「GAのUA終了ってまだ先でしょ」がヤバい理由と、早め対応に役立つ完全マニュアル【SEO情報まとめ】
「GAのUA終了って2023年でしょ、今年度はスルーで」と考えているあなた、実は今から動かないといろいろヤバいことになるかも。その理由をさくっと理解して、完全マニュアルを片手にGA4移行進めてはいかが?
ピックアップはGAネタだが、ほかはすべてSEOネタ。意味のあるメタタグ再確認、動画とSEO、「記事の長さと評価」「E-A-T向上のヒントにファクトチェック」などなど、GW明けのあなたにSEO情報をお届けする。
- 「meta keywords はあっても問題ないけど使ってない」グーグルが再確認
- 新米SEO担当者に向けた経験豊富な先輩からのアドバイス(実はベテランにも役立つ)
- 動画を埋め込むとSEOに役立つのか?
- 長い記事≠良い記事。本当に良い記事とは目的を達成できる記事
- E-A-Tを確かめる方法にも使えるニュースの5つのファクトチェック
- 【グーグル直伝】Search Consoleとデータポータルで検索トラフィックを分析する方法
- AMPを停止したときのAMPページのURLはどのように処理すべきか?
- PWAサイトのGoogleキャッシュが空白ページに! 何が悪いのか?
- AIが書いた記事もガイドライン違反の自動生成コンテンツなのか? GoogleはAI生成記事を見分けられるのか?
- ユーザーの役に立つならAI生成コンテンツでも上位表示すべき、Google検索パブリックリエゾンがコメント
今週のピックアップ
Googleアナリティクスのユニバーサルアナリティクス終了を深刻に受け止めていない人が読むべき記事
放置すべきできない理由がわかる (フジイユウジ::ドットネット) 国内情報
GoogleアナリティクスのUA(ユニバーサル アナリティクス)サポートを2023年7月1日をもって終了することをグーグルは発表している。グーグルが推奨しているGA4への移行をすでに済ませた人や、あるいは別の解析ツールへ乗り換えた人もいることだろう。
しかし、次のようにほとんどスルーしている人も少なくないように思う:
まだ1年以上先でしょ。その時が来たら対応すればいいよ。
なんだかよくわからない。時間があるときに調べてみる(たぶん調べないけど)。
こんな意識でいる人に警鐘を鳴らす記事を紹介する。次のようなことを説明している:
- ユニバーサルアナリティクスの終了がなぜ“やばい”のか
- いつまでに対応すべきなのか
既存のGoogleアナリティクス終了に、なぜ今、真剣に取り組まなければいけないのか。フジイ氏は次のような点を挙げている:
- 自動的にはUAからGA4に移行されない
- UAが停止されたらPVも記録されない
- 早めにGA4対応しておかないと前年比をだせなくなる
- 掘り下げ分析のデータ保持期限がある
カジュアルな文体で書かれている記事ではあるが、中身は深刻だ。ユニバーサルアナリティクス終了をぼんやりとしか理解していないなら読むことをオススメする。対応を後回しにすべきでない理由がわかるだろう。
さあ、あなたもこの記事を読み終わったらすぐにGA4対応を開始しよう(わかりやすいGA4のガイドを参考に)。
- UA終了の対応を後回しにしているすべてのWeb担当者 必見!
- アクセス解析担当者に伝えましょう
非公式だけど公式よりも詳しいGA4完全マニュアル
これでGA4対応は完璧! (Google Analytics 4 ガイド) 国内情報
ユニバーサルアナリティクスの終了予定にともない、Google Analytics 4(GA4)への移行を計画している人に最適のサイトを紹介する。アクセス解析のスペシャリストである小川卓氏が立ち上げたサイト「Google Analytics 4ガイド」だ。GA4に関する情報を網羅している。
次のようなカテゴリで構成される:
- UAとGA4の違い
- 計測開始までの手順
- レポートと広告
- 探索機能
- 計測の設定と実装
- BigQueryとの連携
- 管理画面の見方
- 用語集・FAQ
現時点でわかっているGA4に関する情報がすべて載っているのではないだろうか。追加情報や更新情報を紹介するブログも設置されている。
非公式ではあるが、公式ヘルプ以上に詳しいかもしれない。GA4の完全マニュアルとして活用したい。
- GA4を使うすべてのWeb担当者 必見!
- アクセス解析担当者に伝えましょう
グーグル検索SEO情報①
「meta keywords はあっても問題ないけど使ってない」グーグルが再確認
グーグル検索ではね (#AskGooglebot on YouTube) 海外情報
meta keywords タグは今でもまだ重要ですか?
この質問に、グーグルのジョン・ミューラー氏が動画で回答した。
答えだけを先に言うと、「meta keywordsは使っていない」だ。
遡れば、2009 年にマット・カッツ氏(当時のグーグル社員)が、「グーグル検索では meta keywords
タグは無視され、まったく使っていない」ことを公式に説明した。
ミューラー氏によれば、この状況は今でも何ら変わっていないとのことだ。つまり、meta keywords
タグをグーグルは今も使っていない。
そのうえで、次のようにも言っている:
meta keywords が残っていたからといって悪いことはない。そのまま残しておいても問題はない。
つまり、こういうことだ:
新規にページを作成する際に、
meta keywords
タグを設置することにまったく意味はない(少なくともグーグル検索においては)。ずっと昔に公開したページに
meta keywords
タグが設定してありそのままにしておいても、ランキングに悪影響が出ることはない。
設置するのも削除するのも自由だが、いずれにせよグーグル検索においては何の影響もない。
meta keywords
は使っていないが、検索で重要な メタデータ系タグについてもミューラー氏は触れている。次の3つだ:
meta description
タグmeta robots
タグtitle
タグ
meta description
タグはスニペットに使われることがあるので、きちんと設定しておくのが望ましい。ただし、記載しなければグーグルがスニペットを自動生成するので必須というわけではない。
meta robots
タグは、グーグルのクロールやインデックスを制御する際に用いる(robots
メタタグと呼ばれることも多い)。たとえば、noindex robots meta
タグを記載したページは、検索結果には表示されなくなる。
グーグルが検索でサポートする meta
タグはヘルプで確認できる。
title
タグは、技術的には meta
タグには含まれない。しかし、メタデータを付与するものとしてmeta
タグの同種として扱う人もいる(meta title
という用語を使う人がいるが、正しい使い方ではない)。
title
タグは、グーグルの検索結果に表示されるタイトルリンクの主要な要因だ。meta keywords
タグとは異なり設定は必須だ。
title タグの適切な設定についての公式ドキュメントはこちらで読める。
- すべての新米Web担当者 必見!
新米SEO担当者に向けた経験豊富な先輩からのアドバイス(実はベテランにも役立つ)
SEOベテランにも役立つ助言 (サイバーエージェントSEO情報ブログ) 国内情報
新しくSEOを担当することになった人向けにサイバーエージェントの木村氏が「これからSEOをはじめる人に」と題してアドバイス記事を投稿した。
木村氏からのアドバイスは次のとおりだ:
SEO担当者になったらまずやる3つのこと
- 自分の担当するサイトやプロダクトのことをよく知る
- 一緒に働く人を知る
- Googleの考え方を知る
SEO担当者として心がける3つのこと
- 目的を常に意識する
- わからないことは聞いて覚える
- 得意な分野をつくる
SEO担当者としてつけておくと良いスキル3つ
- データ分析スキル
- 英語
- 人間力
入社や部署異動などで、この春からSEO業務を始めた人もいることだろう。SEOに長年従事し実績を残してきた、経験豊富な先輩からのアドバイスはきっと役立つはずだ。
筆者が感じたのは「これは新人以外にも役立つ」だ。長らくSEOに取り組んできたベテランであっても実践すべきことが、木村氏のアドバイスにはたくさん含まれている。
- すべての新米Web担当者 必見!
動画を埋め込むとSEOに役立つのか?
適当に埋め込んでも無意味 (Reddit) 海外情報
ブログ記事にYouTube動画を埋め込むとSEOに役立ちますか?
こんな質問がReddit(レディット)のSEO掲示板に投稿された。
グーグルのジョン・ミューラー氏は次のような返信を書き込んだ:
「SEOの役に立つ」とは何を意味しているのだろうか?
コンテンツに関係ない動画を適当に追加してもページが良くなることはないし、順位も上がりはしないだろう。
でも、動画が重要だったり卓越したものであったりするなら、動画スニペットとともに検索結果に表示されるかもしれないし、動画タブに掲載されるかもしれない。関連する動画を埋め込むのは、動画を探している人たちにリーチする良い方法だ。
だが、「SEOに効果がある」というのとはそれは違う。
「動画を設置すると検索での評価が上がるのか?」という質問は、筆者もときどき受ける。回答はミューラー氏が示したとおりだ。動画があるというだけの理由で検索順位が上がることはない。
一方で、動画を掲載したページはモバイルの検索結果に動画のサムネイルが表示されることがある(必ず表示されるとは限らない)。クリック率に良い影響を与えるかもしれない。
また、動画があることでページを訪問したユーザーの満足度は上がるだろう。ただし、次の条件が必要だ:
- 動画がコンテンツに関連している
- 動画がユーザーに役立つ
- 動画を含めたコンテンツ全体が検索ニーズに合致している
要は、ユーザーの役立つ動画かどうかが判断基準だ。明確な目的もなしに手当たり次第に動画を埋め込むのは価値をうまない(単なる動画スパムだとも言える)。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
ソーシャルもやってます!