「SEOで大切なたった1つの重要なこと」をGoogle社員が激白【SEO情報まとめ】
「SEOをうまくやるのに最も重要なことを1つ挙げるとすると、何ですか?」という質問に、グーグルのジョン・ミューラー氏が明解に答えている。リンクなのか、キーワードなのか、コンテンツなのか?
ピックアップはジョン・ミューラー氏だが、今回も良いネタを揃えている。動画SEOの変化に加えて、構造化データの新しい定義を3種類、さらに個人ブログSEOの鍵などなど、今回もあなたのSEO力をアップさせるネタをお届けする。
2024年1回目の記事だ。今年もみなさんにSEOに役立つ情報をしっかりと届けていくので、ぜひ応援してほしい。
- SEOで大切なたった1つの重要なことをGoogle社員が激白
- 動画がメインコンテンツじゃないと動画検索には表示されなくなる
- 組織(Organization)の構造化データのサポートをグーグルが拡張
- コンテンツ作成者の情報や視点を強調するための構造化データをグーグルがサポート開始
- 民泊用の構造化データをグーグルがサポート開始
- 個人ブログのSEOの鍵は、ブロガー自身の経験と実体験
- 2023年最後のグーグル検索オフィスアワー: レンダリング時の待機時間、画像遅延読み込み、プロフィールページの構造化マークアップなど
- SEO初級者にオススメ! 「SEOなんて難しくない」動画シリーズ完結
- Search Consoleのクロール頻度制限ツールが終了
- グーグル史上最強のAIモデル、Geminiの性能はいかに?
- PC版Google検索トップページにDiscoverフィードが掲載。テスト? 本実装?
- 営業時間中であるかどうかがGoogleローカル検索でより強いランキングシグナルになる
今週のピックアップ
SEOで大切なたった1つの重要なことをGoogle社員が激白
満足させるユーザー体験 (Google Search Central on YouTube) 海外情報
SEOをうまくやるのに最も重要なことを1つ挙げるとすると、何ですか?
この質問に、グーグルのジョン・ミューラー氏がショート動画で答えた。
日本語の意訳は次のとおりだ:
SEOで大切なたった1つの重要なことは、「SEOで大切なたった1つの重要なことなんて存在しない」ということです。検索エンジン上位を狙うにしても、ある1つの要素に過度にこだわる必要はありません。グーグル検索は非常に複雑なシステムで、多種多様な要素を総合的に評価しています。
言い換えれば、
- リンク
- メタタグ
- キーワード
- 見出しの数
- 文字数
などに執着する必要はないということです。
それよりも、一歩引いて全体像を把握することが大切です。ランキングシステムについてのドキュメントを参照して、自分自身に問いかけるべき質問を読みながら、サイトを包括的に改善する方法を考えてみてください。
検索エンジンは、究極的には「SEOのための唯一の魔法の要素」を探しているわけではありません。何かを求めているユーザーに素晴らしい体験を提供することを目指しています。ランキングシステムは進化を続けていきますが、ユーザーのことを重視するという点は常に不変です。
これで、あなたのSEO力もかなり上がったはずです。なぜなら……。
「なぜなら」で動画は切れているが、これはミューラー氏のよく使う表現手法。続きはおそらく次のような感じになるのだろう:
なぜなら、満足する体験をサイトでユーザーに提供できれば、最終的には検索エンジンに評価されるからです。
要は、こういうことだろう:
グーグルのランキングシステムは複雑で絶えず改良されるので、過度にフォーカスしなくていい。
それよりもユーザーの役に立ち、求めている(以上の)ものを提供できるサイトを運営することに常に注力すべきだ。
検索エンジンは検索ユーザーを満足させるコンテンツを検索結果で届けることを追求している。つまり、ユーザーファーストの視点がいつの時代も重要だ。
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グーグル検索SEO情報①
動画がメインコンテンツじゃないと動画検索には表示されなくなる
動画を探すユーザーの検索体験向上のため (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報
動画検索の対象となる動画ページをグーグルが変更した。動画がページのメイン コンテンツである場合にのみ検索結果に出てくる。
グーグルは2023年4月に、動画がメインコンテンツであるページだけにサムネイルを表示するようにウェブ検索の仕様を変えていた。今回の変更はその延長で、同様の仕様を動画検索にも適用した。
動画検索を利用するユーザーは動画コンテンツを探しているはずなので、検索エンジンから行った先のページで目的の動画が見つからなければ、イライラしてしまうかもしれない。動画をすぐに発見できるページだけを対象にして検索ユーザー体験を向上させるのがグーグルの狙いだ。
今後、動画を補助的なコンテンツとして掲載しているページは動画検索には出てこなくなる。「補助的な役割」とは、たとえば、次のようなページの場合だ:
動画がページの主なコンテンツではなくテキストを補完するものであるブログ投稿
補完的な動画を含む商品の詳細ページ
複数の動画を同等の視認性で一覧表示している動画カテゴリページ
ページのメインコンテンツではない動画がある場合は、Search Consoleの動画インデックスレポートに「インデックス登録された動画はありません」と表示される。メインコンテンツのつもりで動画を公開しているなら、公式ブログでアナウンスをよく読んでおこう。
- 動画コンテンツを配信しているサイトのすべてのWeb担当者 必見!
組織(Organization)の構造化データのサポートをグーグルが拡張
ロゴ以外のプロパティを豊富に追加 (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報
組織(Organization
)の構造化データのサポートを、グーグルが拡大した。
約10年前からグーグルはOrganization
構造化データをサポートしていたが、その対象は組織のロゴを指定する目的のみだった。
今回の拡張により、組織の詳細情報を表すプロパティもサポートするようになった。たとえば次のような情報だ:
- 住所 ――
address
- 電話番号 ――
telephone
- メールアドレス ――
email
- 通称 ――
alternateName
- (登記上の)正式名称 ――
legalName
- 説明 ――
description
- 従業員数 ――
numberOfEmployees
これまでは、ロゴをOrganization
構造化データでマークアップしていると、指定したロゴ画像がナレッジパネルに掲載されていた。Organization
構造化データでサポートするプロパティを拡張したことで、検索結果でさらに多くの情報が表示されるようになる場合があるとのことだ。
Organization
構造化データは、LocalBusiness
(ローカル ビジネス)構造化データの上位タイプだ。共通するプロパティが多いので、LocalBusiness
の対象ではなかったビジネスはOrganization
でマークアップするといい。物理的拠点をもたずにオンラインだけでビジネスを営んでいるなら、サブタイプのOnlineBusiness
を利用できる。
技術要件の詳細はドキュメントを参照してほしい。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
コンテンツ作成者の情報や視点を強調するための構造化データをグーグルがサポート開始
DiscussionForumPostingとProfilePage (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報
ソーシャルメディアやフォーラムなどのコミュニティにおいて、コンテンツ作成者の情報や視点を強調するための構造化データを、グーグルが新たにサポートした。次の2つだ:
- ディスカッション フォーラム(
DiscussionForumPosting
) - プロフィール ページ(
ProfilePage
)
それぞれ次のようなものだ:
DiscussionForumPosting
構造化データは、フォーラム・掲示板・Q&Aサイトのようにユーザー同士がコミュケーションしたり質問/回答したりする形式のサイトが対象。マークアップしておくと、検索結果での「さまざまな視点」と「ディスカッションとフォーラム」機能の表示に利用されることがある。ProfilePage
構造化データは、コンテンツの作成者やフォーラムのスレッド投稿者のプロフィールを指定するために用いられる(記事ページなどでも利用できる)。どんな人が公開した情報なのかをグーグルが特定できる。名前やソーシャル ハンドル、プロフィール写真、フォロワー数、コンテンツの人気度など、作成者に関する情報がグーグル検索でハイライト表示される。たとえば、「さまざまな視点」と「ディスカッションとフォーラム」機能ではProfilePage
が利用される。
フォーラム型サイトの運営者は、DiscussionForumPosting
とProfilePage
をさっそく導入したい。「さまざまな視点」が日本にも導入されるかどうかは定かではないが、導入されることを期待するなら、個人のコンテンツクリエイターはProfilePage
を採用してもいいだろう。
技術的要件はドキュメントを参照してほしい:
- フォーラム系サイトのすべてのWeb担当者 必見!
民泊用の構造化データをグーグルがサポート開始
小規模事業者向け (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報
個人の自宅やマンションの一部を観光客向けの宿泊施設として貸しし出す「民泊」向けの構造化データ(VacationRental
)を、グーグルがサポートした。大規模な民泊提供事業者は民泊施設の情報をフィードでグーグルに送信していたが、構造化データは不動産業者など小規模に民泊を扱っている事業者に向いている。
トラベル系サイトで民泊施設も取り扱っているなら利用を検討するとよさそうだ。技術的な要件は検索セントラルサイトのドキュメントを参照してほしい。
- 民泊を扱っているサイトのすべてのWeb担当者 必見!
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