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クレカの不正利用によるチャージバックを防ぐには? 最新の状況・データ、EC事業者に求められる今後の対策まとめ

3 years 3ヶ月 ago
経産省のEC市場調査「電子商取引に関する市場調査」を担当したデジタルコマース総合研究所の本谷知彦氏が、EC業界を分析していきます。今回はクレジットカード決済の不正利用について【第1回】

クレジットカード決済の不正利用被害が増え続けている。EC事業者にとっては、チャージバックによるクレジットカード会社への返金、商品未返送による損失といった損害に直結する大きな問題である。不正利用被害に関する最新状況やデータ、行政の対策、今後求められる対策などをまとめてみた。

クレジットカード不正利用被害額が拡大中

一般社団法人日本クレジットカード協会が発表したクレジットカード不正利用被害額によると、2022年のクレジットカード不正利用被害額は436億7000万円だった。2021年が330億1000万円であったため、1年間で約100億円増加している。

さかのぼること2014年、その被害額は114億5000万円だったので、8年で3.8倍に拡大した計算になる。長期トレンドとしてクレジットカード不正利用被害は拡大しているのだ。

日本クレジットカード協会はクレジットカード不正利用被害額を「番号盗用」「偽造」「その他」に区別して公開しているが、このなかで最も被害額が大きいのが「番号盗用」。2022年の被害額は411億7000万円で、全体の94%を占めている。

一方、「偽造」は2014年の19億5000万円から、2022年は1億7000万円にまで減少している。クレジットカードの偽造対策が奏功している証左だろう。

クレジットカード不正利用被害額の暦年推移(単位:億円、出所:クレジットカード不正利用被害の発生状況(一般社団法人日本クレジット協会のデータ))
クレジットカード不正利用被害額の暦年推移(単位:億円、図はクレジットカード不正利用被害の発生状況(一般社団法人日本クレジット協会のデータ)をもとに著者作成)

番号盗用による被害拡大の背景はフィッシング被害

「番号盗用」の被害額が突出して多いのフィッシング被害が大きいと見られる。

一般社団法人 JPCERTコーディネーションセンターが事務局のフィッシング対策協議会が毎月公表しているフィッシング報告件数データを暦年で集計すると、右肩上がりでフィッシング被害が急拡大している。

特に2020年以降の伸びが著しい。コロナ禍の巣ごもり消費でEC利用が増えたため、悪意の第三者の標的に……これがフィッシング被害の拡大につながったと考えるのが自然だろう。

フィッシング報告件数の経年推移(出所:フィッシング報告件数(フィッシング対策協議会)のデータをもとに著者作成)
フィッシング報告件数の経年推移(図はフィッシング報告件数(フィッシング対策協議会)のデータをもとに著者作成)

国内被害の比率が年々上昇

「番号盗用」による被害額について、一般社団法人日本クレジットカード協会は国内被害額と海外被害額を分けて公開している。2022年の被害額の国内・海外比率はそれぞれ76.4%、23.6%で、国内被害の比率が高い。

また2014年からの経年推移をグラフ化すると、年々国内被害の比率が高まっていることがわかる。つまり被害額の面で国内が大幅に増加していることを意味する。なお、2018年から国内比率が高っていることから、この上昇トレンドは単にコロナが理由となっているわけではないと言える。

近年、リアルへの人流が回復している。しかし、EC市場規模が前年割れになることは想像できない。従って「番号盗用」による国内のクレジットカード被害は今後も増える可能性が高いのではないだろうか。

クレジットカード番号盗用の被害額の国内/海外比率(出所:クレジットカード不正利用被害の発生状況(一般社団法人日本クレジット協会)のデータをもとに著者作成)
クレジットカード番号盗用の被害額の国内/海外比率(図はクレジットカード不正利用被害の発生状況(一般社団法人日本クレジット協会)のデータをもとに著者作成)

これまでの状況をまとめると次のようにまとめることができる。

  • 長期トレンドとしてクレジットカード不正利用被害は拡大傾向
  • そのなかでも番号盗用による被害額が全体の94%を占めるほど甚大
  • 背景にはフィッシング被害の増加が考えられる
  • 番号盗用被害は国内比率が高い

クレジットカード・セキュリティガイドラインの改定

このような状況に対し、これまでに手が打たれていないわけではない。一般社団法人日本クレジット協会が事務局を務める「クレジット取引セキュリティ対策協議会」では、「クレジットカード・セキュリティガイドライン」を策定している。

2023年3月の本会議で改訂版である「クレジットカード・セキュリティガイドライン4.0版」を公開。①クレジットカード情報保護対策②不正利用対策③消費者及び事業者などへの周知・啓発――といった内容別に改定が行われた。

たとえば、②の不正利用対策では、「原則、全てのEC加盟店は、2025年3月末までにEMV3-Dセキュアの導入を求める」「イシュアーは、EMV 3-Dセキュアの本人認証方法として『静的パスワード』から『動的パスワード』などの認証方法への移行環境を整え、2025年3月末までに自社カード会員が『動的パスワード』などの認証方法へ登録・移行するよう取り組む」などを盛り込んだ。

EC加盟店に求める不正利用対策(画像は「クレジットカード・セキュリティガイドライン[4.0版](改訂ポイント))
EC加盟店に求める不正利用対策(画像は「クレジットカード・セキュリティガイドライン[4.0版](改訂ポイント)」からキャプチャ)

クレジットカード会社を主体に経済産業省等もオブザーバーを務める同協議会ではこのように積極的な対策を実施している。一方、被害は増え続けているのが現状であるため、「クレジットカード・セキュリティガイドライン」も今後、さらに対策が盛り込まれてくると考えられる。

急増するECサイトでのクレジットカード決済の不正利用への対策はさらに求められるようになるであろう。

そのためにも、EC事業者は「クレジットカード・セキュリティガイドライン」の確認、求められる対策、そして今後の「クレジットカード・セキュリティガイドライン」の動向をチェックしておきたい。

本谷 知彦

通販・ECなどの「無店舗小売業」倒産件数が3年ぶり増加した理由とは?東京商工リサーチは「淘汰が始まった」

3 years 3ヶ月 ago

東京商工リサーチの「TSRデータインサイト」によると、2022年度の「無店舗小売業」の倒産件数(負債1000万円以上)は前年度比10.2%増の86件で、3年ぶりに前年度を上回った。2008年度以降では、2019年度の99件に次いで2番目の多さだったという。

東京商工リサーチの「TSRデータインサイト」によると、2022年度の「無店舗小売業」の倒産件数(負債1000万円以上)は前年度比10.2%増の86件で、3年ぶりに前年度を上回った 無店舗小売業の倒産に関する年度推移
無店舗小売業の倒産に関する年度推移

「無店舗小売業」はEC、TVショッピング、産地直送などの販売形態。

「新型コロナウイルス」関連倒産は25件で、前年度(14件)の1.7倍に増加。業種別は、「各種商品小売」が1件(前年度比90.0%減)で3年連続、「衣服・身の回り品」が17件(同5.5%減)で2年連続、「機械器具小売」が3件(同40.0%減)で2年ぶりに前年度を下回った。

一方、「飲食料品小売」が13件(同62.5%増)で、4年ぶりに前年度を上回った。大手量販店などが実店舗に加え、ネット販売にも進出して競合が激化。小規模・零細規模の事業者の淘汰が進んでいる。

倒産の原因別は、最も多かったのが「販売不振」の55件で前年度比5.1%減、構成比は63.9%。「既往のシワ寄せ」は2件(前年度8件)。「不況型」倒産(既往のシワ寄せ+販売不振+売掛金等回収難)は前年度比12.1%減の58件で、構成比は67.4%(前年度84.6%)。EC市場の規模拡大により同業者との競合は厳しく、販売不振に陥り事業継続が困難となるケースが多くなっている。

東京商工リサーチの「TSRデータインサイト」によると、2022年度の「無店舗小売業」の倒産件数(負債1000万円以上)は前年度比10.2%増の86件で、3年ぶりに前年度を上回った 無店舗小売業の倒産原因
無店舗小売業の倒産原因

資本金別では、「1000万円未満」が前年度比14.0%減の73件(前年度64件)。構成比は84.8%(前年度82.0%)で、2018年度(同82.4%)を超え、2008年度以降の15年間で最高となった。

東京商工リサーチの「TSRデータインサイト」によると、2022年度の「無店舗小売業」の倒産件数(負債1000万円以上)は前年度比10.2%増の86件で、3年ぶりに前年度を上回った 負債額別倒産状況
負債額別倒産状況

従業員数別は、「10人未満」が前年度比15.0%増の84件(前年度73件)で、構成比は97.6%(前年度93.5%)。「10人以上20人未満」が同33.3%減の2件。「50人以上300人未満」が3年連続、「300人以上」は2008年度から、それぞれ発生していない。

東京商工リサーチの「TSRデータインサイト」によると、2022年度の「無店舗小売業」の倒産件数(負債1000万円以上)は前年度比10.2%増の86件で、3年ぶりに前年度を上回った 従業員数別倒産状況
従業員数別倒産状況

石居 岳

「ChatGPT」をEC事業者はどう使う? 活用できるシーンとその効果+注意すべきポイント | 「ECタイムズ」ダイジェスト

3 years 3ヶ月 ago
話題のAIチャットボット「ChatGPT」をEC事業者はどう使うべき? 運用にあたっての注意点とともに、効果的に活用できるポイントを紹介する

現代のEC業界の競争において、効果的な顧客対応は欠かせません。最近ではIT技術の進化により、「ChatGPT」と呼ばれる自然言語処理モデルを活用したAIチャットボットが注目を集めています。

「ChatGPT」を利用することで、得られるメリットとは? EC事業者向けに「ChatGPT」の活用シーンを見ながら具体的なメリットと導入後の注意点を解説します!

ECタイムズ 「ChatGPT」のECでの活用事例 AIチャットボットがもたらす効果的な顧客対応

EC事業者が「ChatGPT」を活用できる場面とは?

①カスタマーサポートの自動化

多くの顧客からの問い合わせに対応するためには多くの人材を必要としますよね。しかし、「ChatGPT」を活用することで、顧客サポートの自動化が可能になるんです。

「ChatGPT」を組み込んだAIチャットボットは、顧客の問い合わせに迅速かつ正確に応答し、基本的な質問に対して即座に解答することができます。

これにより、顧客サポートの負荷は軽減し、人材のコスト削減にもつなげることができます。

②パーソナライズされた商品提案+リピート買いの促進

「ChatGPT」は大量のデータを学習し、顧客との対話を通じて個々のニーズや好みを把握することができます。

この機能を活用することで、顧客に対してパーソナライズされた商品やサービスの提案を行うことができます。さらに「ChatGPT」は顧客の過去の購買履歴や嗜好を考慮し、最適な製品や特典を提案することで、リピート購買を促進することができます。

パーソナライズした商品の提案やリピーター育成にも役立てることができる
パーソナライズした商品の提案やリピーター育成にも役立てることができる

③エンゲージメントの向上

「ChatGPT」は単なる応答ツールだけでなく、顧客との対話を通じて販売促進を行うことで、エンゲージメントの向上にも貢献します。

たとえば、特別なキャンペーンやセール情報を顧客に提供したり、限定オファーやクーポンコードを配布したりすることができます。

顧客はAIチャットボットとの対話を通じて、個別にカスタマイズされた情報を受け取ることで、充実した顧客体験を得ることができます。

④顧客とのコミュニケーション強化

「ChatGPT」を複数のチャネルに展開することで、顧客とのコミュニケーションを強化することができます。

AIチャットボットをWebサイトやモバイルアプリ、ソーシャルメディアのメッセージングプラットフォームなどに統合することで、顧客は好みのチャネルから質問や問い合わせを行うことができます。

さらに、「ChatGPT」は24時間対応のサポートを提供できるため、顧客の緊急な問題や質問に即座に対応することができます。

いつでも顧客対応できるなど、AIチャットボットならではの利便性は多い
いつでも顧客対応できるなど、AIチャットボットならではの利便性は多い

⑤顧客データの収集、獲得

「ChatGPT」は顧客との対話を通じて多くのデータを収集し、分析することができます。このデータを活用して顧客のニーズや傾向を把握し、マーケットインテリジェンスを獲得することができ、新商品の開発や販売戦略の改善などに役立ちます。

また、顧客からのフィードバックやクレームを収集することで、サービスの品質向上や問題解決にもつながります。

「ChatGPT」活用前に備えておくべきこと

(1)トレーニングデータを十分に収集すること

「ChatGPT」のパフォーマンスは、トレーニングデータの品質と量に大きく依存します。そのため、業界固有のデータや顧客の対話データを収集し、適切に前処理を行うことが必要です。

また、多様な顧客ニーズや問い合わせに対応するため、幅広いトピックや用語をカバーするトレーニングデータの収集も重要です。

データの蓄積量が「ChatGPT」運用の際のパフォーマンスに大きく影響する
データの蓄積量が「ChatGPT」運用の際のパフォーマンスに大きく影響する

(2)自社の商品や顧客の特性に合わせたカスタマイズをしておく

「ChatGPT」は柔軟性があるため、要件に合わせて独自にモデルをカスタマイズすることができます。

たとえば、特定の商品カテゴリやブランドに関する知識を組み込んだり、特定の文脈やトーンに合わせた応答を設定したりすることが可能です。

モデルのカスタマイズにより、顧客に対してより個別化された体験を提供することができます。

(3)完全な自動化は避けよう

「ChatGPT」は強力なツールですが、完全な自動化に頼ることは避けるべきでしょう。

AIチャットボットと人の手によるサポートを組み合わせることで、顧客にとってより良い体験を提供することができます。

特に、複雑な問い合わせや感情的な要素を含む場合には、人間の介入が必要となります。適切なタイミングで人の手に切り替えることで、問題解決や顧客満足度の向上につながります。

いざ運用! 押さえておくべきポイントとは

「ChatGPT」を活用する上でのベストプラクティスの中で、押さえておくべきポイントをご紹介します!

まずはテスト。運用後は改善を積み重ね

「ChatGPT」を導入する前に、パイロットテストやベータテストを行い、ユーザーのフィードバックを収集しましょう。

初期段階では誤った応答や不適切な回答を生成する可能性があるため、ユーザーからのフィードバックを通じて改善していくことが重要です。

顧客のプライバシーとセキュリティを厳守

顧客のプライバシーとデータセキュリティを守るために十分な注意を払う必要があります。適切なデータ保護措置を講じ、顧客情報の取り扱いについての法的な規制に従うようにしましょう。

顧客情報の漏えい防止などセキュリティ対策は厳密に
顧客情報の漏えい防止などセキュリティ対策は厳密に

顧客満足度アップの鍵はリアルタイムなモデルの更新

「ChatGPT」の学習データやモデルは常に進化しているため、定期的に学習データを更新し、モデルの改善や追加トレーニングを行うことが重要です。

新たな商品やサービス、トレンドに対応するために、モデルを最新の状態に保つことが顧客満足度の向上につながります。

◇◇◇

今回は、EC事業での「ChatGPT」の活用例とポイントについてご紹介しました。「ChatGPT」を活用することで、効果的な顧客対応やマーケティングの改善、売り上げの向上など、さまざまなメリットがあります。個々のニーズや要件に合わせて導入し、適切なトレーニングと管理を行うことが成功の鍵となりそうです!

ECタイムズ

ECの受注処理を効率アップさせる秘訣とは? 出荷の自動化ノウハウを学べるセミナー【6/22開催】

3 years 3ヶ月 ago

コマースメディアとロジレスは6月22日(木)、EC通販事業者向けに「ECモール10店舗運営、月間4万件の受注処理を社員1人で回す!? ECの受注処理~出荷の自動化ノウハウ 大暴露セミナー」をオフラインで開催する。

▼「ECモール10店舗運営、月間4万件の受注処理を社員1人で回す!? ECの受注処理~出荷の自動化ノウハウ 大暴露セミナー」(6/22開催)

セミナー  コマースメディア ロジレス EC モール

バックヤード自動化実現の秘訣を学べるセミナー。クラシカルエルフ 取締役 執行役員の小野塚謙介氏、コマースメディア 代表取締役社長の井澤孝宏氏、ロジレスのCo-Founder/代表取締役CEOの足立直之氏が登壇し、「バックヤード自動化実現の秘訣」についてパネルディスカッション形式のセミナーを実施する。

実践して良かったこと、失敗したこと、自動化までのステップなどを中心に、実践者ならではの目線でディスカッションするという。

第二部では、希望者が参加できる「EC交流会」の開催を予定している。

開催概要

  • イベント名:ECモール10店舗運営、月間4万件の受注処理を社員1人で回す!? ECの受注処理~出荷の自動化ノウハウ 大暴露セミナー
  • 日時:2023年6月22日(木)
    第一部(セミナー):18:30~20:00
    第二部(EC交流会):20:30~22:30
  • 会場
    第一部:東京都渋谷区恵比寿南1-20-15 アトリウム恵比寿南一丁目ビル2階
    第二部:シロノニワ(東京都渋谷区恵比寿南1丁目6-1 アトレ恵比寿西館 8F)
  • 参加費
    第一部:無料
    第二部:5500円
  • 定員:30名(申込多数の場合は抽選)
  • 主催:コマースメディア、ロジレス
  • 詳細と申し込み: https://www.logiless.com/seminar/7039/
高野 真維

SDGsに取り組む企業に「好感が持てる」約9割。好感度が高いテーマは「住み続けられるまちづくりを」【Z世代への調査】

3 years 3ヶ月 ago

就職活動の支援サイトなどを運営する学情が、2025年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に実施した「SDGsへの関心」についての調査結果によると、9割に迫る学生が「SDGsに取り組む企業は好感が持てる」または「どちらかと言えば好感が持てる」と回答した。また、半数以上の学生が、普段の生活のなかでもSDGsを意識していることがわかった。

SDGsの取り組みはZ世代からの好感を高める?

調査対象とした2025年卒の学生はZ世代にあたる。Z世代は脱プラスチックや食品ロス削減などサステナブル商品への関心が高く、この世代を意識した商品開発やコミュニケーションを展開し始めている企業も多い。

調査結果のポイント

  • SDGsに取り組む企業は「好感が持てる」と回答した学生が9割に迫る
  • SDGsの17のテーマで、企業が取り組んでいると好感が持てるものは「住み続けられるまちづくりを」が最多
  • 「普段の生活のなかでSDGsについて意識することがある」と回答した学生は半数超

SDGsに取り組む企業に9割近くが「好感」

SDGsに取り組む企業に対して「好感が持てる」(50.1%)と回答した生徒は半数超となった。次いで「どちらかと言えば好感が持てる」(37.6%)が続いた。

SDGsに取り組む企業の印象
SDGsに取り組む企業の印象

取り組んでいると最も好感度が高いSDGsのテーマは「住み続けられるまちづくりを」

SDGsが掲げている17のテーマで、企業が取り組んでいると好感が持てるものは「住み続けられるまちづくりを」(43.4%)が最多。次いで、「ジェンダーの平等を実現しよう」(42.6%)「すべての人に健康と福祉を」(40.8%)となった。

SDGsが掲げている17のテーマ(画像は公益財団法人 日本ユニセフ協会のサイトから編集部がキャプチャ)
SDGsが掲げている17のテーマ(画像は公益財団法人 日本ユニセフ協会のサイトから編集部がキャプチャ)
SDGsのテーマのうち、企業が取り組んでいると好感が持てるもの
SDGsのテーマのうち、企業が取り組んでいると好感が持てるもの

学生から寄せられた声は次の通り(一例)。

  • 「住む場所や健康が全ての基礎になると思う」
  • 「環境問題や食糧問題など、すべての問題が住む場所や健康に関する課題につながっていると思う」
  • 「ジェンダーの平等は、日本がより注力して取り組むべき課題だと感じている」

半数以上の学生が普段からSDGsを意識

普段の生活で、「SDGsについて意識することがある」と回答した学生は53.2%だった。学生からは次のような声が寄せられたという。

  • 「環境に配慮した製品を購入するようにしている」
  • 「フードロス削減の取り組みに参加している」
  • 「規格外の野菜や賞味期限が近い商品を積極的に買っている」
  • 「環境問題も、1人ひとりの取り組みの積み重ねだと思う。エコバックやマイボトルを持参する、食料品を買い過ぎないなど、自分にできることに取り組んでいる」
普段の生活のなかでSDGsを意識することがあるか
普段の生活のなかでSDGsを意識することがあるか

調査概要

  • 調査期間:2023年5月15日~5月30日
  • 調査機関:学情
  • 調査対象:学情が運営する就職支援サイト「あさがくナビ2025」のサイト来訪者
  • 有効回答数:551件
  • 調査方法:Web上でのアンケート調査

各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記。択一式回答の合計は100.0%にならない場合がある

高野 真維

茨城県石岡市 × 観光PR動画

3 years 3ヶ月 ago

茨城県のほぼ中心に位置し、都心から電車で1時間程度とアクセスが良く、観光資源も豊富な石岡市。そんな石岡市の魅力を「もっと多くの人に伝えたい」とCrevoとともに制作したYouTube広告動画は、10日間で再生回数が20万回を超える大きな反響を呼びました。 今回は石岡市役所 産業プロモーション課 係長の鈴木様にお話を伺い、動画プロモーションの効果や制作についての感想をお聞きしました。

石岡市な多彩な魅力をより多くの人へ

―鈴木様が取り組まれていることを教えてください。

鈴木様:私たち産業プロモーション課は、石岡市の観光や農業、商業、工業など、市内の産業を対外に広く発信するプロモーション活動を行っています。特に観光に関しては、筑波山や温泉、キャンプ場などの施設、地酒などのグルメ、レトロな街並みなど、石岡市の多彩な魅力を多くの人々に伝え、観光誘致につなげる取り組みを行っています。

直近のゴールデンウィークには、「いばらきフラワーパーク」をはじめとする石岡市の観光スポットに多くの方々にお越しいただきました。コロナの影響も収束に向かっている兆しを感じ、今後は国内だけでなく海外に向けても積極的に観光PRを展開していきたいと考えています。

写真左:「花やさと山」と満開のソメイヨシノ 写真右:毎年9月に行われる常陸國總社宮例大祭

―今回のYouTube広告プロモーションを考えたきっかけを教えていただけますか。

鈴木様:動画はこれまでもプロモーション活動の一貫として活用してきました。石岡市HPやYouTubeチャンネルに掲載し、多くの人へ届ける努力をしてきたのですが、投稿しても再生回数が想定よりも伸び悩んでしまうことが課題でした。せっかく制作した動画をさらに効果的に活用するにはどうしたら良いのか、拡散方法については常に模索していました。

私が所属する産業プロモーション課は昨年4月に立ち上げられ、プロモーションに注力するチームができたことを機に、新たなアプローチ方法を検討していた中で「YouTube広告であれば今まで届かなかった幅広い層へPRできるのではないか」と考えました。

さらに、今回はいままで訴求しきれていなかった「発信力のある若い女性」というターゲットに焦点を当てたかったこともあり、その点でもユーザーが多く拡散力の大きいYouTubeというメディアが最適だと考え、挑戦してみることにしました。

外から感じる魅力を斬新なストーリーで映像化

―今回Crevoには初めてのご依頼でしたが、経緯を伺えますか。

鈴木様:これまでの動画は、あくまで市民からの視点で観光地などの魅力を紹介してきました。しかし、今回は首都圏向けのPRということもあり「外からみた石岡市の魅力」を発信していきたいと考えていました。

そういった今までとは違ったアプローチの動画を作るためにも新たな制作パートナーを探していたところ、Crevoさんと出会いました。豊富な制作実績の中に私たちと同じ自治体の実績があったことや、元公務員の方が制作チームにいらっしゃったことも非常に心強く、最初から最後まで私たちに寄り添っていただきとてもありがたかったです。

印象的だったのは、具体的な計画が何も決まっていない段階で制作チームの方々が実際に石岡市に足を運んでくださったことです。それだけでも非常にありがたかったのですが、その時に「石岡市は空が素敵ですね」という言葉をいただきました。私たちにとってはあまりに日常の風景で特別なこととは感じていなかったのですが、初めて訪れる方の新鮮な視点で石岡市の美しさや新たな魅力を見つけていただき、本当に嬉しかったことを覚えています。

三村地区の田園風景と筑波山

―動画制作で印象的だったことはありますか。

鈴木様:たくさんの要素がありますが、やはり一番印象的だったのは提案内容でした。従来のキレイな風景や観光スポットを映像で紹介する観光PR動画とは全く異なり、ストーリー性のある企画はとても斬新でした。

ターゲットの年代に刺さりやすいように「マッチングアプリ」というコンテンツをストーリーに組み込んだアイデアが非常におもしろく、実際は別のシナリオも提案していただいていたのですが、ぜひこのアイデアを石岡市で実現してみたいと思いました。

この動画が結果として予想を超える反響をいただき、情報の鮮度に敏感な20~30代のターゲットを含めて、多くの方に石岡市の魅力を知っていただくきっかけになったと思います。

動画の詳細はこちら

―撮影当日の様子はいかがでしたか。

鈴木様:最初にいただいた企画コンテのイメージが、石岡市の風景とともにそのまま映像化されていく感動を味わいました。

撮影は様々なスポットを移動しながら行われましたが、それぞれの事業者との調整も非常に丁寧に対応していただき、当日の進行も非常にスムーズでした。たくさんのシーンを予定していたので時間が押してしまうことも覚悟していましたが、予定よりも早く終了したことに驚きました。

パラグライダーのシーンも。天候にも恵まれました。

また、私たちのターゲットと合わせた年代の女性の監督を選んでいただいたことで、さらに映像の方向性やメッセージが的確に表現されたと感じています。沢山のスタッフ、クリエイターのネットワークがあるCrevoさんだからこそ、今回のような最適なチームが実現できたと思っています。

―動画の反響はいかがでしたか。

鈴木様:想定よりもかなり早く、そして多くの方に見ていただき、10日間で20万回再生という大きな反響を得ることができました。また、嬉しいことに半数以上の方が30秒以上動画を見ていただいているようで、多くの方へ石岡市の魅力が伝わった手ごたえを感じています。

▶20万回再生突破の際に発表したプレスリリースはこちら

公開前はこの尖った企画がどう受け入れられるかと不安もあったのですが、周りの方からも「おもしろい取り組み」や「今までになく斬新」などの感想をいただき非常に好評でした。友人を通して直接私の所に「動画見たよ」と感想が届くこともあり、ターゲットにもしっかりと届いていることが実感できました。

また、さらに嬉しかったのは首都圏だけでなく石岡市内の方々にも見ていただき、市内のPRとしても効果が感じられたことです。私たちのこういった様々な取り組みが注目されることで、市内・市民のさらなる活気づくりにつながればと思っています。

課題や悩みに寄り添い、伴走してくれるパートナー

―今後の展望を教えてください。

鈴木様:今後も観光誘致を積極的に行うだけでなく、地域の魅力を実際に体感していただき皆さんに「住みたい」と思っていただけるようなまちづくりやPRをしていきたいと考えています。「にほんの里100選」にも選ばれた日本の原風景が残る筑波山麓の八郷地区など、魅力的な地域の魅力を、首都圏から全国、そして海外へと認知を拡大していくことを目指しています。

今回の動画制作を通して、Crevoさんは私たちの課題や悩みに寄り添って伴走いただけるパートナーだと感じています。今回の企画をご相談した当初は「YouTube広告がやりたい」というざっくりとしたことしか決まっていなかったのですが、常に寄り添いながら一緒に考え期待以上の形にしていただき、それがこのような良い結果につながったことが非常に嬉しく感謝しています。ファンの獲得や誘客は1回だけで実現できるものではないと思っているので、今後も引き続き一緒に様々な企画を形にしていけたら嬉しいです。

―ありがとうございました!動画では、温泉もグルメもアクティビティも全部満喫できる幅広い魅力が印象的だった『石岡市』。行きたいまち、住みたいまちとしてさらに多くの方に認知いただけるよう、今後も動画でたくさんの魅力を伝えるご支援ができればうれしく思います。

茨城県石岡市 HP : https://www.city.ishioka.lg.jp/

動画制作におすすめのCrevo

VIDEO SQUAREを運営するCrevo(クレボ)では、数多くの動画制作・映像制作にたずさわっています。国内外約13,000名以上のクリエイターネットワークを活かし、ご依頼ごとに最適な専属チームを作ります。また、はじめての動画制作でも安心のサポート体制が整っています。動画制作・映像制作ご検討の方はぜひお問い合わせください!

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crevoAdmin

ホームセンターのDCM、通常配送と送料無料ラインを値上げ

3 years 3ヶ月 ago

ホームセンターのDCMは、公式通販サイト「DCMオンライン」の送料を値上げした。

燃料価格、物価、人件費などのコスト上昇などに関連した宅配運賃や資材価格の高騰が理由。安定的なサービスを展開するため、5月31日の注文分から送料を改定した。

ホームセンターのDCMは、公式通販サイト「DCMオンライン」の送料を値上げ
送料改定の告知(画像は編集部が「DCMオンライン」からキャプチャ)

従前は550円(税込)だった通常配送は660円(税込)に値上げ。

送料を販売事業者が負担する送料無料のラインについて、従前は3000円(税込)以上の購入からだったが、改定で5000円以上に変更した。

ECサイト購入した商品をDCMグループ店舗で受け取れる店舗受け取りについては、引き続き送料無料で利用できる。

瀧川 正実

イトキンが公式通販サイト「イトキンオンラインストア」にEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」を導入

3 years 3ヶ月 ago

イトキンは、検索機能の改善やUX向上をめざし、公式通販サイト「イトキンオンラインストア」に、EC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」を導入した。

詳細検索による絞り込みなどを実装

「イトキンオンラインストア」では、「a.v.v(アー・ヴェ・ヴェ)」「Sybilla(シビラ)」「MICHEL KLEIN(ミッシェルクラン)」「Jocomomola(ホコモモラ)」などのブランドを展開。レディース・メンズなど、カジュアルからフォーマルまで幅広いファッションを提供している。

「価格帯」「販売形態」「ブランド」「サイズ」「カラー」など、複数項目を組み合わせた絞り込み検索を実装。検索結果一覧ページで、条件に合った商品のみを表示できるようにした。

ユーザーのニーズに合わせて選択肢を減らすことで、目的の商品にたどりつきやすくなり、ECサイトの利便性向上、離脱防止が期待できるという。

イトキン イトキンオンラインストア ZETA SEARCH 詳細検索による絞り込み
詳細検索による絞り込みで、ユーザーのニーズに合った商品を表示

サイトTOPの「カテゴリから探す」にファセットカウントを実装、カテゴリで絞り込んだ際、検索結果の件数をあらかじめ表示できるようになった。0件ヒットといった検索結果の表示、ユーザー側の無駄なアクションの減少につなげる。

イトキン イトキンオンラインストア ZETA SEARCH 詳細検索による絞り込み
ファセットカウントで検索のがっかり体験を防止

「ZETA SEARCH」とは

ECサイト内の検索における「絞り込み」「並び替え」の設定の自由度・柔軟性を追求したEC商品検索・サイト内検索エンジン。

キーワード入力時のサジェスト機能や、もしかして検索、ドリルダウン式の絞り込み、事前に検索結果の該当数を表示するファセットカウントなど、多数の検索機能を有している。

JRE MALL ZETA SEARCH サイト内検索 EC商品検索
「ZETA SEARCH」の基本機能(画像は「ZETA CX」サイトからキャプチャ)
藤田遥

金華山ダッシュボードマット? 煤殺し? トラック用品専門通販の「貨物堂」さんがとっても気になる【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

3 years 3ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2023年6月5日~6月11日のニュース

ニッチな業界の通販ってのんびりというか、競合だらけの業界とはちょっと違った運営が多いです。けれど貨物堂さんはそんなこともなく、最新の施策を導入しているのでとっても参考になります。

シンプルなサイトですが作り込まれているのがすごい

トラックEC業界の風雲児!?トラックパーツのEC「貨物堂」を調べてみた | コマースわいわいワイド
https://waiwaiwide.com/truck-ec-2/

今回注目した貨物堂さんは業界標準に甘んじずにアップデートや新しいものを取り入れるスピリッツを感じたECサイトです。

貨物堂さんは、岡山県にあるトラック用品・物流用品のお店で、倉敷市と広島県三原市に2店舗、実店舗を構えています。1986年創業で、従業員数は13名とのこと。(こちらを参照)

ニッチな通販サイトって更新されていなかったり、作りが古かったり、SNSも何もなかったりすることが多いです。今回紹介する、中国地方でトラック用品を販売している「貨物堂」さんはそんなこともなく、最新の仕組みを取り入れていて、トラックドライバーさんたちのニーズにこたえています。

貨物堂さんが優れているのは次の4点。

貨物堂ポイント① 自社ECと他社サービスの使い分け

モールと本店って売り方を変えるのが手間ですし、売れるところに偏ってしまうのですが、そんなこともなくうま~く使い分けています。

貨物堂ポイント② 各媒体の特徴を生かしたSNS運用

ニュースまとめ 運営堂 貨物道のポイント SNS運用
画像は「貨物堂」のInstagramからキャプチャ

SNSに関しては、「Instagram」はこんな感じでハッシュタグをつけてもらって投稿を促しています。ドライバーの皆さんのこだわりがわかりますし、パーツを買う際の参考にもなりますね。

貨物堂ポイント③ コンテンツSEOも実施

コンテンツSEOは「トラック用品百科事典」(https://route-2.net/kamotudo/)というコンテンツを作って記事を公開しています。バックモニター義務化、雪道走行時の注意点といった真面目な話から、トラッカーマガジン「カミオン」最新号の紹介。「金華山ダッシュボード」という素人にはまったくわからないマットの記事もあります。これぞニッチコンテンツマーケティング。

貨物堂ポイント④ チャットツール導入

ニュースまとめ 運営堂 貨物堂 チャットツール
画像は「貨物堂」のサイトからキャプチャ

そしてチャットでの接客。LINEや電話にも誘導できてトラックドライバーの心理がわかっている感じです。

何かと参考になるネットショップなので隅々まで見てください。面白いですよ!

今週の要チェック記事

ブライダルインナー専門店が「痩せマッチョ体制」で理想的なひとり経営を実現した話 | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/230605-auc-whiteangel/

なかなか難しいのが「アンラーニング」。過去の成功体験を捨てて学んだからこその成功ですね。

EC運営者にとっては永遠のテーマで最大の課題 アクセス数を伸ばす10のコツを伝授 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/12892

ちょっとしたことですが、やれば確実に成果が出る打ち手です。

「送料無料」表示の見直しを求める政府の方針とは? 過去には経産省幹部が「送料は当社負担という表現に」と業界に要請 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11025

送料は上がり続けていくでしょうから「無料」は無理がありますね。ぼちぼち切り替えの準備を。

【再配達削減策】政府は「緊急的な対策を講じる」、ポイントなどインセンティブ付与に向けて調整 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11030

都会と地方では対策が変わるはず。一律な対応も無理があるかな…と思っています。

とにかく日本の住所のヤバさをもっと知るべきだと思います | inuro
https://note.com/inuro/n/n7ec7cf15cf9c

ネッ担の皆さんは知っていますよね。これに集合住宅が加わるとものすごく大変なのです。

【速報】2023年・父の日ギフトの予算が大幅に低下、物価高の影響か? 予算は4,000円台から、2,000円台へと大幅に低下。お金をかけないという回答は、5.2%から17.6%と12.4%の大幅増加に | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/36077

お父さんもあまり気にしてないという側面もありそうですが。

"SNS時代の次世代メーカー"として「北欧、暮らしの道具店」のクラシコムがメーカーの次の形を作り始めた気がしたのでまとめてみました | ムーンショット
https://moonsh.jp/n/n2ec3a74c0658

これができれば…と思うことばかり。全部は無理なのでできそうなことを参考に。

eBay Japanがオンラインの「Qoo10大学」開校。「Qoo10」で売り上げを伸ばすためのノウハウ、事例を無料配信 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11016

先週の記事(https://netshop.impress.co.jp/node/11019)で紹介したように出店数が伸びているQoo10。こういった拡大策も増えますね。

今週の名言

インドで身ぐるみ剥がされて気づいた異文化コミュニケーションのヒント。探検作家・高野秀行の多様性社会論 | コトナル
https://cotonaru.yahoo.co.jp/articles/73/

お願いしたいこと、助けて欲しいことがあったら、直接聞いてみる。簡単なんですよ。(多様性社会の中で共生していくには)やっぱり一人ひとりと話をして、問題解決して、互いにより良い暮らしを目指していくということが、必要になってくるんじゃないでしょうか。

「言ってくれたらやったのに」と思うことって多いですよね? 皆さんが困っていることも周りの人に聞いてみたり、お客さんに聞いてみたりすると解決することって多いと思います。

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

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小さい会社のウェブマーケティング必勝法

森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

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ヨドバシカメラ、「Makuake」発の人気商品をECサイト・実店舗で販売

3 years 3ヶ月 ago

ヨドバシカメラはマクアケと協業し、「Makuake」発の人気商品を販売を、ECサイト「ヨドバシ・ドット・コム」や実店舗で販売する取り組みを始めた。

ECサイト「ヨドバシ・ドット・コム」、ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba 1F、マルチメディア梅田1Fに特設エリア「Makuake SHOP(マクアケショップ)」を開設。これまでヨドバシカメラで扱っていなかった商品を販売する。

高品質な3Dスキャンができるハンディ3Dスキャナー「Einstar」、スマホグリップ「goBelt」など9アイテムを販売。今後、取り扱い商品を順次拡大する。

ヨドバシカメラはマクアケと協業し、「Makuake」発の人気商品を販売を、ECサイト「ヨドバシ・ドット・コム」や実店舗で販売する取り組みを始めた
ECサイト内に設置した「Makuake SHOP」(画像は編集部がキャプチャ)

ヨドバシカメラは協業の背景について、次のようにコメントしている。

「Makuake」のプロジェクトから生まれた製品は、作り手の方の思いを形にした製品であり、サポーターの応援で作り上げられた製品は、ヨドバシカメラに来店するお客さまに新たな“発見”を与え、満足度につながると考えている。「Makuake SHOP」では、製品ごとにあるストーリーをヨドバシカメラの社員がお客さまへ広く伝えることで、“この商品を買って良かった”と感じる商品を提供する。

マクアケは、「Makuake」から生まれたプロジェクトの販路拡大をオンラインとオフラインで提供している。オフラインでは、そごう横浜店や蔦屋書店熊本三年坂店など全国約10店舗で商品を展示・販売するスペース「Makuake SHOP」を設けている。

瀧川 正実

「日本直販」「悠遊生活」を買収したギグワークス社長に聞くM&Aの理由と日本直販の今 | 通販新聞ダイジェスト

3 years 3ヶ月 ago
2022年7月に日本直販、悠遊生活を買収したギグワークス。代表取締役社長の村田峰人氏がめざす「EC事業者にはできない通販事業」など、今後の構想を聞いた

老舗通販企業の日本直販が昨夏にIT機器導入・運用支援、人材派遣、コールセンター運営などのBPO事業などを展開するギグワークスへ傘下入りしてから1年が経とうとしている。ギグワークスの社長で4月1日からは日本直販の社長にも就任した村田峰人氏に日本直販の現状の事業展開や今後の方向性などについて聞いた。

ギグワークス 代表取締役社長 兼 日本直販 代表取締役社長 村田峰人氏 
ギグワークス 代表取締役社長 兼 日本直販 代表取締役社長 村田峰人氏

日本直販、悠遊生活を買収。「EC事業者ではできない通販事業を展開したい」

――2022年7月に老舗通販の日本直販と悠遊生活をそれぞれ買収、子会社化(同10月に存続会社を日本直販として合併)した。ギグワークスではそれまで通販事業を手がけていなかったわけだが、なぜグループに両社を傘下に加えたのか。

村田氏:当社では長らく、多くの通販企業からコールセンター業務を受託し、受注業務あるいはクロスセル業務などを手がけてきた。そういった意味では通販で必要なノウハウは少なからずあり、通販事業を自分たちで直接行うという流れは自然だった。

(買収先として)日本直販や悠遊生活を選んだのは老舗の通販企業として長年、商売をしてきたなかで、当社がターゲットとしたい層のお客さまを多く持っていたということが大きい。

また、日本直販と悠遊生活の2社を買収したことで倉庫やコールセンター、カタログ制作などの機能を一つに束ねられ、その分、コストの削減が可能になる。

紙媒体やテレビショッピングで以前から商売をしてきた老舗通販はEC事業者に押され、元気がないが、コストを下げて収益体制を改善し、そこに当社グループならではの付加価値を加えることでまだまだ戦うことができる。EC事業者ではできないような通販事業を展開したいと考えた。

ギグワーカーを活用した訪問サービスを運用

――EC事業者にはできない通販事業とは。

村田氏:ギグワークスにはBtoB事業のBPO業務に従事しているギグワーカーと呼ばれる人材が全国におり、このギグワーカーが稼働することで「商品+サービス」という付加価値をつけ、新しい形の通販ができるのではないかと考えた。

実際に2022年9月から日本直販で新たなサービス「訪問お手伝いサービス」を開始した。これはギグワーカーをスタッフとしてお客さまの自宅まで派遣し、家具など商品の組み立て・設置やスマートウォッチなどの初期設定や使い方サポートなど行う一律4980円の有料サービスだ。

日本直販で2022年9月から開始した「訪問お手伝いサービス」(画像は日本直販のWebサイトから編集部がキャプチャ)
日本直販で2022年9月から開始した「訪問お手伝いサービス」(画像は日本直販のWebサイトから編集部がキャプチャ)

村田氏:あまり告知などをしていないにもかかわらず多くの皆さまにご利用頂け、お客さまからも非常に喜ばれている。世の中にはさまざまな商品があるが、使うまでに準備が必要だったり、使い方がよくわからないなどお客さまによっては買ったものの、持て余してしまう場合も往々にしてある。特に高齢層であればなおさらだろう。

お客さまへモノをお届けするだけではなく、必要なサービスも一緒に届けたい。

――現状の日本直販の業績は。

村田氏:

倉庫やコールセンターなどの機能を一本化したことによるコスト削減は徐々にだが、目標としている数値の達成に向けて確実に効果が出てきており、手応えを感じている。

村田氏:売り上げに関してはどの程度、広告宣伝費をかけるか次第というところだ。たとえば2022年12月に販売したカニや5月の「母の日」に合わせて販促を強化したマッサージチェアなどは非常に売れ行きが伸びてきている。

――4月1日から日本直販の社長に就任し、自ら同社のかじをとることになった。

村田氏:もともとグループ一体で通販事業を行いたいという考えがあったのだが、ChatGPTの登場などAIの急速な普及による危機感もきっかけとしてあった。当社が本業としているIT機器導入・運用支援、営業・販売支援、人材派遣、開発、コールセンター運営などのBPO事業はおそらくこれからAIに置き換わっていき、影響を受けるはず。

そういったなかでいうとAIの普及に左右されない自前のデータを持つビジネスは魅力的だ。当社グループで言えば、日本直販が持つデータだ。ここを中心に広げていきたいと考えた。

そのためにはグループのリソースを有効活用する必要があるため、私が日本直販の社長も兼務した方がスピードも早めることができるということもあり、そういった体制をとることにした。

クロスセル、LTVアップの施策に意欲

――今後の方向性は。

村田氏:今期はこれまでできていなかったクロスセルを強化していく。

たとえばマッサージチェアを購入されたお客さまは腰痛があるなど、何らかの問題を抱えられている方のはずで、健康食品や、姿勢を正して腰痛を緩和できるようなサポーターなどのニーズもあると思うが、これまではあまりそういった商品のラインアップは行ってこなかった。

そういったこともこれまで業績が安定しなかった要因だと思う。今後は売れ筋商品を中心に、関連するような商品を増やしたい。

売れ筋を中心とした関連商品のラインアップを増やしていきたい考え(画像は日本直販のECサイトから編集部がキャプチャ)
売れ筋を中心とした関連商品のラインアップを増やしていきたい考え(画像は日本直販のECサイトから編集部がキャプチャ)

村田氏:また、お客さまから電話でご注文を頂く際に、これまではBtoB業務の一環として、他社の商品をお客さまにお勧めすることはあったが、自社のそういった商品もお勧めしていきたい。

あるいは「訪問お手伝いサービス」でお客さまのお宅に訪問した際に、ご提案や受注を取るような形をやっていき、LTVを上げていく施策を進めてきたい。今期(2023年10月期)の売上高は65億円程度を見込んでいる。

通販企業の買収は「さらに数社を計画」

村田氏:中長期的な方向性としては物販にとどまらず、たとえば、先ほどの「訪問お手伝いサービス」の延長線上としてギグワーカーがお客さまの自宅に訪問して骨董品の買い取りを行なって商品の再流通を促したり、「訪問お手伝いサービス」で商品の設定や使い方サポートを行う仕事をお客さまに斡旋(あっせん)するような高齢者の社会参画促進のための雇用のお手伝いなどにも取り組んでいければと考えている。

通販事業に関しても今後、さらにいくつかの通販企業を買収していく方針だ。

高齢者層だけでなく、主婦層や子供向けなど特定の顧客層をターゲットに展開する通販企業を買収して、重複機能などを統合するなどして筋肉質にして付加価値をつけながら展開していくことで業績を高めていく。

当社とともに事業を強化していきたい通販企業はぜひお声がけいただきたい。

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

「通販新聞」について

「通販新聞」は、通信販売・ネット通販業界に関連する宅配(オフィス配)をメインとしたニュース情報紙です。物品からサービス商品全般にわたる通販実施企業の最新動向をもとに、各社のマーチャンダイジング、媒体戦略、フルフィルメント動向など、成長を続ける通販・EC業界の情報をわかりやすく伝え、ビジネスのヒントを提供しています。

このコーナーでは、通販新聞編集部の協力により、毎週発行している「通販新聞」からピックアップした通販・ECのニュースや記事などをお届けしていきます。

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通販新聞

産直品市場、2027年までに3兆6900億円を予想。コロナ禍で産直EC活況、アフターコロナでも継続なるか

3 years 3ヶ月 ago

矢野経済研究所が実施した国内の産直ビジネス市場調査によると、2022年の産直農産品の市場規模は3兆3177億円(事業者による流通総額ベース)だった。将来的には、2027年までに3兆6900億円に拡大すると予測している。

その背景には、仕入れ価格の安定させやすさといった産直農産品ならではのメリット、販売事業者による普及活動、ECでの流通拡大などがあるようだ。

2022年の卸売市場を含む農産品市場規模全体は前年比100.2%の9兆4484億円(事業者による流通総額ベース)。このうち、産直農産品の市場規模は、全体の伸びを上回る前年比100.7%の3兆3177億円と推計している。

矢野経済研究所は、産直農産品は2027年には、2022年比111.2%の3兆6900億円になると予測。卸売市場を含む農産品市場規模全体は2022年比100.5%の9兆4945億円を予測している。

農産品の市場規模推移と予測
農産品の市場規模推移と予測

調査における「産直ビジネス」は、従来の卸売市場を経由せず、直接、産地から小売事業者や消費者などに流通させる事業と定義。産直農産品は、こうして流通した国産の青果物(米、果実含む)を対象としている。

市場活況の背景には農業への参入規制緩和も

インターネット通販で生産者から消費者に野菜を届ける、いわゆるオンラインマルシェの利用が拡大している。

国内での高齢化や担い手不足による離農の進行を食い止めるため、2009年に実施された農地法の改正では、農業への参入規制が緩和。また、2015年の同法の改正では、農地を所有できる法人の要件が見直された。

農地を所有できる法人の要件の改正(画像は農林水産省のサイトから編集部がキャプチャ)
農地を所有できる法人の要件の改正(画像は農林水産省のサイトから編集部がキャプチャ)

オンラインマルシェは2020年に大きく拡大した。その背景の1つには「国産農林水産物等販路多様化緊急対策事業」(農林水産省)がある。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で販路を失った農林漁業者や加工業者の販売促進を支援する取り組みだ。

「コロナ禍前に比べ、販売額が2割以上低下する」などの条件を満たす流通事業者が同事業の支援対象となり、消費者(利用者)への配送料や広告宣伝費などの支援が受けられる。

メリットは、支援によって配送料を負担せずにEC市場に参入できること。これまでEC利用をためらっていた消費者の利用を促進できたほか、産直宅配の利便性や、魅力ある商品の消費体験がリピーターの獲得にもつながっている。

アフターコロナに向けて、矢野経済研究所は次のように指摘している。

コロナ禍の収束とともに、こうした販路開拓支援が終了するなか、今後、産直宅配に取り組む事業者が、商品力や利便性の高さなど、配送料をかけたとしてもあまりあるメリットをいかに消費者に訴求していけるかが重要と見る。

調査概要

  • 調査期間:2022年9⽉~2023年1⽉
  • 調査対象:農業生産法人(⾃社・契約型農場、CSA)、農産品流通事業者(オーガニック農産品流通、産直プラットフォーム)、農産品販売事業者(農産品直売所、フードロス関連ビジネス、体験型農業テーマパーク〈観光農園〉、産直宅配、需給マッチングビジネス)など
  • 調査方法 :矢野経済研究所の専⾨研究員による面談取材、電話、質問紙などによる間接ヒアリング、および文献調査併用
高野 真維

日本郵便が「ゆうパック」の基本運賃を平均約10%値上げ

3 years 3ヶ月 ago

日本郵便は「ゆうパック」の運賃を10月1日から改定する。基本運賃の平均改定率は約10%の値上げ。

日本郵便のゆうパック 関東⇔近畿の新運賃
関東⇔近畿の新運賃

▼「ゆうパック」の運賃改定概要

  • ゆうパック(基本運賃)……平均改定率は約10% (サイズや配送先によって改定率は異なる)
  • 重量ゆうパック……ゆうパックの改定後の基本運賃に560円を加算した額。
  • ゴルフゆうパック……ゆうパックの改定後の基本運賃と同額(120サイズ超は、ゆうパックの140サイズの運賃と同額)
  • スキーゆうパック……ゆうパックの改定後の基本運賃と同額(140サイズ超は、ゆうパックの160サイズの運賃と同額)
  • 空港ゆうパック……ゆうパックの改定後の基本運賃に800円を加算した額(140サイズ超は、ゆうパックの160のサイズの運賃に800円を加算した額)
  • 観光ゆうパック……1個当たり1680円

▼新運賃表について(PDFが開きます)

今回の「ゆうパック」運賃の改定率などが公表されたことで、日本郵便は法人向け単価の値上げ交渉に入ると見られる。

日本郵政は2023年3月期決算テレフォンカンファレンスにおけるQ&Aで、法人向け単価は、基本運賃を定めた後、取引先企業と個別に「交渉するものと考えている」と説明していた。

日本郵便の「ゆうパック」値上げ、「改定率や実施時期は検討中」「法人向け単価は基本運賃を定めた後、交渉する」

日本郵政は2023年3月期決算テレフォンカンファレンスにおけるQ&Aで、日本郵便が扱う「ゆうパック」の値上げなどについて言及した
瀧川 正実5/26 9:00760

改定の理由は、燃料価格、物価、人件費などのコスト上昇。将来にわたって安定的に高品質の物流サービスを展開するため、ゆうパック運賃の改定を実施することを決めた。

配送キャリアを巡っては、ヤマト運輸は4月3日から、宅急便、宅急便コンパクト、EAZY、国際宅急便の運賃値上げを実施。佐川急便は4月1日、「飛脚宅配便(飛脚クール便含む)」「飛脚特定信書便」「飛脚ラージサイズ宅配便」の運賃を引き上げている。

瀧川 正実

ECビジネスでAI(人工知能)はどんな役割を持つようになる? 対策は必要? 活用メリットは? 気になる疑問を聞いてみた | EC×AIの未来

3 years 3ヶ月 ago
ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ byGMOペパボ」の公式Webメディア『よむよむカラーミー』編集部が"AIとEC"について、ECビジネスに役立つ情報をお届けします【連載2回目】

「ChatGPT」などのAI(人工知能)が注目を集めています。EC事業者はAIとどのように向き合えば良いのでしょうか? 「AIがECにどのような影響を与えるのか」「必要な対策」などについて、GMOペパボの栗林健太郎(取締役CTO CTO室室長 ペパボ4推進室室長)に聞きました。

AI(人工知能)がECに与える影響、活用メリットとは?

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治氏GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治(以下、花田):ECでもどんどんAIが活用されていくと感じているのですが、どのような影響があると思いますか?

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎氏GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎(以下、栗林):EC事業者さんにとって、もっとも身近なAIは「レコメンドエンジン(AIレコメンド)」でしょう。レコメンドエンジンは検索エンジンと同じような仕組みで、たくさんの選択肢のなかから条件に合わせて絞り込み、ユーザーにマッチしたものを提示します。検索と少し違うのは、キーワードを入力しなくても「この商品はいかがですか?」とお勧めを画面に表示できることです。

レコメンドエンジンの導入で、ユーザーは商品が探しやすくなり、ショップにとっては売り上げアップにつながる可能性が高まります。

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長の栗林健太郎
GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長の栗林健太郎

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治氏花田:なるほど。「ChatGPT」とレコメンドエンジンの違いは何ですか?

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎氏栗林:「ChatGPT」のすごさは、0から1を作り出せることです。

ECサイトにレコメンドエンジンを導入するにしても、商品やサービスがなければそもそもお勧めできないので、自分たちであらかじめ情報を用意しておく必要があります。一方「ChatGPT」などの生成AIは、何もないところから情報を生み出すことができます。文章を自由に作成できますし、「こういうイラストがほしい」と入力すれば、要望にマッチするイラストを生成します。いわばバックエンドの仕事まで行ってくれるのが「ChatGPT」です。

AI導入のメリットは「業務効率化」「新たな施策に注力できる」こと

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治氏花田:AIをEC事業に導入・活用するメリットはどのようなところに出てくると思いますか?

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎氏栗林:商売においてなにより重要なのは、新たなニーズを創り出すことでしょう。

既存の需要にマッチする商品やサービスを提供することも大事ですが、「あなたのために何でも揃えます」「パーソナライズしたものを提供します」と言われ続ければ、消費者もだんだん飽きてきます。ですので「こんなに良いモノがありますよ」と新しい価値を提供して、購買意欲をかき立てる必要があります。

AIの導入で業務効率化を図れれば時間的な余裕ができるので、クリエイティブな仕事にもっと力を注げるようになります。あるいはまったく新しい仕事ができるようになるかもしれません。これはAI導入の大きなメリットです。

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治氏花田:栗林さんは「ChatGPT」をどのように活用していますか?

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎氏栗林:プログラミングのコードを作る時などに利用しています。

「ChatGPT」に自分の要望に合わせて「こういうことができるコードを書いてください」と伝えます。それで生成されたコードをさらに対話的にブラッシュアップしてある程度できてきたら、本格的にコードベースに組み込むという感じで使っています。エンジニアなどは、こういう使い方をしている人が多いと思いますよ。

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治
GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクターの花田靖治

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治氏花田:今後さらに精度が上がってそのまま使えるものを生成できるようになったら、デザインやコードを書けない人にとってメリットが大きそうですね

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎氏栗林:それはあると思います。ただ、現状でもノーコードやローコードのツール、Webデザインツールがたくさんありますので、それを利用するといった選択肢もあります。私たちが提供している「ロリポップ!レンタルサーバー」にもサイト作りをサポートする機能があり、簡単に好みのテイストのホームページを作ることができるので、現時点ではそういったサービスを利用した方が良いかもしれません。

GMOペパボ カラーミーショップ ロリポップ!レンタルサーバー ホームページ制作代行サービス
「ロリポップ!レンタルサーバー」のホームページ制作代行サービス(画像は「ロリポップ!レンタルサーバー」のサイトから編集部がキャプチャ)

AI時代に必要な対策とは?

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治氏花田:SEOのように、AI対策のようなことも今後必要になってきますか?

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎氏栗林:検索とAIは根本的な仕組みが異なるので、一般論として「AI対策のためにわかりやすい文章を書いた方が良い」という話はあっても、SEOのようなテクニック的な対策を講じる余地はないのかなと考えています。

その代わり、プラグイン(機能を拡張するためのソフトウェア)については意識してもいいかもしれません。

2023年3月、OpenAIは「ChatGPT Plugins(プラグイン)」という外部情報を取り入れられるサービスをリリースしました。現状の「ChatGPT」は基本的に2021年までの情報しか提供できず、「今の首相は誰ですか?」と聞いても答えられません。「ChatGPT」の弱みは最新情報をキャッチアップできていないことなので、それを補うためにプラグインを用意したというわけです。

「ChatGPT」がプラグイン対応になったことで、最新のビジネス情報、トラベル、レストラン、英語学習などの情報を取得できるようになりました。たとえば、旅行計画を立てたい時に「ChatGPT」で「Expedia」のプラグインを有効にすれば、航空券やホテルの情報を得ることもできます。

将来的に「ChatGPT」がプラットフォームのような形になるとしたら、AIが学習しやすいコンテンツを作るよりも、「ChatGPT」と連携しやすい情報設計にする方が重要です。ユーザーは自然言語で問いかけるので、人間の感情に配慮した直感的な切り口で情報提示できるようにするなど、AI時代に即したサイト作りが必要だと思います。

GMOペパボ カラーミーショップ OpenAI ChatGPT Plugins プラグイン
OpenAIがリリースした「ChatGPT Plugins」(画像はOpenAIのサイトから編集部がキャプチャ)

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治氏花田:一次情報を絶対に取られたくない場合、プラグインのアクセスをブロックするなどの対策は必要ですか?

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎氏栗林:一般的にはインターネットと同じように、情報はオープンにしておいた方がお得といえますね。とはいえ、大量の情報に埋もれてしまうこともあるので、文章力に長けている人、プレゼンテーション力が高い人などは、今後は有料会員だけに情報提供するようになるかもしれません。

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治氏花田:今もそうしている人はいますね。自分の体験に基づくものなので、AIに開示されるよりは、対価をいただいて自分のことを気に入ってくれているファンだけに提供したいと。

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎氏栗林:AIの発展で、そうした囲い込み戦略がますます重視されていきそうですね。ただ、AIも優れたコンテンツを生成できるので、オリジナリティやクリエイティビティが抜群に高いとか、卓越したブランド力やカリスマ性があるとか、並ぶ者がいないほど実績豊富で実行力や巻き込み力があるなどでないと難しいのかなと思います。

重要なのは「人の心をつかめるかどうか」

GMOペパボ EC事業部 ECグループ プリンシパルディレクター 花田靖治氏花田:AIに学習させれば似たようなものが出来上がるということは、ECのデザインや設計などで差別化を図りたいなら、AIを超えるアイデアを出してレベルアップしていくしか方法はないのでしょうか。

GMOペパボ 取締役CTO(Chief Technical Officer)CTO室室長 ペパボ4推進室室長 栗林健太郎氏栗林:デザインなどのレベルアップには限界があると思います。その理由は、AIはものすごい勢いで成長しますし、使う人の裾野はどんどん広がり、初心者でも格好良いネットショップを持てるようになるからです。

ただ、それにはデメリットもあります。すべてが一定レベルを超えた素晴らしいサイトばかりだと、かえって差異が生じにくく、没個性化につながる恐れもあるんですよね。プラットフォーム事業者としては、皆さんに良いWebサイトを持ってほしいので便利な制作ツールなどを提供するのですが、そこはジレンマを感じる部分でもあります。

大切なことは見た目のレベルが高いか低いかではなくて、人の心をつかめるかどうかなんだと思います。AIができる分野は徹底的にレベルが上がるので、ショップオーナーさんはそれ以外のことにフォーカスして、自分なりの個性や切り口で打ち出すことを重視すべきだと考えています。

◇◇◇

次回は、「『ChatGPT』を活用したどんな新しい機能が誕生するか?」などについて解説します!

よむよむカラーミー

ディノスが“売れる”物作りを担うデザイナーの育成を目的に長岡造形大学と産学連携プロジェクト

3 years 3ヶ月 ago

DINOS CORPORATION(ディノス)は6月から、長岡造形大学においてプロダクトデザインに関する産学連携プロジェクトをスタートした。

デザインカンパニーのIKASAS DESIGNと連携し、6月8日から授業を開始した。

プロジェクトの名称は「~地域とつながり未来につながる、持続可能なものづくり~」。デザインのほか、企画から製造・販売までを学ぶ機会を学生に提供。生活者ニーズに寄り添った「売れる」物作りを担うプロダクトデザイナーの育成をめざす。

DINOS CORPORATION(ディノス)は6月から、長岡造形大学においてプロダクトデザインに関する産学連携プロジェクトをスタート
プロダクトデザイナーの育成について

プロジェクトには、長岡造形大学の「地域協創演習」を履修する造形学部プロダクトデザイン学科学生13人が参加する。

6月からスタートした第1フェーズは10月まで。IKASAS DESIGN、ディノスによる講義を行い、学生によるプロダクトの企画・デザイン案のプレゼンを経て、通販ブランド「ディノス」での販売をめざして選考する。

第2フェーズは11月から。デザイン調整(IKASAS DESIGN)、検証・試作(新潟県内のメーカー)、販売戦略立案など、製品の発売に向けた準備(IKASAS DESIGN、ディノス)、デザインの最終調整や試作、販売に向けたプロモーションの立案などを予定している。

プロジェクトの課題は、ディノスで販売できる「衣類収納家具」「玄関収納家具」のデザイン提案。地元メーカーで生産できる製品が条件で、ターゲット・価格・構造・品質などの要件も設定する予定だ。

今回の産学連携は、IKASAS DESIGN所属のデザイナーが長岡造形大学出身ということがきっかけで始動した。長岡造形大学では、学生が授業でプロダクトデザインを学べるものの、在学中に実社会で実装する機会は少なく、商業ベースのデザインとのギャップがあることが課題の1つだった。

プロジェクトでは価格やターゲット、素材や構造、品質などさまざまなな制約が重なる商業ベースでの物作りを行い、実践ですぐに活躍できるプロダクトデザイナー人材の育成をめざす。

大学がある新潟・長岡市に近い燕三条エリアは、長年「ものづくりのまち」として知られている。採用となったデザイン案の試作・生産は、地元メーカーに依頼する。新潟の物作りの課題リサーチ、県内で生産・産出される素材を取り入れることをプロダクト企画の前提要件にする。

学生が持つアイデアや発想をさまざまな点で地元・新潟と連携し、「ものづくりのまち燕三条」として、地元の物作りの活性化もめざしていく。

DINOS CORPORATION(ディノス)は6月から、長岡造形大学においてプロダクトデザインに関する産学連携プロジェクトをスタート
地元の物作りの活性化もめざす取り組みについて
石居 岳

青山商事の実店舗とECの相互送客を加速させるOMO戦略+社長と事業本部長に聞く屋号変更とEC強化の狙い | 通販新聞ダイジェスト

3 years 3ヶ月 ago
「ザ・スーツカンパニー(TSC)」を「スーツスクエア」に屋号変更する青山商事。青山理社長・河野克彦TSC事業本部長による一問一答も交え、その狙いを解説する

青山商事は5月11日より、ビジネスウェア事業の「ザ・スーツカンパニー(TSC)」について、同事業が展開する4つのブランドを集めたOMO型の店舗業態である「SUITSQUARE(スーツスクエア)」に屋号を変更する。

今後2年に渡って変更作業を行うもので、店内に設置したデジタルツールを活用しながら、ECとの相互送客をより加速させていくOMO戦略を強化する考え。

「ザ・スーツカンパニー」を「スーツスクエア」に屋号変更
「ザ・スーツカンパニー」を「スーツスクエア」に屋号変更

OMO型店舗「SUITSQUARE」への移行計画

2年後までに全店舗をリニューアル

「TSC」は2000年に開業。都市部の一等立地へ出店し、2プライスの明確な価格設定で若年層を中心に顧客開拓してきた。その後、レディースの「ホワイト・ザ・スーツカンパニー」や、オフィスカジュアルの「ユニバーサルランゲージ」、オーダースーツの「ユニバーサルランゲージ メジャーズ」などのブランドも立ち上げている。

21年にはこれら4つのブランドを集め、EC在庫を通じて1店舗ですべての商品を販売できる機能を持った店舗となる「TSC SQUARE(ティーエスシー スクエア)」を都内・新宿に開設。22年にはそれをさらにリニューアルしたOMO型の実店舗となるスーツスクエアを埼玉県の大宮駅前に開設し、現在までに同様の形態で9店舗を運営している。

売り上げは計画を上回る勢いで推移

既存の「スーツスクエア」店舗については20~30代の若年層に加え、30代後半~40代後半の中間層からも支持を得ており、売り上げ計画を上回る成果が出ているという。

今回、コロナ禍での働き方の変化に伴って多様化する仕事着のニーズに対して、オーダーメイドも含めた複数のブランドサービスを提案できる「スーツスクエア」店舗のさらなる拡充を決定。

既存の「TSC」(「TSC」店舗単体では22年3月末現在で47店舗)を、これから2年間かけてすべて「スーツスクエア」の屋号に変更することとなった。

EC送客の鍵となる「デジラボ」とは

屋号変更の第1号店として、まずは「TSC」の旗艦店だった都内・銀座店を5月11日より「SUIT SQUARE TOKYOGINZA店」としてリニューアルオープンした。

店舗からECへの送客の鍵となるのは、大型のデジタルサイネージなどを使ってECや全国の実店舗の在庫と連動させる「デジラボ」の仕組みがある。

ECや実店舗と在庫を連動させる「デジラボ」
ECや実店舗と在庫を連動させる「デジラボ」

さらに、今回の銀座店舗では、新たに各コーナーに連動したアイテムのランキングや、スタッフコーディネートなどのデジタルコンテンツを配信できるタッチサイネージの「スマートバー」を設置。

リアルタイムで最新の情報が確認できるもので、銀座店ではドレスシャツコーナー、レディスコーナー付近に設置し、それぞれ来店客が自由に操作することができる。

タッチサイネージの「スマートバー」
タッチサイネージの「スマートバー」

在庫置き場は従来の半分に。省スペース化に成功

店頭のその場での購入も可能だが、これらのデジタルツールの拡充により、店内にはない在庫のEC購入がさらに進むと見ている。店舗面積についても在庫置き場の省スペース化が図れることから、従来の半分の規模まで圧縮することができた。

また、接客面の強化としては、体型に関係なく、生まれ持った身体の特徴からその人に最も似合う服のデザインや素材・サイズ感を導き出すことができる「骨格診断」サービスも行い、プロの骨格診断士による分析と、それぞれの骨格に似合う店内商品の案内・アドバイスを無料で提供する。

試着予約などデジタルコンテンツ拡充にも注力

そのほか、今回の屋号変更と並行して、店舗からの流入先となるECでのデジタルコンテンツの拡充も進めていく。

まずは、EC上にある在庫を店舗に取り寄せて試着ができるサービス「TAP&FIT」を開始。全国にある実店舗から顧客自身が好きな来店場所を選んで利用できるもので、一部商品に絞って展開し、実際に着ることで納得して買い物ができるようにする。

加えて、ECの商品ページ内に着用シーンやコーディネートなどの動画コンテンツを埋め込むサービスも導入。両サービスともに、6月1日より開始した。

ビジネスウェアの多様化が進むなか、ECの利点を生かしたOMO型店舗を拡充することで、さまざまなブランド、サイズ、色柄を1店舗で幅広く体験できるサービスを確立していく。

アンバサダーに窪塚洋介氏・愛流氏を起用

なお、今回の「スーツスクエア」への屋号変更を広く認知させるために、初代アンバサダーとしてモデル・俳優の窪塚洋介さんと窪塚愛流(あいる)さん親子を起用した。

各種クリエイティブでは「生まれ変わる」をメインのテーマに、「新たなスタートを切る」というメッセージを発信している。店頭ビジュアルやウェブサイト、JRを中心とした交通広告などの各種販促ツールに順次登場させていく予定となっている。

初代アンバサダーの窪塚洋介さん(左)と窪塚愛流さん
初代アンバサダーの窪塚洋介さん(左)と窪塚愛流さん

屋号変更+EC強化の狙い【青山社長と河野事業本部長に聞く】

5月10日に開催した記者向け説明会における青山理社長・河野克彦TSC事業本部長の、報道陣との主な一問一答(抜粋)は以下の通り。

――「スーツスクエア」店舗にすることのメリットは。

青山社長(以下敬称略):デジタルを活用することで小さい店舗でもたくさんの顧客を相手にできる。多店舗展開もより可能になる業態だと思う。面積がそこまで大きく要らないため、(入居先となる)物件も今まで以上に出てくるのでは。

青山商事 社長 青山 理氏
青山商事 社長 青山 理氏

――――同店の標準的な大きさは。

河野事業本部長(以下敬称略):この銀座店は旗艦店で大きいため約370平方メートルあるが、約165平方メートル~約260平方メートルあれば十分。標準店としては約230平方メートル程度になるだろう。

店に来てもらって「デジラボ」などを体験してECで購入できる仕組みがあるので、それでも売り上げは落ちないのでは。

銀座店で陳列している商品は8000SKU程度。サイネージの中のコンテンツでは、さまざまなコーディネートが見られる。ECの画面を見ているように購入できるコンセプトとなっている。

青山商事 TSC事業本部長 河野克彦氏
青山商事 TSC事業本部長 河野克彦氏

――過去に「デジラボ」導入店のEC比率は40%と言っていたが。

河野:コロナによりECで買い物することが当たり前になってきている。「スーツスクエア」は9店舗開設しているが、通常店舗と比べてさらに10%ほどEC化率が高い。

「デジラボ」導入店のEC比率は40%と言ったが、50%まで上がっている店舗もある。銀座店の場合、「デジラボ」と(2回目以降はEC注文が可能な)オーダースーツもあるので、その場で購入して商品をそのまま持ち帰る人は半分くらいの割合になると思う。残りは「デジラボ」を使って、5万点の在庫から選んでいくのでは。

顧客層の拡大、廃棄削減を実感

――「スーツスクエア」店舗にすることで、新たに獲得できた顧客や坪効率の向上効果などは。

青山:4つのブランドを扱うことで客層は間違いなく広がっている。また、在庫についても店内の在庫ではなく、全店にある在庫を売るのでロスが少なく、最終の廃棄も少なくできると思う。作りすぎも抑えられるのでは。

小規模店舗の出店、「いずれは“洋服の青山”まで広げたい」(青山氏)

――ECや「デジラボ」を強化する中で物流面の整備の進捗は。

青山:「TSC」は関東圏内の都心部に店舗がたくさんあり、これに関しては15年ほど前に100億円くらいかけて作った千葉の物流センターがある。ここで、トラックで巡回しながら要るものをもらってきたり、配送したりするシステムが出来上がっている。そこを活用しながら、ECとリアルの在庫の上手いバランスのとり方を図っている。

ネックとして、スーツは裾直しなどが必要になること。直しの機能は大規模な各店舗にはあったが、それを一括して千葉の物流センターでやることにした。

そのため、今は小さい店舗でも出店できるような体制に切り替えている最中。「洋服の青山」の全店(22年3月末時点で704店舗)ですぐには無理だが、「TSC」の規模であれば今の千葉物流センターだけで対応できる。

まずは「TSC」でやって、「洋服の青山」まで広げたい。

――屋号変更の完了時期は。

河野:できれば、25年の春先までには完了したい。これだけ店舗数があると、一気に変えるとコストがかかるので徐々に変えていく。店を変えたり、移転したり、大きな店を縮小して効率化する作業があり、既存店はそれくらいかかる。

しかし、今のところ看板と屋号に関しては「TSC」のままだが、そのすべての店舗で5月11日から(4ブランドの商品を)投入しているので、実質、「スーツスクエア」が提供できるサービス自体は今の「TSC」に入っている。「デジラボ」も全店に入っているので、あとは看板の入れ替えだけ。

――コロナが5類に移行したことで(スーツ需要への)期待は。

青山:今まではテレワークなど働き方の変化や出歩く人自体も少なかったが、企業もやはり対面での仕事を再認識している。コロナ前(と同水準)とはいかないまでも、8、9割までは戻ってくると思う。

なくなったところは「ビジカジ」などスーツのノウハウを生かした新たなジャケット、スラックスなど、スーツから持ってきたカジュアル商品の提案をしていきたい。

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