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【ウェブアナリストの稼働・収入・業務】育児とお仕事半々の2024年を振り返る

10ヶ月 3 週間 ago

毎年恒例の株式会社「HAPPY ANALYTICS」年間振り返り記事です。年末の暇つぶし的に見ていただければ!昨年の記事は以下から

 

analytics.hatenadiary.com

 【目次】

長いので3段でまとめると

1)稼働時間1,079時間(前年比+8%)。売上は5600万円(前年比-21%)。コストは4500万円(前年比-40%)。利益額は1100万円(前年比+1400万円)利益率は20%。セミナー登壇や勉強会件数は横ばい(2023年:72回、2024年:73回)。1年間育児と仕事を両立させるために稼働が重いおよび外注部分を大きく減らしました。
結果として売上-21%に対して、コストが-40%となったため利益は確保できたという感じですね。

 

2)そのため稼働内訳に関しても結構変わり、役員コンサルが35%(+20pt)、HAとしてのコンサルが27%(-13pt)という形になりました。セミナーや執筆の割合はほぼ変わらずです。

 

3)コストをしっかり調整することが2024年の目的の一つでもあったのでそこは達成できました。稼働が横ばいだけど売上減なのは、「よりお金になる」自社コンサル案件を減らしたことが要因ですね。ただこちらに関しても想定通りではあります。2025年に関してはもう少しだけコストカットしつつ、少し売上を伸ばす緩やかな回復を目指す予定です。

  

 

簡単に自己紹介

ウェブサイト分析や改善提案、コンサル、講師、執筆などを行う「ウェブアナリスト」。リクルート・サイバーエージェント・アマゾンジャパン等の事業会社で10年以上働いた後、2015年にフリーに。2017年1月に「株式会社HAPPY ANALYTICS」として法人化。

単著10冊、その他共著多数。詳しくは以下公式プロフィールサイトをご覧ください。

 Taku Ogawa(小川 卓)

 

HAPPY ANALYTICSについて

happyanalytics.co.jp

ウェブサイトの分析や改善コンサル、教育、執筆などを行う、私(小川)の個人会社。社員は私と奥さん。それ以外にも秘書やスタッフの皆さまや、弊社主催の育成講座の卒業生に日々の運用や経理、分析業務のお手伝いをしていただいております。今年で8期目に入りました。詳細は上記ウェブサイトを御覧ください。

  

2024年の主な取り組み

2024年1月

・JADEさんやProject Groupさんなど外部との共同セミナーを実施

・はてなビジネスブログrでの記事が掲載

business.hatenastaff.com

こんな感じで1年間連載させていただきました。来年も続く予定。  

 

2024年2月

Markezine Academyのセミナー2024年開始。今年もたくさんの登壇機会をいただきkました。こちらも来年続く予定です。

event.shoeisha.jp

 

2024年3月

・GA4祭りのイベントに登壇。とっても楽しかったです!

webtan.impress.co.jp

・46歳になりました。いよいよ40代も後半戦です。

 

2024年4月

・GA4の便利なカスタムレポートの記事

business.hatenastaff.com

・仕事を減らすべく新規案件の受付停止

 

2024年5月

・提案型ウェブアナリスト育成講座の11期がスタート!

happyanalytics.co.jp

1年ぶりの開催となりました!

・新規案件がいくつかスタート

・こちらの記事を掲載いただききました。

business.hatenastaff.com

 

2024年6月

・娘が1歳に。おめでとう! 

・a2iで登壇。中級者向けのGA4分析についてお話しました。

a2i.jp

・GA4上期アップデート記事公開

business.hatenastaff.com

 

 2024年7月

・HAPPY ANALYTICS第9期の始まり。いよいよ10年が見えてきました。

・社内研修で大勢の役員に向けt、KPIについて3時の講座を実施。今年一番、準備が大変なセミナーでした(笑)

・取締役を務めるFaber Companyが東証スタンダード市場に上場。

 

2024年8月

・GA4よくある質問7つの記事公開

business.hatenastaff.com

・C-Stationにて取材記事公開(全3回)

c.kodansha.net

 

 

2024年9月

・GA4一押しの「オーディエンス」に関する記事公開

business.hatenastaff.com

・ウェブ解析士会議2024に登壇。他の方の登壇がとても楽しかったです!大勢でのリアルセミナー楽しかったです!

web-mining.doorkeeper.jp

 

・piano academy tokyoに登壇。こちらも目黒雅叙園でのリアルセミナーということで、わくわくでしたね。

academy.piano.io

 

2024年10月

・GA4とLooker Studioの使い分け記事公開

business.hatenastaff.com

 

2024年11月

・Web担当者Forum ミーティング 2024秋に登壇!

webtan.impress.co.jp

セミナー満足度記事4位でした。

webtan.impress.co.jp

 

・Web担当者Forumにインタビュー記事が掲載

webtan.impress.co.jp

 

・GA4ディメンションに関する記事が公開

business.hatenastaff.com

 

2024年12月

・取締役であるFaber Company、上場後、初の株主総会に参加

・森野さんのメルマガ記事に、インタビューいただいた内容が掲載

uneidou.theletter.jp

 

・GA4下半期アップデート記事公開

business.hatenastaff.com

 

・ウェブ解析士での登壇記事が公開

www.waca.or.jp

 

次に1年間の稼働時間や仕事の内訳を紹介いたしますね。

 

稼働時間

2016年からの数値は以下の通りです(移動時間除く)

2016年:約1,700時間(月平均142時間)

2017年:約2,100時間(月平均175時間)

2018年:約1,873時間(月平均156時間)

2019年:約1,740時間(月平均145時間)

2020年:約2,290時間(月平均190時間)

2021年:約1,700時間(月平均142時間)

2022年:約1,795時間(月平均150時間)

2023年:約1,000時間(月平均83時間)

2024年:約1,080時間(月平均90時間)

 

前年とほぼ一緒ですね。月の平日が22日換算だと、1日4時間強の仕事という感じですね。育児や移動中に考える時間などは含めていませんが、自分の実感値とも大きくずれてはいません。育児が落ち着いてきたら来年は100~110時間くらいにしたいですね。

 

月別の稼働時間と時間単価は以下の通り


入金月と稼働時間で見ているので、時間と単価にずれが発生はしてしまいますが、昨年よりはやはり少し減っていますね。それでも5万円以上で安定している感じですかね。

 

年別のカテゴリごとの稼働と単価は以下の通り。

  役員コンサル コンサル セミナー 執筆 HA 合計 月平均 単価
2016年 948 251 319 188   1,706 142.1 ¥16,886
2017年 631 552 396 429 104 2,112 176.0 ¥14,661
2018年 386 799 538 84 66 1,873 156.1 ¥28,178
2019年 261 598 416 125 340 1,740 145.0 ¥30,569
2020年 360 965 598 183 181 2,287 190.5 ¥30,930
2021年 214 699 528 155 100 1,696 141.3 ¥44,960
2022年 259 689 506 235 106 1,795 149.6 ¥69,876
2023年 152 396 314 88 51 1,001 83.4 ¥71,459
2024年 374 288 306 69 42 1,079 89.9 ¥59,316
前年比 246% 73% 97% 78% 82% 108% 108% 155%

 

内訳の定義

■役員コンサル

Chief Analytics Officerや取締役として働いている、UNCOVER TRUTH、FaberCompany、Sozo、日本ビジネスプレス、ニフティライフスタイル、Numberの合計。


■コンサル

株式会社HAPPY ANALYTICSとして依頼を受けて私自身が行っている分析やコンサル案件(他の方にお願いしている案件は私の稼働時間に含まず)

■セミナー

社内勉強会などの特定多数、講演など不特定多数向けてのレクチャーなど


■執筆
書籍の執筆・監修や、外部媒体等での連載、メルマガなど

 

■会社(HAPPY ANALYTICS)
経理、社内ミーティング、MAツールの活用、スタッフとのやりとりなど自社整備に使っている時間

 

全体的に減ったため、稼働時間の割合は昨年と変わらず。

 

役員コンサルが増えているのは、実案件に携わる時間が増えたからですね。それなりに時間を使っていますが、単価は少し抑え目なので結果として、前年比で単価が落ちている感じです。来年以降は若干進め方が変わるので、改善するかなとは思っています。

次にぞれぞれの項目についてもう少し詳しく見てみましょう。

 セミナー(72件【2023年】⇒ 73件【2024年】)



ほぼ前年と同じですね。昨年行わなかった自社の育成講座を5月~9月に開催したため10回分増え、引き続きGA4関連の社内件数はほぼお断りしている状態です。来年も基本方針としては今年と同じで考えています。少し自社の回数を増やして、外の講演を減らせたらとは思っていますが、なかなかコントロールできるものではないので。

 

 

役員コンサル(152時間【2023年】⇒  374時間【2024年】)

2024年の春から実案件にがっつり携わっており、Adobe Analyticsでダッシュボード作成したり、毎月のレポート報告会+αを行っている案件があったため大きく増えました。自分で手を動かし案件を行えるので有難いですね。来年以降はどうなるかわかりませんが、これ以上に増えることはないかなと思っています。

 

コンサル(396時間【2023年】⇒ 288時間【2024年】)

この辺りは昨年の6月(妻の出産タイミング)から減らして、今年もそこから大きく増やしていないため、さらに減った感じですね。自社コンサルに関しても、これ以上減らしようもない感じですし、来年は少しづつまた増やせたらなと思っています。ただ育児とのバランスもあるので慎重にやっていく感じですかね。

 

執筆(88時間【2021年】⇒ 69時間【2020年】)

昨年は書籍などもありましたが、今年は無かったので時間は微減という感じです。ただ引き続きいくつか連載であったり、ga4.guideの更新は続けているのでその分が残っている感じですね。

来年は共著が出る予定なのと、もう少しアウトプット充実させたいので増える予感がしております。

現在連載中なのは

はてなビジネスブログ

business.hatenastaff.com

で、それ以外にもいろいろ書いたり、取り上げていただきました。

 

HAPPY ANALYTICS(51時間【2023年】⇒42時間【2024年】)

ほぼ変わらずですね。今後もこのあたりで落ち着くかと思います。

 

2024年の売上・コスト・利益

年間の売上推移は以下の通り。2014年(Amazon在籍時の給料+講演や執筆などの合計)を100として計算。2015年4月にフリーになり、2017年1月に会社設立となります。

 

今年は1年通して仕事をおさえる形にしていたので、ほぼ想定通りかなという感じです。売上はあまり伸びないだろうということで、コスト部分を意識した1年でした。来年は横ばい~微増を目指す感じかなと。



細かい月別の売上(=月別の入金額で算出)は下記のとおりです。こちらは2016年1月からの推移となります。大体2019年~2020年くらいの基準という感じですね。

 

コストは前年比0.6倍となっています。2023年の売上と利益減少のおかげで、税金周りが1,000万円削減できたこと、外注を減らしたことによりさらに1,000万円削減されたことが大きいですね。

 

以下は四半期別の売上・コスト・利益(2017年~)

3Qと4Qにコスト減少の結果が反映されている感じですね。今後大きく赤字になるような四半期は無くなるkなと考えております。

 

コストの内訳は以下の通り2023年と比べてさらに変わりました。

 

 

 

 

 小川給与:私が会社から毎月いただいている給料です

スタッフ・外注:秘書やスタッフへのお支払い及び、案件の外注費用

システム系:Salesforce / Pardot / AWS / さくらインターネット / AWS / Freee / Slack などのシステム利用料

保険・税金等:各種税金、及び退職金の積立など

その他:事務用品・消耗品・通信費・接待交際費・旅費交通費・会議費など

 

小項目ごとに見ていくと、私の給料は変わらないんので割合としては増加、スタッフ外注は明確に減らしたため割合としては減少。保険や税金等に関しては、税金は減っているものの退職金の積立額などは変えていないため割合としては微増という感じですかね。

2022年はスタッフ・外注費が50%だったことを考えると大きく変わりましたね。

 

最終的な数値は以下の通り。

というわけで今年は無事に利益が出る形に戻した感じとなります。利益率は少し落ちていますが、それでもそんなに悪くないかなという印象。

 

来年は売上とコストをそれぞれ若干改善しつつ、利益率25%あたりがゴールかなと考えております。

売上 コスト 利益 利益率
2017 ¥30,964,514 ¥-21,778,632 ¥9,185,882 30%
2018 ¥52,776,746 ¥-32,355,147 ¥20,421,599 39%
2019 ¥53,175,480 ¥-38,200,831 ¥14,974,649 28%
2020 ¥70,720,413 ¥-47,769,845 ¥22,950,568 32%
2021 ¥76,251,667 ¥-59,846,487 ¥16,405,180 22%
2022 ¥125,427,817 ¥-93,906,453 ¥31,521,364 25%
2023 ¥71,529,973 ¥-74,562,602 ¥-3,032,629 -4%
2024 ¥56,355,635 ¥-45,194,695 ¥11,160,940 20%
累計 ¥537,202,245 ¥-413,614,692 ¥123,587,553 23%

 

2024年の振り返り

まずは昨年末に宣言した5つの内容に関して振り返ってみます。

 

1)育成講座の復活(オフライン版11期の開始)、育成講座のオンラインライブ版も検討を続けていけそうであればチャレンジしたいなと。オフラインの良さは明確にあるのですが、地方の方の参加の手間やコストを考えると、上手くリーチできればなと考えております。

11期は無事に実施できました。2025年も12期開催予定です。オンライン版は引き続き悩んでいますね。まずはオフライン優先で考えています。

 

2)GA4以外の情報発信を実行していく。別サイトにするのかメールマガジンを復活あせるのか、発信方法はまだ悩んでいますが、BIツール、ヒートマップやABテストなど、周辺のウェブマーケティングツールに来年は期待するところが大きいです。そのあたりの情報発信をどんどん行っていきたいですね。

まぁ、ほとんどできませんでしたね。生成AIが話題になった2024年だったのでそのあたりの情報収集や検証などは行い、優先度が下がった感じでした。

 

3)新規案件を少しづつ増やしていく。2024年のGA4周りはいよいよ導入から活用フェーズに進む感じです。今年の後半もいくつかGA4を利用した分析と改善提案を行いましたが、もう少し増えてくる感じがしますし、弊社で受けられる案件もそれにあわせて対応できればなと。無理ない範囲で、1つ1つの案件のアウトプットを良いものにできれば

数自体は増えませんでした(プラスマイナスゼロという感じ)内容としてはやはり活用系が増えたのは間違いないですね。GA4を活用したサイト分析・改善提案・Looker Studioでのレポート作成などなど。次にフェーズにシフトしているのは日々感じております。

 

4)初心者にリーチできる取り組みを進めていく。ここで言う初心者とはアクセス解析に携わっていない人たちが対象です。「GA4初心者です」というよりは、「GA4って何?」といった層にリーチしたいですね。のんびりと準備は今年進めていたので、それが形になるかを更にチャレンジしてみたい2024年です

結論から言うと実はいろいろ試したのですがうまくいかなかった感じですね。Xの新しいアカウント、note、LINEなどいろいろ実際に別名義でやってみたのですが、リーチができきらずに半年くらいで撤退判断しました。

チャレンジできたことは良かったし、学べたことも多かったので「本当の初心者」へのリーチは2025年は行わない予定です。

 

5)仕事あまり関係ないですが趣味を見つける&それに使う時間を増やしたいですね。一番やりやすそうなのは今、部屋の横で今年ほとんど弾かなかった電子ピアノかな。他にも何かちょっとした趣味がもてればと思いますし、それを仕事にフィードバック出来たらなお良いかなと。

このあたりは▲という感じですかね。電子ピアノを弾く機会は去年より増えました。趣味の種類を増やすとかはできませんでしたが、育児で学ぶことはたくさんありました(笑)。育児が仕事かつ趣味という2024年でしたね。仕事へのフィードバックはあまりできておりませんが…

 

2024年振り返ってみると、まずは目的だった「働きすぎない。育児と仕事を両立する」という点においてはしっかりできたことが大きかったです。どちらも疎かにならないため、時間にメリハリをつけて全力で挑めたと思っております。

 

そのため今のところは1歳半の娘にも嫌われてはいないようですし、妻と二人三脚で育児ができているかなと(もちろん妻の方が大変だとは思いますが)。

 

仕事に関しては良い意味で落ち着いて取り組めました。無理しすぎないことによって、2021年~2023年と比べて行いやすく、精神的な不調は無くなってはいないものの、ここ数年では一番良い状態で過ごせました。

 

この働き方をベースに来年以降も無理せずにまずは働くことを基本としつつ、少しだけアクセル踏めたらと思っています。

 

アクセル踏む箇所としては「生成AIとウェブアナリティクス」ですね。この辺り2025年どうなるか注目していますし、いろいろ下調べもしています。何かしらの形でアウトプットができればと考えております。Google Analytics 4側に実装された場合・されない場合の両軸で戦略を立てている感じですね。

ビジネスにつながるかわかりませんが、面白い分野ではあるし、ウェブアナリストの仕事が楽になるよう、貢献できればと思っております。形になってメインの業務になる可能性もあれば、まったく形にならず終わる可能性もあります(笑)この辺は来年の今頃どうなっているか楽しみです。

 

1年後の自分に向けて、今回も5つの目標を書いておきます。

 

1)利益額と率の改善

引き続き売上・コストの両面から最適化を図っていく。今年やりきれなかった改善策はいくつかあるので、それを来年実行し無理ない範囲での伸びを実現する

 

2)ウェブアナリティクスに関する新しいアウトプット

先ほど触れた生成AI×GA4になるのか、周辺領域になるかはわかりませんが、新たなアウトプット内容を世の中に発信できればと考えております。こういった新しいアウトプットを出すことが自分のモチベーションアップになりますし、新たな出会いや機会を増やしていくことになるので、優先順位は高いです

 

3)引き続きメンタル面の改善

自分が落ち込んだり復活する条件というのが去年・今年でだいぶ明確になってきました。そういった状態に陥らないための事前防御策に関しては2025年もしっかり取り組んでいきたいと思います。主に適切な仕事の受け方とスケジュール管理がになるので、小さなストレスを更に減らせるよう、コミュニケーション・運用周りをさらによくしていこうかなと。

 

4)共同や共催セミナーの増加

自分が周辺領域を学ぶためにも、そして新たな機会のためにもこのあたりは増やしていきたいです。単独で行うセミナーや、ご依頼いただいたのでセミナーもよいのですが、自分自身が学ぶ機会という意味では共にというのが良いと感じた1年でした。そのため、来年は自分からも依頼しつつ、形にできていけたら嬉しいです。

 

5)引越しをやりきる

仕事にまったく関係ないですが、2025年3月に引っ越しをすることが決まり、人生で初めて分譲マンションを購入しました。

賃貸に14年くらい住んだ上で、初の購入。今住んでいるとこから、徒歩3分くらいなので周辺環境は変わりませんが、引っ越し作業や生活の見直し、ローンを組んだので人生設計なども含め最適化していきたいなと。来年の最初の3か月はこのあたりで忙しくなりそうなので、ここをしっかりやりきります。

 

2024年は育児と仕事がバランスよく仕事できた1年でした。その上での売上と利益に関して自分でも納得は出来ています。

仕事面においては良い意味でも悪い意味でも、「落ち着いていた(落ち着かせるように努力した結果ではあります)」ので来年は無理ない範囲でもう少しだけ頑張ることにします(笑)

 

来年もどうぞHAPPY ANALYTICSをよろしくお願い致します!

【ウェブアナリストの稼働・収入・業務】売上が約半分になった2023年を振り返る

1 year 10ヶ月 ago

毎年恒例の株式会社「HAPPY ANALYTICS」年間振り返り記事です。年末の暇つぶし的に見ていただければ!昨年の記事は以下から

 

analytics.hatenadiary.com

 【目次】

長いので3段でまとめると

1)稼働時間1,001時間(前年比-44%)。売上は0.71億円(前年比-43%)。コストは0.74億(前年比-21%)。純利益率は-4%(前年比-29pt)。セミナー登壇や勉強会講師件数は減少(2022年:124回、2022年:72回)。稼働時間や売上減少は主に育児のため今年の後半に大きく仕事を減らしたこと。

 

2)仕事の内訳自体は大きく変わらず。コンサル関連で53%(前年比0pt)・セミナーが31%(前年比+4pt)・その他(執筆・会社周りの雑務)が14%(前年比-4pt)。どの内訳に関しても同じくらいの割合で減りました。

 

3)去年の日記に書いていた通り売上と工数はほぼ半分に出来ました。コストも半分にする予定でしたが、前年の収益からの税金が思ったより多かったので、そこまで減らすことは出来ませんでした。ただスタッフや外注費のコストは-65%減少となりました(仕事量を減らした結果、ご協力いただく部分をだいぶ減ったため)。

  

 

簡単に自己紹介

ウェブサイト分析や改善提案、コンサル、講師、執筆などを行う「ウェブアナリスト」。リクルート・サイバーエージェント・アマゾンジャパン等の事業会社で10年以上働いた後、2015年にフリーに。2017年1月に「株式会社HAPPY ANALYTICS」として法人化。

単著10冊、その他共著多数。詳しくは以下公式プロフィールサイトをご覧ください。

 Taku Ogawa(小川 卓)

 

HAPPY ANALYTICSについて

happyanalytics.co.jp

ウェブサイトの分析や改善コンサル、教育、執筆などを行う、私(小川)の個人会社。社員は私と奥さん。それ以外にも秘書やスタッフの皆さまや、弊社主催の育成講座の卒業生に日々の運用や経理、分析業務のお手伝いをしていただいております。今年で8期目に入りました。詳細は上記ウェブサイトを御覧ください。

  

2023年の主な取り組み

2023年1月

・コンサルもりもり。今後に向けて手放していく案件などの整理を行う

  

2023年2月

提案型ウェブアナリスト育成講座の10期生の講座が無事に完了!6月の妻の出産を控え11期は少し時間をあけることに(現時点では2024年5月に11期を開始する予定です)

・デジタルマーケターズサミット2023 Winterに登壇

webtan.impress.co.jp

セミナー満足度ランキング1位獲得!

webtan.impress.co.jp

 

webtan.impress.co.jp

2023年3月

・GA4導入締切のピーク。年度末に間に合わせたい企業さんが多くバタバタ。

・そんな中セミナーや勉強会も多く3月は12回の開催。schooのレポート作成セミナーなどに登壇

schoo.jp

WebDesigningの取材を受ける

・妻の出産に向けて仕事量を具体的に減らしはじめる。案件を他の会社に移行したり、いくつかの月次定例を終了。社内研修系のセミナーは停止。

 

2023年4月

・Shopifyのセミナーに登壇

corekara.co.jp

・仕事を減らすべく新規案件の受付停止

 

2023年5月

・ミルズの石井さんとセミナー登壇。久しぶりのオフラインセミナー

mils.co.jp

・自社主催の有料講座をこの月でいったん停止。2023年12月から再開しております。

 

2023年6月

・妻が出産!本業をHAPPY ANALYTICSから育児に移行

・カラーミーのセミナーに登壇

shop-pro.jp

・ニフティライフスタイルの社外取締役として株主総会に参加

www.nikkei.com

・同月末のUniversal Analytics計測停止に伴い、GA4の導入案件がピークに。新規は基本お断りしていましたが、既存の案件でも手一杯でした。スタッフや育成講座の卒業生の皆様に助けていただきました!

・株式会社ナンバーの顧問就任

nmbr.jp

 

 2023年7月

・HAPPY ANALYTICS第8期の始まり。第7期は過去最高の売上で1億円を超えました。

・書籍や連載周りで執筆が多めに

・引き続き育児でてんてこまい

 

2023年8月

・Adobe Workspaceを活用した案件開始

・書籍発売

 

・デジタルマーケターズサミット 2023 Summerに登壇

webtan.impress.co.jp

セミナー満足度ランキング2位獲得!

webtan.impress.co.jp

・実演ウェブ解析セミナー登壇

www.waca.associates

 

2023年9月

・schooの講座に登壇

schoo.jp

 

2023年10月

・書籍発売

 

 

2023年11月

・新規案件を少しづつ開始

・出版記念講演を実施

book.mynavi.jp

 

2022年12月

・自社のGA4セミナーを再開

 

次に1年間の稼働時間や仕事の内訳を紹介いたしますね。

 

稼働時間

2016年からの数値は以下の通りです(移動時間除く)

2016年:約1,700時間(月平均142時間)

2017年:約2,100時間(月平均175時間)

2018年:約1,873時間(月平均156時間)

2019年:約1,740時間(月平均145時間)

2020年:約2,290時間(月平均190時間)

2021年:約1,700時間(月平均142時間)

2022年:約1,795時間(月平均150時間)

2023年:約1,000時間(月平均83時間)

 

6月以降は育児に専念するため、いっきに稼働時間を減らしました。そのため実働時間としては前年比56%になりました。育児も含めると昨年より増加はしていると思いますが(笑)

 

月別の稼働時間と時間単価は以下の通り

 

2023年3月と7月に2回ほどがくっと稼働時間が下がっているのがわかるかと思います。単価に関しては前年とほぼ同じでした。

 

年別のカテゴリごとの稼働と単価は以下の通り。

  役員コンサル コンサル セミナー 執筆 HA 合計 月平均 単価
2016年 948 251 319 188   1,706 142.1 ¥16,886
2017年 631 552 396 429 104 2,112 176.0 ¥14,661
2018年 386 799 538 84 66 1,873 156.1 ¥28,178
2019年 261 598 416 125 340 1,740 145.0 ¥30,569
2020年 360 965 598 183 181 2,287 190.5 ¥30,930
2021年 214 699 528 155 100 1,696 141.3 ¥44,960
2022年 259 689 506 235 106 1,795 149.6 ¥69,876
2023年 152 396 314 88 51 1,001 83.4 ¥68,983
前年比 59% 57% 62% 37% 48% 56% 56% 155%

 

内訳の定義

■役員コンサル

Chief Analytics Officerや取締役として働いている、UNCOVER TRUTH、FaberCompany、Sozo、日本ビジネスプレス、ニフティライフスタイル、Numberの合計。


■コンサル

株式会社HAPPY ANALYTICSとして依頼を受けて私自身が行っている分析やコンサル案件(他の方にお願いしている案件は私の稼働時間に含まず)

■セミナー

社内勉強会などの特定多数、講演など不特定多数向けてのレクチャーなど


■執筆
書籍の執筆・監修や、外部媒体等での連載、メルマガなど

 

■会社(HAPPY ANALYTICS)
経理、社内ミーティング、MAツールの活用、スタッフとのやりとりなど自社整備に使っている時間

 

全体的に減ったため、稼働時間の割合は昨年と変わらず。

 

個人的にはこのあたり上手く対応出来たおかげで、育児に時間をしっかり使うことが出来た(出来ている)のでよかったです。

 

次にぞれぞれの項目についてもう少し詳しく見てみましょう。

 セミナー(124件【2022年】⇒ 72件【2023年】)

GA4関連の社内研修をすべてお断りし、今年の後半は自社の育成講座を行わなかったので数をしっかり減らすことが出来ました(それでも週1回以上は行っている計算になりますが)。セミナーの回数はあまり増やしすぎても大変なのでこのあたりが来年も1つの目安かも。

 

役員コンサル(259時間【2022年】⇒ 152時間【2023年】)

昨年のほうがGA4導入案件が多くピークだった印象です。その反動で今年は減った感じですね。

 

コンサル(689時間【2022年】⇒ 396時間【2023年】)

自社で受けるコンサルなんでこのあたりは意図的に減らしにいきました。既存案件の終了や別会社への移管、新規案件の受付停止。来年は徐々に増やせていけたらと考えていますが、2022年ほどにはならない感じにしたいです。

 

執筆(235時間【2021年】⇒ 88時間【2020年】)

昨年はga4.guideの立ち上げ書籍の執筆でかなり時間を使いました。今年も2冊本を出していますが、一冊はGA4対応のための改定、もう一冊は共著なのでそれほど時間を使いませんでした。それ以外では定期的に

はてなビジネスブログ

business.hatenastaff.com

やNEXTMAG

www.pc-koubou.jp

で記事を執筆させていただきました。

 

来年は今のところ書籍の出版予定はないので、このあたりは落ち着くはず(多分)

 

HAPPY ANALYTICS(106時間【2022年】⇒51時間【2023年】)

スタッフや卒業生への依頼の減少(仕事時間おさえるため)そしてある程度ルーティン化してきた部分も多いので、こちらもおさえることが出来ました。

 

2023年の売上・コスト・利益

年間の売上推移は以下の通り。2014年(Amazon在籍時の給料+講演や執筆などの合計)を100として計算。2015年4月にフリーになり、2017年1月に会社設立となります。

 

前述の通り、今年の後半はがっつりお仕事減らしたので前年比で売上は-43%という形になります。とは言っても2020年や2021年くらいの売上にはなっていますし、売上を半分に減らすと宣言していたのでほぼ想定通りの着地かなと。

 

 

細かい月別の売上(=月別の入金額で算出)は下記のとおりです。こちらは2016年1月からの推移となります。仕事量の減少とともにわかりやすく収入が落ちているのがわかります。

 

コストは前年比0.79倍となっています。前年稼いだ分の税金が大きく乗ってきているので、このあたりは売上ほど減らすことが出来ませんでしたね。3Qのその他の増加は、私が会社に貸していた状態になっていたお金の処理ですね。

 

以下は四半期別の売上・コスト・利益(2017年~)

 

コストの内訳は以下の通り2022年と大きく変わりました。スタッフや外注費が大きく減り、その分保険や税金の比率が4割を超えてしまいました。

 

 小川給与:私が会社から毎月いただいている給料です

スタッフ・外注:秘書やスタッフへのお支払い及び、案件の外注費用

システム系:Salesforce / Pardot / AWS / さくらインターネット / AWS / Freee / Slack などのシステム利用料

保険・税金等:各種税金、及び退職金の積立など

その他:事務用品・消耗品・通信費・接待交際費・旅費交通費・会議費など

 

最終的な数値は以下の通り。

というわけで今年は微妙に赤字。来年はまた従来通りの利益率に戻したいと考えています(来年支払う税金少ないはずだし、システム周りを少し見直そうかなと)

売上 コスト 利益 利益率
2017 ¥30,964,514 ¥-21,778,632 ¥9,185,882 30%
2018 ¥52,776,746 ¥-32,355,147 ¥20,421,599 39%
2019 ¥53,175,480 ¥-38,200,831 ¥14,974,649 28%
2020 ¥70,720,413 ¥-47,769,845 ¥22,950,568 32%
2021 ¥76,251,667 ¥-59,846,487 ¥16,405,180 22%
2022 ¥125,427,817 ¥-93,906,453 ¥31,521,364 25%
2023 ¥71,529,973 ¥-74,562,602 ¥-3,032,629 -4%
累計 ¥480,846,610 ¥-368,419,997 ¥112,426,613 23%

 

2023年の振り返り

大きく前半と後半に分かれた2023年でした。1月~6月まではUniversal Analyticsの計測終了に向けてのGA4導入案件やトレーニング案件などが非常に多かったです。育成講座の卒業生やスタッフのおかげで無事に納品遅れることなく乗り切ることができました。感謝です!

 

あたらしいGA4に関しては不満も多いかと思いますが(汗)この1年間の中でも様々な機能修正や追加がお壊れてきており、ようやく来年から本格利用がスタートという感じですね。2020年末にベータ版は出ていたので、かなり時間がかかっていますが…

 

個人的にはヒートマップやABテストツール周りも面白い動きや新しいツールが増えてきた印象で、Google Optimizeの9月終了を受け、来年どうなるか楽しみです。

 

Cookie規制や利用同意、ステマ規制などについても議論が多い一年でしたね。アクセス解析周りはそんなに大きな影響を受けなさそうですが、データの精度は若干落ちていくと思いますので、その中でどう気づきを発見して改善していくかは来年の気になるポイントです。

 

またChatGPT等のAI技術も大きく話題になりました。先月はヒートマップ「Microsoft Clarity」でヒートマップやレコーディングの機能を要約するAI機能が搭載されました。まだ改善の余地はありますが、今後GA4も含め分析はこのような取り組みが来年は更に強化されるのではないでしょうか。

 

個人的には分析時間が減るということはとても良いことなので、どんどん促進していただきつつ、私も波に乗り遅れないように必要な部分が学習・活用してアウトプットしていきたいと考えています。

 

6月に出産があることが決まっていたため、3月から仕事を徐々に減らし事は精神的にも功を奏しました。実際にあのときの仕事量で引続き取り組んでしたら、メンタル・フィジカルともに回すことが出来ず、ストレスマックスな状態になっていたかと思います。このあたりはしっかり判断出来てよかったです。思い切って売上を減らすという割り切りが出来た自分を褒めてあげたいです(笑)

 

育児に関しては出産後は仕事以上に時間を割いており、男性始点からの育児やポイントなどについてもかなり理解が進みました。また7ヶ月なので、これからも大変なことはたくさんあるかと思います。年末年始に得た知見やノウハウを世の中に公開できればと考えております(noteに書く感じになるかなと)。あくまでもサンプル数1になりますが、世の中のパパあるいはパパになる人に少しでも素敵な育児ライフを送って欲しいと願っております。

 

昨年の振り返りから、宣言した5点のについて答え合わせしておきます。

 

1)社内勉強会だけではなく、外での登壇も極力減らす
  すでにお付き合いあるところは今後も基本ご一緒できればと考えております

社内勉強会は予定通り大きく減らせましたが、外での登壇はあまり変わらなかったかな。でも楽しい機会も多かったので今後も続けていきたいかなと。

 

2)新規のGA4導入案件は、HAPPY ANALYTICSとしては基本断る。
  Chief Analytics Officerを努めているFaber CompanyやUNCOVER TRUTH、
  アドバイザーとして入っているSORAMICHIなどをご案内し、
  弊社は関わらない形とします。
  既存コンサル案件に関しても少しづつ減らしていく予定です。

こちらは予定通り実現できました。役員を勤めている会社に案件をつなぎ実現したものがたくさんありました。私もレビューや打合せ参加など全体サポートで入ることができました。

 

3)自分が好きなアクセス解析の情報収集と発信を強める
  GA4を活用した「分析と改善」についても、もう少し突き詰めていきたいです
  このあたりはすでにいくつか予定があり、随時発表できれば。
  書籍の改訂版も出す事になりそうです。

書籍に関しては予定通り発売できました。分析と改善の取り組みはga4.guideで行っていましたが、全体的には不十分だったかなと。来年は少しづつ増やしていきます。もう1サイト運営したいのだが大変そうな予感がしているので、模索中。

 

4)GA4で困っている人向けのサポートのプラットフォームを構築する
  こちらは夏頃になるかとは思いますが、現在模索中です
  初心者~中級者向けの困っている社内担当者に向けての
  サポート+αのイメージを想定しています(微課金を想定)

こちらに関しては色々フィジビリティなども行いましたが厳しいという判断で止めました。運用回そうと思うとリソース含め、弊社ではなかなか現実的ではないかなという結論に至りました。

 

 

5)収入源は主に毎月の自社講座・既存コンサル・役員関連の仕事とする
  提案型ウェブアナリスト育成講座に関しては1年ほどおやすみをいただき
  来年後半に第11期を開催予定です
  自社講座に関してはライブ販売にも、動画販売を1・2ヶ月中に開始します

育成講座に関しては予定通り2024年5月から第11期を開催します。詳細な日程は年明けにアナウンスいたしますね。

自社講座の動画販売に関しては無事にリリースでき、おかげさまで定期的に購入が発生している状態です(2023年は80件ほど購入いただきました)。

 

来年に向けて

2024年は育児の状況を見ながら、ほんの少しづつ仕事量の増加を目指していきます。主にコンサルティングがGA4分析周りになるかと思います。イメージとしては今年の1.2倍~1.4倍。2022年の7割程度あたりが働く時間のラインかなと考えております。

家族も増えたのでとにかく体調と精神の健康を大切にして(おかげさまで出産の後は安定して育児が出来ております)多くの人に情報を届けていきたいと考えております。

 

というわけで来年に向けて5つ宣言を書いて終わりとします。

 

1)育成講座の復活(オフライン版11期の開始)、育成講座のオンラインライブ版も検討を続けていけそうであればチャレンジしたいなと。オフラインの良さは明確にあるのですが、地方の方の参加の手間やコストを考えると、上手くリーチできればなと考えております。

 

2)GA4以外の情報発信を実行していく。別サイトにするのかメールマガジンを復活あせるのか、発信方法はまだ悩んでいますが、BIツール、ヒートマップやABテストなど、周辺のウェブマーケティングツールに来年は期待するところが大きいです。そのあたりの情報発信をどんどん行っていきたいですね。

 

3)新規案件を少しづつ増やしていく。2024年のGA4周りはいよいよ導入から活用フェーズに進む感じです。今年の後半もいくつかGA4を利用した分析と改善提案を行いましたが、もう少し増えてくる感じがしますし、弊社で受けられる案件もそれにあわせて対応できればなと。無理ない範囲で、1つ1つの案件のアウトプットを良いものにできれば

 

4)初心者にリーチできる取り組みを進めていく。ここで言う初心者とはアクセス解析に携わっていない人たちが対象です。「GA4初心者です」というよりは、「GA4って何?」といった層にリーチしたいですね。のんびりと準備は今年進めていたので、それが形になるかを更にチャレンジしてみたい2024年です

 

5)仕事あまり関係ないですが趣味を見つける&それに使う時間を増やしたいですね。一番やりやすそうなのは今、部屋の横で今年ほとんど弾かなかった電子ピアノかな。他にも何かちょっとした趣味がもてればと思いますし、それを仕事にフィードバック出来たらなお良いかなと。

 

環境変化が大きかった2023年でした。

来年もどうぞHAPPY ANALYTICSをよろしくお願い致します!

【ウェブアナリストの稼働・収入・業務】売上1億円を超えた2022年を振り返る

2 years 10ヶ月 ago

毎年恒例の株式会社「HAPPPY ANALYTLCS」年間振り返り記事です。年末の暇つぶし的に見ていただければ!昨年の記事は以下から

 

analytics.hatenadiary.com

 【目次】

長いので3段でまとめると

1)稼働時間1,795時間(前年比6%増)。売上は1.23億円(前年比62%増)。コストは0.94億(前年比57%増)。純利益率は25%(前年比+5pt)。セミナー登壇や勉強会講師件数は昨年とほぼ一緒(2021年:137回、2022年:124回)。売上増加は主にGA4コンサルと自社開催有償講座が要因。

 

2)仕事の内訳自体は大きく変わらず。コンサル関連で53%(前年比-1pt)・セミナーが28%(前年比-3pt)・その他(執筆・会社周りの雑務)が19%(前年比+4pt)。GA4本を出したので執筆時間が伸びました。1年の感想としては、とにかくGA4祭りでした。7月以降はすべての社内勉強会をお断り、9月以降は新規案件をSTOP。

 

3)稼働時間は、ほぼ増えていないが、売上とコストが上がっているのは他の方に案件を依頼したり、サポートいただいたのが要因です。その分、私自身の「稼働」は増えていないのですが、気しなければいけないことは増えました。ということで1年の大半を通してメンタルは不調。環境変化の予定もあり、来年は稼働時間と売上andコストを大幅に減らしにいく方針転換を行います。

  

 

簡単に自己紹介

ウェブサイト分析や改善提案、コンサル、講師、執筆などを行う「ウェブアナリスト」。リクルート・サイバーエージェント・アマゾンジャパン等の事業会社で10年以上働いた後、2015年にフリーに。2017年1月に「株式会社HAPPY ANALYTICS」として法人化。

単著8冊、その他共著多数。詳しくは以下公式プロフィールサイトをご覧ください。

 Taku Ogawa(小川 卓)

 

HAPPY ANALYTICSについて

happyanalytics.co.jp

ウェブサイトの分析や改善コンサル、教育、執筆などを行う、私(小川)の個人会社。社員は私と奥さん。それ以外にも秘書やスタッフの皆さまや、弊社主催の育成講座の卒業生に日々の運用や経理、分析業務のお手伝いをしていただいております。今年で7期目に入りました。詳細は上記ウェブサイトを御覧ください。

  

2022年の主な取り組み

2022年1月

・前年から引き続きGA4の導入や勉強会案件などを複数実施

  

2021年2月

・GA講座✕4回をschooで実施。 

schoo.jp

・今年一番大変だった分析案件の完了。オンラインとオフラインデータを繋げ、Tableauでわちゃわちゃしてました。

・忙しさのため、宣伝会議で講師業終了。累計で100回以上お話させていただきました。貴重な機会をいただき感謝です。

 

2022年3月

・GAの計測停止のアナウンスが行われ、一気に世の中がGA4モードに。多数の問い合わせや実装依頼が。このあたりから忙しくなりはじめる

・PHP研究所やWebDesigningの取材を受ける

・GA4の情報サイトGA4ガイドをオープン。サーバー設定ミス等で落ちまくる

www.ga4.guide

・GA4ガイドのサイト自体は2021年10月くらいから仕込んでいました。計測停止のアナウンスがあったので、3月中に一気に仕上げてリリースしました。

・HIT-MALLでの連載開始

https://www.hit-mall.jp/blog/management/column-046.html

 

2022年4月

・GA4に関する相談が更に増え、このあたりから新規案件は、ほぼGA4絡みに(実装あるいは勉強会のいずれか)。

・SORAMICHIとアドバイザー契約

prtimes.jp

・Media✕Techに寄稿

www.mediatechnology.jp

・Web担当者Forumにインタビュー掲載

webtan.impress.co.jp

・Web Designingに寄稿

https://www.amazon.co.jp/dp/B09XWWNS56/

 

2022年5月

・提案型ウェブアナリスト育成講座9期スタート

・自社主催の有料講座を開始(以後、毎月開催)

・過去最大の単月売上

・Web担当者Forumミーティング2022春 登壇。登壇人気ランクング1位

webtan.impress.co.jp

・schooのGA4版講座開始

schoo.jp

 

2022年6月

・GA終了1年前導入のため、6月末締め切りのGA4導入案件が集中。今年1番働いた月に。

・上場後、初めての株主総会に参加(ニフティライフスタイルの社外取締役として)

niftylifestyle.co.jp

・大型コンサル案件のスタート

・監修したGoogle Tag Manager本が発売

 

 2022年7月

・HAPPY ANALYTICS第7期の始まり。 

・このあたりから社内勉強会をすべてお断りに(結果的に年内で20社ほどお断りしてしまいました 汗)

・忙しさのためメールマガジンの配信停止

 

2022年8月

・ひたすらGA4

・第6期の数値報告を税理士さんから受ける、順調に成長

・Web担当者Forumに記事掲載

webtan.impress.co.jp

・日経XTRENDにて取材いただいた内容が掲載。

xtrend.nikkei.com

 

2022年9月

・ひたすらGA4(以下略

・GA4本の校了

 

2022年10月

・ウェブアナリスト育成講座第10期開始

happyanalytics.co.jp

・GA4本の発売

 

 

2022年11月

・Web担当者Forumミーティング秋2022登壇。2回連続で満足度ランキング1位に。

webtan.impress.co.jp

・はてな公式ブログで連載(全3回)

business.hatenastaff.com

・新規案件受付STOP

 

2022年12月

・気づいたら年末に 

 

次に1年間の稼働時間や仕事の内訳を紹介いたしますね。

 

稼働時間

今年の稼働は約1800時間。2016年からの数値は以下の通りです(移動時間除く)

2016年:約1,700時間(月平均142時間)

2017年:約2,100時間(月平均175時間)

2018年:約1,873時間(月平均156時間)

2019年:約1,740時間(月平均145時間)

2020年:約2,290時間(月平均190時間)

2021年:約1,700時間(月平均142時間)

2022年:約1,795時間(月平均150時間)

 

前年比でわずかに増加。ただ様々な案件を見る機会が増えたので、時間の伸び以上に精神的な負担は大きかったです。特に3月以降はGA4の情報収集しつつ(これは稼働時間には入れていない)、発信・執筆・設定・実装などをやっていました。ただGA4以外にもいくつか面白い案件が複数あったので、新鮮でありつつ楽しかったです。

 

稼働時間と時間単価は以下の通り

  案件を取捨選択及び自社有償講座開催により、単価は増加。2022年の時間単価で約7万円(前年比+24,000円)

 

仕事内容の割合で見ると以下の通り。割合はほぼ前年と変わらす。

分類の定義は以下の通り

 

■役員コンサル

Chief Analytics Officerや取締役として働いている、UNCOVER TRUTH、AVANCELLMONT、FaberCompany、Sozo、日本ビジネスプレス、ニフティライフスタイルの合計。


■コンサル

株式会社HAPPY ANALYTICSとして依頼を受けて私自身が行っている分析やコンサル案件(他の方にお願いしている案件は私の稼働時間に含まず)

■セミナー

社内勉強会などの特定多数、講演など不特定多数向けてのレクチャーなど


■執筆
書籍の執筆・監修や、外部媒体等での連載、メルマガなど

 

■会社(HAPPY ANALYTICS)
経理、社内ミーティング、MAツールの活用、スタッフとのやりとりなど自社整備に使っている時間

 

 

 年別の稼働時間内訳と前年比(単位=時間)

 

役員
コンサル

コンサル セミナー 執筆 HA 合計 月平均
2016年 948 251 319 188   1,706 142.1
2017年 631 552 396 429 104 2,112 176.0
2018年 386 799 538 84 66 1,873 156.1
2019年 261 598 416 125 340 1,740 145.0
2020年 360 965 598 183 181 2,287 190.5
2021年 214 699 528 155 100 1,696 141.3
2022年 259 689 506 235 106 1,795 149.6
前年比 121% 99% 96% 152% 106% 106% 106%

 

コンサルやセミナーに関してはここ数年上限値という形ですね。社内勉強会等断っていなかった場合は、100-200時間くらいは増えていた予感。執筆に関しては書籍の執筆で時間が増えた形になります。

 

月別の稼働時間は以下の通り

ここ2年くらいは同じですね。平均150時間、200時間は絶対に超えないように注意しています、

 

次にぞれぞれの項目についてもう少し詳しく見てみましょう。

 セミナー(137件【2021年】⇒ 124件【2022年】)

年間営業日ってだいたい250日なので、平均すると2日に1回講演や勉強会をしている事になりますね。GA4が大半。宣伝会議での講師終了 及び 夏以降は意図的に減らしたので前年減で済みました、依頼件数だけで言えば、今年が一番多かったです。

 

役員コンサル(214時間【2021年】⇒ 259時間【2022年】)

+45時間ですね。主にFaber CompanyのGA4導入案件で増えました。8月くらいからコンスタントに複数案件が動いている状態です。またUNCOVER TRUTHいくつかの大変だけど面白い案件に携われました。

 

コンサル(699時間【2021年】⇒ 689時間【2022年】)

ほぼ変わらず。受けている案件数は前年より増えていますが、外部への依頼部分が増えている感じです。結果として、私の稼働時間は変わらずという感じです。

 

執筆(155時間【2021年】⇒ 235時間【2020年】)

メルマガストップによる減少以上に、複数媒体での連載及び書籍執筆で伸びました。来年も書籍(改訂版)の執筆やGA4ガイドの更新予定などがあるので、あまり変わらない予感はしています。

 

HAPPY ANALYTICS(100時間【2021年】⇒106時間【2022年】)

社内運用周りはある程度体制が整っているのでここ1-2年は大きな動きはなしです。新たに導入した新規システム等も無いです。良い意味で安定。

 

2022年の売上・コスト・利益

年間の売上推移は以下の通り。2014年(Amazon在籍時の給料+講演や執筆などの合計)を100として計算。2015年4月にフリーになり、2017年1月に会社設立となります。今年は前年比較で+62.2%と大きく伸びました。2014年から比べると9.6倍ですね(汗)。まぁ私の給料は変わっていませんが。

前述の通り、育成講座の卒業生への案件依頼や、自社有償講座の開催などが売上増加に大きく貢献しています。

 

細かい月別の売上(=月別の入金額で算出)は下記のとおりです。こちらは2016年1月からの推移となります。2022年5月に過去最大の単月売上。5月~10月に売上のピークが作れています。GA4需要と、11月以降は仕事量を押さえにいったのが要因ですね。

 

コストは前年比1.57倍となっており、増加分のほぼ全ては外注費(オレンジ線)+税金(黄色線)です。

以下は四半期別の売上・コスト・利益(2017年~)

 

 

コストの内訳は以下の通り

 

 小川給与:私が会社から毎月いただいている給料です

スタッフ・外注:秘書やスタッフへのお支払い及び、案件の外注費用

システム系:Salesforce / Pardot / AWS / さくらインターネット / AWS / Freee / Slack などのシステム利用料

保険・税金等:各種税金、及び退職金の積立など

その他:事務用品・消耗品・通信費・接待交際費・旅費交通費・会議費など

というわけで、外注費ががっつり増加。今年の売上増加に大きく貢献してくれました。前年の約3倍です。それ以外は費目は、金額的に去年とほぼ変わらずでした。

 

最終的な数値は以下の通り(12/28時点なのでここ数日で微修正はあるかも)

今年の振り返り

GA4に支配された1年でした。本当に大変でした。
特に3月からは、GA4への移行が大企業・中企業を中心に進みました。
弊社で今年は合計30社以上の移行を手伝いました。

 

ECサイトもあれば、Single Page Applcationのサイトもあれば、
100個以上のイベントを移したり、1社で数十サイトあったり、
2時間でさくっと終わるような内容など様々です。

このあたりは育成講座の卒業生を中心に大勢の方に助けていただきました。ありがとうございます!

 

私もGA4について情報収集⇒実践⇒アウトプットを続けた1年でした。
GA4ガイドやGA4資料の公開とアップデートも定期的に行い、
自社主催の勉強会や書籍なども発売しました。

 

外注先(ほぼ育成講座の卒業生)が増えた事により、受けられるキャパも
増えました。その結果外注費は3倍になりました。
しかしそれ以上に需要があり、全部対応することは出来ませんでした。

 

また見る件数も増えた結果、気にしなければいけない事がそれだけ増えるため
(つまり私が直接設計や実装を行っていなくても、途中での確認、QA対応、最終チェックなどが発生)精神的なストレスはここ数年で一番大きかったです。

 

これの対処の第一弾として
1)夏からの社内勉強会はすべてお断りさせていただく
※確実に小川の工数を使ってしまうため
2)同じく夏以降の、GA4新規導入・移行・分析案件をストップ
3)既存コンサル案件のうち、いくつかを終了
という形を取らせていただきました。

 

まだ既存案件が残っているため、上記対応を行った上でも今年は年末まで
忙しかったですが、来年以降は落ち着くはずです。

 

結果としては売上とコストは大きく増加し、利益額としては過去最大となりました。
また1億円超えの年間売上を達成しました。

 

しかしこの6年間の中でわかったことは、この状態を継続していくためには、今行っていることの再生産再拡大が中心となり、それを私自身は望んでいません。

 

更に外注先を増やして仕事や勉強会を受けていけば、今の売上の1.5倍、2倍も来年は可能かもしれません。しかし、会社を大きくして稼ぐというのは私のモチベーションにならない事がわかり、逆にストレスを抱えることがわかりました。

 

そこで、来年は大きく方針を変えようという判断を11月に下しました。
どのように変わるのか。以下をご確認ください。

 

来年に向けて

2022年はたくさんのお仕事をさせていただきましたが、会社名の通り「HAPPY ANALYTICS」だったかというとそうではありません。

 

仕事量の多さで自分も含め、不健康でHAPPYでは無い状態が1年の大半を占めました。
個別のクライアントが悪いということはなく(皆様本当にとっても協力的でした)
単純に私のキャパオーバーでした。

 

来年は家族環境も変わりそうなので、家庭と自分のHAPPYを最優先します。

 

そのため来年の方針として

1)社内勉強会だけではなく、外での登壇も極力減らす
  すでにお付き合いあるところは今後も基本ご一緒できればと考えております

 

2)新規のGA4導入案件は、HAPPY ANALYTICSとしては基本断る。
  Chief Analytics Officerを努めているFaber CompanyやUNCOVER TRUTH、
  アドバイザーとして入っているSORAMICHIなどをご案内し、
  弊社は関わらない形とします。
  既存コンサル案件に関しても少しづつ減らしていく予定です。

 

3)自分が好きなアクセス解析の情報収集と発信を強める
  GA4を活用した「分析と改善」についても、もう少し突き詰めていきたいです
  このあたりはすでにいくつか予定があり、随時発表できれば。
  書籍の改訂版も出す事になりそうです。

 

4)GA4で困っている人向けのサポートのプラットフォームを構築する
  こちらは夏頃になるかとは思いますが、現在模索中です
  初心者~中級者向けの困っている社内担当者に向けての
  サポート+αのイメージを想定しています(微課金を想定)
  
5)収入源は主に毎月の自社講座・既存コンサル・役員関連の仕事とする
  提案型ウェブアナリスト育成講座に関しては1年ほどおやすみをいただき
  来年後半に第11期を開催予定です
  自社講座に関してはライブ販売にも、動画販売を1・2ヶ月中に開始します


2023年の目標は、売上とコストの両方が今年の半分以下になることです。
普通、◯◯円以上と設定するかと思いますが、来年は売上とコストを減らすという
ところにコミットしたいなと。

その分の精神的そして肉体的な余裕を家族と、自分自身の知識アップに使います。

 


ほぼ私個人の会社なのでこういった形で大きな方向転換を設定することが可能です。しかし、それを来年実践する上で、「売上を伸ばしたい」とか「もっと直接役に立ちたい」という誘惑をいかに跳ね除けるかが重要かと考えています。

 

これは非常に強い誘惑でして、それを2021年・2022年は対応しきれませんでした。
特に今年はGA4の移行という一大イベントが有り(来年も続くのですが)
かなり体力と精神を使ってしまいました。

 

来年はスリム化した結果をこのブログで報告できればと考えております!

皆様良いお年を!来年もどうぞよろしくお願い致します。

はてなブログがGA4に対応したので、導入をしてレポートを見てみた

3 years 6ヶ月 ago

GA4にはてなブログが対応しましたので、早速入れてみることにしました(Google Tag Manager経由では導入済みですが)せっかくので、公式の方法でも実施してみようかと。

 

staff.hatenablog.com

 

ヘルプ等にも説明は載っているので、設定の部分はさくっと説明しつつ、どういうレポートが出せるようになったのかもあわせて見ていきます。

 

最初の設定

まずはGA4用のプロパティとストリームを作成しましょう。

 

 

このあたりの作成方法はヘルプをご覧ください。

help.hatenablog.com

 

導入完了後、データストリーム内にあるサイトをクリックして測定IDを表示します。

ここで測定IDをコピーしましょう。

 

続いて管理画面から設定>詳細設定を開きます。

 

コピーした測定IDを入れて変更を押します。

 

サイトにアクセスし、リアルタイムレポートを確認して計測出来ているかをチェックしましょう。

数値が計測できていればGA4の計測は出来ています。

 

念のため翌日以降、通常のレポートでも数値が出ているかを確認してみましょう。

 

【応用編】カスタムディメンションを追加してデータを取得する

はてなブログの機能を使ってGA4を実装すると、追加データを計測することが出来ます。それらデータを取得するためにはGA4でカスタムディメンションの登録が必要となります。

 

追加で取得できるデータ

ディメンション名 値

post_date 記事投稿日
track_area finish_reading(固定)あるいはblogcard(固定)
percent_scrolled 画面のスクロールされた割合
link_domain リンク先のドメイン
link_url リンク先のURL
link_text リンクのテキスト
link_classes リンクのclass名
link_id リンクのID名
outbound true / false
track_component entry_title、blog_name等

 

これらディメンション名を1つずつ登録していきます。
登録方法は以下のとおりです。

 

設定メニュー内にある「カスタム定義」にアクセスし、「カスタムディメンションを作成】を押してください。

 

 

以下のように設定を行います。

ディメンション名:任意(イベントパラメータと同じでOKかなと)
範囲:イベント(変更なし)
イベントパラメータ:上記に記載のディメンション名(ここではpost_date)

 

全部設定すると以下の感じになります。

 

計測確認

設定したカスタムディメンションは「探索」機能内で確認を行います。探索のメニュー内にある「+」のところを押します。

 

そのままではデータが表示されないので、「ディメンション」の横にある「+」ボタンを押して、作成したディメンションを選びます。

 

今回設定した内容は全て「カスタム」メニュー内にあります。利用したい内容の行のチェックボックスにチェックを入れ、「インポート」を押してください。

同じように「指標」の横にある「+」ボタンを押して、利用する指標をインポートしましょう。ここではシンプルに回数を測るために「イベント数」を選んでいます。

 

 

表に反映するために、利用したいディメンションと指標をドラッグ&ドロップで、隣の列にある「タブの設定」内の「行」と「値」にそれぞれ追加していきます。

 

 

行と値が1つずつ入ると表が現れます。柿の例では「post_date」と「イベント数」を追加しました。

not setはトップページや一覧ページだと思われます。

無事に記事公開日が計測されていますね。もう1つポートを見ておきましょう。

 

Link URL と LIink Textと outboundの組み合わせでは、
どのリンクを押したか、押したテキスト文字列、サイト外かサイト内かのリンク判別を行ってくれます。

 

 

サイト外への誘導や、サイトに来た人がどの記事に興味を持ったかなどを把握出来ます。

 

最後に

というわけで昨日リリースされたので、早速入れてチェックしてみました。Google Tag Managerや直接ページの記述を追加するという事無く、簡単にGA4設定できるのは良いですね。また独自のカスタムディメンション取得も使いやすかったです。

設定自体は簡単で、旧GAが来年計測停止するので、このタイミングでGA4を導入してみてはどうでしょうか?

 

analytics.hatenadiary.com

 

またGA4を学びたい方は、私の方でga4.guideという情報サイトを公開中です。より細かいことを理解したい場合はぜひご利用くださいませ。

www.ga4.guide

2023年7月1日にGA(ユニバーサルアナリティクス)が計測終了とのアナウンスと所感

3 years 8ヶ月 ago

2022年3月16日に「Google Analytics(ユニバーサルアナリティクス)」の計測終了に関するアナウンスが行われました。無償版の計測終了日は2023年7月1日です。

 

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日本語の公式ヘルプ(今後も更新されるようです)

support.google.com

 

英語版ブログでのアナウンス

blog.google

 

公式ヘルプにもありますが、重要なポイントをピックアップすると

 

ポイント

・Google アナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)の計測停止は2023年7月1日。送られてきたヒットが処理されなくなります。つまりタグが入っていてもGA上には数値が出てこない。有償版も2023年10月1日に計測終了。

 

・APIに関しても同様の日程となるため、APIを利用している場合は後述するGA4のAPIへの移行が必要になります。

 

・Google広告とGoogle アナリティクスを連携している場合は、上記日付以降はGoogle広告にデータが送られなくなります。

 

・その後、Google アナリティクスの過去の数値(2023年7月1日以前のデータ)は画面上で少なくとも半年(つまり2023年12月31日)までは見ることが可能。過去のデータを保存したい場合は、GAの画面上からデータをダウンロードしておいた方が良い。有償版の場合はBigQueryでデータが保存されているはずなので、そちらも利用が可能かなと。

 

・2023年12月31日以降、どこかのタイミングでユニバーサルアナリティクスの画面にアクセスができなくなります。この日程に関しては、(2022年3月17日現在から)数ヶ月以内にアナウンスされるとのこと。

 

(立場によって)今後どうすればよいのか?

GoogleとしてはGoogle Analytics 4への移行を強く推奨しています。ユニバーサルアナリティクスの次世代版として2020年10月に正式リリースされたツールを今後は推進していくという形になります。

 

計測記述や取得出来るデータ、レポートなども大きく違うため慣れが必要です。法人サイトは、無料で使えるアクセス解析ツールで他に有力な選択肢は少ないため、移行をせざるを得ないかなと。今回の終了アナウンスを機会に、既存のユニバーサルアナリティクスの設定などを見直し、GA4の実装や設定を行っていくことになります。

 

またその周辺のソリューションを利用している場合’(例:Googleデータポータル、Google SpreadsheetでのGAデータ取得プラグイン、GA360のBig Query)これらもGA4に移していく必要があります。また広告代理店や制作会社にGAのデータを使ってレポートなどを作成してもらっている場合(あるいは提供側の場合)もGA4にあわせた運用変更が必要となるでしょう。この運用移行も含め残り15ヶ月という事になります。

 

カートASPやCMS側も対応を迫られます。利用者もGA4に対応しているか否かを選定の理由のすることにもなりそうです。前年同月の数値比較を視野にいれると、今年の6月末までの対応が必要になります。この辺りも影響は大きいでしょう。

 

国内ではまだ表面化していませんが、データ取得の同意やプライバシーに関する対応なども必要になってくるかなと(GA4が実現したいことの一つでもあるので)。

 

個人サイトに関しては、Wordpressやブログサービス等が対応すれば自然と導入が進む感じはしております。ただツールとしての難易度は上がっていると思うので、導入はしたけど「正しく設定されていない」「使い方がわからない」などの理由によってユニバーサルアナリティクスほど、利活用は進まないと感じています。昨年対比などが必要ない場合は、今後情報が増えてくるのでそれを待ってもよいかなと。

 

情報量は今後も一気に増えるがGA4はまだ未完成

デッドラインが決まり、法人サイトはGA4に移行せざるを得ないという事になると、その周辺の業務や情報量は確実に増えます。

セミナーや書籍などはこれから沢山出てきますし、制作会社・広告代理店・コンサル会社などは忙しくなりそうですね。

 

ただ個人的には、GA4はまだ未完成のツールだと日々設定して、使っていて強く感じます。不慣れでは説明出来ない使いにくさ、仕様上の不明確さや突然の仕様変更は現在進行形で行われています。もう少し安定してから終了日をアナウンスしてもよかったと思います。

 

表面上はデータ取得出来ていても、どのようにデータ取得がされていて、どのようにレポートや探索機能に数値として現れているのか。この辺りは今後も情報が錯綜するし、まだ変わっていくことが用意に想像できます。

 

皆様も情報収集する際には、なるべく最新の情報を調べることをオススメします。私自身も今までに発信した情報で現在は仕様が変わったり、使えなくなったりしているものもあれば、出来ないと言っていたけど出来るものも増えてきております。専門家でもキャッチアップするのが大変です。

 

というわけで、細かい仕様等は専門家や代理店、社内のアナリスト専任の方などにおまかせし、まずはGA4の導入と画面操作になれるところからスタートかなと思います。

 

私も色々と準備を進めております

・GA4の情報サイトを今月末(2022年3月末)にベータリリースします。スクリーンショットをいくつか。

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・GA4の書籍は夏頃を予定しております。上記サイトがリリース次第、着手開始。

 

・GA4のオンライン勉強会やセミナーは4月から順次開催していきます。「GA4の画面利用編」と、「GA4の実装設定編」の2つを毎月開催出来ればなと。

 

・弊社「HAPPY ANALYTICS」でもGoogle Analytics 4の実装・設定・移行などのサポートを行っているので、ぜひお問合せください(宣伝)。現在も常に複数サイトのGA4案件を行っておりますし、本日もGA4の社内勉強会です。

 

最後に

というわけでいよいよXデーが決まりましたね。個人的には思ってたよりはちょっと早いイメージでしたね(2024年くらいかなと想定していました)。しかし、残り15ヶ月という事で、気づいたらあっという間にその日がやってくるかなと。

 

こうなった以上、Google Analytics 4 を活用するか、他のツールにうつるか、アクセス解析をしないの三択になりました。ただ、こういったタイミングは改めて計測するべきデータを整理したり、KPIやレポートを見直したりする良い機会です。

 

ぜひマーケターやウェブアナリストはGAの計測終了を理由に、しっかり整理をする機会とポジティブ捉えていきましょう。私もがんばります!

【ウェブアナリストの稼働時間・収入・業務内容】2021年のお仕事を振り返る

3 years 10ヶ月 ago

毎年恒例の年間振り返り記事です。年末の暇つぶし的に見ていただければ!昨年の記事は以下から

 

analytics.hatenadiary.com

 

 【目次】

長いので3段でまとめると

1)稼働時間1,696時間(前年比25%減)。売上は前年比1.08倍。コストは前年比1.3倍。純利益率は20%(前年比-11pt)。セミナー登壇や勉強会講師件数は昨年とほぼ一緒(2020年:145回、2021年:137回)。

 

2)仕事の内訳自体は大きく変わらず。コンサル関連で54%(前年比-4pt)・セミナーが31%(前年比+5pt)・その他(執筆・会社周りの雑務)が15%(前年比-1pt)。2021年後半からGA4の案件が増えました。

 

3)仕事量に波がある感じの1年でメンタル的に厳しいタイミングが2回発生(1月と11月)。そんな言葉は無いと思うけど今年は「仕事密度」のばらつきが多かった。半強制的に仕事を減らしにいった結果として、前年比25%減になったのかなと。反省点として活かし来年は上手くコントロールしたいです。

  

 

簡単に自己紹介

ウェブサイト分析や改善提案、コンサル、講師、執筆などを行う「ウェブアナリスト」として活動しています。リクルート・サイバーエージェント・アマゾンジャパン等の事業会社で10年以上働いた後、2015年にフリーに。2017年1月に「HAPPY ANALYTICS」として法人化。単著6冊、その他共著多数。詳しくは以下公式プロフィールサイトをご覧ください。

 Taku Ogawa(小川 卓)

  

2021年の主な取り組み

2021年1月

・昨年末から1月にかけての仕事量のメンタルをやられる。通院しつつ仕事時間を減らす方向に調整(4月くらいから減らすことができました)

・DMP(データマネジメントプラットフォーム)の設計とかをゴリゴリやっていました。資料作っては打ち合わせの日々。結果として今年で最も働いた月になりました。

  

2021年2月

・監修したCDP本が発売

www.amazon.co.jp

・7年間勤めたデジタルハリウッド大学院の客員教授を退任。毎年11月~2月の期でウェブサイト分析の講義を担当しておりました。少し繰り返しになってきてしまったことと、次の人に譲りたいという思いから退任いたしました。

・Twitterのフォロワー数1万人突破!ありがとうございます。

twitter.com

 

2021年3月

・中上級者のウェブアナリストを対象とした、自社主催の全10回講座「ウェブアナリスト育成講座」、6期生無事に終了。

happyanalytics.co.jp

・単月で最大のセミナー・勉強会講師登壇。なんと21回(汗)年度末という感じですね

・単月で過去最高の売上

 

2021年4月

・監修させていただいたGoogleデータポータル本が発売

www.amazon.co.jp

・複数案件の終了と開始(大体20~25社ほど見ております)

 

2021年5月

・提案型ウェブアナリスト育成講座7期スタート

・新たなコンサルメニューとして「クライアントへの改善提案書作成」を容易

全4回の内容になっており
第1回:改善提案レポートの作成方法
第2回:ヒアリングの実施
第3回:改善提案のプレゼンテーション
第4回:フィードバック

といった感じです。詳しくは別記事で書くかも。今年は3社に上記内容を取り組んでいただきました。

 

2021年6月

・Unyoo.jpにてインタビュー記事掲載。

unyoo.jp

・Hubspotさんで登壇

offers.hubspot.jp

 

 2021年7月

・HAPPY ANALYTICS第6期の始まり。前期の振り返りセミナー開催

~ゆるっと法人化して5年目~ HAPPY ANALYTICSの4年半と今後に向けて

 

・a2iにて登壇。毎年お世話になっております!

a2i.jp

 

2021年8月

・ミエルカチャンネルにてデスクトップ動画公開

www.youtube.com

・新規案件いくつかスタート

 

2021年9月

・監修したGA4本が発売

www.amazon.co.jp

・Web担当者Forumに記事掲載

webtan.impress.co.jp

・ランサーズにて登壇

hosting.lancers.jp

 

2021年10月

・ウェブアナリスト育成講座第8期開始 

・HAPPY ANALYTICSが、「デジタルマーケティング総合支援会社」への転換を表明。アクセス解析以外も見る機会が増えたので、こういった形のアナウンスを出させていただきました。

happyanalytics.co.jp

 

2021年11月

・メンタル壊す(今年2回目…)

・Web担当者Forumミーティング秋2021登壇。1300名超えの申込み、当日参加も900名。年間セミナーランキング満足度2位にランクイン。 

webtan.impress.co.jp

 

・EC-CUBE Day 2021登壇

www.ec-cube.net

 

2021年12月

・社外取締役を勤めているニフティライフスタイル株式会社がマザーズに上場。

niftylifestyle.co.jp

 ・まぐまぐで配信しているメルマガ、専門情報部門の第3位にランクイン!

専門情報 | まぐまぐ大賞2021 | メルマガの日本一はあなたが決める!

 

 

次に1年間の稼働時間や仕事の内訳を紹介いたしますね。

 

稼働時間

今年の稼働は1700時間。2016年からの数値は以下の通りです(移動時間除く)

2016年:約1,700時間(月平均142時間)

2017年:約2,100時間(月平均175時間)

2018年:約1,873時間(月平均156時間)

2019年:約1,740時間(月平均145時間)

2020年:約2,290時間(月平均190時間)

2021年:約1,700時間(月平均142時間)

 

メンタルを崩したというのもあり、強制的にも時間を減らせて良かったです。周りに頼れるスタッフや育成講座の卒業生が増えてきたのも大きいです。案件数自体は大きく変わっていません。年初からご一緒させていただていている企業の6割が継続しており、残りの4割が入れ替わりといった具合です。

  

仕事内容の割合で見ると以下の通り。割合はほぼ前年と変わらす。

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分類の定義は以下の通り

 

■役員コンサル

Chief Analytics Officerや社外取締役として働いている、UNCOVER TRUTH、AVANCELLMONT、FaberCompany、Sozo、日本ビジネスプレス、ニフティライフスタイル 6社の合計。


■コンサル

株式会社HAPPY ANALYTICSとして依頼を受けて私自身が行っている分析やコンサル案件(他の方にお願いしているものは私の稼働時間に含まず)

■セミナー

社内勉強会などの特定多数、講演など不特定多数向けの登壇


■執筆
書籍の執筆・監修や、外部媒体等での連載、メルマガなど

 

■会社(HAPPY ANALYTICS)
経理、社内ミーティング、MAツールの活用、スタッフとのやりとりなど自社整備に使っている時間

 

 

 年別の内訳と前年比(単位=時間)

  役員
コンサル
コンサル セミナー 執筆 HA 合計
2016年  948 251 319 188   1,706
2017年  631 552 396 429 104 2,112
2018年  386 799 538 84 66 1,873
2019年  261 598 416 125 340 1,740
2020年  360 965 598 183 181 2,287
2021年  214 699 528 155 100 1,696
前年比  60% 72% 88% 85% 55% 74%

どのカテゴリも減っていますね。昨年は働きすぎだったので良かった。

 

月別の稼働時間は以下の通り

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案件等の見直しを行いながら4月以降に工数を減らす取り組みを行いました。案件を少し減らしたり、効率化したり、スタッフ等にお願いしたり。そして8月~10月にまた増えてしまったので改めて11~12月で再調整。来年の稼働時間目標も今年と同じを目指します。

 

次にぞれぞれの項目についてもう少し詳しく見てみましょう。

 セミナー(145件【2020年】⇒ 137件【2021年】)

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前年とほぼ変わらずですね。年間営業日ってだいたい250日なので、平均すると2日に1回講演や勉強会をしている事になりますね(汗)こちらも来年に向けて若干減らす動きを初めております。自社開催を微増させ、外からのご依頼が減るかなと。100件想定。


講演テーマはGA4以外に関してはセミナーの内容は昨年とほぼ変わらずですね。GA分析や改善がメインで他に、Googleデータポータル、ソーシャルメディア、ウェブマーケティング全般という感じです。

 

また今年は複数回で実施する、少し重めの勉強会が多かったです。提案型ウェブアナリスト育成講座もそうですが、比較的中上級者向けの内容が増えました。課題提出などもあるので、私自身にとっても皆さんのアウトプットを見ながら勉強させていただいております。

 

役員コンサル(360時間【2019年】⇒ 214時間【2020年】)

結構減りましたね。内訳的にはUNCOVER TRUTHやJBPressが少し減ったのが要因ですね。逆にFaber Comapanyは取締役会への参加や社内外研修で前年比増加しております。来年も同じくらいの時間想定ですね。

 

コンサル(965時間【2020年】⇒ 699時間【2021年】)

月で見ると平均22時間減少。見ている社数は20~25社でほぼ変わっていないのですが、時間は減らすことができました。要因は主に2つ

1)外部への案件依頼を増やせました。ここは2020年より確実に増えました。分析やデータ集計、GA/GTM設定などをお願いできる案件数が増えました。とは言っても、完全に任せている案件はなく、基本私がレビューやフロントに立っています。

 

2)分析を伴わないコンサル件数の増加。月数時間相談に乗るパターンですね。こちらの割合が増えた分、事前準備に使う時間が少し減りました。

 

来年も私への依存度を少しずつ減らし、HAPPY ANALYTICSとしての認知を伸ばしていければと考えております。

 

執筆(183時間【2020年】⇒ 155時間【2020年】)

ちょっと減った感じですかね。引き続きメルマガ配信や、NEXMAGJBPressでの執筆は続けているため、案件の増減はほぼ無しです。来年は新サイトや書籍が控えているので、確実に増える予定です。

 

HAPPY ANALYTICS(181時間【2020年】⇒100時間【2021年】)

去年は色々システム導入や設定をしていましたが、今年はほぼ無かったので時間は大きく減少。良い意味で落ち着いた1年でした。

 

2021年の売上・コスト・利益

年間の売上推移は以下の通り。2014年(Amazon在籍時の給料+講演や執筆などの合計)を100として計算。2015年4月にフリーになり、2017年1月に会社設立となります。2021年は若干ではありますが、2020年を超えています。私自身の稼働が25%減っていることを考えると、売上効率という観点では良くなりましたね。時間あたりの売上単価が前年比1.4倍になりました。

 

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細かい月別の売上(=月別の入金額で算出)は下記のとおりです。こちらは2016年1月からの推移となります。2021年1月に過去最大の単月売上。

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コストは前年比1.3倍となっており、売上の増加率よりも高いです。以下は四半期別の売上・コスト・利益(2017年~)

 

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来年に向けての先行投資、退職金の積み増しや税金の増加、スタッフや分析外注の増加が主な要因です。結果として経常利益率は約20%と、今まで大体30%前後でしたので下がりました。

 

コストの内訳は以下の通り

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 小川給与:私が会社から毎月いただいているお金です

スタッフ・外注:秘書やスタッフへのお支払い及び、案件の外注費用

システム系:Salesforce / Pardot / AWS / さくらインターネット / AWS / Freee / Slack などのシステム利用料

保険・税金等:各種税金、及び退職金の積立など

その他:事務用品・消耗品・通信費・接待交際費・旅費交通費・会議費など

保険・税金等が全体の4割占めていますね。意図的に増やした部分なので想定通りではあります。システムは有料の新規導入なし、あまり利用していなかったサービスをいくつかSTOPしたので下がりました。

スタッフ・外注は微増に見えますが実金額だと前年比1.5倍。私の給料は引き続き、会社設立当時から据え置きです。増やしても良いかもなのですが、特に利用予定も無いので。

 

今年の振り返り

2021年は引き続きコロナ禍でのお仕事となりました。地方での講演は2件しかなく、全てのクライアントはオンラインでの打ち合わせとなっています。基本的には自宅で働くスタイルは自分に合っているのですが(自宅環境が一番働きやすい+移動時間の減少)勉強会や講演はやはりオフラインのほうが行いやすいですね。あとは地方に行く楽しみが無くなってしまったのも残念です。

 

また気をつけないと、ずっと仕事モードが続いてしまうのも難点ですね。普段から通知関連は全て切っているので、移動時間中は仕事モードがリセットできたのですが、それが行いにくくなりました。だいたいPCの前にいるので、Slackとかメールを無意識に確認してしまいますね。その結果、「すぐにやらなきゃ」というモードになってしまい、あまりリセットができておりません(汗)。

 

2020年は皆さんから見える新しいチャレンジは比較的少なめでした。育成講座を年2回⇒年3回に増やしたり、リード獲得施策は継続したり(年初5300件⇒年末8000件)、書籍の監修×3冊なども行ったりはしていたのですが、目新しいものは出せていませんね。この辺りは「来年に向けて」のところで少し触れます。

 

印象的だった出来事としてはやはりニフティライフスタイル株式会社のマザーズ上場ですね。社外取締役として2年半前にご一緒し、上場までの一通りを拝見させていただきました。私自身も、資料のレビューや東証初め各所のヒアリング対応などを行いました。ますます品行方正に生きていかないとですね(笑)

 

2020年に新たに取り組みを初めたメールマガジンは地道に継続中。配信者に向けての情報提供もそうですが、自分自身の情報キャッチアップや英語力に役立っているというのが何より大きいですね。配信日が月2回存在することにより、強制的に取り組めるのが良いです。こういった情報収集って習慣化しにくいので。

 

www.mag2.com

 

2020年末に公開したGA4の無料資料に関しても引き続きアップデートを重ねております。更新履歴はこんなかんじ。

2020/11/25  初版公開

2020/12/03  誤字修正・セッションの定義追記・その他画像修正など

2021/01/19  データ送信のタイミングと計測影響・AMPについてを追加

2021/02/02  GA4のデモアカウントに関して追加

2021/03/11  データの保持期間に関して情報追加

2021/04/01  GA4とGAのコンバージョンのカウント方法の違いについて情報追加

2021/04/23  参照元除外の方法を追加

2021/05/06  データインポート機能を追加

2021/05/27  オーディエンス機能を追加

2021/06/07  イベント計測事例としてスクロール率を追加

2021/06/18  デフォルトチャネルグループの定義・セグメントの仕様を追加

2021/07/02  新画面レイアウト対応・ライブラリ機能の情報追加

2021/07/15  セッションとエンゲージメントの定義変更

  探索機能を使って見たいデータを出すためのスプレッドシート案内

2021/07/18  GA4未実装機能の更新

2021/08/16  BigQueryのデモデータの案内追加

2021/09/01  「ユーザーエンゲージメント」の定義を追加・イベントやディメンション更新

2021/09/07  コンバージョンモデリングを追加

2021/11/09  カスタムパラメータの登録に関して修正

  アクセス管理権限の部分アップデート

2021/11/17  デフォルトチャネルグループの定義変更に伴い修正

2021/12/07  サーチコンソール連携追加

累計3,500人にダウンロードいただき、弊社のリード獲得施策の中核を担っていると同時に、多くの方に情報提供を出来ているのが嬉しいです。ダウンロードはこちらから。

 

https://go.happyanalytics.co.jp/ga4

 

 

来年に向けて

2022年はどのような年になるのか不透明な部分も多いですが、働き方はコロナ禍でもその後でも多分変わらない予感がしております。IT業界は「オンラインで結構いけるじゃん!元に戻れないわー」という流れになっている気がします。私も同様です。

 

ただ、繰り返しにはなりますがセミナー系はやはり登壇者側としてはやはりリアルのほうが良いですね。そこで2021年は開催出来なかった、「無料相談+ボードゲーム会」は来年早めに復活予定です。対策をしつつ皆さんと楽しめればなと!

 

そして、いよいよ来年はGoogle Analytics 4の利活用が始まる1年だと予測しております。私としても注力していきたい部分になり、2月末にGA4のポータルサイト、6月に書籍を出す予定です。GA4の利活用に貢献出来れば。

 

後は引き続き、スタッフや提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生にお願いする仕事量を増やしたいですね。ここ数年間で自分の働ける量の限界もわかっており、言い換えれば自分一人だと世の中に貢献出来る範囲も限られてしまいます。なので皆さんに協力していただきつつ、会社全体としてお引き受け出来る案件数は増やしていきたいなと。

 

HAPPY ANALYTICSとして一人でもウェブアナリストを増やし、関われるサイト数を増やしていくことがミッションです。

 

最後にウェブアナリティクス以外の案件も増やしていきたいですね。2020年も、SEOやソーシャル、CDP、マーケティングオートメーションなど様々な領域を見ましたが、自分自身の幅も広がるので楽しかったです。アクセス解析以外は個人としては「これを極めたい」というのは特に今のところはないのですが、様々な案件に触れることで成長が実感できるのが単純に嬉しいなと。

 

というわけで2021年もお疲れさまでした!来年もどうぞよろしくお願いいたします。

良いお年を!

 

過去の振り返り一覧

2020年

analytics.hatenadiary.com

 

2019年

analytics.hatenadiary.com

 

2018年analytics.hatenadiary.com

 

2017年analytics.hatenadiary.com

 

2016年

analytics.hatenadiary.com

 

「Google アナリティクス4」に関してよくあるQ&Aを40個まとめました!

3 years 11ヶ月 ago

データ分析に関する投稿Advent Calander 2021の企画に参加!貴重な機会をいただき感謝。最後の一枠をいただきました。

qiita.com

 

「Google アナリティクス 4」が導入されてから早1年。SEM Technologyさんの調査によると上場企業の日本での導入率は10%。私の周りや弊社の案件でもGA4周りがとても増えてきました。

 

datastudio.google.com

 

そんな中、GA4に関して様々な質問を受けてきました。今回はよくあるQ&Aを40個をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

Q1:なんで「GA4」って名前なの?

A1:Google アナリティクスがスタートしてから15年。今まで大きなバージョンアップが複数回ありました。その時は特に名前は変更がありませんでした。今回は今までの最大級の変化ということで、過去のバージョンに番号をつけて、後付で「4」をつけたものと思われます。ちなみに計測記述のタグ自体はバージョン「2」になりました。

 

Q2:「じーえーよん?」「じーえーふぉー?」

A2:私はじーえーふぉーと呼んでいます。Twitterでアンケート取ってみたので結果をどうぞ。

f:id:ryuka01:20211203090022p:plain

 

Q3:今までと何が変わったのか?

A3:めっちゃ変わりました!計測方式からレポート画面から、計測している項目や定義までがらっと変わっりました。ぶっちゃけ今までとは違うツールだと思っても問題ないかと。

 

Q4:無料で利用出来るの?

A4:はい、無料で利用出来ます。有償版のGoogle アナリティクス360でもGA4が利用出来るようになっています。

 

Q5:有償版と無償版って何が違うの?

A5:利用出来る変数の多さや計測上限などが変わります。今後新しい機能なども追加されるのではないでしょうか。詳しくはこちらのヘルプを

support.google.com

 

Q6:今までのGAと併用は可能?

A6:クロスドメインの設定等一部注意が必要ですが、GAとGA4両方とも同時に計測することができます。またGoogleもそのように推奨しています。

 

Q7:GAのタグが入っていればGA4のタグは別途入れる必要はない?

A7:別途追加する必要があります。

 

Q8:新規に計測を開始する際にはGA4のみしか使えない?

A8:GA4だけ作成、旧GAだけ作成、両方とも同時に作成 が選択出来ます

 

Q9:アプリも計測出来るとのことですが、アプリが無いとだめ?

A9:そんな事はありません。ブラウザだけ、アプリだけ、両方とも計測ができます。

 

Q10:アプリとブラウザで同じユーザーということを特定して分析する事が可能になった?

A10:同じレポート画面や構造で見れますが、ちゃんと共通する会員ID(例:ログインID)を計測設定しないと同じユーザーだという事は基本的には分かりません。

 

Q11:ユーザーを特定する精度に関しては上がっていないということでしょうか?

A11:Google Signal(Googleアカウントにログインしている かつ 広告最適化設定をONのユーザー)に関してはデバイス超えで同じユーザーだということを特定出来、その数なども把握できます。ただし一部のユーザーに限られるので分析上はそれほど役にたたないかも。なおGoogle Signalが持っているIDは画面上での表示やダウンロードは出来ません。

 

Q12:今までGAで取得されていた、年代や性別に関しての数値は見れますか?

A12:こちらGoogle Signalを管理画面でONにしておけば引き続き見ることが出来ます。

 

Q13:なんかプライバシーとかCookie制限への対策がGA4で強化されたと聞いたけど本当なの?

A13:GA4単体で見ると大きな変化は正直まだありません。現在はGoogle Signalのさらなる利活用やユーザーデータの削除が柔軟になったという程度です。ただ今後のCookie制限に向けて、同一ユーザーによる行動やコンバージョンを特定するために機械学習がより活用されるようになりました。

 

例)コンバージョンのしやすさを予測する機能

support.google.com

例)流入元に紐付いていないコンバージョンを行動データから機械学習して紐付ける

support.google.com

 

どちらかというとGA4ではなくGTMでのサーバーサイドタギングや同意モードなど、別ツールでこの辺りの進化が見受けられます。

 

Q14:なんかログデータが取得出来るようになったって聞いたけど?

A14:GA4のデータはGoogleのBig Queryと連携出来る機能が用意されました。ログデータ(1ヒットあたり1行のデータ)がGoogleのクラウドサーバー上に格納されます。格納されたデータをSQLという言語でクエリ(こういうデータが欲しいという記述)を書いて取得出来るようになりました。これにより画面では表現出来ないデータ取得も可能です。

機能自体は無料で利用することが出来ますが、大規模サイトの場合はデータ保存と抽出に料金がかかるので、開発者などの事前に確認しましょう。

 

Q15:今までも有償版で生データは取得出来ていたけど何が違うの?

A15:データの取得方法が変わったので、取得出来るデータや、クエリの書き方などが大きく変わっています。この辺りはほぼ使いまわしがきかないかと。

 

Q15:生データ取得出来るとなんか良いことあるの?

A15:会社規模やどうデータを活用したいかによると思います。最大の利点ではデータ取得して別のツールで分析したり、自社内の他のデータと連携して分析出来るようになるということです。またデータ取得の細かい検証などにも利用することが可能です。ただ使う(使える)企業が限られているのではないかと個人的には思っています。

 

Q16:なんかレポート画面ものすごく違うんですけど?どう見れば良いの?

A16:レポート画面は大きく変わりましたね。まだ進化・変化中の部分もありますが、大きくわけて「レポート・広告」という用意された表やグラフをチェックするための機能と、「探索」という分析を行うための機能に分かれました。探索機能は有償版では一部利用出来たのですが、今回はGA4で無償で利用出来るようになりました。

 

Q17:どうやってレポートや探索を使えばよいのか?操作方法とかもよくわからないです…

A17:ここで説明するとキリがないので(汗)私が監修したGA4本を紹介しておきます。

 

個別あるいは企業内での勉強会希望の場合は弊社サイトからお問い合わせいただければ!

happyanalytics.co.jp

 

Q18:直帰率が無くなったと風のうわさに聞きましたが本当ですか?

A18:残念ながら本当です。GA4の画面からは跡形もなく消えました。もう見れません。Big Query使えば出来なくもなさそうですけど、大変だと思いますし、ほとんどの企業では使いこなせない予感。

 

Q19:直帰率無いと困るんだけど、どうしたらよいの?

A19:諦めてください…一応新たに「エンゲージメント」という指標が生まれ、エンゲージメントがあったセッション数やエンゲージメント率(エンゲージメント数÷セッション数)を見ることが出来ます。

以下のいずれかを満たした場合は「エンゲージしたセッション」としてカウントされます。

・10秒以上サイトに滞在(設定画面で10~60秒の間で変更可能)

・2個以上のイベント(データ計測)が発生

・CVイベントが発生

 

2番目の定義が直帰の逆みたいなイメージですね。なので1ー直帰率=エンゲージメント率ではありませんが、使えなくはないかなという感じです。

 

Q20:基本的な指標(ページビュー・セッション・CV)とかは特に変わっていない?

A20:計測できるという意味では変わっていませんが、計測の定義やデータ送信のタイミングなどの影響もあり、数値は変わります。私も比較したりしていますが、2割くらいはずれる傾向があります。ですので、基本的にGAとGA4の数値は比較しないことをおすすめします。原因特定出来ないし、どちらかにもう片方の数値を合わせるのも無理なので。

具体的にどう変わったのか?に関しては本記事ラストの資料をご覧いただければ。

 

Q21:GA4のアカウント作成したら「プロパティ」はあるけど「ビュー」が無いんですけど…

A21:GA4からビューは無くなっております。開発環境だけとか、自社アクセス除外とかで色々と便利だったので復活してほしいですが、2021年12月現在は存在しません。

 

Q22:Google広告とかの連携は可能?GAでは出来ましたが

A22:今のところサーチコンソール以外は連携可能です(2021年12月現在)

 

Q23:自動でスクロールとかファイルダウンロードが取得出来ると聞きましたが本当ですか?

A23:はい、ファイルダウンロード・スクロール・動画再生・外部リンクなどはGA4の管理画面の設定で計測出来るようになりました。若干制限もあるので要件を確認の上、利用を判断してください。

 

Q24:Google Tag Managerでも上記内容って設定出来るけど、どちらを利用したほうが良いの?両方同時に利用してもOK?

A24:基本的にGA4の管理画面で利用出来るものはそちらでの設定をおすすめします。例えばファイルダウンロードで特定の拡張子だけは取得したくないなど個別要件がある場合はGA4の管理画面ではOFFにしてGTMを利用しましょう。同時併用は設定の混乱や二重計測のリスクがあるので、おすすめしません。

 

Q25:データが2ヶ月しか保存されないって本当?困るんだけど

A25:管理画面の「データ設定」内にある「データ保持」のデフォルト設定が「2ヶ月」になっています。ただしこの設定の影響があるのは、「探索」機能で選べるデータ期間にのみ適用されます。「レポート・広告」内の数値それより長い期間で数値が保持され消されることはありません。ただ「探索」において2ヶ月は不便なので、14ヶ月の方にGA4設定した直後に変えておくことをおすすめします

 

Q26:クロスドメイン設定やフィルタ設定は出来る?

A26:こちらGAとは若干設定方法が違いますが対応しています。クロスドメイン設定に関してはGA4とGA同時計測している場合は、以下ヘルプを事前に確認の上、設定を行ってください。

support.google.com

 

Q27:コンバージョンの設定はどのように行えば?

A27:設定が少し手間になりました。ざっくりの流れはコンバージョンイベントを指定⇒計測がされたのを確認⇒該当イベントをコンバージョンイベントとして「ON」にするという流れです。詳細な設定方法は本記事最後で紹介するGA4の資料を御覧ください。なおGAでは20個まで設定出来たコンバージョンは、GA4では30個に増えました。

 

Q28:流入元の分類が変わったようですが、本当ですか?

A28:はい、こちら流入チャネルに関してはより細かく分類されるようになりました。日本語版のヘルプはまだ更新されていませんが、英語版では更新されており、実際にGA4でもそのように計測されています。

support.google.com

 

正直かなり複雑になりました。

f:id:ryuka01:20211202132148p:plain

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Q29:Googleデータポータルには対応しているの?

A29:ほぼ対応が完了しております。GAとの互換性は無いので、一から作成する形にはなりますが。

 

Q30:「探索」機能ではどんなレポートを見ることが出来るの?

A30:かなり豊富なレポートが用意されています。「表やグラフの作成」「コホート分析」「目標到達プロセスの設定」「セグメント同士の重複」「サイト内ページ遷移の順引き・逆引き」「ユーザーエクスプローラー」などがその代表例です。なお探索機能においてのみGAにもあったセグメント機能が利用出来、データ量が多いとサンプリングもかかります。

 

Q31:セグメントの作成方法はGAと一緒?

A31:考え方は一緒ですが、機能がかなり拡張されました。イベント間の遷移に期間を設けることが可能になったり、ヒット単位のセグメントが作成出来たり。かゆいところに手が届く機能が増えましたが、その結果利用難易度は上がっています。

 

Q32:オーディテンス機能とはなんぞや?

A32:特定の条件にあったユーザー群(セグメントと同じような考え方)を作成し、作成したユーザー群をGoogle広告の配信ターゲットなどに利用することが出来る機能です。セグメントと違い過去にさかのぼっての再集計は行われないため、設定した日からオーディエンスが「貯まる」形になります。

 

Q33:自動で作成されるオーデイエンスもある?

A33:はい、GA4の機械学習機能を利用して「7日以内に購入する可能性が高いユーザー」「7日以内に離脱する可能性が高いユーザー」などを始めとするユーザー群を自動作成することが可能です。利用にはeコマース機能の利用やデータ量など一定の条件なgあります。

 

Q34:GA4にもデータを取り込む(データインポート)機能は存在する?

A34:はい。こちら用意されており、メニューは若干違いますが実施できる事は同じです。

 

Q35:GAのようにカスタムでイベントやディメンションなどを取得することは可能でしょうか?

A35:はい、こちら可能です。ただ名称や設定方法は変わりました。なおGA4ではディメンションという名称はなくなり、「イベント」と「ユーザープロパティ」だけになりました。大半の場合はイベントを使いつつ、ユーザー単位で保持したい情報(GA詳しい人向けに言うとスコープがユーザーのカスタムディメンション)のみ「ユーザープロパティ」を使うことになります

 

Q36:GA4でCookieIDやタイムスタンプなどの取得は可能?

A36:はい、こちらGTM上で設定すればイベントやユーザープロパティとして取得可能です

 

Q37:今まで取得しているイベントとか、カスタムディメンション、eコマースなどは使い回しが出来る?

A37:出来る内容と出来ない内容があります。Google Tag Managerで変数取得の設定をしていれば使い回せるものが多いです。eコマースは大きく変わったので、別途実装が必要な可能性が高いです。カートのASPサービスなどが対応してくれるのを待ってもよいです。なおGA4ではGAにあった「通常eコマース計測」と「拡張eコマース計測」が統合されました。

 

Q38:で、結局当面どうすればよいの?

A38:GA4はGAと並行計測出来るので入れておくことはおすすめします。ただその際も最低限の設定(コンバージョン・フィルタ・クロスドメイン等)を行っておくことを推奨します。1年後に昨年比較したい場合などもあると思うので、まずはデータ取得をしておきましょう。

がっつり導入したい場合は、Googleアナリティクスの代理店や弊社にご相談いただければ。

 

Q39:GAっていつなくなるの?そもそもなくなるの?

A39:わかりません!が、Google側から見ると長年持っておくメリットは無いので、いずれ止まるのだろうなと。ただその場合は数年前くらいにアナウンスがあることを願っています。そうしないと大混乱になるので。

 

Q40:GA4なんか難しんだけど本当にみんな利用するようになるの?

A40:私の予測では、設定してちゃんと利用するサイトが数十%、GAそのままでいいんだけどGA止まったときには仕方なくGA4に移るサイトが残りという感じですね。ぶっちゃけGA程は流行りませんが(断言)、Googleもそれで良いと思っている気がします。

ちゃんと使える人に使ってもらいたいという感じですかね。ただいずれにせよGA4を利用する未来は間違いなくやってくるので、早めに理解をしておく事は重要かなと考えております。


240ページ超えのGAマニュアルを無料で公開しています!興味ある方はぜひダウンロードを

https://go.happyanalytics.co.jp/ga4

 

またGA4の実装・設定・利活用・勉強会などのご相談があれば弊社サイトよりお問い合わせください。

happyanalytics.co.jp

Google AnalyticsやAdobe Analyticsの設定一覧をGoogle Spreadsheetで取得する方法

4 years 1ヶ月 ago

Google AnalyticsやAdobe Analyticsでどのような変数を取得しているのか、一括確認したいことはありませんか?

Google Analyticsであれば、イベントで取得している項目をダウンロードしたり、管理画面で霞むディメンションを1つずつ確認したりと面倒ですよね。Adobe AnalyticsもSDR(Solution Design Reference)があれば良いですが、無いことも多く、あっても更新されていなかったりします。

 

そこで今回紹介するのは無料で利用できるGoogle Spreadsheetのプラグイン「ObservePoint Labs」です。こちらを利用すると簡単にそれぞれのツールの設計書を作成する事が出来ます。また取得だけではなく、各ツールの編集権限があれば設定を変えることも可能です。

例えばGoogle Analyticsのカスタムディメンションのスコープを変えたり、Adobe AnalyticsのeVarの期間を変えたりなども自由です。

 

それでは早速、利用方法を見ていきましょう。

 

1.まずはプラグインをインストール

Google Spreadsheetの「アドオンを取得」を押し、「ObservePoint Labs」で検索をしてください。

 

f:id:ryuka01:20210921212140p:plain

 

検索結果から表示される「ObservePoint Labs」をインストールします。直接こちらのリンクからもアクセス出来ます。

 

workspace.google.com

 

インストール出来たら、アドオンからObservePoint Labsを選択しましょう。

f:id:ryuka01:20210921212335p:plain

 

2.初期設定

ObservePoint Labsを選択すると、以下の画面が出てきます。

 

f:id:ryuka01:20210921212537p:plain

 

ObservePoint APIはそのまま変えずでOKです。Adobe APIに関してはAdobe Analyticsからデータを取得したい場合は入力します。Adobe APIは「管理者>すべての管理者」を選び、「会社設定」メニュー内にある「Web サービス」を選択します。

 

f:id:ryuka01:20210921212814p:plain

 

そうするとアカウント一覧のリストが出てきますので、自分のメールアドレスや名前で検索します。

 

f:id:ryuka01:20210921212958p:plain

右から2列目の「ウェブサービス ユーザ名」をSpreadsheetの設定の「User:Company」に記入し、右端の「共通暗号鍵」を「Key」に入力します。

 

入力終わると設計書作成を選択する画面が出てきます。

 

3.Google Analyticsの設計書を作る

それではまずはGoogle アナリティクスの設計書を作成してみましょう。作成出来る設計書はGoogle スプレッドシートにログインしているGoogle アカウントで権限があるビューになります。

 

まずは、「Digital SDR - Google」を選択します。

f:id:ryuka01:20210921213309p:plain

 

次に「Genereate Template」を押してください。

スプレッドシートに各種シートが作成されるので完成まで待ちましょう(30秒程度)。

 

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次に「Google」内の「Select Account:Property:View」のプルダウンから設計書を取得したいGoogle Analyticsのビューを選択します。そして「Get Variables」を押してください。取得まで1分くらいかかります。

※なおGoogle Analytics 4には非対応です

 

無事に取得出来るとシートに設定が記載された状態になります。どういったシートが作成されたのか確認してみましょう。

 

■Custom Dimensionのシート

f:id:ryuka01:20210921213842p:plain

カスタムディメンションの一覧。アクティブか否か、スコープ(商品・ヒット・セッション・ユーザー)、作成美、更新日、レポートへのリンク等が作成されます。

 

■GA Eventsのシート

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取得しているイベントの一覧。カテゴリを一覧で出してくれて、F列(Top 5 eA)に上位5つのイベントアクション名、G列(Top 5 eL)に上位5つのイベントラベル名、「Top eV」に最上位のイベントの値を表示してくれます。

 

残念ながらGAの「目標」の設定は取得出来ないようです。

 

4.Adobe Analyticsの設計書を作る

次にAdobe Analyticsの設計書を作成してみましょう。

 

まずは、「Digital SDR - Adobe」を選択します。

f:id:ryuka01:20210921213309p:plain

 

まずは「Genreate Template」を押します。

f:id:ryuka01:20210921215005p:plain

次にレポートスイートを「Select Report Suites」から選択して、Get Variablesを押します。

 

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主にイベント・eVar・Propのレポート作成されます(プロセスルールは管理者権限があれば作成可能です)。

 

propのレポート例

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イベントのレポート例

f:id:ryuka01:20210921215312p:plain

 

5.最後に

今回は簡単に設計書が取得出来る方法を紹介いたしました。本プラグインには、他にも「スプレッドシートから直接設定をアップデートする」とか「正規表現作成機能」などもありますが、私自身もそれほど触れていないので、今回は本機能だけの紹介にしておきますね。

 

いずれにせよ本機能だけでも便利なので、興味ある方は使ってみてください!

 

 

workspace.google.com

 

HAPPY ANALYTICS社内対談 CMO 飯村剛史 × CEO 小川卓 対談 (3)AVANCELLMONTでの活躍

4 years 4ヶ月 ago

 

HAPPY ANALYTICS社内対談 CMO 飯村剛史 × CEO 小川卓 対談


HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。
第10回のお相手は、小川卓さんのお弟子さんとしてHAPPY ANALYTICSでCMOを務める飯村剛史氏。全3回でお届けします。

 

第1回 小川卓の弟子
第2回 弟子から師匠への提案
第3回 AVANCELLMONTでの活躍
※本対談は2021年6月に行われました。

 

飯村 剛史 (いいむら たかし)
早稲田大学大学院卒業後、東証一部上場のエンターテイメント会社、広告代理店を経て独立。2015年より株式会社HAPPY ANALYTICSに参画し、現在CMOとして活躍。株式会社AVANCELLMONT代表取締役社長

全3回の最終回となる本記事では、小川さんの弟子になった飯村さんの行動力やそのルーツ、またご自身の事業について伺いました。

 

 

 

株式会社AVANCELLMONTについて

 

井水朋子飯村さんの会社のAVANCELLMONTは何をしている会社なんですか?

”飯村剛史デジタルマーケティングの支援と知的財産権の戦略的活用支援、マーチャンダイジング領域の支援ですね。

井水朋子マーチャンダイジングの支援とは?

”飯村剛史たとえばアパレルって物を仕入れる時にマーチャンダイザー(MD)っていう人がいて、売れる・売れないの商材判断や原価計算をして、仕入れるという機能を担ってるんですね。その部分のコンサルティングをしています。

小川卓去年の独立したんだよね。

”飯村剛史おかげさまで去年黒字でした。

小川卓いいですね、初年度から。

井水朋子お客さんはどんな業種が多いんですか?

”飯村剛史まんべんなく。知財はメーカーが多くて、マーチャンダイジングは小売全般ですね。各事業部に管轄している執行役員がいて、事業を推進しています。

井水朋子今は全部で何人くらいですか?

”飯村剛史業務委託している人を含めると20人くらいです。

井水朋子従業員を雇い入れないのは、小川さんの影響とか?

”飯村剛史そこにこだわりはないんですよね。人材リソースが中にいるのか外にいるのかの違い程度に思っています。私は外部の優秀なパートナー達とパーティを組んで納品したいので。ちなみに、うちのマーケティング支援部隊には卓さんがCAOとしてジョインしてくれています。

 

井水朋子CAOというと、Chief Analytics Officer(最高アナリティクス責任者)ですね。

”飯村剛史うちの事業部名には、Catalyst(カタリスト)ていう単語をいれているんです。化学用語なんですけどね。Aの物質がBの物質に反応するきっかけで触媒という意味なんですよね。自分の過去を棚卸した際に、一言で自分を表現するのであれば「きっかけを与える」だと考えたので全事業部名にCatalystが入っています。

 

  • Marketing Catalyst Division.
  • IP(知的財産権) Catalyst Division.
  • MD Catalyst Division 

 

井水朋子触媒とは面白いですね(笑)

 

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新しい事業承継のカタチ

 

井水朋子会社名のAVANCELLMONTは、どういう意味なんですか?

”飯村剛史造語なんですけどフランス語で、”前進の煌めき”っていう意味です。

小川卓フランス語にしたんですね。

”飯村剛史格好いいかなと思って(笑)

小川卓もともとは精密機器の修理会社だったんだよね?

”飯村剛史そうです。

小川卓それが煌めきになったんだね。

”飯村剛史そういう事業承継の形もありだと思うんですよね。

井水朋子事業承継したんですね?

”飯村剛史祖父が1969年に創業して父が二代目、私が三代目として継ぎました。父から継ぐ際に、会社名と事業内容を180度変えました。いわば転業型事業承継の三代目アトツギです。ゼロから起業することも考えましたが、会社の歴史を私の代で絶やすわけにもいかないと思いまして。だから52年の歴史があるコンサル会社です(笑)あとは会社としての対外的な信用もついてくるので、そういう意味を含めて先代に感謝しています。

井水朋子信用というと、なにか借入などしているんですか?

”飯村剛史いえ、そういうわけではなく、リスク的な側面からも、初期費用、原価、固定費が抑えられるコンサルビジネスをしたくて。井水さんもそういうお仕事しているんですよね?

井水朋子主軸はコンテンツマーケティングですけど、はい、基本はそうですね。

”飯村剛史営業利益率が他業種より高いはずなんですよね。

井水朋子その通りですね。

”飯村剛史でも小売りやアパレルのように、リアル店舗ビジネスってそうはいかないじゃないですか。

小川卓そういう業種の人ってすごいですよね。私たちは自分たちの脳みそで仕事しているだけだからね。

”飯村剛史経営って売上が重要ではないですからね。粗利からキャッシュが回っていくわけですから、当然粗利が経費より高くないと経営が成り立ちませんよね。

井水朋子どんなに売上が高くても、粗利が低かったら仕方がないと?

”飯村剛史全く意味ないですね。

小川卓(笑)

”飯村剛史テレビで売上100億円企業とか特集されていますけど、原価どれくらい?とか販管費どれくらい?って気になります。

井水朋子私と飯村さんに共通点があるなと思ったんですけど、私も親が製造業の端くれで会社をしていて、工場や設備に固定費をしっかりかけて泥臭くやってきているのを見ているんですよね。そういった中で粗利を3割出せたら万々歳という状況なんですよね。そういう背中を見てきたからこそ、固定費をかけたくないって思うのはわかる気がします。

 

飯村さんの行動力

 

”飯村剛史やっぱり行動力が大事ですよ。

井水朋子気になる人がいれば、会いに行くと。

小川卓「弟子にしてくれ」って。

”飯村剛史本を読んで、この本良かったね。では普通の人ですね。

井水朋子すみません!

小川卓(笑)

”飯村剛史会いに行ってリレーションを持つことが大事だと思うし、それが私の行動指針です。

 

一同:(笑)

 

”飯村剛史「小川卓さんにお近づきになりたい」方って、ふつうは卓さんみたいに能力がないとお近づきになれないっていうバイアスがかかるんですよね。

井水朋子あ~それはわかります。

”飯村剛史そういうことを考えている時点でクソですね。

井水朋子すみません!

”飯村剛史まっさらな状態で会って、自分を試さなきゃ。アタックすることですよね。

井水朋子いやいや、それは学生だからできたのでは。

”飯村剛史そうですよ。社会人だからこそ躊躇することは、利害関係の無い学生のうちに済ませておこうと当時から考えてましたからね。だから、卓さんにも学生時代にお声がけさせて頂いた感じです。

井水朋子計算ずくなんですね(笑)

”飯村剛史弟子にしてくれって言う人は、いないと思ったんですよ。だから言おうと。

小川卓言おうって言えるのがすごいなぁ。

”飯村剛史良い席っていうのは、一瞬でかっさらわれるんですよ。それは能力がある人がとるんではなくて、行動する人だと思います。

井水朋子今の話を聞いて、「じゃぁ私も誰かに弟子入りしてみようか」って考えるとして、次に頭に浮かぶのは、「その人が変な人だったらどうしよう」って思うんですよ。

小川卓わからないですよね、性格とか。

井水朋子小川さんに「タバコ買ってこーい」とかパシられて一日終わったり(笑)

小川卓「あそこの自販機でDr.ペッパー買ってこーい」とかね(笑)

井水朋子仮にそういうひどいタイプだったら、割を食っていた可能性もあるじゃないですか。

”飯村剛史それは人をみればわかるかなと。

井水朋子見る目があるんですね~

 

一同:(笑)

 

井水朋子私は小川さんのセミナーなどに参加して話していてもスゴイ人だと思っているから・・・

”飯村剛史勿論スゴイですよ。だけどバイアスかかりすぎて、そこで満足してる感じですね。

井水朋子まさに。「これを言ったら怒られる」みたいなことはさすがにないにしても、縮こまってしまいますよね。

”飯村剛史セミナーに行って後ろの席からチラチラ見て、二回目にやっと話せたとかね。そういうのは、それは馬鹿々々しいなと。

 

一同:(笑)

 

”飯村剛史最初のeVar7の時、私も思いましたよ、「本当にいた!」と。でもそれはホントに最初に見た時だけですね。でもその後みんなが卓さんに話しかけたい中、3時間くらいずっと卓さんに話しかけていましたからね。

小川卓そうそう、あの時がなければ、今がなかったわけだからね。

”飯村剛史その時の行動が良かったか悪かったかなんて、結局未来にならないとわからないんですよね。

井水朋子飯村さんって「あの時こうしていればよかった」なんて後悔することってあります?

”飯村剛史それはありますよ、人間ですもん。

井水朋子意外(笑)

”飯村剛史やってだめなら、諦めがつくっていうのがスタンスですね。というのも、学生時代に自分の人生に影響を与えてくれた人がいたんですけど、「若い時くらい、世の中、自分が中心で動いているって勘違いして行動しろよ」と言ってくれたんですね。そういう人が周りにいてくれたから良かった。 私がこういう性格なので、学生時代だったら皆と足並みそろえてやれよと言われる短所だったところが、社会人になったら長所になることってあるわけじゃないですか。俯瞰的にみて自分の特性を活かして行動しようって思ったんですよね。

井水朋子なるほど。

 

大学生時代の成功体験

 

”飯村剛史大学時代に知的財産権の団体を立ち上げたころ、知的財産権で有名な教授が北海道大学でサマースクールを開いていたんですね。全国の弁護士や弁理士、企業法務部、企業知財部の担当者を集めて大講義室で開くんですけど、そこに「行けばいいじゃん」と言ってくださった方がいて、「いやいや、弁理士さんや弁護士さんが行くところでしょ?」と思ったんんですけど、「関係ある?」と。「そんなこと言っているから、人生でやらなければいけないことが後回しになっていくんだよ」「まっさらな状態で行動するのが大事なんだ」と。

小川卓じゃぁ行くかって?

”飯村剛史行くかと。5千円か1万円払って懇親会に出て、名刺を作ってばらまいたんですよね。こういう団体を作ったので、入ってくださいと。やっぱり学生だと相手にしてくれない方が多かったです。学生の私が窓口なので「学生団体に何で参加しないといけないの」と思うのも仕方ないですね。

井水朋子たしかに。

”飯村剛史それでも当時耳を傾けてくれた方がいました。全国区のメディアの部長さんであったり、大手広告代理店の部長さんであったり、弁理士の先生等。それからは、その方々を仲間に入れて会を運営できるようになったんですね。会社の会議室を使わせてもらったりしました。

井水朋子それはすごいですね。

”飯村剛史北海道まで行ってホテルとって、全部で20万円近くかかったんですけどね。その時に出会った方のひとりが今うちの会社で知財の事業責任者をしてくれています。

小川卓その行動力があったから、得たものですよね。

 

株式会社AVANCELLMONTの今後

 

井水朋子今後、株式会社AVANVELLMONTでどうしていきたいっていうのはありますか?

”飯村剛史デジタルマーケティング、知的財産権、マーチャンダイジングの支援だけでなく、コンサル領域を増やしていきたいですね。

小川卓どこかの領域にこだわりがあるというよりは、領域を増やしたいと?

”飯村剛史そうですね。それが会社のスケールにつながると考えているので。

”飯村剛史経営者として大事なことって、どういうスキームでどのようなビジネスをして、そしてそれがちゃんと儲けることができるのかを徹底的に考えて試すことだと思ってます。経営責任がある以上、奇麗事だけでは経営できませんから。 世間に対して意義があるカタリスト(触媒)であり続けるために、どんな事業を展開していくのか考えた時に、まだ今のところ3つしか見つけられていないと、あと5つくらい増やしたいですね。

小川卓いろいろ考えていますね。

”飯村剛史あとはコンサル会社ではなくて、別の会社も作ろうかなって。

小川卓またやりたいの!?

”飯村剛史やりたいですね(笑)

井水朋子何屋さんというのは

”飯村剛史これからですね。天変地異の影響を受けづらいものがあったら是非やっていきたいなと思っているので、是非教えてください(笑)

小川卓募集中!とね(笑)

 

 

 - 今日はありがとうございました - 

 

 

 

HAPPY ANALYTICS社内対談 CMO 飯村剛史 × CEO 小川卓 対談 (2)弟子から師匠への提案

4 years 4ヶ月 ago

 

HAPPY ANALYTICS社内対談 CMO 飯村剛史 × CEO 小川卓 対談


HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。
第10回のお相手は、小川卓さんのお弟子さんとしてHAPPY ANALYTICSでCMOを務める飯村剛史氏。全3回でお届けします。

 

第1回 小川卓の弟子
第2回 弟子から師匠への提案
第3回 AVANCELLMONTでの活躍
※本対談は2021年6月に行われました。

 

飯村 剛史 (いいむら たかし)
早稲田大学大学院卒業後、東証一部上場のエンターテイメント会社、広告代理店を経て独立。2015年より株式会社HAPPY ANALYTICSに参画し、現在CMOとして活躍。株式会社AVANCELLMONT代表取締役社長

全3回の2回目となる今回は、飯村さんから小川さんに色々提案した時の様子を詳しく伺いました。話題はマーケティングオートメーション(MA)や提案型ウェブアナリスト育成講座について深まっていきます。

 

 

 

追客基盤の構築

小川卓飯村くんは私に弾丸のように提案してくるよね(笑)

”飯村剛史Salesforceを導入した時もそうでしたね(笑)

小川卓飯村くんが「Salesforceを入れましょうよ」って提案してくれて、私は「え~うちの会社は人が少ないし不要なのでは?」と言うと、飯村くんが「いやいや、BtoBやっているんでしょ。」と。「じゃぁいいよ、話を聞きますよ」と。

”飯村剛史固定観念があるんですよね。「SalesforceやMAは大企業しか導入していない」というね。「いやいや、違いますよ」と

小川卓Pardotを導入したことによって提案型ウェブアナリスト育成講座もメール経由できてくれるようになって、Pardotの導入支援を行う企業様と一緒にセミナーをすることもできて、Pardotの案件も獲得して、それは新しいことをやってみた結果ですよね。

井水朋子すごいじゃないですか。

 

リード獲得の提案

 

小川卓飯村くんはセミナーからのリード獲得にこだわりますよね。

 

”飯村剛史卓さんはセミナーを沢山しているので、一番手っ取り早くリードを獲得するのはセミナーを利用することだと提案しました。セミナーを開いてメールアドレスや電話番号等のリード情報を獲得しても、「Salesforceがなければどうやって管理するんですか?」と。リードを資産としてとらえて、ちゃんとSalesforceにしっかり溜めていきましょうと。

井水朋子耳が痛いですねぇ。

”飯村剛史リードを獲得して、人脈を作れたと言っているようなものかと。意味ないですよね。

小川卓名刺スキャンさせられたんだよね(笑)

”飯村剛史そうですね(笑)獲得したリードをビジネスに活かそうと。

井水朋子さすがですね。

 

MAツールの導入と費用

 

小川卓今まではなにかと面倒で、相談や案件があったら向こうから言ってきてくれるから、それでいいじゃないって思っていたんですけどね。「Pardotやったほうがいい」って言われて「え~お金かかるじゃん」と言ったら「すぐに回収できます」っていうから、まずは1年だけやってみようってなったんですよね。

井水朋子SalesforceとPardotって大体セットで入れると思うんですけど、どれくらいかかるんですか?

”飯村剛史使っているエディションによりますね。

小川卓HAPPY ANALYTICSで入れているのは、年間150~200万円くらいかな。

”飯村剛史ばっちりROI(投資収益率)だしていますよね。

小川卓「年間180万円かぁ、高いなぁ」とか言っていたら、飯村くんが「何言っているんですか、講座4人分ですぐに回収できますよ」っていうんですよね。「じゃぁ、まずは1年やってみる?」と。GA4のダウンロード資料や施策掲示板などですべてリードが獲得できているので、リードも溜まってきました。

”飯村剛史Salesforce内にダッシュボードも作りましたね。

小川卓そうそう、飯村くんが作ってくれて、リード別の売上とか分析できるようになっているんですよね。

”飯村剛史あとはサイトから受注が合った場合は、Slackに飛ぶようになっているんですよ。

井水朋子そんなこともできるんですね。

小川卓この規模のわりには、結構やっている方だと思いますね。PardotのデータもGoogle Big Queryに入れて、そこからGoogleデータポータルで見ていますね。

井水朋子ほー

小川卓あんまりわからないよね?

井水朋子MAは触っていないですね。

”飯村剛史アクセス解析界隈の人って、SalesforceやPardotの名前だけ知っている方が多い印象を受けます。

小川卓そうそう、ウェブのリード獲得までが仕事だと思っているところがありますよね。そこから先もできる人って少ないよね。

井水朋子実際、私もお客さんのところに行くと、リード獲得以降で問題を抱えているところがあったりして、そういう人にはMAをやったほうがいいですよって言いますね。でも私には経験がないから受け売りのようなことしか言えなくて、そのあたりは知識不足を感じますね。正直、困ったら小川さんに連絡しようと思っています(笑)

小川卓自分で使ってみたからこそ言えることっていうのはあるし、そこからお仕事につながったこともあるから、やってみてよかったよね。

 

MAとWEB解析をつなげたい

 

小川卓飯村くんはMAと解析をつなげたいって言っているよね。

”飯村剛史そうですね。MA、CRM、アクセス解析の三位一体型のマーケティングソリューションを打ち出していきしましょうという提案をしました。MA、CRMやインサイドセールス界隈の方って卓さんのことを知らないんですよ。

井水朋子そうなんですか?

小川卓そうだと思います。私もMAやCRM、インサイドセールス関連のキープレイヤーを知りませんからね。

井水朋子なるほど。

”飯村剛史そこでHAPPY ANALYTICSが両業界のハブ的な会社になれば素敵なことだと思うですよね。

井水朋子それが今飯村さんの取り組んでいることですか?

”飯村剛史そうですね。HAPPY ANALYTICSの飯村として取り組んでいます。

 

弟子とは何なのか

 

井水朋子それが飯村さんが小川さんのお弟子さんとしてやっていきたいことなんですよね?

”飯村剛史それは限定的なお話しです。HAPPY ANALYTICSをスケールさせていきたいのがホントにやっていきたいことです。

井水朋子いや~お弟子さんってなんだろうと思っていたんですけどね。

小川卓私もそう思うよ(笑)

井水朋子お弟子さんと聞くと、昔の鍛冶屋さんが刀を作るお弟子さんを育てるみたいな感じかと思っていたんですけど、真逆ですよね?

”飯村剛史この人のスキルを継承するっていう弟子ではなくて、人生の師匠と弟子ですね。

小川卓(笑)

”飯村剛史自分の人生に衝撃を与えてくれる人ってなかなかいないじゃないですか。

井水朋子たしかに、稀ですね。

小川卓はー。

井水朋子小川さんにとってそういう人はいますか?

小川卓いないですね。憧れの人とかいないし、マーケティングの師匠もいないかな。アクセス解析を始めた頃、同じようなことをしている人ってあまり周りにいなかったし、自分で調べて自分でブログを書いてってやっていたからね。この人をあがめるっていうのは一切ないね。飯村くんはたぶん逆なんですよね。

”飯村剛史私はベンチマークしてそこに突き進むタイプですね。

小川卓秘書の工藤さんはどちらかというと私と同じタイプで、安心して落ち着いて仕事をまわしたいタイプなんですよね。飯村くんは毛色が違う感じですね。だからこそ新しいアイデアがでてくると思う。

”飯村剛史私は異分子でいればいいんです。

井水朋子小川さんに直してもらいたいところってありますか?

”飯村剛史早口なところですかね

 

一同:(笑)

 

”飯村剛史ものすごく早く話すので、なかなか入れないし、入ろうとしても事故が起きるので、私が意見しようとしている時は「まず聞いて」となることも(笑)

小川卓なんだろうね。考えながら話しているからかな。

”飯村剛史ほんとに早いですよ(笑)

小川卓いや~思いついたら言っちゃうからね。セミナーでも早いし(笑)

”飯村剛史私はHAPPY ANALYTICSのCMOですけど、COOとしてこの会社では二番手に徹していきたいです。

小川卓さすが右腕!!

 

一同:(笑)

 

代表取締役としての小川卓さん

 

井水朋子ちなみに今の小川さんの価格感ってどう思われます?

”飯村剛史前の話ですけど、安く見積りを出す時があったんです。だから「何しているんですか?」と。「一応、経営しているんですよね?」と言いましたね。

 

一同:(笑)

 

”飯村剛史この業界で後発の参入と市場の活性化を促すのであれば、ちゃんとその価格帯の市場は譲るべきだと。相見積で同じ価格だったら、恐らくHAPPY ANALYTICSに案件がくるはずなので。「市場を食っているのわかっています?」と言ったことがあります(笑)

井水朋子わかります(笑)

”飯村剛史ちゃんと単価を上げましょうよと。

井水朋子それで上がっていったんですね。

小川卓上がったよね?

”飯村剛史そうですね。

”飯村剛史逆に、井水さんはHAPPY ANALYTICSの価格感をどう思われます?

井水朋子小川さんが価格感を引き上げてくれれば、業界全体というか、ウェブマーケティング自体の価値を高めていくことができるのではないかなと。小川さんがその先陣を切ってくれたらな?なんて勝手に思っています(笑)

”飯村剛史私も前から思っていました。提案型ウェブアナリスト育成講座も議論に議論を重ねて今の価格にしました。

小川卓この価格帯のセミナーってなかったですからね。おかげさまで卒業生も増えてきましたね。

井水朋子飯村さんから今の提案型ウェブアナリスト育成講座で何か改善したほうがいいって言っていることはありますか?

”飯村剛史年に2回ではなくて、3回にしましょうと言っていますね。

井水朋子講座を受ける側からみても、選択肢が増えるし受けやすくなっていいですよね。

小川卓ふたりは気が合うね(笑) いや~私は「大変じゃない?」と言っているところですね。コンサルしているお客さんもいるし、外で勉強会もしているし。 飯村くんはこうやってたくさん提案してくれるので、私は否定から入ることが多いですね。

 

一同:(笑)

 

小川卓でも実際のところ最近の2、3回の講座は募集してすぐに埋まってしまっているので、秘書の工藤さんに「とりあえず、スケジュールをちょっと見てくれる?」と言っています。HAPPY ANALYTICSで新しいことを始める時は、大体こんな流れですね。

井水朋子色々と垣間見れた気がします。

小川卓次は私は何をすればいいかな?また飯村くんが新しい企画を持ってきてくれるんですかね。

”飯村剛史提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生も増えてきたので、案件を受注して皆さんに振り分けるっていうことをしていきたいですよね。

小川卓7月から来期が始まるんですけど、来期に取り組んでいきたいところですね。

 

(編集注)提案型ウェブアナリスト育成講座の実施回数は検討段階ですので、増えるとも増えないとも決まっていません。

 

最終回となる次回では、小川さんの弟子になった飯村さんの行動力やそのルーツ、またご自身の事業について伺いました。(明日公開予定)

HAPPY ANALYTICS社内対談 CMO 飯村剛史 × CEO 小川卓 対談 (1)小川卓の弟子

4 years 4ヶ月 ago

 

HAPPY ANALYTICS社内対談 CMO 飯村剛史 × CEO 小川卓 対談


HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。
第10回のお相手は、小川卓さんのお弟子さんとしてHAPPY ANALYTICSでCMOを務める飯村剛史氏。全3回でお届けします。

 

第1回 小川卓の弟子
第2回 弟子から師匠への提案
第3回 AVANCELLMONTでの活躍
※本対談は2021年6月に行われました。

 

飯村 剛史 (いいむら たかし)
早稲田大学大学院卒業後、東証一部上場のエンターテイメント会社、広告代理店を経て独立。2015年より株式会社HAPPY ANALYTICSに参画し、現在CMOとして活躍。株式会社AVANCELLMONT代表取締役社長

全3回の1回目となる今回は、飯村さんが弟子になるまでの軌跡をたどりながら、小川さんと飯村さんの関係性についてひも解いていきたいと思います。
進行・編集は、HAPPY ANALYTICS広報 兼 エスファクトリーウェブディレクターのイミトモがつとめます。



 

小川卓の弟子になるまで

井水朋子飯村さんは小川さんのお弟子さんとのことですが、おふたりの出会いは?

 

飯村剛史 もともと大学院にいた頃、「視覚障碍者に対していかに円滑に情報を届けるか」というテーマで研究していました。キーワードとしては、ユニバーサルデザイン、ユーザビリティー、アクセシビリティ、ユーザーインターフェイス辺りですね。当時の研究キーワードを今後自分が実務に活かすとしたらどの分野になるのかな?と考えてみたところ、出た答えがウェブマーケティングでした。そこで、ウェブマーケティングの第一人者を調べているうちに、卓さんのeVar7(読み方:イーバーセブン)が出てきたんですよね。

小川卓eVar7というのは、当時サイトカタリスト(現Adobe Analytics)のユーザー会が10年以上前にありました。そこの代表や幹事をしていたんですけど、そこが主催するイベントが西早稲田であったんですよね。

”飯村剛史西早稲田であるなら、行くしかないと(笑)

一同:(笑)

”飯村剛史行ったら周りは社会人ばかりで、当然、学生は私ひとりでした。

井水朋子そうなりますよね。

”飯村剛史そこで私が一方的に「弟子にしてください」と。そこからお付き合いが始まりました。

 

 

一同:(笑)

 

井水朋子私も大学生だった頃があったので、社会人と触れ合う機会が稀で憧れる気持ちもわかるんですけど、「いきなり弟子にしてください」とは。

”飯村剛史卓さんに出会ったのは大学院の頃でしたが、その前、大学生の頃から社会人を集めて団体を作っていたんですよ。

井水朋子大学時代からパワフルだったんですね。

”飯村剛史知財のご担当者様を集めた団体です。知的財産権は大別すると特許権と著作権に分けられるんですけど、特許権は有体物にかかる権利なのでメーカーが多くて、著作権は無体物にかかる権利なのでエンターテイメント系やテレビ・ラジオ・映画界隈。でも特許の人たちと著作権の人たちに交わりがないと思って、両権利の間に私が団体を立ち上げ交流の場を作りました。 あらゆる知財の勉強会に顔を出して、そこで五千円も払えば懇親会がついてくるので、そういったところに名刺を持っていって、お声がけしていましたね。

小川卓(笑)

”飯村剛史どちらかというと、大学生のころから学内にとどまるのではなくて、「学外に出て、金づちで頭をぶん殴られればいい」と思っていたのでそのような行動を取ることができたのだと思います。大学って意外と社会と断絶されているので、学外で社会人と交流することに価値を見出していました。

井水朋子当時から意気込みがすごいですね。一旗揚げるんだ、みたいな心意気って昔からあったんですか?

”飯村剛史一旗揚げるというのはあんまり意識していませんでしたが、自分にとっては当然の行動だったと思います。恐らく育った家庭環境が影響しています。経営者一家でしたので、会社を創業した祖父が、私のことを「三代目」と周囲に紹介するし、家庭の中では経営に関わる話しが行き交ったいました。当然のように小さなころから経営者になるものだと思っていましたので、そういう行動に出られたんだと思います。

井水朋子反発したことは?

”飯村剛史ありますよ。そういった家庭環境で育って早稲田に行って、あそこはある意味安全地帯なんですよね。周りの多くが大手企業に就職していって、私も普通に就職しました。

井水朋子なるほど。

”飯村剛史新卒では東証一部上場のエンターテイメント会社に入りました。テレビ・新聞・雑誌・映画等のトラディッショナルメディアを軸としたビジネス領域に、ウェブで補完できるような人材になりたいといって入ったんですよ。当然そういう部署があると思って入ったんですが、実際は部署がなかったんですよね。卓さんにも相談しましたね。

小川卓せっかく入ったし、もったいないじゃないと。

井水朋子小川さんにとっても、人生初のお弟子さんですよね?

小川卓もともと「弟子にして」と言われて、「えー」「面倒くさいな」みたいな感じだったので(笑)

”飯村剛史そうそう(笑)

小川卓でも、飯村くんはしつこくて(笑) 「ご飯に行きましょう」「彼女と喧嘩した」と言われて「知らないよ」と(笑)

まだ飯村くんも結婚する前でしたからね。ちょこちょこ相談にのって、就職も、いきなり経営というのは難しいから、社会に出て経験しておいたらいいんじゃないかなと。まぁ正直、そこまで興味なかったですけどね(笑)

 

一同:(笑)

 

転機となったMAとの出会い

 

小川卓飯村くんは社会人として二社経験しているんだよね。

”飯村剛史二社目への転職が私の転機でしたね。卓さんはウェブアナリストなので、私もそうなろうと思った時もあったんですけど、「小川卓にはなれない」って気づいたんですよ。そこで自分のスキルを転換しようとして「小川卓にできないで、自分にできることは何だろう」って考えたんです。そこで出てきた答えがMAやCRMだったんです。

井水朋子切り口を小川さんにするとは、さすが弟子ですね。

”飯村剛史卓さんを超えるのって難しいというより不可能。だったら卓さんができないことをしようと、立ち回りを変えたんです。

井水朋子なるほど。

”飯村剛史デジタルマーケティングというのは、広範囲の総称に過ぎないですよね。アクセス解析、SEO、広告、またMAやCRM等色々ぶらさがっていますよね。その中で当時卓さんにはできないものということで、MAやCRMに目をつけて、それができるところに転職したんです。解析とも親和性があるので。

井水朋子二社目は何屋さんですか?

”飯村剛史看板屋です。面白い会社でした。看板屋なのにも関わらず、MAやCRMが導入されていて、社内の仕事環境は最先端ITベンチャーのような環境でした。当時、社長からも「インサイドセールス部隊を立ち上げて」と言われ、部署を立ち上げました。部署立ち上げから運用、オペレーション、評価、人材育成等、一通りマネージャーとして経験を積ませてもらいました。とても貴重な経験でした。

井水朋子そこで経験を積んでいったわけですね。

 

HAPPY ANALYTICSでの仕事

 

小川卓そこで飯村くんがHAPPY ANALYTICSにも「Salesforceを入れましょう」とか、「Pardotを入れましょう」とか提案してきてくれたんだよね。

”飯村剛史アクセス解析ってアノニマス(匿名)が分析対象ですよね。Pardotを入れることでバイネームの見込み客がでどこのページを見たのか分析できるから、分析の解像度が上がるんですよね。私がそのスキルを磨けば、卓さんと相乗効果を出せるなと。

井水朋子さすがお弟子さん。

”飯村剛史私がHAPPY ANALYTICSで行っていることは、MAやCRMを運用したり、新規ビジネスの提案をしたりです。

井水朋子この対談で提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生に受講のきっかけを聞いたら、大体の方がメールからって答えていました。

”飯村剛史嬉しいです(笑)

小川卓飯村くんって、経営者タイプだよね(笑)

”飯村剛史そうですね(笑)

小川卓HAPPY ANALYTICSの次年度の売上目標も、飯村くんが勝手に決めるんですよ。「卓さん、これくらい目指しましょう!」私は「大変だな~」って。

”飯村剛史でもあの目標があるから伸びているんですよね。そのために何をしなければいけないかって行動にブレイクダウンして、施策を打って。

小川卓そうそう、自分のセミナーではお客さんに「目標を決めてKPIを決めていかないと改善活動ってできないですよ」って言っているんですよ。でも自分の事になると、やらないんですよ(笑)

”飯村剛史だから「今年はこれくらい、いける」っていう金額を出して、そのために何ができるかなっていうのをみんなで話していますね。

小川卓飯村くんが会社をスケールさせるネタを持ってきてくれるんですよね。

井水朋子毎年右肩上がりでしっかり達成しているのがすごいですね。

 

提案型ウェブアナリスト育成講座

 

小川卓提案型ウェブアナリスト育成講座も飯村くんが提案してきてくれて実現できたんですよね。

”飯村剛史そうなんです。発案者は私です(笑)

井水朋子その意図は?

”飯村剛史卓さんがウェブ解析の重鎮で居続けたら、業界に後進が育たないと思ったんです。それなら卓さんが後進を育てるために講座を開くのがいいのではと。ウェブ解析界隈の人って、「卓さんとつながりたい。」「直接講義を受けてみたい。」って思っている方はたくさんいると思うんです。

井水朋子そうだと思います。

”飯村剛史ウェブ解析界隈の人って、恥ずかしがり屋さんが多いですから(笑) 私から直接卓さんに提案しないと進まないと思い、提案しました。

 

次回は、飯村さんから小川さんに色々提案する時の様子を詳しく伺いました。話題はマーケティングオートメーション(MA)や提案型ウェブアナリスト育成講座について深まっていきます。

(明日公開予定)

Core Web Vitalsの値をGA(及びGA4)で計測しデータポータルで表示するための「手順書」

4 years 4ヶ月 ago

Page Experience Updateのロールアウトが、6月15日より開始しました。8月末までに徐々にリリースされていくようです。

 

 

今回のPage Experience UpdateでCore Web Vitalsの指標(3種類)が評価対象として加わり、検索エンジンでの順位ランキングの要因になります。

 

 

f:id:ryuka01:20210620084001p:plain

Image From https://developers.google.com/search/blog/2020/11/timing-for-page-experience

検索エンジン対策という観点、そしてユーザーにとっても良い体験を提供するため、Core Web Vitalsの値を計測してサイト改善に活用することが重要です。

 

そこで今回はCore Web Vitalsの値をGAあるいはGA4で計測し、Googleデータポータルで表示するための方法をまとめました。Googleデータポータルのテンプレートも公開していますので、ぜひ活用してみてください。

※設定の所要時間は30分~1時間くらいを見ておきましょう

 

 

 

1.データを計測するためのGoogle Tag Managerを設定する

まずはGoogle アナリティクスでCore Web Vitalsの3つの数値(LCP、FID、CLS)を計測しましょう。これらのデータをGoogle Tag Managerを利用して取得します。

 

1.1 Google Tag ManagerのカスタムHTMLでCore Web Vitalsの値を取得

 

f:id:ryuka01:20210620084524p:plain

Google Tag Managerの「タグ」で「新規」を押し、タグの種類として「カスタムHTML」を追加しましょう。コードは以下のとおりです。

 

<script defer src="https://unpkg.com/web-vitals@0.2.2/dist/web-vitals.es5.umd.min.js"></script>
<script>
(function() {
var sendToDataLayer = function(data){
window.dataLayer.push({
'event':'web_vitals',
'vitals_metric': {
'name': data.name,
'value': data.value,
'delta': data.delta,
'id': data.id
}
});
}

webVitals.getCLS(sendToDataLayer);
webVitals.getFID(sendToDataLayer);
webVitals.getLCP(sendToDataLayer);
})();
</script>

 

「トリガー」の設定に関しては全ページで計測したい場合は「All Pages」を選びましょう。計測したいページを指定したい場合は、トリガーを作成しましょう。

 

1.2 計測のために利用する「変数」を設定する

Google Tag Managerで計測するために5つの変数を設定します。

 

1.2.1 vitals_metric.name(CLS/FID/LCPのいずれか)を設定

f:id:ryuka01:20210620090300p:plain

変数のタイプ=データレイヤーの変数

データレイヤーの変数名=vitals_metric.name

 

1.2.2 vitals_metric.value(CLS/FID/LCPの値) を設定

f:id:ryuka01:20210620090435p:plain

変数のタイプ=データレイヤーの変数

データレイヤーの変数名=vitals_metric.value

 

1.2.3 vitals_metric.id(計測のためのユニークID値)を設定

f:id:ryuka01:20210620090612p:plain

変数のタイプ=データレイヤーの変数

データレイヤーの変数名=vitals_metric.id

 

1.2.4 vitals_metric.delta (同ページでCLSを複数回計測した際に、前回との差分(delta)の計測) を設定

f:id:ryuka01:20210620090809p:plain

変数のタイプ=データレイヤーの変数

データレイヤーの変数名=vitals_metric.delta

 

1.2.5 vitals_value(vitals_metric.valueでCLSの値を取得する際、見やすい値にするために1000をかける)

f:id:ryuka01:20210620091138p:plain

変数のタイプ=カスタム JavaScript

カスタムJavaScriptの内容

function() {
var name = {{vitals_metric.name}};
var delta = {{vitals_metric.value}};
return Math.round(name === 'CLS' ? delta * 1000 : delta);
}

1.3 計測発動条件である「トリガー」を設定

トリガーの画面で新規に以下のトリガーを設定

f:id:ryuka01:20210620091903p:plain

トリガーのタイプ=カスタム イベント

イベント名=web_vitals

このトリガーの発生場所= すべてのカスタムイベント (一部のページでのみ計測したい場合は「一部のカスタムイベント」を選択して条件を指定)

 

1.4 計測のためのタグの設定を行う

計測のためのタグの設定を行いましょう。

f:id:ryuka01:20210620091501p:plain

タグの種類=Googleアナリティクス: ユニバーサル アナリティクス

トラッキングタイプ=イベント

カテゴリ=WebVitals

アクション={{vitals_metric.name}}

ラベル={{vitals_metric.id}}

値={{vitals_value}}

非インタラクションヒット=真 (Core Web Vitalsの計測を非直帰扱いにしないため)

Google アナリティクス設定=自社のプロパティID (UA-XXXXXX-X)を直接指定、あるいは変数としてプロパティIDを設定している場合は、その変数を指定

トリガー=WebVitals

 

これで設定は完了となります。プレビューモードで計測確認を行いましょう。「web_vitals」で値が取得できていればOKです。

f:id:ryuka01:20210620092520p:plain

 

1.5 GA4で設定をする場合

GA4でもCore Web Vitalsの計測は出来ます。変数やトリガーを作るところまでは一緒で、「1.4の計測タグの設定」部分のみが以下のように変わります。

f:id:ryuka01:20210620095717p:plain

設定タグ=GA4計測用のIDを指定した変数

イベント名=web_vitals(任意でOK)

イベントパラメータ=

パラメータ名

vitals_id   {{vitals_metric.id}}

vitals_metric {{vitals_metric.name}}

vitals_value {{vitals_value}}

 

2.Google アナリティクスで計測を確認する

Google Tag Managerを本番公開し、Google アナリティクスで計測が出来ているかを確認しましょう。すぐにレポートには入ってこないので翌日くらいに確認するのが良いでしょう*1

 

f:id:ryuka01:20210620092842p:plain

 

イベントカテゴリに「WebVitals」、アクションに「CLS/LCP/FID」の値が入っていればOKです。

 

Google アナリティクス上で結果を見ても良いのですが、それではわかりづらいのでGoogle データポータル上でわかりやすく表現しましょう。

 

==

 

GA4の場合は、カスタムディメンションで「vitals_id」と「vitals_metric」を設定し、カスタム指標で「vitals_value」を設定します。

 

設定例

f:id:ryuka01:20210620100116p:plain

 

イベントの「web_vitals」で数値を確認出来ます。

f:id:ryuka01:20210620100315p:plain

 

3.Google データポータルでレポートを作成しましょう

Google データポータルのテンプレートを公開しましたので、そちらを利用していただきたいのですが、利用のためには事前にGoogleデータポータルで設定が必要です。2つのデータソースを追加します。

 

※ 公開しているGoogle データポータルのテンプレートは「Google Analytics」のものとなります。Google Analytics 4のテンプレートは現在無いので、ご注意ください。

 

3.1 Google データポータルでデータソースを追加する

データポータルの上部メニューから「+作成 >データソース」を選択する

f:id:ryuka01:20210620093127p:plain

 

3.1.1 Google アナリティクスと接続をする

ページごとのCore Web Vitalsを表示するために「Google アナリティクス」のコネクターを選択し、対象ビューを選択します。

f:id:ryuka01:20210620093254p:plain

 

3.1.2 Core Web Vitals計測のために「データの抽出」のデータソースを作成する

同じようにデータソースの追加で、「データの抽出」を選び

f:id:ryuka01:20210620093518p:plain

以下のように設定を行う。

f:id:ryuka01:20210620093554p:plain

データソース = 計測対象のGoogle アナリティクス

サイズ = 右側のリストから「イベント アクション」「イベント カテゴリ」「イベント ラベル」を追加

指標 = 右側のリストから「イベントの値」を追加

 

右下の「自動更新」をオンして、「保存して抽出」を押下

f:id:ryuka01:20210620093708p:plain

 

これでデータソースの追加は完了です。

 

3.2 Google データポータルのテンプレートをコピーして自社データを反映させる

以下のテンプレートのリンクをクリック

https://datastudio.google.com/s/t-q4IWxd3dI

datastudio.google.com

 

右上の「︙」アイコンを押して「コピーを作成」を選択

f:id:ryuka01:20210620094034p:plain

 

コピーをする際に新しいデータソースとして

「WebVitals」の行で先程設定したWebVitals用のデータソース

「すべてのウェブサイトのデータ」の行で先程設定したGoogle アナリティクスのデータソース

を選択します。

f:id:ryuka01:20210620094107p:plain

 

その後「レポートをコピー」を押せば完了です。自社用のデータが入った、Google データポータルを確認出来るようになります。

 

Step 3に関しては動画にもまとめましたので、以下をご覧ください。

warp.style

 

4 Google データポータルのレポートの見方

データポータルのレポートは大きく2つのエリアに分かれています。

4.1 サイト全体の数値

f:id:ryuka01:20210620094514p:plain

 

それぞれの3つのスコアをデバイス別に確認できます。点数による3段階評価や、詳しい説明ページへのリンクも入っています。

 

右側の棒グラフでは、それぞれの3段階評価が全体の何%を示しているかを表しています。例えば一番下のCLSの「desktop」であれば、約7割が「Good(良い)」15%が「Need's Improvement(改善の余地あり)」5%が「Poor」である事がわかります。マウスオーバーすると細かい数値を見ることが可能です。

 

赤い縦線は「75%」の部分に引いています。この縦線が緑に接している場合は問題ないですが、黄色や赤に接している場合は対策を検討しても良いかなと。

 

4.2 ページ別の数値

下半分はページごとの数値となっています

f:id:ryuka01:20210620095024p:plain

 

それぞれのPV数と平均値を確認することができます。なお「Δ」は設定している期間(ページ上部で変えられます)とその直前の期間の変化を見ております。施策を行った時に変化を確認してみたり、数値良く・悪くなったページをチェックしたりしてみましょう。

 

最後に

これで設定は完了です。お疲れさまです。

慣れてきたら、ぜひ自分でデータポータルをカスタマイズしてみましょう。考えられるカスタマイズとしては、

1)ランディングページだけに絞る

2)検索エンジンからの流入に絞れるようにする

3)直帰率やCV率とCore Web Vitalsの値の関係性を見てみる

などが考えられます。

 

*1:この次のステップの「Googleデータポータル設定」自体は進めておいてOKです

【イベント開催の詳細】「~ゆるっと法人化して5年目~ HAPPY ANALYTICSの4年半と今後に向けて」@7月30日

4 years 5ヶ月 ago

 

 

HAPPY ANALYTICSは2021年7月に6期目を開始いたします。

5期(2020年7月~2021年6月)を振り返りつつ、今後に向けてどんな取り組みを行っていくのか。そういった内容を発表するオンラインお喋り会の場を設けました。

 

【日時】2021/07/15 (木) 19:30 - 21:00

【費用】無料

【場所】オンライン(oomのURLをお申込者に事前に、ご案内いたします)

 

申し込みページは以下になります!

 

ha05.peatix.com


今年も弟子の飯村くん、スタッフの工藤さんと3人でお届けいたします。

 

お話する内容は以下の通り

 

HAPPY ANALYTICSとは

 HAPPY ANALYTICSってどんな会社?
 設立後から現在に至るまで大きな流れ
 第5期の振り返り(コロナ禍でどう変わったのか)

コロナ禍だったここ1年。どのように仕事の仕方が変わったのか、そのあたりの変化も説明できればと考えております!

 

「体制」で見るHAPPY ANALYTICS

 卒業生とスタッフによるサポートの振り返り(案件・運用など)

今期は卒業生とスタッフにしっかりサポートいただいた1年でした。どのような体制や方針で運用していたのか、アウトプットやコミュニケーションを中心にお話させていただきます。

 

「システム」で見るHAPPY ANALTYICS

 現在利用しているシステムと構成図
 Google データポータルを活用した社内ダッシュボード

最新の利用ツールやデータ管理に関してお話いたします。リード獲得もしっかり行えた1年なのでそのあたりの事例も紹介。

 

「数値」で見るHAPPY ANALYTICS

 HAPPY ANALYTICSを数値で振り返る
 売上・コスト構造から見る第5期の変化
 「ウェブアナリスト」の業務内容と稼働時間

がっつり数値紹介コーナーです。売上・コストの内訳や前年度との違いなど実数をお出ししながら紹介いたします。

 

今後のHAPPY ANALYTICS

  6期目に向けての取組とKPI
  今後リリース予定の内容をご紹介
  ANALYTICSを通じてHAPPYを届けるために

 

具体的にこんな事をやりますよ!という事をお話していきます。去年も色々案内しましたが、今年もなにかご用意できればと思っております。

 

こんな事もやるよ

・いただいた質問に関してはQAコーナーで「全て」の質問にお答えします。申込時、あるいは当日チャットでバシバシ質問をお寄せください。質問が多い場合は、終了時間は延長するかもですが、途中参加・途中退室でOKです!

 

・19時開場、19時半開始です。本編は19時半からですが、19時からスタッフの工藤さん、弟子の飯村君と公開雑談予定です。

 

 

無料で参加可能、キャンセル連絡等も不要なので、気軽にぽちっとお申込みいただけば。

 

ha05.peatix.com

 

それでは、当日オンラインでお会いできるの楽しみにしておりますー!

2021年5月に掲載された記事

4 years 5ヶ月 ago

2021年4月に更新された記事のまとめ


 

 

こんにちは。ハピアナ広報担当の井水朋子です。

先月、小川が執筆した記事や、小川が登場した記事をまとめて紹介いたします。

 

~ラインナップ~

  1. Googleサーチコンソール活用 第3回:検索流入を増やすべきキーワードとページを見つけるための方法
  2. 小川卓が解説!~まずは実践!CRM編:全6回~
  3. SEO対策・コンテンツマーケティングツール「ミエルカ」に、新機能「競合流入キーワード調査」を追加
  4. 吉和の森 森和吉 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談

(※公開順) それではお楽しみください!

 

■1.Googleサーチコンソール活用 第3回:検索流入を増やすべきキーワードとページを見つけるための方法

検索エンジンからの流入を増やしたい方必見!サーチコンソールのデータをどのように生かすかがわかりやすく書かれています。

 

  • 媒体名:JBPress
  • 公開日:5/6

 

www.jbpress.co.jp

 

 

 

■2.小川卓が解説!~まずは実践!CRM編:全6回~

5月上旬に公開した、CRMの解説全6回。超ボリューミーな内容ですが、CRM初心者が理解できるように書かれています。
第1回 ユーザーの行動と態度変容を描こう~
第2回 計測するためのデータ取得と設計環境を整える~
第3回 ユーザーの「分類」を考える~
第4回 ユーザーを分類して計測できる状態にする~
第5回 分析に基づいた改善施策を考えて実行する~
第6回 改善施策の実施と評価~

 

  • 媒体名:DXnote公式
  • 公開日:5/5

 

dxnote.jp

 

■3.SEO対策・コンテンツマーケティングツール「ミエルカ」に、新機能「競合流入キーワード調査」を追加

小川卓がCAOを務めるFaber Companyの「ミエルカ」から新機能がリリースされました。

 

  • 媒体名:時事ドットコムニュース
  • 公開日:5/17

 

www.jiji.com

 

 

■4.吉和の森 森和吉 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談

提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生対談企画。3月に卒業したばかりの森和吉さんとの対談。経験豊富な森さんとの対談、全3回でお届けします。

 

  • 媒体名:リアルアナリティクス
  • 公開日:5/26

 

1回目は、森氏がどのように解析と出会い、デジタルマーケティングの経験を積み重ねていったかを伺いました。

 

analytics.hatenadiary.com

 

2回目は、森氏が受講した提案型ウェブアナリスト育成講座について。受講で役立ったポイントや、受講後お仕事の獲得につながったポイントなどを伺いました。

analytics.hatenadiary.com

 

 3回目は、森さんと小川さんの働き方について、見積の仕方、自分が働く工程と一緒に働くスタッフ、コロナ禍の影響、GA4、CDP、講座で得た横のつながり、地方への想いと、ざっくばらんに伺いました。

analytics.hatenadiary.com

 

 

次回の対談は

 

「こんなこと聞いて」などのリクエストは、井水朋子までお待ちしております!

 

 

 

2021年5月に掲載された記事は以上です。ありがとうございました。

 

 

最新情報は、小川卓のTwitterおよび弊社広報アカウントよりご覧になれます。

 

  

twitter.com

 

 

twitter.com

 

<小川卓の「海外ウェブマーケティングニュース解説」> 第32号の配信

4 years 5ヶ月 ago

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メルマガを月2回配信中。

この記事では6月1日に配信されるメールマガジンのちょい出しとなります!

 

www.mag2.com

 

foomiiでも配信を始めました(値段は同じ)。

foomii.com

 

というわけで中身をちょいだし!

 


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■目次

1:【PickUPニュース】
「Adobe Summit 2021」の「Summit Sneaks」からウェブマーケティングの未来を視る

2:【ヘッドラインニュース】
気になった海外のウェブマーケテイング関連ニュースを紹介します!

3:Q&Aコーナー

4:【2週間日記】
弊社HAPPY ANALYTICSの私の2週間の動きを紹介

5:セミナーや記事等のお知らせ
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■【PickUPニュース】
「Adobe Summit 2021」の「Summit Sneaks」からウェブマーケティングの未来を視る
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4月27日~29日に開催された「Adobe Summit 2021」。
例年ラスベガスで開催されている本イベントですが(筆者も過去に4回参加)
今年も去年に引き続きコロナ禍の影響でオンラインの開催となりました。

Adobe Summit 2021

business.adobe.com

今回はこの中から参加者も私も大好きな発表、Adobe Summit Sneaksを紹介いたします。
https://blog.adobe.com/en/publish/2021/04/28/adobe-summit-sneaks-ai-machine-learning-and-wfh-innovations.html

 

Adobe Summit Sneaksは今後実装されるかもしれない新しい技術やサービスを紹介するコーナーです。
複数名の方が自分たち(あるいはチーム)が開発中のプロダクトを紹介します。
実際にここで紹介されたものは、製品に反映されることも多いです。

 

というわけで今年は7名の発表がありました。
それぞれの内容を見ていきましょう(動画へのリンクもあるので英語わかる方は直接見たほうが面白いかも)


1.Daily Shuffle

business.adobe.com


タスク管理の仕組み「Adobe Workfront」は比較的最近、ラインナップに加わった製品です(2020年11月にWorkfrontを買収)。
マーケティング担当者向けの予定管理及び作業管理プラットフォームです。

 

このサービスに新たな機能として開発されているのが「Daily Shuffle」。
AIを活用して自分の予定を最適化してくれる機能です。

 

例えば忙しい一日にどうしても外せない予定が入ったとします。
なにかの予定を移さないといけない。こういった時って面倒ですよね。
その時に便利なのがDaily Shuffle。予定の優先順位を決めて「予定を再作成」を押すと
自動でカレンダーを組み替えてくれます。


【画像】

gyazo.com

自動で組み替えるだけではなく、関係者に再調整の連絡をしたり、
アラートを自動で設定してくれます。

上記の判断をするために外部ツールとの
連携も可能です(例:Zoom/Microsoft Teams/Google Workspace等)。


2.Savvy Search Sneak

business.adobe.com


Adobe Experience関連のサービス群を横断して1つインターフェースで検索出来る機能。検索する際に、文章で内容を入力すると、該当する情報やデータを即時に出してくれます。


==================

 

本メルマガは月2回配信しており、海外のウェブマーケティングに関するニュースを取り上げています。上記内容以外にも、ニュースヘッドライン(数行解説)やQAコーナーなども用意されています。

 

月額550円/月(税込み)で、初月は無料です。今月登録いただくと、今月の過去配信メルマガ(上記内容含む)も読むことができます!

 

www.mag2.com 

情報収集のお供によろしければぜひぜひ。

 

foomiiでも配信を始めました(値段は同じ)。

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吉和の森 森和吉 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談 (3)提案型ウェブアナリストが働き方についてざっくばらんに語る

4 years 5ヶ月 ago

HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。

第9回のお相手は、小川卓主宰の提案型ウェブアナリスト育成講座第6期卒業生で株式会社吉和の森代表取締役の森和吉氏。全3回でお届けします。

※本対談は2021年5月に行われました。

本対談の進行・編集は、HAPPY ANALYTICS広報 兼 エスファクトリーウェブディレクターの井水朋子が務めます。

株式会社吉和の森 代表取締役 森 和吉(もり かずよし)

青森県八戸市出身。郵便局職員の窓口業務ののち、週刊誌、ウェブメディア、アプリ、モバイルサイト等数多くのメディア運営に携わった後、デジタルマーケティングを活用した集客を手広く行う。2019年株式会社吉和の森を設立。2020年3月提案型ウェブアナリスト育成講座第6期卒業。上級ウェブ解析士。チーフSNSマネージャー。

全3回の3回目となる今回は、森さんと小川さんの働き方についてざっくばらんに伺いました。

 

金額の見積り談義

 

井水朋子今後はどんな仕事を増やしていきたいですか?

森和吉方の仕事をふやしていきたいですね。こちらの定価をどうするかっていう話もあるんですけど、地方は金額を少し下げてでも受注していきたいっていうはありますね。それくらい地方に行きたいです(笑)

井水朋子地方独特の相場もありますしね。この辺り小川さんってどうしていますか?

小川卓私は基本料金は変えないですね。料金表をサイトからダウンロードできるようにしているので、それを見て問合せてきていただいている感じですね。

森和吉値引きもしていないですか?

小川卓基本的にしないが、次につながる値引きは私もたまにしますね。勉強会の次にコンサルをするといった時は値引きをすることもあります。

森和吉それはすごいですね。

小川卓お仕事につながるルートは2パターンあるんですけど、今まで一緒に働いた人の紹介でくるパターンと、ウェブからの問合せがくるパターンなんですけど、料金表がすでにダウンロードできるので、それを見てもらって依頼してもらうかどうか。依頼がきたらスケジュール的にできるかどうかを判断して、できない分は提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生にふる感じで、基本的に金額交渉はしない感じですね。

井水朋子値引きしないこだわりとかあるんですか?

小川卓値引きをしてもしなくても、することは変わらないじゃないですか。そしたら働いている側も「こちらの仕事は高くて、あちらの仕事は安い」って邪推してしまうような、不健全な状態になっていまう。それを避けたかったんですよ。自分が稼いだ分はどこかで還元すればいいわけでね。森さんも今後いずれかのタイミングでそういう風になっていくんではないかなと。

森和吉今まさにその矛盾と戦っています(笑)

小川卓結局、多く払ってもらっている会社さんにも申し訳なくなったりしちゃうんだよね

井水朋子その不公平感を自分の中でどうやって解消するかですよね。

 

自分が働く工数と一緒に働くスタッフ

 

 

小川卓たぶん私は大手と比べるとちょっと安いんですよ。だから大手に出しているところを狙うという手はあるかもしれませんね。

森和吉小川さんが関われる工数って、決まってきますよね。そのあたりのコントロールはどのようにしていますか?

小川卓そのあたりは、井水さんをはじめ他のスタッフや提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生に頼んでいますね。私がすべきことは決まっていて、私は経理をすべきじゃないし、予定調整もすべきじゃない。自分が価値を発揮できるところの時間に上限があるから、自分が価値を発揮できる仕事の割合を高めるようにしていますね。だから、今常に二十何社みれていますね。

森和吉すごいですね。

小川卓それでも受けられないご依頼に関しては、提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生に15時間ほどかかる分析業務を依頼して、私がそのあと5時間くらい深掘りして、報告をしにいくと。卒業生からしてみては、副業としてできて、その分お支払いも受けられて、私からのレビューも受けられると。私からしてみたら、その分お仕事を受けられて、お断りせずにすむし、改善案も出せるしと。

森和吉Win-Win-Winですね。

小川卓以前はこういった依頼をすることができなかったんですよ。外からだとその人がどれくらい分析できるかがわからないので。でも、提案型ウェブアナリスト育成講座でGoogleアナリティクスの設定の仕方やGoogleタグマネージャーの設定や変数の取り方を教えて提案資料の作り方も教えているから、これができるようになったんですよね。

森和吉もともとそういうことを踏まえて、提案型ウェブアナリスト育成講座を作ったんですか?

小川卓講座自体は3、4年前に始めたんですけど、中上級者向けのが少なかったのもありますし、当時すでに私の仕事がいっぱいいっぱいだったので、それを見据えていた状態ですね。

森和吉私もひとり会社を初めて2期目で、今はまだあっぷあっぷという状態ではないんですけど、どこかでそういう状態がきますよね。そうなってくると自分がどこまで稼げるかという点が見えてきたりして。

小川卓それは明確に見えると思いますよ。だからこそ、井水さんにブログを更新してもらったり、工藤さんに経理や予定調整をお願いしたりしているわけですね。自分のパフォーマンスって、つまりは世の中に貢献できる度合いで、そこにお金がついてくるわけだから、自分のパフォーマンスを上げるには自分が価値を発揮できるところを上げたかったんですよね。

森和吉一回決算を超えて思ったのは、経理は人に頼んだ方がいいなと。

小川卓私もそうでした。最初は自分でやっていたんですけど、「興味ないな」と。それでFacebookを秘書で募集しましたね。細かい経緯は対談でも触れましたけど

analytics.hatenadiary.com

 

小川卓最近ですと、今は副業OKな会社が増えてきたのでそういう方に頼んだり、井水さんのようにご自身で会社をしていてそれとは別に受けてくれる方もいますよね。

井水朋子森さんは二期目を迎えたということですが、一期目と比べるとどうですか?

森和吉こういうのを言うとあまりよくないのかもしれませんが、意外となんとかなるなと

小川卓なんとかなる、なる(笑)

森和吉意外となんとかなってきたのがどうしてかというと、人からの紹介で仕事をいただいているんですよね。「紹介がきているなら営業しなくていいから、いいじゃない」という見方もあるんですけど、自分の中では「紹介がなくなったらどうしよう」という危機感があって、もっと自分のノウハウや知識を身に着けないとと考え、小川さんの提案型ウェブアナリスト育成講座を受けたり、先日井水さんとご一緒したチーフSNSマネージャーを受けたりとかしたんですよね。

小川卓知識をつけるのも大事だけど、あとは自分の存在をアピールするって大事ですよね。私も本を出したり講演したりしているのは、アピールですよね。正直、本を書いても儲からないし苦労は多いけど、知ってもらえるじゃないですか。そういうところから広げるのがいいのかなと思いますね。デジタルマーケティングをお仕事にしているので、そちらもやっているとは思いますが。

森和吉今はウェブサイトにきた人に、アクセス解析しますよという形で集客しているんですけど、二期目に入ってからは組織マネジメントなど違う話に派生してくるんですよね。

小川卓色々出てきますよね。SEOやリスティングやSNSやマネジメント、PDCAを根付かせるだったり色々出てきますよね。その代わりどこまでやるかですよね。

森和吉そのあたりを考える時に、自分の工数を考えてしまって、「これやばいな」と。特に今はオンラインになって移動しない分、詰め込んでしまっているんですよ。しかも土日まで平気でやってしまって。

小川卓土日ってはかどるんですよね~

森和吉これで本当にいいのかと。

小川卓よくない(笑)

 

一同:(笑)

 

小川卓たとえば提案型ウェブアナリスト育成講座卒業生のslackで相談したらいいと思うよ。色んな分野の私より詳しい方とかいますし、そういった話も3か月に1回くらいきていますね。

森和吉なるほど。

井水朋子ちなみに森さんの専門領域はどこにおいているんですか?

森和吉原点は不動産で広告を使っての集客でしたけど、コロナ禍になってからは自分の利用価値が変わっているようで、アクセス解析でコンバージョン率を上げるところやSNSで集客するところが多くなっていますね。

 

コロナ禍の影響

 

小川卓不動産系はコロナ禍の影響は?

森和吉家を買うサイトとかはコロナの影響で増えましたけど、ローンは通りづらくなっていますね。

小川卓そうですよね、私も何社かみているけど、不動産は上がっていますね。でもBtoBはちょっと辛いですよね。

森和吉ビルのテナントで、稼働率が10%を切っているとう話もあったので、相当だと思います。

井水朋子ちょっと業界は違うんですけど、私は製造業の工場をしている会社さんが多くて、「大分減ったよ」という方に工場稼働率を聞くとピークの60%程だったので、10%とは衝撃ですね。

森和吉私がオフィスをおいている渋谷もシャッター街みたいになってしまって、飲食店も影響が大きいですよね。

小川卓オフィスも自社でオフィスを持つメリットが減った分、シェアオフィスに流れていますよね。

井水朋子ちなみにオフィスはどうして渋谷へ?

森和吉もともと原宿で不動産系の会社で働いていたんですけど、渋谷って不動産系の会社とIT系の会社が多いんですよね。

小川卓家でやろうとは思いませんでした?

森和吉家だとくつろぎすぎてしまうんですよね。のび太やちびまる子ちゃんみたいな生活にあこがれて、それくらい家が好きなんですよ。

小川卓私は家を仕事しやすいようにしてしまっていますね。モニターもPCも。

井水朋子小川さんが休むときってどうしているんですか?

小川卓最近は毎日奥さんとお散歩行っていますね。外に出て、スーパーで買い物したり、帰りにタピオカミルクティー買ったり。

森和吉いいですね~

小川卓今は二十何社かみているけど、どこも直接会わずにやっていますね。だから閉じこもり切りになってしまうから、なにかで出るようにしないとね。

森和吉5月からの提案型ウェブアナリスト育成講座第7期はオフラインですか?

小川卓一応オフラインでの箱も用意しつつ、こういう状況なのでオンラインを希望する方にはオンラインを選べるようにしていますね。やっぱりみんな来たがるんですよね。ちなみに今回から五反田に場所を変える形で。

井水朋子40人以上が入れる広いスペースなんですよね。

小川卓そうそう、今回16人いるのでね。

森和吉いや~いいですね~

小川卓えっ、受けたじゃない(笑)

森和吉もう1回受けたいです!どうしてもだんだん忘れてくる時があるので、2、3年後にまた受けたいですね

井水朋子アーカイブ動画を見るのでもなく?

森和吉行きたいです(笑)

小川卓まぁその頃はGoogleアナリティクス4になっているかもしれないね(笑)

 

Googleアナリティクス4の浸透

 

森和吉そういえば、先日受けた新規の案件が、Googleアナリティクス4(以下、GA4)しか設定されていなかったんですよ。年末に立ち上がったサイト3件のうち、2件がそうでしたね。

井水朋子GA4は2020年の10月に発表があったばかりですよね?

小川卓徐々にそうなっていきますよね。Googleアナリティクスのタグを発行するときに、バージョンが選べるようになっていて、新しいほうを入れたらそうなったという感じですかね。

森和吉そういう時代になったんだなと。小川さんのGA4のセミナーを見て、こうなるんだなとは思っていたんですけどね。

analytics.hatenadiary.com

 

小川卓来年からはGA4が本格化するでしょうね。

井水朋子森さんはそういった情報のアップデートはどうしているんですか?

森和吉セミナーに参加するとか、講座のような学びの場に参加するとかしていますね。横のつながりで話したりすることもあるんですけど、自分がネタをふらないと出てこないこともあるじゃないですか。そういった情報をどうやって手に入れていくかは課題ですね。

小川卓それはわかる。GA4はまだ情報が少ないからね。

森和吉小川さんがキーですね(笑)

井水朋子この夏に小川さん監修のGA4の書籍がでるのが楽しみですね。その時にまたGA4のセミナーとかするんですかね。

小川卓まだ何も決まっていないけど、そうかもね。昨日も顧問先のFaber CompanyでGA4のクライアント様向けセミナーを実施しましたけど、やはりニーズが高いですね。まだGA4を使って分析した人って少ないのでね。

 

GA4とCustomer Data Platform(CDP)

 

森和吉すでにGA4で分析した人っているんですかね。

小川卓とりあえず入れているという状況は多いですけどね、私はこの間GA4の設定をして、9月まで分析するっていうお仕事が入りました。

井水朋子まだマイナーアップデートも多いこの時期にGA4で分析するって、どういうきっかけで?

小川卓もともとそのクライアントさんはCustomer Data Platform(CDP)を作るということで、私はその設計で一年弱入っていました。Salesforce・Eloqua・Zuora・自社DBなど色んなデータがあって、それらの仕様を整理し、どう連携させるかという内容でした。。 プロジェクトとしては、カスタマージャーニーマップを作るところから始まりどのキーでデータ連携をするかなどの設計・実装が2021年3月に終わって、その中でログデータをどうするかというと話になりました。GA無料版を使っていらしたんですけど、ログデータがとれないじゃないですか。だからGA4でログデータをいれましょうと提案したんですよ。

井水朋子そこでGA4が出てくるんですね。

小川卓当時は3月までの契約だったので、じゃぁGA4は頑張ってねという気持ちだったんですけど、3月に、「小川さん、GA4入れるって言っていましたよね。」「はい」「じゃぁ、入れてくれませんか?」ということで現在、要件定義や設定を先方と進めています。

井水朋子今後CDPって増えていきますか?

小川卓大手企業はね。ただ「CDPをやろう」となっても段階があって、最初から全てのデータをつなげようと思っても、それぞれのツールで正しくデータがとれていないことも多いし、費用も莫大になってしまう。まずは二つ位のデータをつなげて、それで様子を見てみるといったスモールスタートがいいと思っています。 たとえばBtoBならお問合せIDを取っておいて、オフラインで成約した人がウェブでどんな行動をとっているかを見ましょうだとか、たとえばメール配信とGAだけつなげて、メールを開封してくれた人がどのような行動をしているかを見ましょうだとか。

森和吉CDPって結構予算がかかる上に、やってみたけど失敗するパターンがあったり、安いCRMを入れてみたけど使いづらくて使わなくなっちゃったパターンとかあって、どうすればいいのかと。

小川卓私は各ツールのメリデメをまとめて提案しますね。基本的にはフラットに提示して、自分の意見はなるべく入れないようにしています。もちろん聞かれたら答えるけど、重要なのはその会社さんがどこで比較するかがポイントですよね。

井水朋子使う人が選ぶのが一番ですね。

小川卓もっと言うと、ツールはぶっちゃけどれでもよくて、それよりも大事なのは、その組織にそのツールを使える人がいるということですよね。

森和吉最初はCDPをするぞと盛り上がって、予算をとって、でもそのあと冷静になって「これ高いな」と慌てるという会社さんもいませんか?

小川卓どこから自分が入るかですよね。予算をとる前から相談された時は、「スモールスタートでしたほうがいい」って言いますけど、稟議を先に通っちゃったパターンだと、確かに難しい。

森和吉ですよね。

小川卓自分が入るタイミングとお客さんが相談したいタイミングって違うじゃないですか。調査はできるけど設計実装で困るパターンだとか、実装まですべてやったけど分析できないパターンだとか、手前でご相談がくるパターンだとかがあるのでね。なるべく頭のほうがいいですけど、こちらでコントロールできませんからね。

森和吉この間、顧客リストを持っている会社さんがいて、「Excelで管理しているんですか?」って聞いたら、「大丈夫です、うちはExcelで管理していないです、Spreadsheetで管理しています」といって、見たら1万人の顧客リストをSpreadsheetで管理しているんですよ。

小川卓こわっ!

森和吉これは恐ろしいですよという話をしたんですけど、全然伝わらないんですよね。私から「こういう方法があるんですよ」という話をしても、今まで費用かけてこなかった方に大きな費用がかかるという話をすることになってしまうので、全然ささらないですね

小川卓CDPって費用対効果の話が出ますよね。一か所にまとめて分析するのに、数千万円かけますかっていう話ですよね。「それって儲かるの?」「わからないですね!」っていう話ですよ。そのあたりは正直に言っちゃいますけどね。逆に下手に仕事につながっちゃった方が大変ですよね、その時はすっと引いたりしますね。

森和吉身の引き方ってテーマですよね。

小川卓ヘンに延長しないって大事だよね。たとえば半年契約で5月までだとするじゃないですか。5月の定例では私からは何も言わないんですよ。そのまま請求を送って、先方から何も言われなければ終わります。逆に長く続くときは先方から言ってきます。ごくたまに、あれ、6月やってなくない?と過ぎてから気付かれるケースもありますけどね(笑) 分析して改善案を出すようなプロジェクトでは、3か月や半年など期間を持たせていますね。自動更新しないとうまくいきますよ。

森和吉私も期間は3か月や半年なんですけど、自動更新あり、途中解約もありでやっているんですよ。実際それで続くんですけど、逆をいえば終わり方がわからなくなりますね。

小川卓あとは、聞いてしまうのもありだよね。ミーティングの時間が減ったり今月はないってなると、これはあまり意味がないなと気づくよね。そうなると聞いちゃう、「今月で終わりにしませんか」と。

井水朋子3か月単位で切り替わっていくんですね~。私はそういう会社さんは逆にまれで、プロジェクト期間を持たずに自動延長していくので、何年とか長いところは10年くらい続いていたりとかしますね。

小川卓私もそういう会社もありますね。とりあえず毎月お茶を飲みながら相談するとか(笑)続くパターンはもともと入った形とは違う形になっていって、お客さんも情報収集したくて続ける感じだったり、運用レポートを作って報告するパターンだったりしますね。 依存される感じになっちゃって、抜けられると困るヤツですよね。

森和吉提案型ウェブアナリスト育成講座で運用レポートの話でとても勉強になったのが、運用レポートのページってどんどん増えていってしまうと。私もリクエストがあってページ数がどんどん増えていくときに、言及されないものはカットしていくと言う話があって、あれは勉強になりましたね。

小川卓今月も4ページくらいクライアントのレポートをカットしましたね、バレなかった(笑)

森和吉それでいいんだ、と背中を押していただけました。

小川卓そうやって少し工数が減りますよね。だれも消してって言わないですからね(笑)仮に気づかれたとしても、忘れましたって言えばOKなわけですからね。

森和吉対処法もしっかり伝えてくださるのがいいですよね。

 

講座で得た横のつながり

 

森和吉提案型ウェブアナリスト育成講座でやり残したことがありまして、みなさんと仲良くなれなかったんですよね。

小川卓えっそうかな?(笑) 森さんはわりとチームで話していなかった?

森和吉講座の初めの方のコンセプトダイアグラムでチームに分かれてワークをした時に、自分たちのチームではBtoBをやって、他のチームはホテル、EC、人材会社のことをしていたんですよね。それはチームで交流できてよかったんですけど、実はその後4月から人材会社のコンサルに入りまして、あの時、人材会社のチームと仲良くなっていたらなと

小川卓なるほど。早く飲み会やりたいんですけど、このご時世でなかなか出来ていないんですよね。

森和吉だからこそ、今回こういう対談は貴重だなと。

小川卓ありがとうございます。

森和吉井水さんとも3月にチーフSNSマネージャーの講座を一緒に受けたんですけど、その時もオンラインだったので直にお会いしなかったので、今回是非にと手を上げさせてもらいました。

小川卓井水さんも今度提案型ウェブアナリスト育成講座の7期生として頑張るんですよ。

井水朋子はい、提案型ウェブアナリスト育成講座を受けようかと思って申し込んでみました。

森和吉井水さんはもう大分わかっているから・・

井水朋子分析は苦手意識があって。分析レポートを作るのはこの間も受注して仕事で実践しているので初級者というわけではないんですけど、自己流から抜け出せない感覚があるので、勉強させていただければなと。

森和吉スゴイ勉強になりますよ。

井水朋子楽しみです!

 

地方への想い

 

小川卓今後どうしていきたいというのはありますか?

森和吉一人の会社で大きくしていきたいとかはないんですけど、地方のお仕事をして、出張行きながらおいしいものを食べたいですね。

小川卓わかります。今は本当に地方出張が減りましたよね。それまでは年に十何回か行っていたんですけど、本当になくなりましたね。皆さん、オンラインでできるってわかっちゃったからね。

森和吉安い金額でもいいから、地方の仕事を受けて、そのお金で美味しいものを食べて温泉入ってってやりたい(笑)一番いいのは四十七都道府県すべてにお客さんがいることですね。

 

一同:いいですね~(笑)

 

小川卓コロナ禍が終わった時に、どうなるかですよね。地方から依頼がくるかどうかですよね。

井水朋子オフラインならではの価値をどう作れるっていうところですね。

小川卓我々にとっての価値は美味しいご飯だったりするんですよね。

森和吉この体形になるまで、美味しいご飯にいくらかけてきたかっていう感じですよね。

小川卓そうそう(笑)

井水朋子地方に行きたくてうずうずしているアナリストがそろうとは(笑)

小川卓まずは早くコロナ禍が終わるといいですね。

森和吉本当にそれですね。

 

ー完ー

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

本日の対談は森和吉さんでした。

ありがとうございました。

 

 

◆提案型ウェブアナリストはただいま第7期が開講しました。第8期の募集がはじまりましたらウェブサイトよりお知らせします。

happyanalytics.co.jp

 

 

 

 

吉和の森 森和吉 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談 (2)提案型ウェブアナリスト育成講座について

4 years 5ヶ月 ago

HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。

第9回のお相手は、小川卓主宰の提案型ウェブアナリスト育成講座第6期卒業生で株式会社吉和の森代表取締役の森和吉氏。全3回でお届けします。

※本対談は2021年5月に行われました。

 

本対談の進行・編集は、HAPPY ANALYTICS広報 兼 エスファクトリーウェブディレクターの井水朋子が務めます。

株式会社吉和の森 代表取締役 森 和吉(もり かずよし)

青森県八戸市出身。郵便局職員の窓口業務ののち、週刊誌、ウェブメディア、アプリ、モバイルサイト等数多くのメディア運営に携わった後、デジタルマーケティングを活用した集客を手広く行う。2019年株式会社吉和の森を設立。2020年3月提案型ウェブアナリスト育成講座第6期卒業。上級ウェブ解析士。チーフSNSマネージャー。

全3回の2回目となる今回は、森氏が受講した提案型ウェブアナリスト育成講座について。受講で役立ったポイントや、受講後お仕事の獲得につながったポイントなどを伺いました。



チームのワークで打ち解けた講座

井水朋子小川さんの本を読んでいたということでしたが、他のセミナーも受けていたんですか?

森和吉1年くらい前から翔泳社主催のGoogleアナリティクス実践講座の基本操作編分析&改善編を受けて、そのままの勢いで提案型ウェブアナリスト育成講座を受けたという感じなんですよ。

小川卓1回目はどうでした?

森和吉りがめちゃくちゃできる人にみえて、緊張しましたね

小川卓みんなそう言うんだよね(笑)

森和吉小川さんがメールで「最初はそう見えたとしてもだんだん慣れてきますよ」と伝えてくださっていたんですけど、本当にその通りだなと思いました。第1回にチームのワークがあって、すぐ打ち解けることができて楽しめましたね。

井水朋子チームのワークというとコンセプトダイアグラムですよね。どうでした?

森和吉ひとり会社でコンセプトダイアグラムをやることはないなと思っていたんですよ。でも提案型ウェブアナリスト育成講座の中で実践でできたっていうのは大きかったですね。他のチームのコンセプトダイアグラムをみて楽しいな~!!と思って、本当に講座に通うのが楽しみだったんですよ。

井水朋子なかなか楽しんでいたんですね。

森和吉講座の4日目のセグメントで、もう心が折れる瞬間というのがあるんだなと。

 

小川卓みんなセグメントで心が折れるよね(笑)

森和吉正直、一番勉強になったのもセグメントでした。セグメントで宿題が出るんですけど、どうしようも解けなくて、講座の動画を見られるので何回か見直して、それでなんとか提出して。

小川卓(笑)

森和吉5点満点中1.5点だったんですよ。小川さんのおまけで0.5点ついて、なんとか1.5点という。これはまずいな、どうしようかなと。一番勉強になったのは勉強になりましたけど、一番心が折れかけたところですね。

小川卓大丈夫、みんな、そこは結構苦労しているからね。

井水朋子森さんが講座のレビューをブログでも「さっぱり」と書いていましたよね。

yoshikazunomori.com

 

森和吉いや~本当にですね、今まで自分はGoogleアナリティクスのダッシュボードしか見ていなかったんだなと。ページビューと売上を見ていて、でも深いところを全然見ていなかったんだなと。

小川卓自分で使わないとなかなか頭に入らないよね。

森和吉そういえば私のブログを見て興味を持ってくれた人が2人いたんですよ。それまでMBAを勉強していて時間ができたので提案型ウェブアナリスト育成講座を受けたいんですけどどうですか?とか前からやろうと思っていたんですけどどうですか?とか。実際応募したかはわからないですけどね。

井水朋子すごいですね!

 

講座での収穫

 

森和吉コンセプトダイアグラムは楽しくて、一番の山が4回目のセグメントできて、その次の回でGoogleアナリティクスのタグマネージャーや設計を学べたのもプラスでした。タグマネージャーってなかなか本が出ていなくて勉強できたのはよかったですね

井水朋子たしかにそうですね。

森和吉第6回以降も毎回課題を出していくんですけど、他の講座と決定的に違うなと思ったのが、最後のレポート発表という大きなゴールのためにしているところでした。

小川卓仮説を出したり数字を出したり。

森和吉途中の課題をしながら、これは中間地点なんだなと気づけて楽しく学べましたね。

井水朋子目的がわかるといいですよね。

森和吉何より普段交流することのない会社さんの発表を見られたのは大きな学びでしたね。

小川卓会社それぞれ、人それぞれで特徴が違うからね。

森和吉そういう意味ではとても面白かったです。

井水朋子レポートの発表はどうでした?

森和吉私は9週目だったんですけど、緊張しましたね。他の方で40ページ以上作ってきた方もいて、どうしようと。中には「もう一回」という方もいるし、あとはコロナ禍ということで第9回の発表者の顔は見えるけど、他の人はオンラインで顔が見えないで緊張したというのもありますね。

小川卓でも森さんは一発で合格しましたよね。

森和吉それは事前にレビューしてもらって、指摘いただいた部分を直したからというのもありますね。とても丁寧にレビューしていただけてありがたかったです。しかもすぐ返ってきたんですよ。

 

レポートの書き方

 

井水朋子レポートの書き方はどうでした?

森和吉それまでGoogleアナリティクスのレポートを出す時はキャプチャーをそのまま貼り付けていたんですけど、小川さんから必要な数字だけ抜き出して自分で表やグラフを作ったほうがいいよとアドバイスいただけて、それは今でも実践していますね。

小川卓情報を絞れるんですよね。

森和吉あとは、忙しい方でも見られるように最初の一枚目にサマリーを持ってきた方がいいなど、見せ方で勉強になったことは大きかったですね。

小川卓森さんは9回目で合格が決まっていたから、10回目は気が楽だったのでは?

森和吉そうですね(笑)

井水朋子合格の割合はどんな感じでした?

森和吉私のチームは言ってみれば一勝二敗みたいな感じで、でもそのあと再提出して合格したので全員合格したようです。

小川卓全体では半数が再提出で、最終的に全員合格しました。この間、最後のひとりに卒業証書とピンバッジを直接渡しに行ってきましたよ。

森和吉レポート作成は大変でしたけど、周りのみなさんももっと大変な想いをしていたんだなと。

小川卓どうしても通常業務の重みが人によって違いますからね。

森和吉それはありますよ。

 

レポートの活用

 

井水朋子森さんがレポートで分析したサイトは?

森和吉お客さんのサイトを分析しました。

小川卓そうそう、不動産のサイトでね。

井水朋子通常業務の延長のような感じでできたんですね。

森和吉提案型ウェブアナリスト育成講座で作った分析レポートで提案をしながら営業して、他の案件にそのレポートを見せて分析の営業をしています。

小川卓すごい。

井水朋子フル活用ですね(笑)

森和吉提案型ウェブアナリスト育成講座で作った分析レポートと、SNSマネージャー上級で作った運用企画書の二つはもうそれで今のお仕事をいただいている感じですね。

 

一同:(笑)

 

ウェブ解析士とSNSマネージャー

 

井水朋子森さんって、精力的に勉強していません?この間、SNSマネージャー上級のひとつ上のチーフを一緒に受講したんですけど、それがこの間の3月だったんですよ。提案型ウェブアナリスト育成講座を卒業したのも同じ3月ということなので、同時期とはすごいなと。

森和吉小川さんの講座を受けて勉強欲が高まったので、ウェブ解析士のマスターを受けることになりました。

小川卓お、受けるんですね。

森和吉提案型ウェブアナリスト育成講座同期の川谷さんがウェブ解析士マスターだったので、「結構苦労するよー」「提案型ウェブアナリスト育成講座の5倍大変」などなど話を聞いていたんですが、今回5月に受けることになりました。

小川卓私も一般社団法人ウェブ解析士協会の顧問をするにあたり、ウェブ解析士マスターを受けたんですけど、改善提案レポートを2種類、マクロレポートとミクロレポートを作りましたね。マクロレポートは提案型ウェブアナリスト育成講座でやったようなやつで、ミクロレポートはユーザーエクスプローラーのレポートを作るよね。

井水朋子なるほど。

小川卓それとは別にウェブ解析士や上級ウェブ解析士の講座で教えられるようにならないといけないので、「このページの資料を教えてください」や「この用語の説明をしてください」というのは慣れていないと大変ですよね。あとはウェブ解析士協会のお作法があって、その通り覚えないといけないのがつらい。

森和吉私の知り合いの中にはウェブ解析士マスターで頓挫した方もいて、それを聞くと、どうかな~と。

小川卓一回で受かるといいね。私の時は12人が受けて合格したのは2、3割くらいでしたね。再提出もできますが。

井水朋子結構厳しいですよね。

小川卓ウェブ解析士マスターのレポートは、匿名で提出して、それをウェブ解析士マスターが匿名で採点するんですよね。

森和吉一人で会社を作って仕事していると、誰かに何かを指摘してもらうことって減りますよね。

小川卓そういう意味ではいいですね。ウェブ解析士のマスターは4、5名が採点するので、それぞれの考えを持った人が色んな意見を出してくれます。正直、結局どれに合わせればいいんだっていうのはありました。ウェブ解析士お作法にのっとって作ったら、今度は「今後自分の型を持つとよいでしょう」と書かれたりしましたね(笑)

 

一同:(笑)

 

森和吉提案型ウェブアナリスト育成講座は小川さんが一人でレビューしてくださるのがとても勉強になりましたね。事前にレビューを出したら、すぐにフィードバックをくださって、どれだけ丁寧にしてくださったのかと思います。

小川卓結構容赦なく書いちゃいますからね。

森和吉でもムチではないんですよ。どういう風に改善すればいいかという道筋が見えるんですよ。

小川卓わりと優しい感じかもしれないね。怒るタイプでもないので。自分で表を作ってこういう風に見せるといいよと書いたこともありますよ(笑)

 

直近の提案型ウェブアナリスト育成講座6期を卒業した森さんに、講座のリアルな感想を伺いました。お仕事の実務に活かしているのが印象的でしたね。

 

明日公開となる最終回では、森さんと小川さんのアナリストとしての働き方を伺いました。

吉和の森 森和吉 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談 (1)郵便局職員からメディアの世界へ

4 years 5ヶ月 ago

HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。

第9回のお相手は、小川卓主宰の提案型ウェブアナリスト育成講座第6期卒業生で株式会社吉和の森代表取締役の森吉和氏。全3回でお届けします。

※本対談は2021年5月に行われました。

 

本対談の進行・編集は、HAPPY ANALYTICS広報 兼 エスファクトリーウェブディレクターの井水朋子が務めます。

株式会社吉和の森 代表取締役 森 吉和(もり よしかず)

青森県八戸市出身。郵便局職員の窓口業務ののち、週刊誌、ウェブメディア、アプリ、モバイルサイト等数多くのメディア運営に携わった後、デジタルマーケティングを活用した集客を手広く行う。2019年株式会社吉和の森を設立。2020年3月提案型ウェブアナリスト育成講座第6期卒業。上級ウェブ解析士。チーフSNSマネージャー。

全3回の1回目となる今回は、森氏がどのように解析と出会い、デジタルマーケティングの経験を積み重ねていったかを伺いました。



郵便局職員からメディアの世界へ

井水朋子今まではどんなお仕事をしてきたんですか?

森和吉もともと郵便局の窓口業務を3年くらいしていました。青森県八戸市出身で市役所で働きたかったんですけど、国家試験の一種・二種が落ちて三種だけ受かったので、郵便局に。窓口でお客様に貯金や保険を勧めていました。

井水朋子郵便局とは意外ですね。

森和吉その中にニフティ通信があって・・・。

小川卓とても懐かしい話が出てきたね(笑)

森和吉当時私は映画が好きで3日に2本くらい映画を借りて、観てはレビューを書いていたんですね。

小川卓Niftyフォーラムですよね。

森和吉そうです。フォーラムに書いていたら、映画の記事を書いてくれませんか?と依頼が来まして、でも郵便局は副業禁止だったので、調子にのって郵便局を3年で辞めました。

 

一同:(笑)

 

森和吉そこからライターの仕事をするわけですけど、自分が稼げる金額の上限がみえてくるんですよね。

小川卓記事を書く時間と単価が決まってきますからね。

森和吉1文字何円という中で、がんばっても二十何万円。今後どうしようと考えていて、雑誌の作り方を学んだ方がいいのではと編集プロダクションに入りました。

小川卓どういう雑誌?

森和吉アイドル誌や演劇誌ですね。そんな中でちゃんとした会社に入りたいなとオリコン株式会社に入りました。当時のオリコンは週刊誌を作っていて、オリコンランキングなんかもありました。

 

小川卓オリコンランキングって結構インパクトがありましたよね。

森和吉私はというと、某有名事務所を担当して、そこに所属する歌姫が今週は競っています、みたいな記事を書いていました。あるとき週刊誌だけでなく、ウェブメディアを持とうという話になり、自分が担当することになりました。

小川卓お!ウェブメディアが出てきたね(笑)

森和吉当時ありがちだったんですけど、週刊誌もウェブメディアも作ってみたけど、ウェブがおろそかになってしまう感じでしたね。

小川卓社内のポジション的にも、弱くなりがちでしたよね。

森和吉そうなんですよ、それで許諾もなかなか得られなくて、そんな中でオリコンランキングから着メロをダウンロードさせてみたら、着メロバブルがきて、ヒットしました。 着メロって利益率が結構高くて、売上も会員も増えてという中で、オリコンランキングを活用した着うた・動画も作りました。

井水朋子流行りにのっていた感じですね。

森和吉そんな中、サイバーエージェントのグループ会社でシーエー・モバイル(現・株式会社CAM)という会社からお話しがあって転職して、ガラケーの公式サイトを作ることに。

小川卓公式サイトって懐かしいよね。10kB制限とかあったよね。

森和吉今の写真1枚分の容量に色んなものを詰め込まないといけない感じでしたね。そんな中で、ソーシャルゲームを作り始めて、各社がスマートフォンから徐々に移行している中で、次はどんなビジネスをしようかという時に、当時の勤め先・シーエー・モバイルの出資していたピーシーフェーズ株式会社にジョインすることになります。

 

解析との出会い

井水朋子そこではどんなお仕事を?

森和吉某大手ハンバーガーチェーン店と組んでガラケーやスマートフォンのクーポンのサイトを作っている会社で、自分は某菓子メーカーや某居酒屋に対して、会員組織を作って、新商品モニターやクーポンを使っての来店などをしておりました。会員を集めて人を流すというところで、Googleアナリティクスに触れる機会が出てきたんですよ。そこで、当時小川さんがUNCOVER TRUTHさんとしていた無料セミナーに行きました。

小川卓2015年ころですね。

森和吉小川さんの本を知り勉強した感じですね。この二冊の本ですね。

 

 

  

いちばんやさしい Googleアナリティクス 入門教室
 

 

森和吉その後、HAPPY ANALYTICSからDMやメールが届くようになって、そこで提案型ウェブアナリスト育成講座のことを知ったんですけど、当時の会社では稟議(りんぎ)が通らないので見送っていました。

井水朋子勤めながらだと難しい部分がありますよね。

 

起業のきっかけとなる事件

 

森和吉その後、不動産投資会社のデジタルマーケティング職に転職して、お問合せを増やしたり見込み客をナーチャリングするような施策をしていました。不動産投資クラウドファンディングというのができた頃で、集客や運用をしていました。そこで勤めていた会社が、ローンが通りやすいように通帳残高を改ざんするという不祥事を起こしまして

小川卓それって2、3年前でしたっけ?

森和吉そうです、よくご存じですね。

小川卓当時、ニュースで読みましたね。弊社は住宅系のクライアントさんも多いので。

森和吉今でも覚えているのが8月31日の金曜日だったんですよ。当時はグループ会社の取締役だった私は18時からメディア系の会社と会食の予定があって、3時間前の15時にこういうニュースが公表されるということで社内に知らされたんですよ。 会食をキャンセルするわけにもいかず、会食に向かっていると、その時にちょうどYahoo!ニュースから「通帳改ざん」とプッシュ通知がきました。

井水朋子そこからの会食ですか!?

森和吉相手方さんも大人な方で何も言わないでくれたんですが、後から「実はあの時・・」という話をしたら、「すみません、知っていたんですけど触れませんでした」って話してくれましたね。

 

一同:(笑)

 

森和吉会食の後、家に帰って奥さんと23時のニュースを見ようとテレビをつけたら、その時のトップニュースにドンとでまして、あの時の奥さんの悲鳴がすごかったですね。

小川卓ご家族からしたら、不安ですよね。

森和吉週末、ヤフーの掲示板がすごいことになっていて、月曜日に出社するとクレームの嵐でしたね。結局、株価も5,000円あったのが150円くらいまで下がりまして、その後1年くらいかけて落ち着いて、それで起業したような感じですね。

小川卓起業した理由がすごいね。もともと起業したいっていうのはありました?

森和吉それまでも雇われ社長みたいな感じだったんですけど、やはり一国一城の主になりたいというのがありましたね。ただ、家庭内稟議がなかなか通らなくて。

小川卓そうですよね。

森和吉安心させる材料を提示させることができないできたんですけど、良くも悪くも事件があったことで、会社での仕事が少なくなったり、他の中間管理職も見事に退職していったりして、だんだん給与もディスカウントされるのではという噂まで出ました。 私はネットに実名を掲示板に出されていたのを内容証明を出したり、サイトに直接連絡して、消してくださいと送るようなことをして、奥さんがそばで見ていたんですよね。

井水朋子それは思うところがありますよね。

森和吉そんな中でネット広告を副業でしないかという話がきました。

小川卓副業OKだったんですか?

森和吉それがダメだったので、アドバイスの代わりに食事をごちそうしてもらうような感じから始まりました。そのボリュームが徐々に増えてきて、扱う量が増えていったんですよね。ネット広告を代理店に依頼するとしたら手数料に20%ほどお支払いされますけど、それを考えてみたら結構な金額になってきたんですよね。当時はまだ会社を辞めるつもりはなかったんですけど、生活が担保できるようになるなと。

小川卓家庭内稟議が通るぞと。

森和吉はい、実際通ったんです。2019年の7月に辞めると言って、11月に起業しました

 

株式会社吉和の森を設立

森和吉ありがたいことに、前職からも業務委託でお仕事をもらったり、不動産関係の知り合いから仕事をもらったりしています。不動産の表も裏もみたので、本当は流通やメーカーのデジタルマーケティングをして店舗に流したり、モニターにお菓子を食べてもらってマーケティング施策を立てていうのをやろうと思っていたんですけど、結局不動産業界が多くて8割くらいですね。

小川卓会社名のこと教えてもらえます?

井水朋子株式会社吉和の森というと

森和吉私の森和吉という名前を逆にしたんですよ

小川卓すごいよね(笑)

井水朋子一発で覚えられますね(笑)

森和吉自分たちが子どもの頃の60歳、70歳というと結構おじいさんだったんですけど、私が今51歳になってみて思うのは、「これはしばらく元気で長生きするぞ、70歳になっても元気だぞ」と。

井水朋子人生100年時代ですね。

森和吉それなら自分の城を築いて、自分が培った知識で稼げる場所を作っておきたいと。今回作った会社は大きくしたり上場したりというのは考えていなくて、ひとり会社で、それだったら自分の名前を逆にして会社名にしてしまおうと思ってこの会社名になりました。

小川卓わかりやすいよね。

森和吉いいなと思って登記もしたんですけど、意外と会社名に助詞の「の」を入れている会社ってあまりなくて、「株式会社吉和の森の森と申しますけど・・・」というと、相手の方が「えっ」となるんですよ。

 

一同:(笑)

 

小川卓70歳まで働くってえらいですよね。私は60歳で働くのをやめるって決めていて、宣言もしているから。

井水朋子60歳から何するんですか?暇を持て余しませんか?

小川卓ピアノを弾いたり、温泉に行ったり、趣味に生きようかと。それを健康なうちにやりたいなと。だから60歳ってきっとまだ健康じゃない?退職金を積み立てて、60歳までは稼ごうと。

 

一同:(笑)

 

小川卓43歳なのであと17年。健康でお金がたまっている状態でやめたいなと。今のところそう思っていますね。

井水朋子60歳までの仕事を減らして、細く長く続けるという選択肢は?

小川卓ないね。スパッとやめたい!(笑) 若い人に任せたいって今は思っていますね。

森和吉私は動いていないと気が済まないタイプで、動いていないとボケそうなので、70歳になっても働いていたいですね。

小川卓私も動いていないといけないタイプだけど、仕事以外で動きたいですね。47都道府県の温泉に行きたいね。年に6回行っても8年かかりますからし、海外も行きたいし、ピアノも弾きたいし(笑)

井水朋子森さんは地方のお仕事ってしているんですか?

森和吉もともと青森出身なので、同級生や家族から相談をいただいたり、不動産のつながりで関西から相談をいただいたりしていますね。先日も大阪に行ってきたんですけど、大阪の人って結構根掘り葉掘り聞いて、サイト制作にはお金を出すけど、ウェブ集客には「それ価値あるの?」ってなるんですよね。

小川卓そうだよね。

森和吉そんな時は提案型ウェブアナリスト育成講座の改善提案書の出番なんですよ。しっかり数字を交えて提案書を出すと、「是非とも」みたいな話になったりしてくれて。そのあと緊急事態宣言が来てしまったので、今は保留ですけどね。

 

 

 

 

郵便局の職員から始まり、色んな業界の経験を積み重ねながらデジタルマーケティングとして起業した森さん。

明日公開予定の第2回では、2021年3月に卒業したばかりの提案型ウェブアナリスト育成講座について詳しく伺いました。

 

2021年5月~6月のセミナー

4 years 6ヶ月 ago

小川卓のセミナー登壇情報



 

【告知】2020年5~6月開催のセミナー

こんにちは。HAPPY ANALYTICS広報担当の井水朋子です。

小川の直近の活動をお知らせさせていただきます。

※2021年5月6日時点の情報です。 詳細はリンク先をご確認の上、お申込みください。

(時系列)

  

■1.MZA「Googleアナリティクス実践講座~基本操作編」

Googleアナリティクスを初めて利用する方が対象。6/2に中級者向けの「分析改善編」を行います。

イベント名 MZA「Googleアナリティクス実践講座~基本操作編」
タグ Googleアナリティクス, 初心者
日時 5月 26日 (水曜日)
時間 13:00~16:00
場所 オンライン
費用 59,400円
主催 株式会社翔泳社
ステータス 受付中、下記リンクよりお申込みください

event.shoeisha.jp

 

 

■2.宣伝会議:Googleアナリティクスを活用したWeb改善講座

清水誠さんとペアでお送りするロングラン中の講座です。

イベント名 宣伝会議:Googleアナリティクスを活用したWeb改善講座
タグ 宣伝会議, データマーケター,オンライン
日時 5月 28日 (金曜日)
時間 10:00~14:00
場所 オンライン
費用 42,900円
主催 株式会社宣伝会議
ステータス 受付中、下記リンクよりお申込みください

www.sendenkaigi.com

 

 

■3. MZA「Googleアナリティクス実践講座~分析改善編」

5/26基本操作編の続きです。別々受講可。

イベント名 MZA「Googleアナリティクス実践講座~分析改善編」
タグ Googleアナリティクス, 中級者
日時 6月 2日 (水曜日)
時間 13:00~16:00
場所 オンライン
費用 59,400円
主催 株式会社翔泳社
ステータス 受付中、下記リンクよりお申込みください

event.shoeisha.jp

 

■4.宣伝会議:データマーケター育成講座

小川は「ウェブサイトの分析方法を知る」のテーマで2回の講義を担当します。

イベント名 宣伝会議:データマーケター育成講座
タグ 宣伝会議, データマーケター,オンライン
日時 6月 24日 (木曜日)、7月 1日 (木曜日)
時間 19:00~21:00
場所 オンライン
定員 40名
費用 99,990円(全8回)
主催 株式会社宣伝会議
ステータス 受付中、下記リンクよりお申込みください。

lp.sendenkaigi.com

 

 

  

2021年5月~6月のセミナー情報は以上です。

 

小川卓が講師を務めるオンライン動画講座は常に開講していますので、こちらも併せてごらんください。

happyanalytics.co.jp

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

最新の掲載情報は、弊社Twitterアカウントや小川卓のTwitterアカウントからもご覧になれます。

  

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2021年4月に掲載された記事

4 years 6ヶ月 ago

2021年4月に更新された記事のまとめ


 

 

こんにちは。ハピアナ広報担当の井水朋子です。

2021年4月に小川が執筆した記事や、小川が登場した記事をまとめて紹介いたします。

~ラインナップ~

  1. Googleサーチコンソール活用 第2回:「検索パフォーマンスレポート」を活用して流入キーワードの傾向を把握する
  2. 【初心者向け】YouTubeアナリティクスで動画を評価・改善するために見るべき数値
  3. 『Googleデータポータルによるレポート作成の教科書』発売開始
  4. 【Googleデータポータルとは】できること&導入で得られるビジネス効果
  5. 「Googler Analytics 4」説明資料をバージョンアップ
  6. オーシャンズ 礒崎 将一 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談
  7. Webサイト改善に導入すべきGoogleの無料ツール7選
  8. 「小川卓さんの提案型ウェブアナリスト育成講座」に参加して何を学んだのか。

(※順不同) それではお楽しみください!

■1.Googleサーチコンソール活用 第2回:「検索パフォーマンスレポート」を活用して流入キーワードの傾向を把握する

検索パフォーマンスレポートについてわかりやすく解説しています!

 

  • 媒体名:JBPress
  • 公開日:4/19

 

www.jbpress.co.jp

 

 

■2.【初心者向け】YouTubeアナリティクスで動画を評価・改善するために見るべき数値

初心者が見るべきデータをわかりやすく紹介。

 

  • 媒体名:Youtubeミエルカチャンネル
  • 公開日:4/21

 

www.youtube.com

 

 

■3.Googleデータポータルによるレポート作成の教科書

小川卓が監修した本が出版されました。旧・GoogleデータスタジオがGoogleデータポータルに変わってから初めての本なので、参考にしていただける点も多いのではないでしょうか。

 

  • 媒体名:Amazon
  • 公開日:4/22

 

 

 

 

■4.【Googleデータポータルとは】できること&導入で得られるビジネス効果

Googleデータポータルについてわかりやすく解説!データ作成の時間短縮&業務短縮に。

 

  • 媒体名:Youtubeミエルカチャンネル
  • 公開日:4/23

 

www.youtube.com

 

 

■5.「Googler Analytics 4」説明資料をバージョンアップ

「Googler Analytics 4」PDF説明資料(196ページ)をバージョンアップしました。

 

  • 媒体名:HAPPY ANALYTICSサイトよりダウンロード
  • 公開日:4/23

 

ga4

https://go.happyanalytics.co.jp/ga4

 

 

■6.オーシャンズ 礒崎 将一 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談

提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生・礒崎氏との対談です。全3回。

 

  • 媒体名:リアルアナリティクス
  • 公開日:4/26

 

 

提案型ウェブアナリスト育成講座を受講した当時はインターネット広告代理店だった礒崎氏。講座を受けた経緯や受講の感想を伺いました。

analytics.hatenadiary.com

 

第2回は、インターネット広告代理店の取締役から独立した経緯や今後の方向性について、大企業と中小企業のスタンスの違いや会社名の由来、今後の働き方など。

analytics.hatenadiary.com

 

第3回は2年半前まで講師と生徒だった二人が、今はひとつの書籍出版に向けて活躍する様子、そしてGoogle広告やDXの今後について。

analytics.hatenadiary.com

 

 

■7.Webサイト改善に導入すべきGoogleの無料ツール7選

Googleトレンド、Googleサーベイ、Googleアナリティクス、Googleオプティマイズ、Googleサーチコンソール、Googleマイビジネス、Googleデータポータルと、Google無料ツールの大枠がわかります。
高い精度でWebサイトを改善したい方に。

 

  • 媒体名:パソコン工房NEXMAG
  • 公開日:4/29

 

www.pc-koubou.jp

 

■8.「小川卓さんの提案型ウェブアナリスト育成講座」に参加して何を学んだのか。

提案型ウェブアナリスト育成講座6期の卒業生・鈴木さんが講座の感想を公開していただきました。ありがとうございます!今月から第7期が始まります。

 

  • 媒体名:and_aのnote
  • 公開日:4/30

 

note.com

 

 

2021年4月に掲載された記事は以上です。ありがとうございました。

 

 

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2 時間 47 分 ago
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