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Amazon、自社出荷商品もプライムマーク表示を可能にする「マケプレプライム」を開始

9 years 5ヶ月 ago
プライム会員への訴求力が高まるほか、カートボックス獲得率なども向上し、売り上げ拡大に貢献

アマゾンは7月から、EC事業者が自社発送する商品をAmazonプライム対象商品として販売することができるサービス「マケプレプライム」の提供を開始した。

従来、Amazonプライム対象商品はアマゾンが提供する物流サービス「フルフィルメントby Amazon(FBA)」を利用する必要があった。「マケプレプライム」に参加すると自社倉庫から発送する商品もAmazonプライム対象商品と表示することができるようになり、売り上げ拡大が見込める。

「マケプレプライム」への参加はFBAと同様、商品ごとに設定が可能。Amazonの出品管理画面「セラーセントラル」から設定する。

参加商品はAmazonプライムのロゴマークが商品検索結果や商品ページで表示されるようになり、プライム会員に対して訴求力を高めることができる。

検索結果の上位に表示されるようになるほか、商品ページでは最も目立つ場所に表示(ショッピングカートボックスの獲得)される確率が大幅に高まる。

出品者の商品にもAmazonプライムのロゴマークが表示可能に

参加条件はヤマト運輸、日本郵便の配送サービス利用に加え、対象商品の北海道・本州・九州・四国への「お急ぎ便」の提供が必須。

「マケプレプライム」参加に求められる配送スピード

また、Amazonプライム会員からの注文に対してはお急ぎ便・通常配送ともに配送料無料で提供する必要がある。プライム会員以外には通常配送の無料設定が必須。お急ぎ便は出品者が設定した配送料金で提供可能としている。

加えて、過去30日間の注文に対して、以下の配送品質基準を満たしていることが要件となる。

  • 期日内配送率(予定日までの配送完了率):96%以上
  • 追跡可能率(有効なお問い合わせ番号/伝票番号の入力率):94%以上
  • 出荷前キャンセル率:1.0%未満

なお、現在の自社の配送品質については「セラーセントラル」から確認できる。

「マケプレプライム」に参加することでプライムマークの表示や、カートボックスの獲得率の向上により、対象商品の売り上げが拡大することは確実と考えられる。

ただ、対価として通常なら購入者に請求できていた送料を回収することができなくなり、アマゾンからその分の補填もない。つまり、送料分を広告費と見て設計する必要がありそうだ。

商品などによってはFBAを利用したほうが安上がりになるケースも多くありそうだが、FBAで対応していない温度管理の必要な商品(冷凍食品など)や、FBAの利用がコスト的に難しい低回転の大型商品(家具や家電など)は利用価値がありそうだ。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

消費者は買い物時にどのチャネルの情報を参考にしているの? 4412人に聞きました | 消費行動研究室

9 years 5ヶ月 ago
20歳以上の男女を対象に、「ギフト用の食品・飲料」「ファッションアイテム」「雑貨・インテリア」「家電」ごとの消費行動を調査

商品ジャンル、年代別で、商品購入時に消費者が参考にする情報には違いがあるのでしょうか。こんなテーマで20代以上の男女4412人に、商品ジャンルを「ギフト用の食品」「ファッションアイテム」「雑貨・インテリア」「家電」に絞って、年齢別の消費行動を探ってみました。商品ジャンル、年齢別、男女による消費行動の違いを把握し、貴社のネット通販運営に役立ててください。

やっぱり商品購入の参考にするのは「実店舗」の情報

まず全体像。4ジャンルごとの商品情報に関する確認方法を調べてみました。

「店舗の現物」確認が圧倒的に多いのが現状ですが、「インターネット・アプリ」の比率も高いことがわかります。続いて多いのが「カタログ」で、全体の3番目。

ジャンル別の傾向では、「店舗の現物」に関しては「ギフト用の食品・飲料」の比率が他ジャンルと比べて低くなっています。

一方、「インターネット・アプリ」では「家電」の比率が最も高い傾向に。

「ファッションアイテム」「雑貨・インテリア」の2ジャンルに大きな違いがあるのは、「身の回りの人」を情報源としていること。いわゆる「クチコミ」でしすが、個人的には思ったよりも少ない印象です。

消費者は買い物時にどのチャネルの情報を参考にしているの? 4412人に聞きました NHNテコラス調査①

ギフト用の食品・飲料×性年代

全体で最も高い情報源は「店舗の現物」。53.6%と2人に1人は店舗で情報を取得していることがわかります。また、年代別に見ると、20~29代の男女は各年齢層と比較すると最も「店舗の現物」を参考にする割合が低い(男性は35.5%、女性は48.0%)傾向が出ています。

「インターネット・アプリ」に関しては男女ともに大きな違いは見られませんが、全体的には30~40代が高い傾向にあります。「カタログ」は年代が高いほど参考にする割合が大きく、販促ツールとして有効であると言えるでしょう。

消費者は買い物時にどのチャネルの情報を参考にしているの? 4412人に聞きました NHNテコラス調査②

ファッションアイテム×性年代

「店舗の現物」は他のジャンルと比べて高い情報源となっています(全体で63.8%)。特に女性の比率が高く、40代以上では70%を超えています。

また「インターネット・アプリ」に関しても30~59歳までの女性は40%超え。高い割合でネットを活用しているのが特徴的です。

消費者は買い物時にどのチャネルの情報を参考にしているの? 4412人に聞きました NHNテコラス調査③

雑貨・インテリア×性年代

他のジャンルと同様に最も高いのが「店舗の現物」(67.4%)。男女間に顕著な差は見られません。しかし、20代男性のみ際立って低い数値となっています(44.4%)。20代男性はそもそも、雑貨・インテリアを「購入しない」という回答が多いため、そうした傾向も反映されているのでしょう。

また、「インターネット・アプリ」に関しては、性別、年代で顕著な差は見られませんでした。

消費者は買い物時にどのチャネルの情報を参考にしているの? 4412人に聞きました NHNテコラス調査④

家電×性年代

他のジャンルと比べて「インターネット・アプリ」を情報源にしている割合が高い傾向にあります(全体で46.7%)。

特に男性の20~49代までで、「店舗の現物」「インターネット・アプリ」がほぼ同等の割合となっています。また、「カタログ」も男性50歳以上に関しては、30%超と大きな割合です。

消費者は買い物時にどのチャネルの情報を参考にしているの? 4412人に聞きました NHNテコラス調査⑤

ECを実施している企業は、消費者がどのように消費者が情報を取得しているのか把握することで、販売チャネルの戦略立案、販促方法などECサイト運営に役立てることができるはずです。「おかいもの研究室」では、市場調査からユーザビリティ調査まで、さまざまな視点でレポートを公開していきます。皆さまの事業にお役立てください。


調査概要について

  • 調査概要:性年代、商品ジャンル毎に、商品購買時に参考にする情報源を特定
  • 調査期間:2016年5月21日~22日
  • 調査手法:独自調査(インターネットリサーチ)
  • 被験者数:4411人
  • 商品ジャンル:「ギフト用の食品・飲料」「ファッションアイテム」「雑貨・インテリア」「家電」
柏木 誠

柏木 誠

NHNテコラス

柏木 誠(かしわぎ・まこと)

おかいもの研究室 室長/NHNテコラス シニアマーケティング戦略プランナー

2015年8月にNHN Japanから、BtoB事業を展開するNHNテコラスに転籍、コマース事業本部に所属。BtoB事業にBtoCの視点を加えた「おかいもの研究室」を企画し、仲間を集めて部活的に立ち上げる。後に正式な組織化に成功。

課題を体系的に整理し、今使える手段を使って課題を突破するプロジェクトファシリテーションが得意。

柏木 誠

モバイル広告の最新トレンド─ ユーザーの情報利用体験を阻害しないネイティブ広告が主流に | 白書ダイジェスト

9 years 5ヶ月 ago
一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF) 編者『スマホ白書2016』第2章「広告とデジタルマーケティングの最新動向」より(前編)

動画広告とネイティブ広告が主流化し、ターゲット層への絞り込みもシビアに。今後はIoT、位置情報、ビッグデータなども広告手法に取り入れられていく方向。

菅原 健一(Supership株式会社 CMO)

スマートフォン広告市場の成長予測

 株式会社CyberZが株式会社シード・プランニングのデジタル領域の市場・サービス調査機関であるデジタルインファクトと共同で行った調査によると2015年のスマートフォン広告市場は3717億円であったと発表されている。これは2014年の3008億円に比べて123%と急成長を遂げた。2016年の市場予測は4542億円となっており、引き続き大きな成長をすると予測されている(資料2-4-1)。

資料2-4-1 スマートフォン広告市場規模予測2014-2020年
出典:CyberZ

スマートフォン広告の商品別成長予測

 同様に商品別の成長予測を見ていくと2013年に850億円と同程度だった検索連動型広告とディスプレイ広告の広告市場規模が2014年にはディスプレイ広告が大きく成長している。2016年には検索連動型広告が1559億円、ディスプレイ広告が2893億円と予測されている。ディスプレイ広告市場が検索連動型広告のおよそ2倍の規模となり、今後さらにその差は開くと予想されている(資料2-4-2)。

資料2-4-1 スマートフォン広告市場規模予測2014-2020年
出典:CyberZ

スマートフォン広告がデジタル広告のメインに

 企業のデジタルシフトとデータを重視したマーケティングの流れにそって、スマートフォン広告が重視されるようになってきた。PCや他メディアに比べてスマートフォンは個人一人一人が所有するパーソナルデバイスで、常に自分の1m以内にあり24時間365日そばにあるデバイスである。また、このデバイスはプッシュ通知でいつでもユーザーへ情報を通知できる。

 ゲーム機のリッチなコンテンツがスマートフォン専用のゲームに置き換わったのもこの常に近くにあるデバイスでゲームを「やり続ける」ことができるのが大きな要因であるし、ソーシャルメディアのFacebookやTwitterなども日常の出来事や写真などを投稿し、友人の投稿にコメントを返す行為を「やり続ける」ことでユーザーは多くの時間を消費し、サービスに大きく依存している。

 企業もこのように生活者のスマートフォン上での時間利用の長さを十分に理解し、この熱心に活動を行っている場所に広告を出すようになってきている。PCに比べてパーソナルなデバイスであるため、より個人に特化した広告を出すことが可能になり、広告商品もネイティブ広告(詳細は以下で解説)やテレビの代わりになる動画広告、位置情報を活用したものなどが今後本格化すると予想されている。

広告商品のトレンド――ネイティブ広告

 Facebook、Twitter、スマートニュースなどで情報が流れて掲載される箇所をタイムラインやフィードと呼び、それらの間に出す広告をネイティブ広告と呼ぶ。

 ユーザーは情報取得に没頭し、これらアプリのタイムラインをいつも眺めている。この間に自然な形で広告を提供できるようになったのがネイティブ広告である。従来の画像1枚のバナー広告に比べてネイティブ広告はFacebookならFacebookに、スマートニュースならスマートニュースに合わせた形で広告を掲載できるので、ユーザーは情報を取得している最中に同じ形式で広告を情報として読めるようになった。

 もちろん事前にその情報が広告として提供されたものなのか、そうでないかは明示されているのでユーザーはその情報に興味があればクリックをし、より詳細な情報を得られるのである。このようなコンセプトの広告(情報として読める広告)をネイティブ広告と呼ぶ。

 特にフィードの中に入る広告はネイティブ広告の中でもインフィード型ネイティブ広告と分別されて呼ばれる。ネイティブ広告の考え方では、広告をコンテンツとして出すのではなく、コンテンツを広告の領域で出すことを可能としている。そのため、広告主は今までよりも生活者にとって重要なコンテンツを作り、生活者に役立つ情報として認められるようになることで初めて商品を購入してもらえる活動が可能となった。

 大量に広告を見せれば売れるといった従来の量的な取り組みが質的に転換し、役に立つコンテンツ制作に取り組み、それを広告として出すことができるようになったのである。

 従来のバナー広告の課題も、このネイティブ広告への流れを促している。バナー広告の調査で2009年にComScoreが発表したNatural Born Clickers(「生まれつきクリックする人たち」といった意味)では、「84%のユーザーは、1か月の間に一度もバナー広告をクリックしない」「4%のヘビークリッカー(1か月に4回以上バナーをクリックするユーザー)が、バナー広告の全クリックの67%を占めている」といった結果が出ている。

 さらにはグーグルも「各種広告ネットワークのモバイル広告において、意図しないクリックはクリック全体の 50% にも上ると推定されています。広告主様にとってこうした状況は、不自然なクリック率の上昇や広告費用の増加にもつながります。」と述べている 。

 バナー広告はこのようにクリック後の体験が不安で(広告主の主眼も情報提供ではなく、何らかのアクションの強要であったため)、媒体社も目に留める箇所ではなく、クリックしやすい場所への広告掲載を進めた結果、誤ったクリックが過剰に誘発されていた。

 このようなバナー広告の課題を受け、ネイティブ広告はユーザーの情報利用体験を阻害しない広告になっている。

(Supership株式会社 CMO 菅原 健一)

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シンプルなキャッシュフローでAmazonの広告を利用する方法 | いつも.ECコンサルタントが明かす売り上げアップにつながるEC最新情報

9 years 5ヶ月 ago
アマゾンマーケットプレイスのキャッシュフローがよりシンプルになる差し引き決済が始まりました。アマゾンはクレジットカードでの決済のみなので、元々シンプルなフローだったのですが、それゆえに細かな所までシンプルになり過ぎて不便……
Costs Finance Banking Money Cash Flow Concept

みなさんこんにちは。いつも.のECコンサルタントです。今回はAmazonの広告の1つ、スポンサープロダクト強化の一環である決済方法の追加についてご紹介しましょう。

 

今までは、事業者がスポンサープロダクトを出稿したりした際に支払う広告費は、クレジットカード決済のみで行われてきました。しかし、クレジットカード決済の場合、月に一度届く利用明細の中で、同じクレジットカードを使用してアマゾンで商品を購入している場合、同じ明細項目となってしまい、どれが広告費なのか、どれが商品購入なのかわかりずらかったり、そもそも法人カードを持っていないことでスポンサープロダクト導入が出来ないケースがありました。

そこでご紹介したいのが今回追加された差し引き決済という方法です。アマゾンマーケットプレイスに出品して取引が行われた際、お金の流れは、商品が売れた際に一般消費者からアマゾンがお金を徴収し、アマゾンから事業者に支払うというものです。

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この差し引き決済はこのアマゾンから事業者にお金が振り込まれる際に、広告費が抜かれた金額が振り込まれるという選択が出来るようになりました。

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アマゾンサイドもこの差し引き決済の利用を推奨しており、事業者としては振り込まれる金額を全て売上として計上できるようになる他、支払いのタイミングに関しても、広告を出した際と同じサイクルで事業者に支払いが行われるため、広告費に対してどの程度の効果があったかなども掴みやすくなり会計上便利に進化したと言えるでしょう

Amazonスポンサープロダクトを強化していく上で、今後も決済方法が増えると予想されています。アマゾンに出品する事業者は、アマゾンがどういった部分に力を入れていくのかを把握する上でもぜひチェックしておきましょう。

「株式会社いつも.公式ブログ」掲載のオリジナル版はこちら:
アマゾンスポンサープロダクト 差し引き決済導入でキャッシュフローがよりシンプルに(2006/07/22)

株式会社いつも.

Eコマースビジネス支援に特化し、成功に必要なコンサルティング、集客、構築・制作、販売、CRM、物流、カスタマー対応までを一社完結で提供。

現在、国内最大規模となる7700社以上の企業(2016年6月時点)とサポート実績があります。約4年前から米国Eコマースの成功事例や情報を研究する専門部署(EC未来研究所)を設け、情報収集と発信を実施。そこから日本流のスマートフォン、ソーシャル、O2O、フルフィルメント、CRMなどのコンサルティングも提供している。

株式会社いつも.

Googleのゲイリーに、RankBrain・クリックデータ・AMP・アプリetc.について質問してみた【オーストラリア編】

9 years 5ヶ月 ago

5月にオーストラリアのアデレードでBig Digital Adelaideというカンファレンスが開催されました。
このときに、GoogleのGary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏に Woj Kwasi氏が1対1でインタビューし、それをブログに公開しています。

Wojさんから許可を得たので、一部ではありますが、そのインタビュー記事を僕のブログで紹介します。
RankBrainや検索結果クリックデータ、AMP、アプリなど興味深い部分に絞って翻訳したのできっと参考になるはずです。

Gary Illyes

RankBrain

Q. RankBrainが、どうやってGoogleがクエリをより適切に理解できるようにしているのかを説明してもらえますか? コア アルゴリズムとどんなふうに調和しているのでしょうか?

3番目に重要なアルゴリズムと言われているが)、どの側面から見るかによってその重要性は変わってくる。ほとんどすべてのクエリに影響を与えるので、重要なランキング要因だ。

多くの場合、検索結果はコア ランキング アルゴリズムによってすでに順位付けされているから、クエリスタックに対してRankBrainは何もしない [鈴木注: “クエリスタック (query stack)”がどんなものかはっきりしないのですが、たぶん、クエリに対して、一連のアルゴリズムがスコアリングしたプロセスまたはその結果だと推測します。]

しかしこれまでに見たことがないクエリ ―― 本当に長くて複雑なクエリ ―― に対しては、ユーザーにとって何が最も適切かをとても上手に推測できる。

RankBrainがやっていることというのは、事前に与えられた訓練データに基づいたクエリを見て、個々のクエリに対して最も適切な結果を提供するために設定された結果から予測しようとすることだ。

否定系のクエリを本当に上手に解釈することもできる。たとえば”Can I beat Mario without using a walk-through?”(攻略法なしでマリオブラザーズをクリアできるか?)というクエリでは、従来は、クエリの中にある”without”(〜なしで)を我々のアルゴリズムが理解することはとても難しかった。たいていは無視してしまう。RankBranでは、そういった種類のクエリを上手に扱える。

RankBrainはオフラインのアルゴリズムだ。新しい訓練データとともに時々リフレッシュされる。

検索結果のクリックデータ利用

Q. 検索結果をランキング付けするときに、クリック率と同様に検索結果への直帰もGoogleは考慮しているというのは本当ですか?

それは本当によく聞かれる質問だ。すべてのカンファレンスで聞かれる。

クリックは一般的に、非常にノイズが多いシグナルだ。クリックデータから観察調査しようと取り組んだことがある。難題を一刀両断に解くようなものだ。

(本来の使い方とは異なる目的で)検索結果を取得しランキングデータを集めようとする人がものすごくたくさんいる。理由が何であれ、そういう人たちは検索結果のリンクを自動でクリックしようとする。これは、とても乱雑な状態を作り出す。

制御した実験を行う際には、たしかに我々はクリックデータを見なければならない。ランキングアルゴリズムの変更を実施する前に我々が通常やることは、1%のユーザーを切り離して、その人たちに新しいアルゴリズムやそのアルゴリズムの一部によって修正された結果を見せて、その結果を気に入るかどうかを調べることだ。

こういった場合は、クリックした後の滞在時間が長いとか検索結果に直帰したとかなどを実際に調べている。

だが一般的には、さっき言ったようにクリックデータはとても乱雑だ。

パーソナライズに関して言えば、クリックデータを好んで使っている。はっきりしているからだ。

ボットの割合

Q. インターネットのどのくらいの割り合いが、ボットに対して本当の人間ですか?

面白い質問だ。

ビッグデータからいうと、だいたい「30%対70%(人間:ボット)」の割り合いだ。

モバイルもPCも同じくらいだ。

したがって、検索結果を不正に取得しているボットを我々は絶えず抑えようとしている。ボットをだますために、ウソの検索結果を見せることもときにはある。

我々にとってボットは大きな問題ではないが、注意して監視すべきものではある。

そんなに激しいものでなければ、たいていはアクションを起こすことはない。だが激しくなってユーザーの検索体験に被害を与えるようならブロックする。

透明性

Q. 昨年2月に透明性をより高めるとGoogleは公表しました。これはGoogleにとって優先事項ですか? 透明性をもっと高めるべきだと考えていますか?

範囲がとても広い質問だ。透明性はとても重要だと思うが、透明性を高めることによって我々の運営が損なわれないようにもしなければならない。

モバイルに関してはどうしていくかを公表し続ける。通常、今までにはやらなかったことだ。新たなことを公開するのはGoogleでは簡単なことではないし間違ってしまうこともたくさんあるから、きちんと機能するまでは決して事前にアナウンスすることはなかった。

モバイルに関しては、絶えず取り組んでいく。

モバイルフレンドリーの更新であろうがAMPであろうがApp Indexingであろうが、(モバイルに関しては)実際に事前にアナウンスしてきた。Google I/Oでもかなりの事前アナウンスがあった。

改善の余地があるかどうかだって? もちろんだ。改善の余地は常にある。

改善に取り組んでいるところだ。報道発表にもっと多くのメディアを巻き込みたい。たとえば、米国以外の国にも広げたい。報道関係やブロガーへのリーチも広げている。

ウェブ vs. アプリ

Q. モバイルウェブよりもモバイルアプリの開発に投資したほうがいいビジネスはありますか?

答えは「Yes」だと思うが、ものごとに例外は付きものだ。

私自身の観点から見れば、一般的にはモバイルウェブのほうが重要だ。なぜならアプリにおいては、常に”付加物”があるからだ ―― アプリをダウンロードしてインストールするという追加のステップが必要になる。

Instant Apps [鈴木注: Instant Appsはこちらで] がおそらく状況を多少は変えるだろうが、アプリの情報にアクセスできるようになる前にはやはり、アプリの一部分をダウンロードしてインストールしなければならない。

ウェブサイトではこういったことは必要ない。すぐにコンテンツを利用できる。Facebookだろうがなんだろうがリンクをタップするだけだ。

AMP

A. どんな状況でAMPを考慮すべきですか?

AMPは我々にとってもっともっと重要になってくると思う。

実に遅いウェブに私たちは住んでいる。特に、自分がいる国にエッジサーバーがないほかの国のコンテンツにアクセスするときは特に遅くて、何かが表示されるまで長い間待つだろう。

たとえば私のお気に入りのニュースサイトは、ここオーストラリアでは表示に20秒もかかる。私のデータは2つの海と少なくとも3つの大陸を超えていかなければならず、それが表示や体感速度を遅くさせる。

AMPでは、自分の国のローカルサーバーあるいは最も近いエッジサーバーにコンテンツがキャッシュされるし、AMP化されたページは通常のページよりもずっとずっと軽量なので、コンテンツ発行者はこんなふうな遅い状況を避けることができる。

音声検索

Q. 音声検索で使われている語句や用語はテキスト入力とどんなふうに違っていますか?

テキスト入力で検索するときは、クエリはとても短い。なぜなら入力するのはみんな好きじゃないし、スマホでタイプするのは楽しいことじゃないからだ。

しかし音声検索では、ユーザーは質問を丸ごと、そのままの文で言う。だから、音声検索はもっとずっと長くなる傾向にある。また数語ではなく、自然な話言葉が使われる傾向にもある。

これは状況を変える。自然な言葉が使われても、短いクエリが使われたときと同じ結果を我々は取得したいと考える。クエリにはそれほど影響しないと考える。しかし、SEOの実験をするには面白いかもしれない。

以上です。
特にインパクトがあったのはどれだったでしょうか?

この記事では一部分だけの紹介ですが、全文はKwasiさんの元記事をお読みください。

Gary Illyes Interview – Let Me Google That For You

Thank you, Kwasi! :)

- Googleのゲイリーに、RankBrain・クリックデータ・AMP・アプリetc.について質問してみた【オーストラリア編】 -

Posted on: 海外SEO情報ブログ - SuzukiKenichi.COM by Kenichi Suzuki

Kenichi Suzuki

2016/09/03(土)【無料&初心者大歓迎!】解析相談&アナログゲーム大会」というゆるいイベントを開催します!

9 years 5ヶ月 ago
年に1回くらい、自分主催のイベントをやるのですが、今年は上記の内容で実施予定です! 以下2つのどちらか あるいは 両方に無料で参加することが出来ます!★無料ですが、うまい棒とかスイーツとか、差し入れとか大歓迎です!!!1)ウェブ解析に関する相談にのります【開催時間】10時~12時 14時~16時ウェブサイトの分析やGoogle アナリティクスで困っていること、KPIに関する相談などを受け付けます。混雑状況にもよりますが、1人辺り2~30分を考えております。※他の人が声を聞こえる環境になることご容赦ください。【参加方法】人数把握のため、Facebookイベントページにて「参加する」を押していただ…

「文字数が多いページはグーグルで上位表示されやすい」はSEO都市伝説【海外&国内SEO情報ウォッチ】

9 years 5ヶ月 ago

Web担当者Forumの連載コーナー、「海外&国内SEO情報ウォッチ」を更新しました。今週取り上げた記事は次のとおりです。

今週のピックアップ

  • 「文字数が多いページはグーグルで上位表示されやすい」はSEO都市伝説
    Web担当者フォーラム 海外&国内SEO情報ウォッチの今週のイラスト

日本語で読めるSEO/SEM情報

  • AMPの耳寄り情報ツイート×14
  • 常時HTTPSは○○だから良くない――それは古い知識からの思い込みかも!?
  • 検索結果のタイトル書き換え、強調スニペット、PubSubHubbub、HTTPSなど7月のオフィスアワー
  • プログレッシブ ウェブ アプリの実装でコンバージョン率が200%以上に!
  • Search Consoleの「HTMLの改善」に対処しなくても検索順位が下がることはない

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

  • ポップアップで隠されたメインコンテンツをグーグルは重要視しないかも
  • サイトの統合・分割とドメイン名の移転を同時にしたら、グーグルの処理に長い時間がかかることも
  • 「ペンギンはもう更新しないなんて、誰が言った?」グーグル社員が噂を否定
  • JSON-LDのschema.org構造化データを簡単に作れるツールが登場

海外SEO情報ブログの掲載記事からピックアップ

  • HTML文法的に正しくないheadセクションの中のrel=hreflangやrel=canonicalをGoogleは認識しない
  • 【確定】誰が記事を書いたかをGoogleはランキング要因にしていない、もう一度ジョン・ミューラーに質問してみた。

SEO Japanの掲載記事からピックアップ

更新がなかったので今週はピックアップなし。

こちらからどうぞ。

- 「文字数が多いページはグーグルで上位表示されやすい」はSEO都市伝説【海外&国内SEO情報ウォッチ】 -

Posted on: 海外SEO情報ブログ - SuzukiKenichi.COM by Kenichi Suzuki

Kenichi Suzuki

数字で実感!最近の動画市場をめぐる最新事情はこうなっていた

9 years 5ヶ月 ago

動画広告は現在のインターネットマーケティングで欠かせないツールとなっています。YouTubeのTrueViewやFacebookのマーケットプレイス動画広告やプレミアム動画広告、さらにInstagramやSnapchatなども企業のプロモーション活動で注目度が高まっています。トライアル出稿で動画広告の効果を検証していた企業も、本格的に広告予算のメディアポートフォリオの一部に組み込む動きが出てきています。最新の動画市場を理解してこれからの動画プロモーション活動にぜひ活かしてください。

記事の要点3  ● 日本の動画広告全体の市場の規模とスマホ広告の伸びはいぜん拡大傾向が続く
  ● 米国では2015年動画メディア利用意向はFacebookが1位となっている
  ● 広告商品別動画広告市場ではインストリーム広告が全体の7割

日本の動画広告全体の市場の規模とスマホ広告の伸びをおさえておこう

株式会社サイバーエージェントのオンラインビデオ総研が、株式会社シード・プランニング デジタルインファクトと共同で行った、国内動画広告の市場動向調査では、2015年の動画広告市場は506億円、前年比 160%の成長率に達しています。

デバイス別広告市場規模

気になるデバイスごとの広告市場規模ですが、 スマートフォン比率は2015年で全体の46%に達しています。今年2016年には過半数に達する見込みで、来年2017 年にはスマートフォン単体で2015年度のPCとの合計市場規模506億円の倍となる1,000億円を突破する勢いです。

また若年層のテレビ離れを背景にして、スマートフォンによるユーザーの動画接触率は若年層を中心に顕著な伸びを示しており、10代のテレビと同水準に近づきつつあります。

米国では2015年動画メディア利用意向はFacebookが1位でYouTubeが2位!?

動画広告配信プラットフォーム提供会社Mixpoが、クライアント、代理店、広告メディアのトップ層125名に行ったアンケート調査によると、2015年の動画広告出稿先メディアとして最も利用意向が高かったのはFacebookで、前年利用実績1位のYouTubeを上回る結果となりました。
参照元:リンク先

グラフを見ると、2014年ではYouTubeが77.8%でFacebookは63%とYouTubeが優位にありました。しかし、調査時点での利用動向としてFacebookを使いたいと考える経営トップ層が87%となり、YouTubeの81.5%を上回っています。

日本の広告市場の状況は米国の傾向に追随する傾向もありますので、今後は日本でもFacebook動画広告への注目度がいっそう高まることが予想されます。

日本での広告商品別にみた動画広告市場ではインストリーム広告が全体の7割を占める

2015年の集計では、YouTubeなどのインストリーム広告が動画広告全体の約7割を占めており、この傾向は、2020年まで続くと見られています。
またFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアにおけるインフィード広告も健闘しており、割合的にはインストリーム広告に及ばないものの、2016年末には100億円規模に達することが予測されています。

広告商品別市場規模

以上、米国での今後の予想を含みながら動画市場の現状を数字的に見てきました。動画コンテンツを視聴するメディアは、これまで一般的であった動画配信サイトだけではなく、ソーシャルメディアやスマホニュースアプリなどへと拡大しています。
こうした傾向を踏まえ、ぜひ自社の広告予算のメディアポートフォリオの一部に動画広告を組み込むことを検討してみてください。

crevoAdmin

台湾向けリピート通販システム「スマイルツールズ 台湾」に後払い決済「後付款」を導入

9 years 5ヶ月 ago
後払い決済は、トライリンクアジアの台湾子会社が提供する「後付款(アフターペイ)」を導入

通販コンサルのペンシルは7月21日、リピート通販システムを提供するアンダスと共同開発している台湾向け単品リピート通販専用ショッピングカート「スマイルツールズ 台湾」に、後払い決済サービス「後付款(アフターペイ)」を導入した。台湾越境EC向けショッピングカートとしては初の後払い決済の導入という。

「スマイルツールズ 台湾」は2016年6月にサービスを開始した台湾向け単品リピート通販専用のショッピングカートシステム。ペンシルの台湾におけるウェブマーケティングノウハウを反映、必要な機能だけを搭載したツールとして提供している参考記事

「後付款(アフターペイ)」はトライリンクアジアの台湾子会社「築巣科技行銷股份有限公司」が提供する台湾発の後払い決済サービス。購入者が購入代金を支払わない場合、代金を「築巣科技行銷股份有限公司」が立て替えてEC事業者へ支払う仕組み。

今回、「後付款」のサービス開始にあわせて「スマイルツールズ 台湾」での導入が決まった。

台湾では現在のところ、ネット通販の商品を後払い決済で購入する文化はない。ペンシルでは日本と同様、「クレジットカードを持っていないから購入できない」「越境ECは不安だから前払いはしたくない」といった不安が潜在していると見ている。

後払い決済の導入で、カートを利用するEC事業者の売上アップにつながると推測。今回の提携で後払い決済文化を台湾で創造していきたいとしている。

「後付款(アフターペイ)」が利用された際のイメージ

 

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

アマゾンが「東京ファッション・ウィーク」の冠スポンサーに

9 years 5ヶ月 ago
日本のデザイナーらのAmazonの利用拡大促進につなげる

アマゾンジャパンは7月21日、「東京ファッション・ウィーク」の冠スポンサーとなり、第23回東京ファッション・ウィーク(10月開催)から「Amazon Fashion Week TOKYO」としてスタートすると発表した。

日本を基盤とするデザイナーらのコレクションを披露する場をサポート、新進のデザイナーやファッション業界でAmazonの利用拡大を促進する。

「東京ファション・ウィーク」は今シーズンで12年目(23回)を迎える国内最大級のファッションイベントで、毎回5万人以上が来場する。フランスのAFP通信社とオフィシャルメディアパートナー契約を結ぶなど、世界に向けて日本のファッションを発信している。

今回、アマゾンジャパンが「東京ファッション・ウィーク」の冠スポンサーとなったことについて、ジャスパー・チャン社長は以下のようにコメントしている。

ファッションはアマゾンジャパンの急成長分野の1つ。ユーザーがファッションやアクセサリーをオンラインで購入する際、「Amazon Fashion」を選択してもらうことをめざすと同時に、今後もAmazonはファッション業界を継続的にサポートしていくことを示したい。

「東京ファション・ウィーク」を主催する日本ファッション・ウィーク推進機構は、Amazonがスポンサーになることで、日本のデザイナーによるファッションアイテムがより広く世界に向けて発信されることを期待する。

(左から)日本ファッション・ウィーク推進機構 三宅正彦理事長、アマゾンジャパン ジャスパー・チャン社長、ジェームズ・ピータースAmazon Fashion バイスプレジデント

 

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

ヤフーが検索結果ページで商品条件の絞込を表示。「Yahoo!ショッピング」への誘導強化

9 years 5ヶ月 ago
「お米」で検索した場合、品種や重さ、産地などで商品を探索することが可能

ヤフーは検索結果ページの表示をこのほど変更し、ショッピングに関連するワードが検索された場合、検索結果ページの最上部で商品条件の絞り込みが行えるようにし、「Yahoo!ショッピング」への誘導強化するデザインに変更した。

検索結果ページで検索ワードに適した商品の条件検索をできるようにすることで、購入ニーズを抱えるユーザーを「Yahoo!ショッピング」に誘導。コンバージョン率の向上につなげる狙いがありそうだ。

たとえば、「お米」と検索した場合、品種や重さ、産地などで商品を探索することが可能。また、「掃除機」と検索した場合、メーカーで選べるほか、スティック掃除機、ロボット掃除機などのタイプ、サイクロン式、紙パック式などで選べるようになっている。

「パンプス」と検索した場合は、デザイン、ヒール、素材、キーワードで探すことが可能。検索されたワードによって最適な条件の絞り込みができるようになっている。

「Yahoo!ショッピング」の新しい検索結果ページ

新しい検索結果ページの表示イメージ

SEOサービスを展開するso.laの辻正浩社長によると、今回の変更があったのは7月12日~15日の間としている。

「Yahoo!ショッピング」では、流入数に対してコンバージョン率が他モールに比べて低いと言われている。2015年3月に開催した「Yahoo!ショッピング Best Store Awards2015」では、こうした状況を踏まえ、ヤフーの執行役員でショッピングカンパニー長の小澤隆生氏が、検索からの流入を強化することを明言していた参考記事

ヤフーは今回の変更について次のようにコメントしている。

検索サービスをご利用いただいているユーザーのみなさまに対し、より便利にお使いいただくために実施しているもので、基本的には新しい表示方式。ただし、ユーザーの利便性向上を目的とした各種の施策につきましては、一部ユーザーのみに掲出する形態のテストも含め、以前から実施しており、今後も本表示形式の変更、調整含めて適宜検討していく見込みです。

従来、ヤフーでショッピングに関連したワードで検索した場合、該当する「Yahoo!ショッピング」内で販売されている商品が画像とともに10商品ほど表示される形式となっていた。

「Yahoo!ショッピング」の検索結果ページ

従来の検索結果ページの表示イメージ

中川 昌俊

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中川 昌俊

2時間で3億円を売った「ネット生放送+EC」の事例とは?【中国の最新ネット通販事情】 | 上海で働く駐在員の中国EC市場リポート

9 years 5ヶ月 ago
中国に駐在し、実際にECも手がけるエフカフェの高岡正人取締役が中国ECの状況をレポート(vol.18)

2時間のネット生放送で約3億円を売り上げる――中国では「ネット生放送+物販」というビジネスモデルが注目を集めています。今回は、中国のネット通販市場で突如、現れた新たなECのビジネススキームをお伝えします。

ネットの生放送×ネット通販に熱い注目

2016年5月、1億3000万人のユーザーを抱え若年女性向けファッションを中心に扱うECモール「蘑菇街(モグジェ」はネットの生放送を活用したネット通販事業を開始すると発表しました。

若年女性向けファッションを中心に扱うECモール「モグジェ」

中国では「ネットの生放送×物販」のネット通販を手がけるECサイトが大きく伸び始めています。

「ニコニコ生放送」のような個人でもネット生放送ができるサービスを展開している会社が日本には何社かありますが、中国においても数多く存在しています。中国の調査会社「iimedia」によると、現在サイトだけで200サイト、市場規模は90億元(約150億円)と言われています。

スマートフォンなどのモバイル端末で動画などのコンテンツを見る習慣が当初からある中国では、ネット生放送もすんなりマーケットに受け入れられ、テレビ番組を見るように普及したという背景があります。

KOLのネット生放送で爆買いが発生中!?わずか2時間で3億円

「モグジェ」が生放送サービスを開始した初日。「モグジェ」は、ファンが多く影響力の大きいブロガーを意味するKOL(Key Opinion Leader)のサイトで、UUが通常の10倍、売上は67.3%アップしたと発表しました。

KOLは、日本でいう有名ブロガーを意味し、商品紹介によるアフィリエイト報酬といったビジネスを展開している人のことを指します。

6月13日夜10時には、「モグジェ」のKOLである“劉小瑜咯”が生放送を実施。韓国の新作デニムスカートを、他の服との組み合わせやシーン別の着用提案といった自らのファッションセンスを共有しながら紹介し、1時間で20万いいね! を獲得しました。

具体的な売り上げの数値は明らかにしていませんが、かなりの数値をたたき出したようです。

“劉小瑜咯”の商品紹介

“劉小瑜咯”の生放送

5月26日には、タオバオも「淘宝直播」というサービス名でネット生放送を開始しました。

KOLの“張大奕”は自らタオバオに店舗を持ち、生放送で自身の新作ブランドを発表。製作過程などを実況中継しました。

すると、20時から22時までのわずか2時間で41万人が生放送を視聴。100万いいね! を獲得しました。その効果もあり、2時間の生放送でなんと2000万元(約3億円)を売り上げたのです。

これは「独身の日」の日本企業売り上げベスト3に匹敵する数字。それをわずか2時間でやってのけたのですから、驚異的といってもよいでしょう。

張大奕の運営するECサイトなど

張大奕の運営するECサイトなど

すでに日本の商品の越境ECでも活用始まる

凄まじい売り上げをたたき出したこともあり、中国では生放送を活用したネット通販が新たなビジネスモデルとして大きく注目されています。

起業家や有名な女優も生放送を使ったネット通販に取り組み始めています。

また、すでに日本の商品を販売する越境ECでも生放送の活用をスタートしています。

越境ECでも生放送を活用

越境ECでも生放送を活用

中国を見ていていつも思うのは、動きが本当に早いということ。“このスキームはいける! と思った瞬間、多くの人が突っ込んでいく”ため、わずか数か月で大きなマーケットになる可能性があるのです。

ネットの生放送を活用したECマーケットは今後、間違いなく拡大するでしょう。“爆買い”で特定の商品が中心に売れている越境ECでも、KOLの活躍で本当によい商品が日の目を浴びる――そんな日がすぐそこまでやって来ています。

高岡 正人

株式会社エフカフェ 取締役

1975年生まれ。立命館大学政策科学部卒。コンサルティングファームにて企業変革コンサルティングを経て、2005年有限会社フリースタイルカフェ(現エフカフェ)の創業に参画。取締役に就任。

日本、中国、ASEANでネット通販事業に特化したコンサルティング、運営支援を行い、1カ月の半分を中国・上海で過ごす。

銀行等での講演多数。また日経ネットマーケティング等で執筆。最近では銀行等の海外支援事業部と連携し、日本からアジアへのネット通販進出を支援している。

高岡 正人

ニュースメールでアフィリエイターに「更新に使えるネタ」を伝えよう。使える話題はこの5つ | アフィリエイトの効果が出ていないEC事業者のためのアフィリエイト再入門講座

9 years 5ヶ月 ago
メールニュースの「件名」「書き出し」「内容」のコツ(連載第13回)

多くのアフィリエイターは複数のASPに登録し、さまざまな広告主へ提携申請を行っているので、毎日数十通のニュースメールを受け取っています。筆者も800前後のプログラムと提携申請を行っているので、ASP経由でたくさんのニュースメールが届きます。

なにしろ数が多いので、読める数には限りがあります。まずは開封してもらえるよう、件名についてのひと工夫から解説します。

開封率を高める「件名」のコツ

積極的なアフィリエイターは、「この広告主からの情報に価値がある」と判断すると、メールの「振り分け機能」を使って専用フォルダで管理しています。また、多数のメールが届くので「検索」を多用しています。

ASPによっては差出人名を広告主名に指定できるところもありますが、多くはASP名で送信されるので、件名にひと工夫すると良いでしょう。

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件名の例

上記のように、【ショップ名】を固定で入れることで、「振り分け機能」や「検索」で探してもらいやすくなります

今からショップ名を固定で入れて定期送信するなら、ショップ名は件名の最後に入れることをおススメします。アフィリエイターもスマートフォンでニュースメールをチェックすることが増えています。長い件名は後半が省略されるので、前半には引きのある言葉や数字的な情報を入れると良いでしょう。

せっかく送信しているのですから、できる限り開封率を高めて活用してもらいたいものです。送信頻度が多いと毎回似た件名になりがちになるので、季節感や旬の情報を織り交ぜつつ、分りやすく伝わりやすい件名にすることを意識しましょう

「書き出し」で人柄が見える工夫を

[サイト名などを差込]様①
ご提携を頂きましてありがとうございます。
スズキギフトショップ アフィリエイト担当 鈴木です。②
http://www.○○○.co.jp/③
ニュースメールの書き出し部分の例

[1]差込機能が使える場合は、アフィリエイトサイト名を差し込みましょう。その際、必ず「様」を追記することを忘れずに。「うっかり呼び捨てで送信してしまった!」ということのないように注意しましょう。

[2] 担当者名を出すことをおススメします。名前を出しにくければ、ニックネームのように「スズキ」のように表記したらいかがでしょうか。書き手がイメージしやすいように、できれば男性か女性か性別が分るようにすることが望ましいです。

[3] URLを記載しましょう。アフィリエイターが社名やショップ名を覚えてくれていれば良いのですが、数多くのサイトと提携しているとどのショップか忘れがちです。URLを記載することで、すぐに確認できます。

筆者はこれを「思いやりリンク」と呼んでいます。ショップのTOPページだけではなく、本文内に個別商品を紹介することがあったら、必ずその商品ページのリンクを貼って紹介するようにしましょう。

なぜ担当名を記載する必要があるのでしょうか。

これはアフィリエイト特有なのかもしれませんが、管理画面の先にいるのはエンドユーザーに近い、消費者の目線を持った個々の“人”です。

例えばリアルショップで、名前や趣向を覚えている店員に接客をされると、ついそのお店で買い物したくなるのと一緒で、「この担当者がいるから、このショップを応援する」ということが、アフィリエイトでは多々あるのです。

メールの冒頭や署名欄を利用して、担当者の人柄が見えるような構成を心がけましょう

アフィリエイターにとって有益な情報とは?

アフィリエイター向けのニュースメールでは、具体的にどんな情報が好まれるのでしょうか。

1.売れ筋商品

商品入れ替えのタイミングや、「今売れているもの」をお知らせします。ランキング情報、昨年の傾向から読み取る「これから売れると予想される商品」の紹介なども喜ばれます。担当者から見たおススメのポイントや使い方なども記載してあげると良いでしょう。

個々のアフィリエイターへのメールに広告素材を添付できる機能を提供しているASPであれば、ぜひ活用を。管理画面にログインすることなく記事を更新できるので喜ばれます。

2.どんな人が購入するのか

女性が購入するのか、男性なのか。年齢層、家族構成(おひとり様、夫婦、子供2人 など)、収入構成(若年層、富裕層 など)といった購入者の属性も可能な範囲で共有しましょう

例えば、にきびケアの商品だからといって、女性だけが購入しているとは限りません。どんな年代の、どんな人にニーズがある商品なのか、数字などの事実を元に情報を提供してあげましょう。

3. 商品やサービスを購入する理由

ギフト包装で送る商品も、誕生日プレゼントとお中元では購入する理由が違います。自己購入の場合でも、日常使用なのか自分へのご褒美なのか、家族で利用するためなのかというように、どんな理由でユーザーは購入ボタンを押したのかを伝えましょう。

アフィリエイター側から見える情報は、広告主のショップへの送客で完結してしまいます。アフィリエイター側から見えない情報は価値があります

4.サイトに訪れるユーザーの傾向

検索エンジンからはユーザーがどんなキーワードでサイトに来ているか、またどの時間帯に購入されるのかなど、サイト内を解析して共有しましょう。

5.あえてこの店で買う理由

個人のアフィリエイトは消費者に近い立場ですが、「お客様」ではありません。代理店や販社と同じように、自社商材・サービスの売り、自社サイトの強みといった「あえてこの店で買う理由」を明確に伝える必要があります。

特に有力なアフィリエイターほど「あえてこの店で買う理由」を求めています。

現状は大手モールへ集客した方が顧客にとって便利であることから、自社サイトへの集客を躊躇するアフィリエイターもいます。そのため、モールにはない魅力を求めています。「この店を紹介すると得だ」という「紹介する理由」を伝えましょう。

「全商品送料無料である」「16時の注文まで即日発送可能である」「まとめ購入が買いまわりしやすい」など、他店と違う特徴があることは強みです。顧客に選ばれるお店が、アフィリエイターにとっても魅力のあるお店です。

特に有益な差別化がないと思うショップもあるかもしれませんが、例えば「店長の人柄が好き」「24時間対応の顧客サポート」といった人によるサービスの部分や、「持ち込み商品の同封に対応している」「個別のカード封入に対応している」といった、大型店にないこの店ならではの特徴が強みになります

自店の強みはお客様の声から見つけよう

とは言っても、「自分たちが運営するネットショップの強みとは?」という質問に、商品力以外になかなか答えが出ないこともあるでしょう。

店長当時、私は日々届く「お客様の声」から強みをピックアップしていました。オリジナルの出産祝いギフトを扱っていたことから、ありがたいことに多くの感謝の声をお寄せいただいていたので、それらをWebサイトで紹介し、アフィリエイター向けニュースメールで「受け取る側にも、贈る側にも喜ばれる商品です」ということを伝えていました。

「お客様の声」は社員のモチベーションになるだけではなく、なぜ自分たちを選んで購入してくれたのかを知ることができます。お客様にアンケートをお願いする時は、「なぜ、このお店から商品を買ったのか」を聞いてみてはいかがでしょうか。

鈴木 珠世

鈴木 珠世

コミュニケーション・マーケティング コンサルタント

2004年よりギフトメーカーのWebショップ担当を経験。「モノを売る楽しさ」「アフィリエイトの楽しさに目覚め、2008年よりファンコミュニケーションズ、そしてリンクシェア・ジャパンにて、ネットショップ運営者やアフィリエイトサイト運営者に向けた教育・啓蒙活動に従事。その後、売れるネット広告社にて新規媒体営業と通販事業者向けのコンサルティングを行う。

日本アフィリエイト協議会による、アフィリエイト業界関係者が選ぶ「アフィリエイト業界MostValuable Player(MVP)」2012、2013、2014の3年連続の受賞など、受賞歴も多い。共著にて「成功するネットショップ 集客と運営の教科書」を出版。

現在フリーにて、ネットショップ(通販企業)向けのコンサルティングを開始。

鈴木 珠世

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