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ニトリ、IKEA、無印良品の口コミ分析でわかった「Yahoo! MAP」への口コミ投稿増加とその対応の必要性 | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム

3 years 5ヶ月 ago
Yahoo! MAPへの投稿が急増しており、このことからGoogleマップ・Yahoo! MAPへの対応が必要と言えます

口コミラボを運営する株式会社movでは、口コミサイトを”もっと”売上に変える「口コミコム」の分析機能を用いてレポートを作成しています。

今回はIKEA・ニトリ・無印良品の超大型店舗各ブランド12店舗ずつ合計36店舗に寄せられた約32,800件の口コミを調査し、大手家具3ブランドの比較検証を行いました。

このレポートから

  • 今年の10月からYahoo! MAPへの口コミ投稿が急増しており、Googleマップに加え、Yahoo! MAPへの対応が必要なこと
  • IKEAは他の2ブランドと比べて「レジャー」要素が強いこと
  • 各ブランドの「レジ」「スタッフ」に関するポジ率・ネガ率に違いがあること

がわかりました。

今回の調査対象

対象としたのは、

  • IKEA 12店舗
  • ニトリ 12店舗
  • 無印良品 12店舗

合計36店舗、口コミ総数32,800件です。

※対象店舗は各ブランドの超大型店舗で、1店舗当たり最大1000件の口コミを取得しています。

サイト別口コミ投稿件数の変化(全体)

直近一年の大手家具ブランドに寄せられる口コミの投稿先は、ややGoogleマップの割合が多くを占めます。今年の10月からYahoo! MAPへの投稿が急増しており、このことからGoogleマップ・Yahoo! MAPへの対応が必要と言えます。

サイト別口コミ投稿件数の変化(ブランド別)


直近一年(2021年9月~2022年8月)の大手家具ブランドに寄せられる各ブランドの口コミの投稿先を見てみると、どのブランドもYahoo! MAPへの投稿が増えています。これはLINE PLACEとの連携によるものと考えられ、今後のYahoo! MAPの口コミ増加についても注視していく必要があります。

ブランド別口コミ投稿件数の変化

直近一年の調査対象の店舗に寄せられる口コミの新規投稿件数は、5月と7月を除いて1,500件ほどの水準で推移しています。5月・7月といった大型連休がある月は、口コミが多く寄せられる傾向があります。

IKEAは「おでかけスポット」として利用されている【キーワードを分析してみた】

同じ業界を横串で比較する場合、各社共通して使われているキーワードを分析すると違いが見えてきます。大手家具3ブランドに寄せられるお客様の声を詳細に見ていきましょう。

IKEAに寄せられる口コミの「家族」「子供」「休日」「友達」といったキーワードの言及率が高くなっていました。個々の口コミを見ていくと、単に買い物を済ませる場所というよりショッピングモールのように、休日にショッピングや食事を楽しむ場所として利用されていることがわかります。

また、IKEA、ニトリについては「在庫切れ」に関する口コミも多くなっており、ここを改善することでさらに顧客満足度が高くなる可能性があるでしょう。

その他、各ブランドの「レジ」「スタッフ」に関するポジ率・ネガ率に違いがあることなどもキーワード分析でわかっています。

この記事を書いた「口コミラボ」さんについて

「口コミラボ」は、様々な地図アプリ・口コミサイトの監視、運用、分析を一括管理できる店舗向けDXソリューション「口コミコム」が運営する店舗ビジネス向け総合メディアです。近年、企業の評判管理が重要視されるなか、特に注視すべきGoogleマイビジネスを活用したローカルSEO(MEO)や口コミマーケティング、それらを活用した集客事例から、マーケティング全般、店舗経営のハウツー、業界動向データにいたるまで幅広い情報を紹介します。

口コミラボ

役たたずなSEO目的ページをサイトごと落とすGoogleの新アルゴリズム「ヘルプフル コンテンツ アップデート」【海外&国内SEO情報ウォッチ】

3 years 5ヶ月 ago
Web担当者Forum の連載コーナー「海外&国内SEO情報ウォッチ」を更新。Google が画期的な検索アルゴリズムを導入する。その名も「ヘルプフル コンテンツ アップデート」。まだ英語圏だけのこのアップデートの仕組みは? どんなサイトが落ちてる? 今のうちに把握しておこう。
Kenichi Suzuki

メタが「Immersive Learning Academy」を開始

3 years 5ヶ月 ago

メタが次世代XRクリエイター向け教育プログラム「Immersive Learning Academy」を開始。「Spark AR」で拡張現実エフェクトを作成する方法を学べるコンテンツなどを公開。

Meta Immersive Learning Academy - Japan
https://immersivelearningacademy.fb.com/apac/japan/

https://about.fb.com/ja/news/2022/09/meta_immersive_academy_launch_japan/

noreply@blogger.com (Kenji)

富澤商店が卸売り事業を強化、3年後に2.5倍の40億円規模に拡大する計画

3 years 6ヶ月 ago

製菓材料専門店「TOMIZ」の富澤商店は、法人向け卸専用サイトを10月4日にリニューアルオープンする。新機能の追加やロイヤリティプログラムなどをスタート。法人向け卸専用サイトも含めた卸売事業全体の売上高を、現在の16億円強から3年後には2.5倍の40億円まで拡大させる。

製菓材料専門店「TOMIZ」の富澤商店は、法人向け卸専用サイトを10月4日にリニューアルオープン
富澤商店の法人向け卸専用サイト

新たに追加するのは発注書機能で、ログイン後、発注画面から最短3ステップで発注が完了する。アナログ発注の手軽さをデジタルで再現し、使いやすさを追求する。さらに法人会員価格で商品を提供、富澤商店のECサイトで扱う全商品をより廉価で販売する。

ロイヤリティプログラムもスタートする。法人会員の購入履歴(買い上げ金額)によってランク付けを行い、ランク別の割引やクーポンの発行等のサービスを提供する。お試し購入ができるサービスも始める。法人会員でも少量注文ができ、新商品開発時などの利便性向上が図れるようにする。

製菓材料専門店「TOMIZ」の富澤商店は、法人向け卸専用サイトを10月4日にリニューアルオープン
発注書のイメージ

デジタルが苦手なユーザーでも利用しやすい設計でサイトを構築。過去の購入品一覧などを確認しながら必要数を入力するだけで注文が完了するようにしている。その他、マイページには買い忘れ防止アラートのほか、注文作業の効率を大幅に向上させる機能を用意している。

冨澤商店の法人会員は前年比104%増と拡大、9月中に1万5000人を突破する勢いとなっている(2022年9月13日時点で1万4750人)。法人会員向けにはECによる受発注のほか、ルート配送サービスも用意している。

今後はEC需要が増加すると判断し、法人向け卸専用サイトのリニューアルに踏み切った。CRMに関してはEC・ルート配送を一元的に管理し、速く、安い満足度の高いサービスを展開する。法人会員の企業(店舗)規模や業態に応じて配送日程や配送形態を柔軟に対処するなど、より厚い信頼関係が培えるようにしていく。

石居 岳

佐賀市の通販サイトが頓挫した理由/ベガコーポレーションがBtoB開始【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

3 years 6ヶ月 ago
2022年9月23日~29日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
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    インプレスビジネスライブラリーより無料でダウンロードできるECサイトの送料調査に関するPDF資料のご案内

    2022/9/27
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    合計売上高は前年比14.2%増。上位30社の内17社が増収でそのうち7社が2桁増収。総合・日用品、家電、食品ECの躍進が見られた

    2022/9/29
  9. EC向け人材サービスのWUUZYが元・楽天コンサルタントを招いてセミナーを開催

    WUUZYは「楽天市場」の出店企業向けに、モール運用の成功事例やノウハウを伝えるセミナーを開催。講師には楽天でECコンサルタントを務めた経験をもつ佐山陽介氏を招いた

    2022/9/26
  10. ヤマダHD、部屋探しアプリ運営企業と業務提携。グループDX推進&若年層ユーザーをヤマダ経済圏へ

    ヤマダホールディングスは、部屋探しアプリを運営するBluAgeと資本業務提携を締結した。グループ全体のDX推進と若年層の取り込みを図る

    2022/9/27

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    「無印良品」の良品計画が店舗受け取りサービスを拡充、対象アイテムを2倍に拡大

    3 years 6ヶ月 ago

    「無印良品」を展開する良品計画は9月29日から、PCやスマートフォンから注文した商品を店舗で受け取ることができる「ネット注文店舗受け取りサービス」の対象アイテムを、従来の約2倍に拡大した。

    新たに家具家電などの大型商品約500点を追加。食品・超重量商品以外の全ての商品を「無印良品」のECサイトで注文し、店舗で受け取ることができるようになった。

    店舗受け取りサービスの対象商品に、新たに家具家電など大型商品約500点を追加した

    生活雑貨の全商品が店舗受け取り可能に

    「ベッドやソファなどの大型家具も対象にしてほしい」といった顧客の要望に対応。生活雑貨の全ての商品を対象とし、食品・超重量商品以外の全ての商品を店舗で受け取りできるようにした。

    これにより、生活雑貨の全商品が「ネット注文店舗受け取りサービス」の対象となった(重さ60kg以上の安全に運ぶことが難しい商品は除く)。

    これまでは、店舗で受け取ることができる生活雑貨は、文房具、化粧品などの小物商品のほか、収納用品やラグ、チェアなどの一部商品に限られていた。

    店舗受け取りの商品例:「スチールユニットシェルフスチール棚セット」
    店舗受け取りの商品例:「綿帆布 ソファ本体 2.5シーターウレタンポケットコイル用カバー」
    店舗受け取りの商品例:「木製ベッドフレーム+木製脚」

    収納用品や家具家電は、取り扱いがある店舗で受け取り可能とする。受け取り可能店舗の詳細は商品ごとに異なり、ECサイトで確認できる。

    「ネット注文店舗受け取りサービス」は、人気商品や、近くの店舗で取り扱いのない色・形・サイズの商品をECで手軽に注文し購入できる。また、店舗で直接受け取るため配送料がかからない。こうした利便性によって、2022年8月時点の平均売り上げは、2021年8月時点と比較して約4倍に伸長しているという。

    高野 真維

    E-Grantがパーソルグループ企業と小売のCRMやDXを戦略から実行までをサポートする店舗のOMO戦略支援とは

    3 years 6ヶ月 ago

    EC通販専用CRMツール「うちでのこづち」を提供するE-Grant(イーグラント)は9月28日、パーソルグループで人材派遣・アウトソーシング事業を手がけるパーソルマーケティングと協業し、CRMを含めた店舗のOMO戦略支援を開始すると発表した。

    CRMを含む営業支援サービスを提供

    コロナ禍やデジタルツールの普及によって顧客の購買パターンは大きく変容しており、購買に至るプロセスが複雑化。従来の営業員や販売員の活動だけでは行き届かない部分を、デジタルの融合によって対応していくDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が必要になってきている。

    このような背景を踏まえて、E-Grantとパーソルマーケティングの2社で協業し、デジタルマーケティング領域も含めた営業・CRM支援サービスの開始に踏み切った。

    CRMツール「うちでのこづち」を手掛けるE-Grantは人材サービスのパーソルマーケティングと協業開始した
    人材サービスのパーソルマーケティングと協業開始した

    小売企業のDX推進を支援

    E-Grantは、パーソルマーケティングが営業支援サービスを提供するクライアント企業に対して、デジタルマーケティング施策の戦略策定や実際のツール導入などのコンサルティング業務をサービスメニューとして提供する。

    CRMを含む営業支援サービスを提供範囲として、小売企業のDX推進を支援していく。具体的な内容は以下の通り。

    • 営業活動を実行する前に必要な顧客情報の整理や分析
    • 分析結果に基づいた施策の立案
    • 施策の実行を効率化するツールの導入
    • ツール管理を含めた運用の実行
    • 効果検証

    小売企業の顧客データをネットとリアルを融合させ、CRMを実現することで、リアル店舗での接客クオリティの向上やECでの売り上げ拡大を支援する。

    協業記念のウェビナーを10月26日に開催

    協業を記念して、2社は10月26日(水)に無料ウェビナーの開催を予定している。

    ウェビナーは「 消費者ニーズが多様化するイマ、小売業界が行うべきCRM&DX推進とは」のタイトルで開催。Microsoft Teamsを用いたオンラインで配信する。

    開催日時は10月26日の14時から15時まで。参加費は無料とする。

    ウェビナーの視聴対象者は、小売企業などのEC事業担当者、マーケティング部門でCRMについて情報収集をしたい人、現在CRMのシステム導入を検討している担当者――としている。ウェビナーのプログラムは以下の通り。    

    • 【第1部】
      • CRMってなに?
      • CRMの取組みによってできること
    • 【第2部】
      • CRMって具体的になにをやるの?
      • 支援事例紹介
    • 【第3部】
      • サービス紹介
      • 無料相談会の案内

    定員は200人で、定員になりしだい締め切る予定。申し込みはWebフォームから受け付けている。

    高野 真維

    【UGC調査】ユーザーの6割が購買行動でUGCを信頼、購入の意思決定に影響が最も高いのは「テキスト」

    3 years 6ヶ月 ago

    アライドアーキテクツが実施した生活者のUGCに対する意識の変化に関する調査によると、「商品・サービスの購入時に、UGCを信頼するか」について64.6%がUGCを「信頼する」と回答した。特に、女性と30代までの若い層ほど高い傾向にある。

    クチコミやレビューの信頼性 アライドアーキテクツが実施した調査「生活者のUGCに対する意識調査 2022」
    クチコミやレビューの信頼性
    アライドアーキテクツが実施した調査「生活者のUGCに対する意識調査 2022」 クチコミやレビューの信頼性(性別、年齢別)
    クチコミやレビューの信頼性(性別、年齢別)

    ニールセンデジタルが2019年に発表した調査「購買行動におけるUGCの信頼性」のデータでは、「購買の際にUGCを信頼する」と回答した30代の生活者は33%(2017年)から45%(2019年)に増加した。今回の調査では、30代によるUGCへの信頼が69.9%となっており、UGCへの信頼度が徐々に高まっているようだ。

    アライドアーキテクツが実施した調査「生活者のUGCに対する意識調査 2022」 クチコミやレビューの信頼性(30代)
    クチコミやレビューの信頼性(30代)

    商品カテゴリー別にUGCへの信頼を調査したところ、「無形商材(旅行、保険、教育、フィットネスジム等)」が80.2%、「化粧品・スキンケア」が79.4%、「ヘアケア」が75.3%。商品カテゴリーによってUGCへの信頼度が異なることがわかった。

    アライドアーキテクツが実施した調査「生活者のUGCに対する意識調査 2022」 商品カテゴリごとのクチコミやレビューの信頼性
    商品カテゴリごとのクチコミやレビューの信頼性

    商品カテゴリーによっては、顧客の年齢層で異なる結果となった。「化粧品・スキンケア」は20代と30代、「ヘアケア」は30代、「健康食品」は30代、40代、50代がUGCを信頼する数値が高くなっている。

    アライドアーキテクツが実施した調査「生活者のUGCに対する意識調査 2022」商品カテゴリごとのクチコミやレビューの信頼性
    商品カテゴリごとのクチコミやレビューの信頼性(年齢別)

    「商品・サービスの購入時にUGCを信頼する」と回答した人に対して、「UGCのなかで、テキスト・写真・動画のどれが購入の意思決定に最も影響を与えるか」と聞いたところ、「テキスト」が49.3%。「写真」「動画」を合わせると約半数がビジュアルコンテンツと回答している。

    アライドアーキテクツが実施した調査「生活者のUGCに対する意識調査 2022」購入の意思決定に最も影響を与えるUGCについて
    購入の意思決定に最も影響を与えるUGCについて

    「商品・サービスの購入時に、UGCを信頼する」と回答した人に対して、「どのような場合にUGCの情報が信頼できると感じるか」について聞いたところ、「UGCの内容が具体的・わかりやすい」(46.3%)が最多。「UGCの件数が多い」(41.6%)、「おススメや良い点だけでなく、良くない点についても書かれている」(41.2%)と続いた。

    アライドアーキテクツが実施した調査「生活者のUGCに対する意識調査 2022」UGCの情報が信頼できるケースについて
    UGCの情報が信頼できるケースについて

    企業はネガティブな情報が書かれたUGCを排除するのではなく、有効活用することで信頼につなげることができると考えらる。

    調査概要

    • 調査名称:生活者のUGCに対する意識調査
    • 調査主体:Letro
    • 調査時期:2022年8月26~27日
    • 調査方法:Fastask(ジャストシステム提供)によるオンラインアンケート調査
    • 調査対象:10~60代の男女
    • 調査対象数:1100人
    石居 岳

    【送料無料が購買行動に与える影響】消費者1000人に聞いた商品購入の決め手&Amazon会員と非会員が期待すること(比較表あり) | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    3 years 6ヶ月 ago
    シーズンを通して送料無料を戦術的に活用することで、収益を確保し、消費者の満足度を高めることができ、すべてにおいてWin-Winとなることができます

    米国のEC専門誌大手『Digital Commerce 360』と調査会社のBizrate Insightsによる共同調査では、オンラインショッピングを利用するユーザーにとって送料無料が重要であることが数年前からわかっています。

    ECサイトを利用する理由トップは「送料無料」

    送料無料がネット上で話題になった時期がありました。2011年にL.L.Beanが打ち出した「すべての注文送料無料」がきっかけでした。現在のL.L.Beanでは、50ドル以上購入するか、ロイヤルティプログラムに参加した場合のみ送料が無料になるので、送料無料を永遠に続けるというわけではありませんでした。

    ただ、Nordstromが2011年に送料無料を拡大したことによって他の多くの小売事業者が追随。送料無料がオンラインショッピングに浸透していったのです。

    実際、『Digital Commerce 360』発行のデータベース「北米EC事業 トップ1000社データベース 2022年版」を見ると、小売事業者の74.4%が何らかの形で無料配送を実施。20.4%はすべての注文を無条件で無料にし、45.1%は一定額を超えると送料無料になるようにしています。また、事業者の14.5%が、ロイヤルティプログラムに加入していることを送料無料の前提条件としています。

    『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsの調査は、長年にわたって送料無料の重要性が示してきました。2022年1月には、オンライン通販利用者1108人に、小売事業者のECサイトで注文するきっかけとなる可能性が最も高い特徴条件について聞いたところ、

    「送料無料」が76%でトップでした。これは、適正価格(73%)、在庫のある商品(54%)、商品の品ぞろえとブランドへの信頼(同率53%)よりもさらに高い数値です。

    ECで商品を購入する際に決め手になるサイトの特徴や条件(出典:『Digital Commerce 360』/Bizrate Insightsがオンライン通販利用者1108人を対象に実施したしたコンバージョン調査)
    ECで商品を購入する際に決め手になるサイトの特徴や条件(出典:『Digital Commerce 360』/Bizrate Insightsがオンライン通販利用者1108人を対象に実施したしたコンバージョン調査)

    送料無料が、消費者の購入先を決める

    2021年のホリデーシーズンを前に実施した調査でも、購入先の選択について同様の質問を行いました。「送料無料」がトップとなり(66%)、「価格競争力」(60%)、「商品の在庫」(53%)、「配送スピード」(46%)、「過去の全体的な体験」(42%)が続きました。

    送料無料は、オンラインショッピングを利用するユーザーに深く浸透しており、小売事業者とオンライン通販利用者の双方にとって、商品購入を検討する上で重要な意味を持ちます。

    『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsでは、Amazonプライムのサービスが会員になっている消費者の基準になっていると考え、オンライン通販利用者1097人を対象に行った送料無料に関する調査では、Amazonプライム会員の割合を調べました。その結果、回答者の67%がAmazonプライム会員でした。

    加入しているロイヤルティプログラム(出典:『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが実施したオンライン通販利用者1097人を対象に実施した調査)
    加入しているロイヤルティプログラム(出典:『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが実施したオンライン通販利用者1097人を対象に実施した調査)

    消費者はプライム会員になると、ある種の期待を抱くようになるようです。興味深いことに、商品が数日以内に届くことを期待する配送スピードにユーザーの37%が期待を抱いています。

    また、2つの小売事業者から買い物を選択する場合、より速く出荷する事業者を選ぶ傾向があります(35%)。3人に1人は、他のオンラインショップでより多くの商品が無料で配送されることを期待しています。

    Amazonプライム会員になったことで起きた、オンライン注文の配送に関する認識や期待の変化(出典:『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが実施したオンライン通販利用者1097人を対象に実施した調査)
    Amazonプライム会員になったことで起きた、オンライン注文の配送に関する認識や期待の変化(出典:『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが実施したオンライン通販利用者1097人を対象に実施した調査)

    「過去6か月間のオンライン注文のうち、Amazon以外での注文で送料が無料になったのは何パーセントですか?」という質問に対し、過去の数字を再確認すると、消費者はオンラインショッピングの際、常に送料無料を求めることがわかりました。

    Amazon以外で送料無料になった割合(2022年 vs. 2021年 vs. 2020年)

    • 50%以上:69% vs. 68% vs. 70%
    • 50%以下:31% vs. 32% vs. 30%

    もちろん、すべての注文が送料無料になるわけではないことは、誰もが知っていることです。

    しかし、オンライン通販利用者が、送料を払うべきと考える理由は限定的です。その理由を知ることは、小売事業者にとって有益であり、送料が許容されるタイミングを知る上で役立ちます。

    ECサイトでの買い物で送料を負担しても良いと思える理由について、「送料無料でなくてもその商品が欲しい」と41%が回答しています。

    注文に関する料金を見て納得がいくものであれば、購入を決めるユーザーは32%。26%は「カートのなかの商品数が足りないから」と答えました。

    一方、ユーザーの19%は送料よりも大きい商品割引を受けたときに送料を支払っています。また、プライベートブランド商品では、商品を購入する際の選択肢が1つしかない場合もあります。スピードも重要であり、調査対象者の18%が当日配送を希望しています。

    ECで送料を負担しても良いと思える理由(出典:『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが実施したオンライン通販利用者1097人を対象に実施した調査)
    ECで送料を負担しても良いと思える理由(出典:『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsが実施したオンライン通販利用者1097人を対象に実施した調査)

    プライム会員と非会員を比較すると?

    Amazonプライム会員と非会員を比較すると、当日配送の期待値に大きな差が見られました(35% vs. 6%)。一方、コスト面では、ほとんどの要素に大きな差は見られませんでした。

    また、ある商品が1つのサイトでしか買えないという点では、Amazonプライム会員と非会員の間で13%の差がありました。

    非会員は、商品購入の決め手となる「どうしても欲しい場合、送料無料ではない商品を買う」確率が、プライム会員より8%低いことがわかりました。

    購買行動に影響を与える要因について(調査の母数は2022年のAmazonプライム会員737人、非会員355人、アンケート回答者1092人)
    購買行動に影響を与える要因について(調査の母数は2022年のAmazonプライム会員737人、非会員355人、アンケート回答者1092人)

    送料無料を求めるニーズは何年も前から大きな変化はありません。小売事業者は毎年、配送ポリシーを見直すことを強くお勧めします。この決定は、小売事業者の認知に影響を与えます。調査データを見てもわかるように、コンバージョンを促進する重要な要因となり得るのです。

    認知はそう簡単には変わりません。ですから、準備を整え、シーズンを通して送料無料を戦術的に活用することで、収益を確保し、消費者の満足度を高めることができ、すべてにおいてWin-Winとなることができます。

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360

    SKIYAKI、同棲ユーチューバー「ともかほ」プロデュースのアパレルECをオープン

    3 years 6ヶ月 ago

    アーティストのファンクラブや各種ECサイトを運営するSKIYAKIは9月27日、同棲カップルの日常を配信しているユーチューバー「ともかほ」がプロデュースするアパレルブランド「ToKaRii(トカリー)」のオフィシャルECサイトを開設した。

    9月27日にオープンした「ToKaRii」のオフィシャルECサイト

    「ともかほ」は「ともかほちゃんねる」の名称で同棲カップルの日常を配信している。「ToKaRii」のオフィシャルECサイトは、彼らがプロデュースするブランドとしてアパレル商品を展開。「ToKaRii」は、「ありのままの自分を好きでいられるきっかけを提供する」という。商品名やデザインには動物を取り入れている。

    「ToKaRii」がECで展開している商品(画像は「ToKaRii」のオフィシャルECサイトから編集部がキャプチャ)

    SKIYAKIは、「ToKaRii」について以下のように説明している。

    動物たちとつむぐ、遊び心にあふれたカジュアルなアイテムたちは
    身に着けるだけでなんだかちょっと笑顔になれる。
    (商品を通じて)素敵な一日になるきっかけを作る。(SKIYAKI)

    高野 真維

    DearOneが自社公式アプリの開発支援サービスに「シナリオ機能」追加、ユーザー1人ひとりの行動に応じた施策を実現

    3 years 6ヶ月 ago

    NTTドコモのマーケティング分野における新規事業型子会社DearOneは9月26日、伴走型アプリ開発サービス「ModueApps2.0」(モジュールアップス ニーテンゼロ)に、新たなモジュールとして「シナリオ機能」を搭載したと発表した。

    「シナリオ機能」の活用によって、導入企業はユーザーの行動に応じた施策を講じることができるようになる。

    提供する伴走型アプリ開発サービスに、新たに「シナリオ機能」を搭載

    ユーザー行動に応じたきめ細やかな施策が可能に

    「シナリオ機能」とは、アプリユーザーの行動に応じた施策を実行できる機能。「アプリを過去〇日以内にダウンロードした」、「過去〇日以内に会員登録を行った」、「特定のバナーやクーポンを利用した」などのユーザー行動に応じて、次に実施する施策(プッシュ配信、クーポン配信など)を自動で変更できる。

    たとえば、特定のクーポンの配信後、「ユーザーがクーポンを利用したか否か」という行動に応じて、次に配信するクーポンの種類を、事前の設定に基づいて自動で変更することができるようになる。

    こうした条件分岐をさらに連鎖させて、ユーザー行動に応じた細やかな施策を行うことも可能だ。

    ユーザーの行動に応じた施策を自動で行うことができる

    自社の公式アプリ開発を伴走

    「ModuleApps2.0」は、「モジュール」と呼ばれるあらかじめ開発した豊富なアプリ機能から、必要な機能を組み込むことで自社オリジナルの公式アプリを短期間で開発できるサービス。低価格・短納期でありつつ、高いカスタマイズ性を持つ伴走型アプリと位置付けている。

    標準機能だけにとどまらず、デザインや機能をオーダーメイドで開発することもできる。

    アプリのリリース後も分析や改善アドバイスを行うことでDearOneが伴走し、アプリのグロース(=成長)を支援するという。

    「シナリオ機能」は「ModuleApps2.0」を利用しているユーザーは月額料金の追加無しで利用できる。また、「ModuleApps2.0」以外で作成したアプリ以外にも単独機能として組み込むことが可能だ。

    「ModueApps2.0」は今後もこうした機能のアップデートを行っていく予定としている。

    高野 真維

    【EC売上ランキング2022年版】1位はアマゾン、2位はヨドバシ、3位はZOZO | 通販新聞ダイジェスト

    3 years 6ヶ月 ago
    合計売上高は前年比14.2%増。上位30社の内17社が増収でそのうち7社が2桁増収。総合・日用品、家電、食品ECの躍進が見られた

    本紙姉妹誌の「月刊ネット販売」で実施した売上高調査「ネット販売白書」では、2021年度のネット販売実施企業上位300社の合計売上高が7兆144億円となり、前年調査の6兆1443億円と比べて14.2%増加した。引き続き2桁成長を記録したものの、コロナ特需に沸いた20年度の3割近い伸び率からは後退した。首位はアマゾンジャパンで、2位以下を大きく引き離している。(9月25日発売の「月刊ネット販売」10月号「第22回ネット販売白書」に300社の売上高ランキングと商材別市場解説を掲載)

    2021年トップはアマゾンジャパン、前年比16%増加

    通販新聞 2021年ネット販売実施企業の売上高ランキング 上位30社
    ネット販売実施企業の売上高ランキング上位30社

    300社の内、上表では上位30社までを掲載している。30社のなかで増収となったのが17社でその内7社が2桁増収となった(前年は23社の増収で、その内21社が2桁増収)。ジャンルとしては総合や家電のほか、食品ECなどの躍進が見られている。

    ランキングのトップ3を見ていくと、首位のアマゾンジャパンでは、前回の20年度の伸び率である25.2%増には及ばなかったものの、21年度は前年比16%増となり2桁増収を継続。

    取扱商品数を広げるなど直販を強化する一方で、流通総額アップによる売り上げ拡大という観点から、直販よりも効率のよい外部事業者の出店に引き続き注力した。とりわけ、中小事業者の誘致に向けては、テレビCMなどのPR施策を積極化することで新規出品者の獲得を強化していった。

    また、前回に引き続き2位となったのはヨドバシカメラ。21年3月期はコロナ禍を受けて、前年比60%増の2200億円超と大きく伸びていたが、22年3月期はその反動減があったようで、前年比3.8%減の2136億5900万円で減収となった。

    3位は衣料品ジャンルからZOZOがランクイン。売上高は前年比12.8%増の1661億9900万円だが、モールの流通額を示す商品取扱高で見ると前年比21.3%増の5088億円となっている。

    同社によると、前期はコロナの感染拡大状況や人流回復の度合いにかかわらず、「ゾゾタウン」の出店ブランドから積極的な在庫投入が続くなか、テレビCMやウェブ広告などの集客施策が効果を発揮してサイト訪問者数、新規会員獲得、購入状況が好調に推移。年間購入者数は21年末時点で初めて1000万人の大台を突破した。

    通販新聞 2021年ネット販売実施企業売上高ランキング ネット販売上位30社の売上高合計額の推移
    ネット販売上位30社の売上高合計の推移

    「LOHACO」や千趣会がランクインした「総合・日用品」、全体的に増収を維持

    「総合・日用品」ジャンルで、アマゾン以外の上位企業を見るとアスクルの「LOHACO」や千趣会などがランクイン。

    アスクルではソフトバンクが携帯電話利用者向けに行う販促キャンペーン「サイバーサンデー」やヤフーの大型販促セール「超PayPay祭」といったグループ企業の販促施策を活用して売り上げを伸ばし、増収を維持している。

    全体的に、増収を維持した事業者は少なくなかったものの、コロナ禍による巣ごもり需要の影響で大幅増となった前年度からは伸び率が鈍化していることが窺えた。

    巣ごもり消費の反動を受けた「家電」

    ジャンル別に見ると、「家電」では、巣ごもり消費を受けた20年度の反動を受けた企業がいくつか見られた。ヨドバシカメラに次ぐ上位企業では、ビックカメラの通販売上高が、前年比8.9%増の1564億円。21年9月に船橋センターに自動化設備を導入し、出荷可能件数は従来の2倍となっている。

    また、ヤマダホールディングスの通販売上高は1400億円を大きく超えたようだ。視認性向上や購入動線の最適化など、通販サイト刷新による販売強化を進めているほか、実店舗やテレビ・ラジオショッピング、デジタル広告、チラシ、新聞広告などを活用し、情報発信を強化することで新たな顧客層を開拓している。

    そして、ジャパネットホールディングスでは、エアコンや掃除機、炊飯器などの生活家電が好調な売れ行きとなったもよう。

    店舗スタッフがオンラインでも活躍する「衣料品」

    前年に引き続き、「衣料品」ではZOZOがけん引。そのほかの上位企業ではユニクロが前年比17.9%増の1269億円。EC化率では15.1%と決して高くないものの、高成長を維持している。実店舗も含めて、部屋着をはじめとした在宅需要にマッチした商品の販売が好調に推移したという。次いで、アダストリアの国内EC売上高は前年比6.8%増の574億円に拡大。EC化率は30.1%となった。

    アパレル各社については店舗休業を余儀なくされた2年前から、オンラインでの店舗販売員活用を積極化している。スタッフによるコーディネートコンテンツやインスタグラムでの情報発信に加え、チャットやLINEなどを使って消費者との接点を増やしてきたケースが目立っている。

    通販新聞 衣料品 アダストリアの公式通販サイト「.st」 スタッフのコーディネート投稿
    アダストリアの公式通販サイト「.st(ドットエスティ)」に掲載しているスタッフのコーディネート投稿
    (画像は編集部が「.st」からキャプチャし追加)

    多くの企業が増収した「食品」、首位はオイシックス

    「食品」では前年に引き続き多くの企業が増収となった。コロナ禍における生活様式で、外出しての買い物を抑制するという行動様式は多少なりとも変化する状況となったものの、食品のネット販売での購入は依然として活況を呈していると見られる。

    前回に続き食品でトップとなったオイシックス・ラ・大地は2年連続で1000億円の大台を記録。伸び率こそ前年の40.9%増と比べて見劣りするが、それでも2桁の伸びだった。1顧客当たりの購入単価がアップするなど全体として好調に推移している。

    また、ネットスーパーのイオンも、750億円(本誌推定)で上位にランクインしている。増収率は不明だが、同社によると19~21年度の年平均成長率は35.1%増としており、やはり、コロナ禍において需要が大きく拡大したと見られる。

    コーセー、資生堂などメーカーがけん引した「化粧品」

    「化粧品」に関しては、トップがコーセーで同4.5%増の365億円だった。

    化粧品は、ブランド数が多く、ECの強みである一覧性や利便性の高さを活かせる領域となっている。一方で古くから制度品文化が根づき、セールやキャンペーンを除き値引き販売に制約があるなど価格競争が起こりにくい。このため、市場は仕入れ主体のEC専業より、メーカーがけん引。ランキングも、上位は制度品大手の資生堂、コーセー、通販を基幹事業とするオルビス、ファンケル、DHCなどが占めた。

    健康意識の高まり受け拡大

    「健食」については消費者の健康意識の高まりを受けて、市場が好調に推移。リアルでの接点も築きにくくなるなか、大手もEC強化に傾斜している。

    上位にランクインしたファンケルは、健食事業が好調に推移。そのほか、EC以外を含む本誌推計の売り上げとはなるが、100億円を超える企業では大正製薬、カゴメ、味の素、ライオン、アサヒグループ食品などが、各社独自の研究知見を活かした機能性表示食品の展開で成長を果たしている。

    表の見方

    調査は2022年7~8月、通販・通教実施企業約1000社に対して行った。無回答の企業に関しては本紙や姉妹誌「月刊ネット販売」の取材データや公表資料、民間信用調査を基に本誌推定値(「※」)を算出。社名横の「受」は受注比率から算出した売上高を示す。

    BtoCでもデジタルコンテンツやチケット販売、宿泊予約、金融などの非物販に加え、オフィス用品などBtoBも調査対象から外した。対象決算期…「前期実績」は21年6月~22年5月に迎えた決算期、「今期見込み」は22年6月~23年5月に迎える決算期。増減率は前の期の数値が判明していない企業や変則決算のため比較できない場合については掲載していない。

    表内項目の「EC化率」は原則、総通販売上高に占めるネット販売売上高の占有率。一部、総売上高に占めるネット販売売上高の占有率となる。表中、企業名横の「◎」は次の理由による。

    (1)アマゾンジャパンは物販以外のその他事業を含むアマゾンの日本事業における売上高(3)ZOZOは会計上の売上高で、商品取扱高(流通総額)は5088億7600万円(4)ビックカメラはコジマ、ソフマップを含むグループにおけるネット販売売上高の合計(7)オイシックス・ラ・大地は一部カタログなどの売り上げを含む(14)アダストリアはモール経由を含めた全EC売上高で、うち自社ECは約312億円(15)ベイクルーズは他社ECを含めた全EC事業の売上高で、うち自社ECは約435億円(17)マウスコンピューターは店舗売り上げなどを含む(24)オンワードホールディングスは外部モールを含めた全EC売上高(25)イトーヨーカ堂はネットスーパーなどの売上高(26)キタムラは宅配売上と店舗受取売上を合算した「EC関与売上」の推定値(27)TSIホールディングスは外部モールを含めた全EC売上高(30)コーセーはグループ全体の国内外ECの売上高。自社で行う外部ECの売上高を含む(流通卸のECによる売り上げは除く)。日本は決算期変更のため21年12月期は、日本のみ9か月の変則決算の実績。国内ECの売上高(9か月)は、このうち71億円(前年比21.9%増)

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    通販新聞

    約9割が「インスタグラムをきっかけに商品購入の経験あり」。購入商品は食品・調味料が最多

    3 years 6ヶ月 ago

    「おとりよせネット」「朝時間.jp」などのアイランドは、インスタグラムを活用した商品や食品関連の購買に関するアンケート調査を実施し、その調査結果を発表した。

    それによると、約9割の回答者がインスタグラムをきっかけに商品を購入した経験があるとわかった。購入経験がある商品ジャンルは「食品・調味料」が最も多く、インスタグラムグラムをきっかけに購入した商品のうち約9割を占めた。

    インスタグラムをきっかけに商品を購入したことがあるか否か

    調査結果からわかったことは以下の通り。

    • 回答者のうち約9割がインスタグラムをきっかけとした商品購入の経験がある
    • 購入経験がある商品ジャンルの最多は「食品・調味料」
    • 食品関連の商品を購入するきっかけは料理やレシピの閲覧が半数以上
    • 食品関連の商品を20回以上購入した人は回答者のうち7%

    また、インスタグラムの「ストーリーズ」(スライドショーのような形式で、画像や動画が投稿できる機能)でのリンク機能は、回答者のうち2割は頻繁にクリックしていることがわかった。

    「ストーリーズ」のリンク経由での商品購入について、「1回だけある」または「2回以上ある」と回答した人は、合わせて3割超となった。

    「ストーリーズ」で外部リンクにアクセスするか否か
    「ストーリーズ」の外部リンク先で商品購入の経験があるか否か

     「フーディーテーブル」プロデューサーの大田祥子氏は、調査結果を踏まえて以下のようにコメントを発表している。

    もともとインスタグラムはユーザー同士のコミュニケーションが活発で、良好な関係が情報の信憑性につながる土壌がある。その中でも特に「食」は日常の中にあるため、購買行動につながりやすいことが調査結果から読み取れる。

    現状は「インスタグラム上で認知拡大し、実店舗やECで購入する」か「ストーリーズから外部リンクを活用して購入サイトに遷移させる」というスタイルが多いように感じているが、今後はインスタグラムのショッピンク機能との連携もより強まっていくのではないか。(大田氏)

    アイランドは、インスタグラムをきっかけにした商品購入は約9割にのぼっているという調査結果から、インスタグラムの商品購買への効果は大きいと考えられると分析している。

    インスタグラムをきっかけにした商品購入のジャンルは、「食品・調味料」が最も多い93%、「食器」57%、「調理器具や調理家電」43%となった。これは、その商品を使った料理やレシピの投稿が購買行動に影響しているようだ。

    インスタグラムをきっかけに購入した商品の内訳
    インスタグラムを契機とした食関連の商品購入について、きっかけや理由

    インスタグラムを契機とした食関連の商品の購入回数は、1〜5回以下が約4割、20回以上が7%だった。

    インスタグラムをきっかけに購入した食関連の商品の購入回数

    アイランドは、約3万人の料理系インフルエンサーやクリエイターが参加する料理インフルエンサーのネットワーク「フーディストサービス 」が運営するメディア「フーディーテーブル」のユーザーを対象に調査を実施。インスタグラムを活用した商品や食品関連の購買に関するアンケート調査の結果をまとめた。

    調査実施概要

    • 調査方法:インターネット調査
    • 調査期間:2022年6月1日~2022年6月30日
    • 調査対象:「フーディーテーブル」ユーザー
    • 有効回答数:462人(男性4%、女性95%、回答しない1%)※回答数は設問によって異なる。
    高野 真維

    これからBtoB-ECに取り組む人のための、カート・受発注システム情報まとめ

    3 years 6ヶ月 ago
    『BtoB-EC市場の現状と将来展望 2022』(インプレス総合研究所)より、カート・受発注システムについての情報をお届けします(連載第7回)

    BtoB-ECサイトにより注文を受けるためには、当然のことながらシステムを構築しBtoB-ECサイトを開設しなければならない。自社の情報システム部門等で開発できればよいがそうでない場合はカート・受発注システム事業者のサービスを利用したり、開発を依頼したりする必要がある。

    ここでは、主要なカート・受発注システム事業者の歴史と、各サービスの特徴についてまとめる。

     第1回 Bカート
     第2回 ebisumart
     第3回 アラジンEC
     第4回 EC-CUBE
     第5回 ecbeing BtoB / ecWorks
     第6回 SI Web Shopping
     第7回 まとめ(今回)

    『BtoB-EC市場の現状と将来展望 2022』についての詳細はこちらへ

    主要なカート・受発注システム事業者たちのこれまでの歩み

    楽天市場の開始は1997年であるが、インターネットや消費者向けのECの普及に合わせ、BtoB-ECサイトもその前後から見られるようになっており、この頃からBtoB-ECサイト用のサービスや構築パッケージは開発・提供されてきた。

    1995年に創業したシステムインテグレータは1996年にはECサイト構築パッケージソフトウエア「SI Web Shopping」をリリースし、1999年に設立されたコマースニジュウイチもやはりその時からEC構築ソフトウエアの開発・販売をしてきている。両社ともカスタマイズ性を特徴にしており、C向けB向けといった区分けは特になく、顧客企業の要望に合わせて柔軟な開発を提供してきている。

    また、ecbeingも1999年にはECサイト構築パッケージ 「ec-shop」(2001年にecbeingに商標変更)の販売を開始している。

    このほか、基幹システムの開発をバックグラウンドに持つ企業の参入もある。企業向けに販売管理・在庫管理・生産管理パッケージソフト「アラジンオフィス」を提供してきたアイルは、アラジンオフィスと連携する受注システムの受託開発も行ってきたがニーズの高まりを受けBtoB向けパッケージを開発し、2013年からカスタマイズ型パッケージ「アラジンEC」として販売。販売管理システムとの連携を強みにしている。

    ASP、SaaSの誕生

    一方、時流に合わせASP/SaaS型として提供しているサービスもある。2006年ごろからクラウドという概念が普及してきた。これまでは、自社内で情報システムを保有し運用することが通常であったが、ネットワークを経由してコンピューター資源をサービスの形で提供する利用形態で、オンラインで必要な時に必要なサービスを受けられるようになってきた。ASP/SaaS型は、定期的に無料のアップデートが行われる点に強みを持つ。

    流通業界を中心にBtoBに関する情報誌の出版を手掛けてきたDaiは2005年ごろからパッケージカスタマイズによりBtoB-ECサイト構築の支援をしてきたが、顧客企業の要望を受けて、2012年からSaaS型のモデルとして「Bカート」を提供開始。

    また、2004年よりECサイト構築パッケージを提供してきたインターファクトリーは、2010年に「ebisumart」をSaaS型に一新して、現在に至っている。「ebisumart」はカスタマイズが可能なSaaS型モデルのため、中堅以上の企業を中心に導入が進んでいるが、今後はより大規模なBtoB-EC支援を強化すべく、パフォーマンスとデータベース制限を拡大したエンタープライズ版の「ebisumart」の提供を計画しているという。

    他方で、ecbeingは2021年にパッケージの「ecbeing BtoB」より小規模な事業者向けにSaaS型の「ecWorks」の提供を開始。SaaS型のためスピーディーかつ比較的安価にBtoB-ECを始められ、事業成長に合わせてパッケージに移行できる体制を整えている。

    働き方改革とコロナ禍を契機にDX化が伸展

    人口減少に伴う労働力不足の解消を目的に、2019年から「働き方改革関連法」が順次施行され、各社で業務改善に向けたシステム活用とDX化が進むようになった。BtoB事業者の間でも、受発注業務における業務効率化と生産性向上を図るためにECを導入するという事例は随所で見られている。以前からもBtoB-ECに取り組む動きは徐々に増えつつあったものの、「働き方改革」はEC利用を推し進める一つのトリガーになったと言える。

    「働き方改革関連法」の施行から1年も経たずして、次はコロナ禍という予期せぬ事態に陥り、今まで業務改善に後れをとっていた企業も差し迫ってDX化を推進せざるを得なくなった。

    非対面営業やリモートワークが求められる状況下では、電話・FAXなどのアナログな受注業務は物理的に難しく、2020年夏からBtoB-ECサイトを構築する受発注システム事業者への引き合いは加速度的に増加。2021年は多くのカート・受発注システム事業者でBtoB-ECサイト構築案件が飛躍的に伸長し、現在もその勢いはとどまることなく拡大している。

    事業者の類型と代表的なサービスの特徴

    BtoB-ECを導入することで、はたしてどんな業務体制を構築したいのか。その目標や、作業遂行ペースの想定が最初の段階では必要となる。それに合わせてどのようなサービス・パッケージを利用するか、どのようにシステムを開発していくか検討が必要となる。

    ここでは、事業者のパターンを類型化し、代表的なサービスを紹介する。

    代表的なBtoB-ECカート・受発注システムのマッピン
    代表的なBtoB-ECカート・受発注システムのマッピング(インプレス総合研究所作成)

    (1-1)SaaS-カスタマイズなし

    SaaS(Software as a Service)とは、アプリケーションソフトの機能をインターネット経由で顧客にサービスとして提供することである。BtoB-ECサイトに必要な標準機能が事業者側であらかじめ開発されており、ユーザー企業は毎月の利用料を支払うことでサービスの提供を受ける。

    ・強み

    低価格かつスピーディーに導入できるメリットに加え、BtoB取引に必要な標準機能が実装されている。自社のシステムにインストールが不要なクラウド型であるため、定期的にサービス提供企業によるアップデートがある。

    ・弱み

    カスタマイズをすることができないため、ユーザー企業の業務をサービスに合わせる必要がある。複雑な業務フローや独自の業務フローへの対応は難しい。

    • 主な利用者層:年商数億円~50億円程度の中小企業
    • 代表的なサービス:Bカート(Dai)
    • 費用感:初期開発 8万円、ランニング 1万円~8万円/月程度

    (1-2)SaaS-カスタマイズあり

    SaaSとパッケージの長所を合わせたような形態。クラウド型であるため常にシステムが最新に保たれることと、パッケージ製品と同じくカスタマイズすることができるため、企業のニーズに合わせた開発ができる。

    ・強み

    継続的なアップデートにより、すべてのユーザーが常に最新機能を利用できる。クラウド型でありながら企業ごとのカスタマイズにも対応。要望が多い機能は順次標準化しているため、導入企業はシステムを常に最新の状態に保ちつつ、改修コストを抑制できる。

    ・弱み

    ソースコードは開示されないため、導入後の内製化はできない。

    (2-1)パッケージ-カスタマイズあり

    パッケージソフトとは、既成品として販売されているソフトウエア製品のことをいい、インターネット上での企業間取引に必要な機能が実装されている。加えて企業の様々な業務フローや形態に合わせられるよう柔軟にカスタマイズできるようになっており、このパッケージソフトをカスタマイズすることでBtoB-ECサイトを構築する。

    ・強み

    パッケージをベースとしているため、導入企業はゼロから構築するよりコストを抑えられる。カスタマイズすることにより企業に最適な専用のBtoB-ECサイトを構築することができる。

    ・弱み

    開発からある程度の期間が経過すると、システムが陳腐化する。バージョンアップや改修にあたっては費用と時間を要する。また、ソースコードは開示されないため、開発後の保守や改修は開発した企業でなければできない。

    • ターゲット:中堅〜大手企業。
    • 代表的な製品:アラジンEC(アイル)ecbeing BtoB(ecbeing)、EC-ORANGE BtoB(エスキュービズム)
    • 費用感:初期開発 200、300万円~4000万円程度、ランニング 10万~20万円/月程度

    (2-2)パッケージ-セミスクラッチ

    (2-1)のパッケージ-カスタマイズと基本は同じであるが、機能のカスタマイズだけでなくサーバーなどのインフラ選定から行うことも可能。ユーザー企業の詳細な業務に必要な機能を設計図から描くことができるため、他社サイトにない独自のサービスも提供することができる。また、開発企業からソースコードの開示を受けることも可能であるため、開発後は自社での運用や改修を行っていくことが可能。

    ・強み

    ソースコードの開示。大規模なサイトや複雑、独自の業務フローにも対応できる。

    ・弱み

    開発費用が高額になりがち。

    (3)フルスクラッチ

    ・概要

    開発会社に依頼してゼロからすべて構築する方法。予算上の制約がなければ、完全オーダーメイドのシステムを構築することができ、ユーザー企業の独自の業務フローをすべて実現できる。

    ・強み

    大規模なサイトや複雑、独自の業務フローにも完全に対応できる。システムをすべて自社内で内製化することや、日常的に自社でサイトの改善を図ることができる。

    ・弱み

    費用が最も高額になる開発手法である。

    • 顧客層:大手~超大手企業
    • 代表的な事業者:富士通、NECなどの大手SIer
    • 費用感:初期開発 数億円後半~10億円程度

    (4)その他の支援事業者

    ここまで、開発方法と代表的なサービスを紹介してきたが、その他のサービスおよび支援事業者も併せて紹介する。

    楽楽B2B(ネットショップ支援室)

    BtoB企業間EC取引向けASPカートで、卸取引をWEB化できるBtoB専用の受発注システム。AI認識のOCRでFAX注文書を電子化する注文書自動読込み機能も搭載している。複数モールの一元管理が可能な受注管理システム「アシスト店長」をはじめ、EC運営をワンストップで解決できるソリューションを提供している。

    BeeTrade(アピリッツ)

    パッケージ型のBtoBカート構築製品。BtoBに特化しており、様々な周辺サービスと連携しやすい設計となっている。Appiritsは、マルチデバイスに対応したECサイトの開発や画面設計、デザイン作成、スマートフォンアプリ開発、アクセス解析コンサルティング、サイト内検索ASPサービス等の提供により、顧客のECサイトの活性化や売上向上を支援する。

    EC-Rider B2B(イーシー・ライダー)

    BtoB(企業間取引)の通販に必要な機能を網羅し、高機能と高い拡張性を誇る通販システム。業務フローや業界特有のビジネス商慣習に合わせてシステムをカスタマイズすることも可能。オンプレミスでの契約とクラウド型の契約とがある。

    EC-Next(ファーストコンサルティング)

    企業間取引(BtoB向け)に特化したECサイト構築システムで、企業間取引に必要な機能を標準装備している。取引先との間で商品価格が決まっており、かつ商品の種類と数量の発注のみの管理で十分な場合には、大幅にコストを抑えたプランで利用できる。

    2ndSTEP(ジェーエムエーシステムズ)

    日本能率協会グループの独立系システムインテグレーター。オープンソースソフトウエアのMagentoをベースとして、独自のBtoB-EC特化型のテンプレートを実装。短期導入・成長型BtoB-EC導入サービスで、独自のテンプレートを柔軟にカスタマイズし、既存の業務フローを生かしたECシステムを構築する。

    EC-ORANGE BtoB(エスキュービズム)

    安定性と拡張性を併せ持ったECサイト構築パッケージ。様々なシステムと連携する自由度と柔軟性が特徴で、主に中~大規模向けのECサイトに向いている。店舗POSシステムなども手掛けており、流通全般の知識を持つ。

    Adobe Commerce(Adobe)

    単一のプラットフォームでBtoBとBtoCの双方に対応。取引先ごとに異なるカタログや価格表を提示するだけでなく、特定のセグメントをターゲティングしたコンテンツやプロモーションを展開するなど、BtoBでもパーソナライズした販売ができるようになっている。

    (5)その他の支援企業および開発方法

    そのほかにも、オープンソースを活用してWeb制作会社やシステム開発会社などと一緒に開発するようなケースも存在する。

    オープンソースとは、ソフトウエアのソースコードを無償で公開し、誰もが自由に改良・再配布ができるようにしたソフトウエアのことである。技術力があれば自社でECサイトを開発することも可能で、導入費用のコストダウンを図ることができる。また、ソースコードが公開されていることから、数多くのシステム会社が構築サポートや様々な機能拡張サービスを提供しており、カスタマイズにも柔軟な対応ができる。

    ECサイトを構築するためのオープンソースは、国内であれば「EC-CUBE」(3.2.3にて詳細を記載)、グローバルでは「Magento Open Source」が代表的である。「Magento Open Source」の概要は次のとおり。

    Magento Open Source

    PHPで構築されたオープンソースのプラットフォーム。米国Magento社が開発したため、これまでは海外での浸透率が高かったが、2018年に日本法人を持つITグローバル企業のAdobe社が買収したことにより、今後国内での利用拡大が期待される。

    導入社をサポートする開発コミュニティには世界で数十万人が参加しているほか、国内外に4000以上のエクステンション(「プラグイン」や「アドオン」と同義)が存在している。標準機能にはBtoB向けの機能が搭載されていないが、開発コミュニティやエクステンションを用いて、BtoB取引に必要な機能の拡張やカスタマイズが可能。独自のECサイトをゼロから構築できる。

    不可逆的な流れとして市場は今後も拡大

    「働き方改革」の推進に加え、未曽有のコロナ禍を経たことで、出社や対面営業をしなくとも業務を効率的かつ円滑に進めるための環境整備は、当初想定していた期間より数年早く進んだといった声が聞かれる。BtoB事業者の間でも、DX化の一環としてECを導入する数は加速の一途をたどっている状況だ。

    ましてBtoB-ECは、受注業務自体をアナログからECへと完全に載せ替えるため、一度導入すればコロナ禍の収束に関係なく、ほぼ不可逆的な流れとして今後も進んでいくと考えられる。

    ここ数年は、新規でBtoB-ECを導入する企業が増加しているだけでなく、以前から何らかのシステムを用いてECを利用していたBtoB事業者が他のシステムにリプレイスする案件も増えている。

    今後数年を見通しても、2024年初頭に予定されているISDN回線の終了に伴い、ISDN回線を利用してEDIを運用しているBtoB事業者はシステムの切り替えが必須となるため、BtoB-ECサイトを新たに構築する動きは勢いを増し続ける見込みだ。

    これまで以上の付加価値が求められる時代に

    業界・企業ごとに商慣習が異なるBtoB取引で、ECを導入する事業者の業種・業態は拡大している上、スモールスタートから大規模なリプレイスまでニーズが多様化していることから、カート・受発注システム事業者各社でも新たなサービスを開発して対象企業の幅を押し広げようとする動きが活発化している。

    大規模な事業者を中心に、パッケージでBtoB-ECを構築していたecbeingは、それよりも小さい規模でスピーディーにECが構築・開始できるSaaS型の新サービスを展開。一方で、中堅以上の企業を中心にSaaS型のサービスを展開しているインターファクトリーは、より大規模なエンタープライズ向けにも対応できるサービスの開発を計画しているという。

    このほか、ユーザー企業の自社独自の基幹システム・在庫管理システム等との連携が必要な場合や、独特な商慣習に合わせた設計とカスタマイズが必要な場合など、業界・企業ごとにニーズが大きく異なるため、BtoB事業者がECシステムを選定する際は、カート・受発注システム事業者の持つ知見やノウハウが重要な基準となるようだ。

    選ばれるカート・受発注システム事業者としての優位性を高めるため、各業界の専門知識に精通したサポートチームの設置や、システム連携の柔軟性向上など、BtoB-ECに特化した支援施策強化に腐心している。BtoB-EC市場が拡大する中で、カート・受発注システム事業者側の競争も今後ますます激化していく様相だ。

    また、これまでのBtoB-ECと言えば「業務効率化」「省力化」「経費削減」など、受注業務にかかる手間やコストをいかに縮小させるかといったキーワードに注目が集まりがちだったが、今後は「販売促進」や「マーケティング」など、売り上げにつながる要素がより重視されるようになると予測される。

    取引先の特性を熟知した営業担当者がEC上で商品の提案や問い合わせの対応などができる仕組みなど、受注業務だけに終始しない様々な機能が日々拡充されており、それらの機能の活用が導入社の事業成長のカギとなる可能性は十分にあるだろう。

    受注部門に限らず、様々な部門をまたいで効果を発揮する機能を拡充させていくことが、カート・受発注システム事業者には求められている。

    発注側に残る課題

    BtoB-ECの導入は加速している一方で、これまで積み重ねてきたアナログな業務で形成された常識を変化させることに不安を持つ企業はまだ一定数存在していることは事実だ。また、BtoB-ECの導入に舵を切った後も、カート・受発注システム事業者にEC導入の依頼さえすればすべてお任せで作ってもらえるという意識を持つ企業は多いという指摘がある。

    「ECを導入する=これまでの業務をWeb化する」ということだ。まして、ECの導入は受注部門だけの問題ではなく、営業、物流、経理など様々な部門に関係してくるため、導入にあたってはまず自社の業務を整理し、Webで解決・実現したい事柄の洗い出しが必要となる。それにもかかわらず、カート・受発注システム事業者側には「BtoB-ECサイトを立ち上げたいが、費用はいくらか?」といったレベルの相談が寄せられることも決して少なくないという。

    EDI経由の流通額も含めると、BtoB-ECの市場規模自体はBtoCを大きく上回るが、BtoBではEC業務を経験したプレイヤーが少ない上、クローズドでECを運用するケースも多いため、事例や情報が公に出づらい状況にある。これが、ECの導入に際する不安払拭のしづらさや、導入するためには自社がどうすべきで、自社に適したシステムをどう選定すべきかといった知識の得づらさに大きく影響していると考えられる。

    各業界の知識を持つ人材の確保が課題

    こうした現況を打開するため、カート・受発注システム事業者各社はBtoB-EC導入前の初級編から稼働後の上級編まで、各社のレベルに合ったセミナーを開催したり、同業種・異業種間で情報交換ができる場を設けたりするなど、ノウハウを広く行きわたらせる活動に力を入れている。

    また、BtoB-EC導入後に取引先からのEC利用を促進させる取り組みにまで着手するカート・受発注システム事業者も多い。EC経由の発注に不慣れな取引先が多い場合には特別な支援プログラムを組んだり、EC開設を知らせるチラシのテンプレートを用意して効果的な配布のタイミングと方法をアドバイスしたりするなど、カート・受発注システム事業者各社は創意工夫を凝らしている。

    BtoB-ECの導入があらゆる業種・業態に拡大し、受発注業務にとどまらないEC活用が進む中で、カート・受発注システム事業者側がサポート体制をさらに増強するためには、各業界の知識に長けた人材の確保がこれまで以上に重要になってくるという。

    BtoB-ECの経験者や、BtoB-ECで発注していたエンドユーザーなどが各業界に精通した人材として有望だが、BtoB-ECのプレイヤー自体が少ないがために、人材の確保もそう簡単ではない状況だ。

    採用や人材のスキル育成は引き続き強化しつつ、同時進行で各業界のBtoB取引支援に長けた企業と積極的に協力関係を結んでいくことが、サポートの拡充とBtoB-EC市場のさらなる発展に有効に働くと考えられている。

    『BtoB-EC市場の現状と将来展望 2022』についての詳細はこちらへ
    BtoB-EC市場の現状と販売チャネルEC化の手引き2020[今後デジタル化が進むBtoBとECがもたらす変革]

    『BtoB-EC市場の現状と将来展望2022』

    • 監修:鵜飼 智史
    • 著者:鵜飼 智史/森田 秀一/朝比 美帆/インプレス総合研究所
    • 発行所:株式会社インプレス
    • 発売日 :2022年1月25日(火)
    • 価格 :CD(PDF)+冊子版 110,000円(本体100,000円+税10%)
      CD(PDF)版・電子版 99,000円(本体 90,000円+税10%)
    • 判型 :A4判 カラー
    • ページ数 :250ページ

    この記事は『BtoB-EC市場の現状と将来展望2022』の一部を編集・転載したものです。

    朝比美帆

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