ブログ下部の関連記事、回遊/内部リンク/トラフィックに思ったより効果あるらしい【SEO情報まとめ】
ブログ記事の下にだす「関連記事」、UXやSEOの観点で効果はどうなのか。Ahrefsの調査によると、内部リンクやトラフィックという観点で思ったより効果がありそうだ。
ほかにも、SGEトラフィックとSearch Console、好かれるコンテンツ作り、CDN、Bingなどなど、最新の情報と正しい情報とプロの情報で、あなたのSEO力をアップさせてほしい。
- ブログ下部の関連記事、回遊/内部リンク/トラフィックに思ったより効果あるらしい
- SGEからのトラフィックはSearch Consoleでは調べられない!?
- ページをインデックスするかどうかを、グーグルはどうやって決めているのか?
- 人々に好かれるコンテンツを作るための最低条件
- 2024年3月のオフィスアワー: ショッピング構造化データ、画像評価、「動画がメインコンテンツではない」の対処など
- CDNのボット対策はほどほどに、グーグル検索から消滅する場合も
- スパムサイトと同じCDNを使っていたらスパム扱いされてしまうのか?
- Search Consoleのドメインプロパティから一部のサブドメイン全体を削除して大丈夫?
- Bing、実はシェアが高い? Bing検索だけでなくCopilot・Windows・他の検索エンジンもBingを利用
- ブログはローカルサービス業にとって必要か?
- ウェブクローラーとは? Googlebotにコンテンツをクロールさせる方法
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今週のピックアップ
ブログ下部の関連記事、回遊/内部リンク/トラフィックに思ったより効果あるらしい
ユーザーエンゲージメント改善とページビュー増加に効果がありそう (Ahrefs) 海外情報
Ahrefs(エイチレフス)のブログチームは、ブログ記事の最後に「関連記事」セクションを追加することで、トラフィックとエンゲージメントが向上するかを検証した。当初はセクションを追加したあとに僅かなトラフィックの増加が見られたが、その時期に検索アルゴリズムのアップデートもあったため、結果は不透明だった。
後に関連記事セクションを削除してみると、多くのページでトラフィックが減少したことから、内部リンクがある程度の効果を発揮していたようだ。
さらに分析したところ、関連記事を削除する前のほうが、ユーザーの滞在時間が長くページビュー数も多かったことが判明した。つまり、ユーザーは関連記事のリンクをクリックしていたのだ。
次にチームは、サイトを次のような状態にした:
- 英語のブログ記事では関連記事を掲載する
- 英語以外の言語のブログ記事では掲載しない
諸般の事情でこうしたのだが、結果として良いA/Bテストとなった。この状態でデータをとると、英語の記事では関連記事の表示とトラフィックの増加に強い相関関係が見られた。しかし、それ以外の言語のブログ記事では、内部リンクにほとんど変化はなく、トラフィックは増加・減少どちらもあった。
実験の主なポイントをまとめると次のようになる:
関連記事セクションを追加することで、特に内部リンクの少ないサイトでは、トラフィックが多少増加する可能性がある
関連記事がクリックされることで、ユーザーエンゲージメントとページビューに良い影響がある
日本語ブログでも関連記事の挿入は試してみたい ―― もちろん「ユーザーが興味をもち、その役に立つ内容」の関連記事にするのは当然だが。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
グーグル検索SEO情報①
SGEからのトラフィックはSearch Consoleでは調べられない!?
試験運用中だから (John Mueller on X) 海外情報
グーグルのSGE(生成AIによる検索体験)が生成する概要には、情報源となるページが掲載される。ここからのトラフィックはSearch Consoleにどのように記録されるのだろうか?
実は、どのように記録されるか以前に、Search ConsoleにはSGEからのトラフィックはまったく記録されていない。そのため、SGEからトラフィックがどれぐらいあるのかなどをSearch Consoleで調べることはできないのだ。SGEは試験運用中であり、どのような変更があるかわからない。試験だけで終了してしまい、正式導入されない可能性さえある。そのためSearch Consoleのシステムを対応させていないようだ。
なお、Google アナリティクスには、SGEからのアクセスは「google / organic」としてレポートされる。ただし、通常のウェブ検索と同じリファラーなので区別はできない。
SGE in Search Labs currently doesn't show up in SC (I think this has been the case from the start - https://t.co/sMQnlgzI9F ). It feels like there's also still a lot changing there, so I'd give it time to settle down more.
— John (@JohnMu) March 23, 2024
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
ページをインデックスするかどうかを、グーグルはどうやって決めているのか?
SEO初級者の学習教材に最適な動画 (How Search Works on YouTube) 海外情報
「サイトのコンテンツがなかなかインデックスされない」と困っている人にヒントとなるかもしれない情報だ。
グーグルのゲイリー・イリース氏が検索の仕組みを解説する動画シリーズのエピソード3を紹介する。今回のエピソードでは、ページをインデックスに登録すべきかどうかをグーグルが判断する際に、HTMLタグや重複ページをどのように処理するのかについて説明している。
イリース氏の説明はとてもわかりやすい。この春からSEOを始めたばかりの人にはもってこいだ。前の動画とともに視聴するといい:
- エピソード1「検索の3つのプロセス」
- エピソード2「クロールの仕組み」
なお、イリース氏は英語で話しているが日本語字幕を利用できるので、英語に不慣れでも安心だ。
- SEOがんばり始めた人用(上級者は気にしなくていい)
人々に好かれるコンテンツを作るための最低条件
人間らしさを出す (住 太陽 on X) 国内情報
人々に好かれるコンテンツの条件について、住太陽氏が自身の考察をXに投稿した(住氏は「嫌われるSEOコンテンツに欠けているもの」と表現しているが、その本質は「好かれる」ことだろう)。
嫌われるSEOコンテンツに欠けているものについて考えてみました。
— 住 太陽 (@motoharusumi) March 26, 2024
1. そのトピックについての実際の経験
2. 上記を根拠とする独自で鋭い洞察と意見
3. 語り手に独自のトーンや個性
簡単に言えば「人間らしさ」ですね。結局、僕らが読みたいものは「実在の人間」を感じるものなのだと思います。 https://t.co/AJN5WjgHy2
普通の企業が発信するコンテンツは読者に好感してもらわないとCVにつながらないわけで、そうなると、書き手への共感や同意、または尊敬などを引き出す必要がありますよね。
— 住 太陽 (@motoharusumi) March 26, 2024
すると、共感や尊敬の対象となる人物像が必要で、それは書き手の個性や人間性、経験、視点、思考などが重要になるでしょう。
って考えていくと、僕自身ももっと個性や人間性をコンテンツに反映させることを考えたほうがよさそうですね。今後のアップデートや記事作成ではその方向を強く意識するようにしてみます。
— 住 太陽 (@motoharusumi) March 26, 2024
知見を持った人自身が書くコンテンツならその知見は細部に表れるでしょうし、それを意識していればなおのこといいものになるでしょうね。https://t.co/LWrc7deYkq
— 住 太陽 (@motoharusumi) March 26, 2024
中小零細企業経営者が自分でSEOを実施することを支援するっていうのが僕のこの四半世紀ずっとやってきたことなんですけど、あらためてその方向性が間違いではないことが確認できたような気がします。https://t.co/fx9HYkjyGC
— 住 太陽 (@motoharusumi) March 26, 2024
なるほどYoutubeで「人が話してる」ものだと、ノンバーバルなところで人間性や個性が伝わりやすいですもんね。
— 住 太陽 (@motoharusumi) March 26, 2024
僕の場合はテキストコンテンツを中心にすることは今後も変えたくないので、同じものをうまくテキストベースのコンテンツでも表現できるように模索してみます。https://t.co/4dr31gTrd6
あるトピックについて深い洞察や鋭い意見を出せる人っていうのは、そのトピックについての知識や経験を十分に持っていて、なおかつ自分の考えを持った人。
— 住 太陽 (@motoharusumi) March 26, 2024
そういう人の言うことは傾聴に値するし、そういうコンテンツが理想ですね。少なくとも自分自身のコンテンツについてはそうなるように見直します
こうして説明されると、内容がないトレンドワードの「調べてみました」「いかがでしたでしょうか?」系の記事になぜ腹が立つのかがわかる。実際の経験がなく、独自の洞察も意見もなく、筆者の個性もないからだ。
言い換えると、そうした方向を避けるだけで、嫌われるコンテンツとなる可能性が減り、好かれるコンテンツにしていくきっかけになる。
「○○さんが書いた記事だから読みたい」「○○さんが作ったコンテンツだから信頼できる」、人々にこんなふうに思われるようなコンテンツクリエイターを目指したい。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
2024年3月のオフィスアワー: ショッピング構造化データ、画像評価、「動画がメインコンテンツではない」の対処など
PEによるレンダリング解説つき (グーグル検索オフィスアワー on YouTube) 国内情報
2024年3月のグーグル検索オフィスアワーを、グーグルのあんな氏が公開した。今回あんな氏が回答した質問は次のとおりだ。各質問のシーンに直接ジャンプできるようにリンクしてある。気になる質問だけでもチェックするといい。
また、Q&Aに入る前に特別企画として、「レンダリング」について、公式ヘルプコミュニティのプロダクトエキスパートである篠原氏とたんのかん氏が解説している。レンダリングに関係する問題解決に役立つ説明だ。こちらも視聴したい。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
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