT活用ウェビナー」を2023年5月に実施したところ、約1000社のEC事業者から申し込みがあり、EC市場の「ChatGPT」活用ニーズの高さを感じたという。

    「ECのプロ」に登録しているECの専門家とワークショップを繰り返し行い、EC事業者に最適な「ChatGPT」の活用方法を体系化した。

    パッケージの料金・期間

    • 料金:月額25万円 ※「ECのプロ」サービス利用料やプロの稼働報酬などすべて含む
    • 期間:2か月
    高野 真維

    Amazonの2023年「プライムデー」は7/11+12。「パーソナライズ表示」「先行セール」「ポップアップカフェ出店」などを実施

    3 years 3ヶ月 ago

    アマゾンジャパンはAmazonプライム会員限定のセール「プライムデー」を、7月11日0時から12日23時59分までの48時間にわたって開催すると発表した。開始2日前からの「先行セール」、「プライムデー」ページのパーソナライズ表示、無料で利用できる期間限定のポップアップカフェ出店といった初の取り組みも実施する。

    2023年の「プライムデー」は7月11日・12日に開催する
    2023年の「プライムデー」は7月11日・12日に開催する

    2023年の「プライムデー」は、日本、アメリカ、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、エジプト、フランス、ドイツ、イタリア、ルクセンブルグ、メキシコ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、サウジアラビア、シンガポール、スペイン、スウェーデン、トルコ、アラブ首長国連邦、イギリス、インドの合計25か国で実施する。

    「先行セール」「パーソナライズ」など2023年プライムデーの特徴

    プライムデー先行セール

    「プライムデー」開始2日前の7月9日0時から、一部商品を対象とした「プライムデー先行セール」を実施する。

    先行セールでは、家電、ファッション、日用品といった人気カテゴリーの一部商品を特別価格で販売する。先行セールの対象商品はプライムデー当日も販売予定としているが、在庫がなくなり次第終了する。

    「プライムデー」は期間限定セールのため、気が付いたらセールが終了していたというお客さまもいる。先行セールはこうしたお客さまの買い逃しを防ぐ目的がある。

    アマゾンジャパン プライム・マーケティング事業統括本部長 鈴木浩司氏
    アマゾンジャパン プライム・マーケティング事業統括本部長 鈴木浩司氏

    Amazon上で展開しているネットスーパーサービスも、「プライムデー」に先んじてセールを実施する。Amazonフレッシュに加え、Amazon上のライフ、バロー、成城石井の各ネットスーパーで、6月21日から事前セールを行う。

    「プライムデー」のページを顧客ごとにパーソナライズ表示

    2023年の「プライムデー」のページでは、これまでの注文履歴をベースにセグメントしたセール商品を表示。また、ページ内のコンテンツの内容もカスタマイズする。「プライムデー」で顧客1人ひとりに提案商品やコンテンツをセグメント表示する取り組みは今回が初めて。

    個々の顧客にとって欲しい商品や、必要な商品の買い逃し防止をサポートする目的。たとえば、アウトドア商品を過去に購入・閲覧した顧客には、アウトドアカテゴリーのセール商品がより見つけやすくなるようパーソナライズする。

    これに加え、さまざまな特典やサービスもそれぞれの顧客の利用状況に応じて表示する。

    「憧れのアイテム」と「日用品のまとめ買い」の特集コーナーを設置

    2023年「プライムデー」のテーマは「憧れのアイテムから、日用品のまとめ買いまで、ビッグセールで。」。それに合わせて、「憧れのアイテム」と「日用品のまとめ買い」の特集コーナーを「プライムデー」のページ内に設置する。

    「プライムデー」期間の主なキャンペーン

    ポイントアップキャンペーン

    6月21日~7月12日のエントリー期間中にエントリーし、先行セールを含む7月9日~7月12日までの買い物対象期間中に合計1万円(税込)以上注文した顧客を対象に、Amazonポイントを最大15%(=最大1万ポイント)還元する。

    今回のポイントアップキャンペーンにおけるAmazonポイントの還元率は、プライム会員なら3%増、Amazonのクレジットカード「Amazon Mastercard」での買い物で4%増、Amazonショッピングアプリでの買い物で0.5%増、Amazonデバイスの購入で7.5%増となる。

    ポイントアップキャンペーン
    ポイントアップキャンペーン

    プライムスタンプラリー

    「プライムスタンプラリー」では、6月21日~7月19日のキャンペーン期間中にAmazonプライムの各対象サービスを利用するなどして、スタンプを集めたプライム会員の顧客のなかから抽選で、音楽配信サービス「Amazon Music Unlimited」の12か月無料体験などを贈呈する。

    このほか、一定の条件を満たすプライム会員に抽選で、Amazonポイントの進呈や、アーティストのライブへの招待も行う。

    対象者にさまざまな特典を付与するスタンプラリー
    対象者にさまざまな特典を付与するスタンプラリー

    中小販売事業者のビジネス支援

    「日本の中小企業 応援セール」を6月21日から7月12日まで実施。中小規模の販売事業者が販売する対象商品を顧客がお得に購入できるクーポンを提供する。「プライムデー」当日はプライム会員限定セールの開催や、中小規模の販売事業者が手がけるAmazon限定商品の販売も予定している。

    中小規模の販売事業者を応援する
    中小規模の販売事業者を応援する

    Webムービー+初の無料ポップアップストア

    無料ポップアップカフェを期間限定出店

    無料で利用できるポップアップカフェ「Prime Day Cafe (プライムデー カフェ)」を、「プライムデー」直前の7月7日~9日の3日間限定で、渋谷PARCOで開催する。「プライムデー」および「Amazonプライム」の魅力を体験できる場と位置付ける。

    ポップアップストアのイメージ
    ポップアップストアのイメージ

    このカフェでは、「プライムデー」にちなんだオリジナルのドリンクまたはスイーツを、1人1品無料で提供する。来店した顧客は「プライムデー」のセール商品を実際に見たり、最新のAmazonデバイスを体験できる。

    公式YouTubeでWebムービーを放送

    「プライムデー」を盛り上げる特別企画として、女優の戸田恵梨香氏、モデルの滝沢眞規子氏、タレントの藤森慎吾氏が出演するWebムービー「“欲しい”が見つかるプライムデー」を6月21日にアマゾンジャパン公式YouTubeチャンネルで公開した。

    Webムービーに出演している戸田恵梨香氏(左)、滝沢眞規子氏(中央)、藤森慎吾氏
    Webムービーに出演している戸田恵梨香氏(左)、滝沢眞規子氏(中央)、藤森慎吾氏
    「プライムデー」記者発表会に登壇した戸田恵梨香氏(中央)
    「プライムデー」記者発表会に登壇した戸田恵梨香氏(中央)

    「プライムデー」の記者発表会に登壇した戸田恵梨香氏は、「必ず皆さんの欲しいものが見つかる『プライムデー』になると思います。私と一緒に『プライムデー』を楽しみましょう」と話した。

    高野 真維

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