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ローカルSEO超入門#2 Googleマップ向け最適化の3つの必修施策(SEOチェックリスト付き)

ローカル検索をビジネスに活用するために、3つの手法に絞ってローカルSEOを進めよう。「レビュー」「ローカルリンク」「スパム退治」に加えて、施策全体のチェックリストもスプレッドシートで提供する
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この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。前回は、ローカル検索アルゴリズムと検索順位決定要因について説明した。後編となる今回は、Googleマップで上位に表示されるための方法を具体的に見ていこう。まず前編を読んでおく

Googleマップ向けに最適化する方法

最適化を始めるには、すべてのビジネス情報を漏らさず100%正確に入力しているかダブルチェックしよう。これには、提供する可能性のある多くのサービスや、そうしたサービスの説明を追加することが含まれる。

シェリ・ボネリ氏は、Googleマイビジネスのリスティングにおける情報の最適化について包括的な記事を書いている。このトピックについて優れた説明をしているので、ここでは最短の時間で最大の効果を上げるさらに3つの決定要因に焦点を当てることにしよう。

  • より多くのオンラインレビューを獲得する
  • ローカルリンクを構築する
  • マップに出没するGoogleマイビジネスのスパムを撃退する

それぞれ解説していく。

1. より多くのオンラインレビューを獲得する

Googleマップでの表示順位にとって、レビューは引き続き最も重要な要素の1つだが、より多くのレビューを獲得することの利点は、SEOのためだけではない(というよりも、まったく違う)。

レビューは、はるかに優れた顧客体験をもたらす。社会的証明を積み重ね、顧客の期待に対応する助けになるほか、顧客と接触さえしないうちに製品やサービスを売り上げることもできる。

なぜなのか。次のような調査データがあるからだ:

ローカルビジネスのオンラインレビューを読んでいる消費者は全体の82%に上る。(BrightLocal

すべてのビジネスオーナーは、レビューの重要性や影響力を理解する必要がある。

グーグルは、顧客の「店舗を訪れたりブランドを信用したりする前にレビューを読んでおきたい」という願いを理解している。そのため同社は、ローカル検索アルゴリズムに組み込む要素としてレビューを重視している(グーグルとサードパーティーの両方のレビュー)。

ただし、検索シグナルとしての「レビュー要因」は、単にレビュー数が多いか少ないかを測るだけのものではないことに注意してほしい。これは確かにパズルの1ピースではあるが、グーグルは他にも次のような多くの側面を考慮している:

  • レビューにテキストと星による評価が付いているかどうか
  • レビューの文章に使われている言葉
  • 星によるビジネスの全体評価
  • レビューの一貫性
  • レビューの全体的な感情

ビジネスオーナーは、顧客にレビューを依頼するための訓練を、定期的に自身(とチーム)に課す必要がある。レビューの生成を日常的な出来事にするシステムやプロセスをビジネスの流れのなかに構築することが重要だ。

また、レビューの管理に役立つサービスを購入するのもいいだろう。たとえば、Moz Localは、レビューやコメントの流れをモニタリングして、レビューが届いたらそれに返信できる機能を(すべて1つのダッシュボードに集約して)提供している。レビューには必ず返信しよう!

専門的なアドバイス:

レビューを依頼するのが早すぎてはいけない。顧客が製品やサービスを十分に体験する(そして実際に恩恵を受ける)機会を得ないうちにレビューを依頼してしまう、そんなビジネスが多すぎる。

君の製品やサービスによって問題を解決する機会を得てもらってから初めて、レビューを依頼するべきだ。

2. ローカルリンクを構築する

グーグルの検索アルゴリズムにおいて、リンクは依然として最大の検索順位決定要因の1つだ(オーガニック検索順位でもGoogleマップでも)。実際、Googleマップの検索結果に表示させたいなら、ローカルリンクの構築は特に重要だ。

グーグル検索では、nofollowを設定していない(つまりふつう)リンクは、検索上位獲得に役立つ可能性の高い「オーソリティ」を引き渡す。しかしローカル検索においては、それよりも価値の高いリンクがある ―― それはローカルリンクだ。対象地域に関連する内容のページからのリンクは実際のビジネスを推進するはるかに大きな可能性を秘めているため、特に重要だ。

ローカルリンクの構築を始める最善の方法の1つは、街中のローカルな関係を活用することだ。緊密に協力している他のビジネスや、支援している組織だけでなく、「隣接する他分野」(shoulder niche)企業のことも考えてみよう。

成功率を最大限に高めるには、すでに関係を築いているビジネスや、よく知っているビジネスから始めよう。リンクと引き換えに推薦コメントを書いたり記録に残したりすることを提案できるし、あるいは両者のオーディエンスに恩恵をもたらすコンテンツを共同で作成することもできる。

具体的な方法は以下の通りだ:

  1. 自分のビジネスを補完する(しかし競合しない)サービスを提供しているニッチビジネスのリストを作成する。
  2. こうした他の企業をコンテンツのアウトリーチ(働きかけ)にどう組み込めるかを検討する。

たとえば、こういうものだ:

あなたは、カーペットのクリーニングを手がけるビジネスをしており、特定の市場で住宅の価値を高める費用対効果の高い方法について非常に役立つコンテンツを作成することにしたとする。

そのコンテンツには、造園や塗装、そしてもちろんカーペットクリーニングに関するアドバイスを含めるかもしれない。

となると、コンテンツを作成する前に、地域で塗装や造園、またはホームサービスを手がけるいくつかのビジネスに接触して、コンテンツでのコラボやリソースページへのリンク追加を検討してもらえないか尋ねることができる。

このプロセスは、現時点で相手のビジネスと関係を築いていなくても構わない。基本的なアウトリーチのテンプレートを紹介しておくので、うまく使ってみてほしい:

こんにちは、[名前]さん。

私は、[ビジネス][自分の名前]といいます。当社は[都市]内でも貴社からそう遠くない場所にあるため、ご近所と言えるかもしれません。私は、[地域のランドマークまたは目的地]に行くときに、[相手のビジネス]の近くをよく通っています。

遅ればせながら、ご挨拶も兼ねてご連絡させていただいたのは、そちらで何か必要なものがありましたら、お知らせいただきたいと思ったからです。

また私は、[ここにブログのトピックを挿入]について記事も書いています。私たちのビジネスはともに同じようなオーディエンスにサービスを提供し、相互にうまく補完し合っているため、記事で取り上げさせてはいただけないでしょうか。

記事には[相手の業界に関するトピック]についてのセクションを盛り込む予定で、[相手の業界]からのものとして貴方のアドバイスを1~2行ほどの文章にまとめたいと思っています。貴社のウェブサイトのリソースページにも記事を追加いただけたら、お役に立てるかもしれません。ご興味がおありでしたら、ぜひお知らせください。

いずれにしても、お時間をいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

[自分の名前]

専門的なアドバイス:

限られた予算でリンクビルディングに取り組んでいる場合は、コンテンツでのコラボレーションに時間やリソースを注ぎ込む前に、リンクの承諾を得ておくと役に立つかもしれない。

3. マップに出没するGoogleマイビジネスのスパムを撃退する

この最後の最適化は、「最適化」というより戦術的なものだ。この戦術が強力なのは、Googleマイビジネスのほとんどの最適化とは異なり、目的が競合より優れたことをする点にあるのではなく、不正を働く競合を排除することでより上位に表示させるようにするからだ。

このアプローチがどれほど強力なのかといえば……とてつもなく強力だ。

例として、このGoogleマップのSERPを見てみよう。

ニューヨークの自動車保険関連のビジネス検索結果

一見したところ、これらのリスティングはすべて正当なものに見える。しかし、数分ほど調べてみると、いくつかは偽物であることがすぐにわかる。

  • ウェブサイトがなく個人金融サイトNerdwalletにリンクしているもの
  • 偽のレビューを使っているもの
  • 偽の住所を使っていたりするものさえある(あるビジネスは、車両管理局の住所を使っていた)

ここで、あなたがいま5位に表示されているDCAP Insuranceのマーケ担当者であると仮定しよう(DCAPは実在する保険の企業だ)。あなたのミッションはGoogleマップで表示順位をもっと上げることだ。いま自分より上に表示されている4件のスパムリスティングを排除できれば、それ以上の最適化をしなくても1位に躍り出ることになる。

このアプローチの背後にある論理がわかってきただろうか?

残念ながら、Googleマップにはそのエコシステム全体を通じてまだ多くのスパムが入り込んでいる。実際、上の例では上位20件のうち7件が偽のリスティングだったし、さらに3件は非常に疑わしい内容だった。

このアプローチは、住所がまったく嘘といった偽のリスティングだけでなく、不適切なビジネス名やキーワードスタッフィング(ビジネス名にキーワードを詰め込む手法)を使っているリスティングにも機能する。

Googleマイビジネスのスパムを削除または編集する方法

Googleマイビジネスに表示される各リスティングと、必要な編集を詳しく記録しよう。これは、後で変更が繰り返し元に戻ってしまう場合に役立つ。

次に、Googleマップにアクセスして、リスティングを検索し、「情報の修正を提案」をクリックする。

喫緊の問題に応じて、以下のいずれかを選択できる。

  • 名前またはその他の情報を変更
  • 休業とする、または削除する

リスティングのビジネス名からキーワードスタッフィングを削除しようとしている場合は、「名前またはその他の情報を変更」を選択して、必要な部分を編集するだけでいい。

キーワードスタッフィングを削除する

何らかのスパムに対処しようとしている場合は、「休業とする、または削除する」を選択して、ドロップダウンリストから具体的な問題を選択する必要がある。

情報の修正を提案しても、問題が解決しない場合

残念ながら、スパム情報の修正を提案しても常にうまくいくとは限らない。その場合、こうしたスパムリスティングに対処する最善の方法は、グーグルのガイドライン違反通報フォーム(Business Redressal Complaint Form)を利用することだ(現状では違反通報フォームは英語でのみ提供)。

通報フォームを利用する場合は、必要な措置を取る前に証拠を提示する必要がある。詳細は、この有益なリソースを必ずチェックしてほしい。

GoogleマップのSEOチェックリスト

この時点で、Googleマイビジネスのプロフィールを漏れなく入力し、不正を行っている競合を排除することの重要性を理解してもらえただろう。

ただし、Googleマップの検索結果に表示されるために必要なことは、これがすべてではない。検索結果に表示されるには、さまざまなレベルでの包括的な最適化が必要なのだ。たいていは、「魔法のような方法が1つあれば済む」というわけではない。

万全の準備ができるよう、僕は、特定の分野をピンポイントで改善するのに役立つこのGoogleマップSEOチェックリストを作成した。Googleスプレッドシートで[ファイル]>[コピーを作成]して自分のアカウントにコピーして使ってほしい。

Googleマップ最適化チェックリスト
Googleマイビジネス(GMB)最適化チェック担当者完了者
GMB情報の最適化
ビジネス名を追加した。
ビジネス拠点の住所を正確に入力した
電話番号を正確に入力した
営業時間を正確に入力した
定休日正確に入力されている(ある場合)
ウェブサイトを正確に入力した
予約のためのリンクを追加した(ある場合)
サービス提供地域を正確に入力した
関連するすべてのカテゴリを設定・追加した
説明文を最適な内容で追加した
商品・サービスを追加した
各商品/サービスのためのユニークな説明を追加した
GMBのリスティングを確認した
「質問と回答」からの全質問に回答している
※COVID期間中この機能は無効化されている
「投稿」でGMBに投稿している
競合GMBのスパムを報告・修正している
GMB写真の最適化
高品質なビジネス写真を追加
ビジネスロゴの写真
看板の写真
オーナーやチームの写真
物理的な事業所のイメージ
お客様の写真を定期的に追加
新しい写真を定期的に追加
GMBレビューの最適化
新しいカスタマーレビューが増える仕組みを整えている
各レビューにビジネスオーナーが対応している
※良いレビューにも悪いレビューにも
レビューの一貫性
テキストが豊富なレビュー
平均レビュー評価が高い
第三者のレビュー
ウェブサイトの最適化チェック担当者完了者
ローカルページを作成した
オンページ最適化を実施した
※KWの最適化、titleタグ、meta descriptionなど
地方都市に特化したKWが使用されている
CTA(行動喚起リンク)を配置している
ドメイン名全体でリンクを集めている
ローカルページを指すリンクを集めている
ローカルビジネスの構造化マークアップを追加している

結果の追跡とGoogleマイビジネスの分析

結果の追跡は、SEOやオンラインマーケティングのあらゆる側面で不可欠であり、Googleマイビジネスも例外ではない。プロフィール分析のほとんどは、Googleマイビジネスで自身のアカウントに表示される。

アカウントにログインして、左側のメニューにある「インサイト」を選択すると、この情報を確認できる。たとえば次のような情報が表示される。

ここから、以下のような情報を確認できる。

  • ビジネスを検索したユニーク ユーザーが最も使用した検索語句
  • リスティングがグーグル検索に表示された回数
  • リスティングがGoogleマップに表示された回数
  • 顧客が取った行動(ウェブサイトを訪問した、ルート・乗換をクリックした、電話した、など)
  • ユーザーがビジネスまでのルートを検索した地域
  • 電話が最も多かった曜日
  • 閲覧された写真の枚数と、その枚数の同業他社との比較

Googleマイビジネスではこうした分析が充実しているが、残念ながら表示順位はいかなる方法でも追跡できない。しかし、ありがたいことにMozの優秀な人たちはLocal Market Analytics(LMA)のベータ版に取り組んでいる。LMAはローカルレベルで表示順位を追跡できるだけでなく、ターゲット市場内の競合情報も大量に抱えている。

まとめ

Googleマイビジネスの基本を理解するのは大切なことだが、包括的な最適化と継続的な改善を組み合わせることで、価値あるものとないものを真に選別できる。自身の業界や市場の中でさまざまな最適化を定期的にテストし、結果を詳しくモニタリングしよう。少しでも疑問に思う場合は、顧客のためになるなら何でもやってみることだ。常に顧客を最優先に考えなければならない。

Googleマップマーケティングに投資することで、常にビジネスのローカル志向を推進できるようになる。

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